台湾ではGoogleやLINE、X(旧Twitter)など多くのサービスが制限なく利用できる一方で、日本国内向けの一部サービスではアクセス制限があります。
VPNを利用するとこれらの制限を回避できる可能性があるほか、ネットワークセキュリティの強化も期待できるため、台湾渡航時にはビジネス・プライベートの両方でVPNの利用がおすすめです。
そこでこの記事では、台湾での利用におすすめのVPNをランキング形式で紹介。
台湾のインターネット事情やVPNの選び方、具体的な接続手順などについても詳しく解説します。
台湾でのVPN利用について迷っている人はぜひ参考にしてください。
台湾での利用におすすめのVPNランキング
台湾で利用できるVPNサービスは数多くありますが、とくにおすすめなのはMillenVPN、NordVPN、ExpressVPNの3社です。
下記に各社の特徴をまとめてみました。
| 料金プラン(月額換算) | サーバー設置数 | 同時接続台数 | 無料トライアル | 返金保証 | サポート窓口 | セキュリティ | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 7日間 | 15日間 | 1ヶ月 | 1年 | 2年 | 暗号化方式 | ノーログポリシー | キルスイッチ | DNSリーク対策 | ||||||
| MillenVPN | 638円 | 1,078円 | 1,738円 | 594円 | 396円 | 137ヶ国 2,000台以上 | 無制限 | ー | 30日 (1年・2年プランのみ) | 平日10:00〜18:00 | AES-256 | 〇 | 〇 (Windowsのみ) | 〇 (Windowsのみ) |
| NordVPN | ー | ー | 1,790~2,060円 | 690~960円 | 430~690円 | 118ヶ国7 7,300台以上 | 10台 | 7日間 (Android) | 30日 | 24時間365日 (ライブチャット) | AES-256 | ◎ (第三者機関による監査あり) | 〇 | 〇 |
| ExpressVPN | ー | ー | 1942.5円 | 1,000.5円 (3ヶ月無料) | 748.5円 (4ヶ月無料) | 105ヶ国 3,000台以上 | 10台/12台/14台 | 7日間 (Android・iOS) | 30日 | 24時間365日 (ライブチャット) | AES-256 | ◎ (第三者機関による監査あり) | 〇 (iOS以外) | 〇 |
- ExpressVPN:1ドル150円で換算
それぞれのメリットや注意点などについて詳しく解説するので、「どのVPNが良いか迷ってしまう」という人はぜひ参考にしてください。
MillenVPN
![]() | MillenVPN | ||
|---|---|---|---|
| iPhone | 〇 | ||
| Android | 〇 | ||
| MAC | 〇 | ||
| Windows | 〇 | ||
| 接続デバイス数 | 無制限 | ||
| 無料版 | お試し期間 | 返金保証 | 月額料金 |
| なし | 30日間 | 30日間 | 360円~ |
| 無料版の制限 | |||
| 返金対象となるのはサブスクプラン(1年、2年プラン)のみ。 お試し期間中、データ量や通信速度、接続デバイス数の制限はなし。 | |||
- 日本企業が運営するVPNを利用したい人
- 1ヶ月以内の短期プランを探している人
- 長期契約でコスパの良いプランを探している人
- 同時接続台数が10台以上必要な人
MillenVPNは日本企業のアズポケット株式会社が運営しているVPNサービスです。
MillenVPNは、利用期間に応じた豊富な料金プランを提供しているのが特徴です。
7日間、15日間プランも用意されているため、短期間の台湾出張でも利用しやすいでしょう。
長期プランも他の2社に比べてリーズナブルなので、コスパを重視したい人におすすめです。
国産VPNのなかでは圧倒的にサーバー数が多く(※1)、ノーログポリシーを採用するなどセキュリティ面にも力を入れているので日本企業を選びたい場合はMillenVPNを検討してみましょう。
ただし、30日間の返金保証を利用できるのは1年・2年契約の「サブスクプラン」のみという点には注意が必要です。
また、MillenVPNではキルスイッチ(※2)やDNSリーク対策(※3)のほか、マルウェア対策・広告ブロック機能にも対応していますが、現状ではWindowsのみの対応(※4)になっています。
AndroidやiOSなどほかのOSでもセキュリティを強化したい場合は、オプションが豊富なNordVPNを検討してみると良いでしょう。
- 1:自社調べ
- 2:VPN接続が途切れた際に通信を自動で遮断し、通信内容が漏れないよう保護する機能
- 3:VPN接続中にDNSリクエストがVPNトンネル外に漏れないように保護する機能
- 4:2025年4月時点
NordVPN
![]() | NordVPN | ||
|---|---|---|---|
| iPhone | 〇 | ||
| Android | 〇 | ||
| MAC | 〇 | ||
| Windows | 〇 | ||
| 接続デバイス数 | 10台 | ||
| 無料版 | お試し期間 | 返金保証 | 月額料金 |
| あり | 30日間 | 30日間 | 460円~ |
| 無料版の制限 | |||
| お試し期間中、通信速度の制限はなし。1アカウント(1契約)においてデータ転送量が月3TBを超えた場合はデータ制限がかかる可能性あり。 | |||
- サーバー設置数の多さを重視したい人
- セキュリティオプションが豊富なVPNを利用したい人
- 無料トライアルを利用したい人
- 24時間365日対応のサポートを利用したい人
NordVPNはランキング3社のなかで圧倒的なサーバー数を誇るVPNです。
料金プランは利用期間のほか、セキュリティオプションの充実度に応じて3つのプランから選べる点が大きなメリット。
上位プランの「プラスプラン」「コンプリートプラン」では、マルウェアスキャナーや悪質サイトブロック、フィッシング対策などの機能も利用できるので(Windows、MacOSのみ)、とくにセキュリティを重視したい人におすすめです。
ノーログポリシーについては第三者機関による監査を受けており、本当にログを保存していない点が証明されているのも高評価のポイント。
プランを問わず30日間の返金保証に対応しており、Androidでは7日間の無料トライアルも利用できるため、使い勝手に納得できなかった場合でも安心です。
24時間365日、ライブチャットやメールによるサポートも利用できるので、トラブルがあったときでも迅速な対応が期待できますよ。
ExpressVPN
![]() | ExpressVPN | ||
|---|---|---|---|
| iPhone | 〇 | ||
| Android | 〇 | ||
| MAC | 〇 | ||
| Windows | 〇 | ||
| 接続デバイス数 | 10台/12台/14台 | ||
| 無料版 | お試し期間 | 返金保証 | 月額料金 |
| なし | 30日間 | 30日間 | 1,263円~ |
| 無料版の制限 | |||
| お試し期間中、データ量や通信速度の制限はなし。 Androidは30日間の返金保証がついているが、iPhoneユーザーがApple App Store経由で購入した場合は返金保証を利用できない点に注意。 | |||
- 通信速度の速さを重視したい人
- 無料トライアルを利用したい人
- 24時間365日対応のサポートを利用したい人
ExpressVPNは通信速度の速さに定評があるVPNサービスです(※)。
セキュリティ面でも機能が充実しており、強固な暗号化技術「AES-256」やノーログポリシーの採用はもちろん、ハードドライブにデータを残さない「TrustedServer」など独自の対策にも力を入れています。
Android・iOSでの無料トライアルや30日間の返金保証、24時間対応のライブチャットなどサポート体制も整っているので、初めてVPNを契約する人でも安心して利用できるでしょう。
ただし、1ヶ月の短期利用では料金が割高な点には注意が必要です。
コスパ重視の人は、無料期間がついてくる1年・2年の長期プランを検討してみると良いでしょう。
- 自社調べ
中国と同じ?台湾のインターネット事情について
ここでは、台湾のインターネット事情について解説します。
台湾からVPNなしで利用できるサービスと、VPNの利用が必要になるサービスについても解説するので参考にしてください。
台湾では中国本土のようなインターネット規制はない
中国本土では「グレートファイアウォール」と呼ばれる厳しいインターネット規制によりGoogleやYouTubeなど多くの海外サービスが制限されているため、VPNを利用して制限を回避し、これらのサービスにアクセスする人が多いのが現状です。
「台湾も中国同様に規制が厳しいのでは」と思う人もいるかもしれませんが、今のところ台湾では中国本土のようなインターネット規制はありません(※)。
そのため、台湾ではVPNなしでも日本の多くのサービスが利用可能です。
なお、中国での規制状況について詳しく知りたい人は下記の記事を参考にしてください。

- 規制内容が変更される可能性はゼロではないため、渡航前には必ず現地の最新情報を確認しましょう。
台湾からVPNなしで利用できるサービスとできないサービス
中国で規制がかかっている下記のようなサービスも、台湾ではVPNなしで利用が可能です。
- Google関連サービス(Google検索、Gmail、Googleマップなど)
- LINE
- X(旧Twitter)
- YouTube など
ただし、一部のサービスではVPNを経由しないと利用できない場合があります。
代表的な例が、ジオブロック(地域制限)がかけられたコンテンツの配信サービスです。
- ABEMA
- U-NEXT
- Netflix
- Hulu
- FOD
- Tver
- radiko など
これらのサービスは視聴者のIPアドレスを基にアクセス地域を判別し、配信コンテンツを制限する仕組みを採用しています。
また、インターネットバンキングでもセキュリティ上の理由から海外IPアドレスからのログインを制限しているケースがあります。
そのため、台湾滞在中に上記のサービスを利用したい場合にはVPNを使って日本のサーバーを経由してからサービスにアクセスする必要があります。
VPNを使ってインターネットに接続する仕組み

VPN(Virtual Private Network)は、インターネット上に仮想的な専用回線を作り通信のやり取りを行う技術です。
VPNを利用するとユーザーのデバイスとVPNサーバーの間に暗号化されたトンネルが構築され、送受信されるデータが暗号化されるため、第三者に盗み見られたり改ざんされたりするリスクを軽減できます。
そのため、公共のフリーWiFiを利用する際や、リモートワークを行う従業員が自宅などから社内ネットワークへ安全に接続する際の重要な手段となっています。
また、VPNを利用するとユーザーのIPアドレスがVPNサーバーのものに置き換えられるため、ジオブロックを回避できるというメリットもあります。
たとえば、台湾にいても日本にあるVPNサーバーを経由することで日本のIPアドレスを取得でき、日本国内向けのサービスを利用できるようになります。
台湾でVPNを利用する2つのメリット

台湾ではVPNなしでも日本の多くのサービスが利用可能と説明しましたが、わざわざVPNを利用することにどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、2つのメリットについて解説するので、ぜひ参考にしてください。
セキュリティ対策として活用できる
台湾でVPNを利用するメリットのひとつは、セキュリティ対策としての効果です。
台湾では空港やホテル、地下鉄などで無料のフリーWiFiを利用できますが、暗号化が不十分なフリーWiFiでは通信内容が第三者に盗聴されたり、データが改ざんされる危険性があります。
こうしたリスクを軽減するために役立つのがVPNです。
VPNはデータを暗号化し、通信を保護する機能があるため、フリーWiFiや不特定多数が利用するネットワークでも上記のようなリスクの軽減が期待できますよ。
とくに、空港やホテルなどのフリーWiFiを利用して仕事をする予定がある人や、パスワードやクレジットカード情報などの個人情報を扱う可能性がある人はVPNの利用を検討しましょう。
ジオブロックを回避できる
動画などのコンテンツ配信サービスでは特定の地域でしか視聴できないよう制限(ジオブロック)がかけられていることがあります。
VPNを使うと接続先のIPアドレスがVPNサーバーのものに変更されるため、台湾から日本のVPNサーバーに接続することで日本国内向けのコンテンツやサービスを利用できるようになります。
海外出張中でも使い慣れたサービスにアクセスできるため、快適なインターネット環境を維持できるでしょう。
台湾で利用するVPNを選ぶ際の8つのポイント
台湾でVPNを利用する際は、自分の目的や利用環境に合ったサービスを選ぶことが重要です。
VPNはプロバイダーごとに機能や特徴が異なるため、とくにチェックしてほしいポイントをリストアップしました。
- セキュリティ対策が整っているか
- ノーログポリシーを採用しているか
- 利用したい国にサーバーがあるか・サーバー数は豊富か
- 料金プランがニーズに合うか
- 同時接続台数や対応デバイスがニーズに合うか
- 利用したいサイトやコンテンツに対応しているか
- 返金保証に対応しているか
- サポート体制が整っているか
もし、VPN選びで迷ってしまう場合は、記事の冒頭で紹介したMillenVPN、NordVPN、ExpressVPNのなかから選んでみてくださいね。
セキュリティ対策が整っているか
VPNは通信を暗号化することで安全性を高めるツールですが、暗号化技術の強度やそのほかの保護機能はVPNサービスによって異なります。
そのため、セキュリティ対策がしっかりと整備されているかを確認することが大切です。
具体的には、下記のポイントをチェックしてみてください。
- 強力な暗号化技術である「AES-256」を採用しているか
- キルスイッチがあるか
- DNSリーク防止機能があるか
そのほか、広告ブロックやマルウェア検知機能などもあると安心して利用できるでしょう。
ノーログポリシーを採用しているか
ノーログポリシーとは、ユーザーの接続履歴や通信内容、IPアドレスなどの情報を記録・保存しない方針を意味します。
ノーログポリシーがない場合は不正アクセスによって個人情報が流出したり、悪質なケースでは収集した情報が第三者に売られる可能性もゼロではありません。
一部のVPNサービスではノーログポリシーに対応していないものもあるので、事前に確認が必要です。
ただ、ノーログポリシーを採用していると言っても、本当にログを保存していないかどうかはユーザー側からは判断ができません。
その点が気になる場合は、ノーログポリシーに関して第三者機関による監査を受けているNordVPNやExpressVPNのようなサービスを選ぶとより安心して利用できるでしょう。
利用したい国にサーバーがあるか・サーバー数は豊富か
VPNを選ぶ際はサービスを利用したい国にサーバーがあるかを確認しましょう。
たとえば、台湾滞在中に日本のサービスを利用したい場合は日本、アメリカのサービスを利用したい場合はアメリカにサーバーがあるVPNを選ぶことが重要です。
また、サーバーの設置数にも注目してみましょう。
サーバーが少ないVPNサービスでは同時接続するユーザーが集中して回線が混雑し、通信速度が低下してしまうことがあります。
一般的にサーバー数が多いほうが回線の混雑を分散でき、快適なスピードで利用できる可能性が高いのでチェックしてみてください。
料金プランがニーズに合うか
VPNを選ぶ際は、利用期間や予算に応じて最適な料金プランを選ぶことが大切です。
多くのVPNサービスでは月額プランと年額プランが用意されていますが、長期契約のほうが割引が適用されるためコスパが高くなります。
台湾での滞在期間が1ヶ月以内の場合は、7日間・15日間の短期プランがあるMillenVPNを検討してみると良いでしょう。
また、NordVPNのように利用できる機能によってプランが分かれているケースもあるので機能とコストのバランスを考慮し自分のニーズに合うプランを選択しましょう。
同時接続台数や対応デバイスがニーズに合うか
VPNを利用する際には、1つのアカウント契約で同時接続できる台数や対応しているデバイスが自分のニーズに合っているかを確認しましょう。
たとえば、スマホ、パソコン、タブレットなど複数のデバイスを頻繁に使う場合、接続台数が多いサービスを選ぶと設定の手間が省けて便利です。
また、iOSやAndroid、Windows、macOS、Linuxなど、VPNサービスによって対応しているデバイスが異なるため事前にしっかりチェックしておきましょう。
利用したいサイトやコンテンツに対応しているか
VPNを利用するとジオブロックを回避できるようになると説明しましたが、VPNサービスによって利用できるサイトやコンテンツは異なります。
VPNによっては公式ホームページで対応しているサイトやコンテンツを公開しているため、利用したいサービスがある人は事前に確認してみましょう。
ちなみに、MillenVPNの公式ホームページでは海外から接続できるVODサービスについて、NordVPNとExpressVPNの比較状況を公開しています。
とくに利用したいサービスが決まっている人は参考にしてください。
返金保証に対応しているか
VPNを初めて利用する人や、どのVPNが最適かを試したい場合には返金保証があるVPNサービスを選ぶと安心です。
一般的に約30日程度の返金保証期間が設けられていることが多く、この期間内にサービスを試して満足できなければ全額返金を受けることが可能です。
記事の冒頭で紹介したMillenVPN、NordVPN、ExpressVPNはいずれも30日間の返金保証を設けているので安心して利用できるでしょう。
サポート体制が整っているか
VPNサービスを選ぶ際、サポート体制がしっかりしているかどうかも重要なチェックポイントです。
技術的なトラブルや接続の不具合が起きた際、迅速に問題を解決するため24時間対応のチャットサポートやメールサポートがあると安心です。
また、公式ホームページのFAQや設定ガイドなどが充実しているかどうかも確認しておきましょう。
海外企業が運営しているVPNサービスでは日本語に対応していないケースもあるので、言語に不安がある場合は日本語サポートがあるVPNを選ぶようにしましょう。
完全無料のVPNは利用を控えよう

VPNサービスのなかには完全無料で利用できるものもありますが、セキュリティや使い勝手の観点からおすすめできません。
ここでは完全無料VPNの利用を避けるべき理由と、どうしても無料VPNを利用したい場合の選択肢について解説します。
完全無料のVPNはセキュリティリスクが高い
完全無料のVPNはセキュリティリスクを伴うことが多いため、ビジネス・プライベートの用途を問わず利用を控えることをおすすめします。
というのも、完全無料のVPNは、サービス維持のためにユーザーデータを収集し、広告主に販売している可能性があります。
また、完全無料のVPNは暗号化などのセキュリティ対策が不十分で、ハッキングやフィッシング攻撃に対して脆弱な場合があります。
悪意のある第三者からデータを盗まれる、VPN自体がウイルスに感染するなどのリスクもゼロではありません。
有料VPNでもセキュリティトラブルがまったく起こらないとは言い切れませんが、対策の有無には大きな差があります。
高品質で安全なVPNを開発・運営するために一定のコストが伴うのは至極当然のこと。
無料の危険性について理解し、料金は必要経費として捉えましょう。
完全無料のVPNは機能制限があり使い勝手が悪い
完全無料のVPNは有料VPNに比べ機能制限が多く、使い勝手が悪いことが一般的です。
たとえば、下記のような特徴があります。
- サーバー設置国・設置数が少ない
- サーバーを自由に選択できない
- 通信速度が遅い
- 利用できるデータ使用量に制限がある
- 広告表示が多い
- サポートが日本語に対応していない など
特定の地域のサーバーしか利用できないとジオブロックを回避したい場合に支障をきたす可能性がありますし、通信速度が遅いとオンライン会議や大容量のデータ転送、ストリーミング再生に時間がかかります。
快適に利用できない可能性が高いことを理解しておきましょう。
どうしても無料が良いならトライアル期間があるVPNを
どうしてもVPNを無料で使いたい場合は、有料VPNが提供している無料トライアルを検討してみると良いでしょう。
無料トライアルではサーバー数やデータ容量などに制限があるサービスも多いですが、セキュリティ面では有料プランと同等のサービスも多いため完全無料VPNよりも安心感があります。
ただし、トライアル申し込み時に支払い情報の入力が必要で、トライアル期間の終了前にキャンセルし忘れると自動的に課金されるケースもあるので注意してください。
下記に無料トライアル期間がある主なVPNサービスをまとめたので、参考にしてください。
| 無料トライアル期間 | サーバー数 | データ量制限 | 接続台数 | 注意事項 | |
|---|---|---|---|---|---|
| NordVPN | Android:7日間 | 118ヶ国7,300台以上 | 制限なし | 制限なし | なし |
| ExpressVPN | Android・iOS:7日間 | 105ヶ国3,000台以上 | 制限なし | 制限なし | Appleアプリストア経由で無料トライアルで始めた場合は30日間の返金保証は利用できない |
| セカイVPN | 2ヶ月 | 10ヶ国 | 制限なし | 3台 | なし |
| CyberGhost | Windows・macOS:24時間 Android:3日間 iOS:7日間 | 100ヶ国 | 制限なし | 1台 | 公式サイトやアプリは日本語の対応があるが、ヘルプガイドやサポートは英語のみ |
| Surfshark | Android・iOS・macOS:7日間 | 100ヶ国3,200台以上 | 制限なし | 制限なし | 公式サイトやアプリは日本語の対応があるが、ヘルプガイドやサポートは英語のみ |
台湾国内から日本のVPNサーバーに接続する手順
ここでは、台湾国内から日本のVPNサーバーに接続する手順について解説します。
それほど難しい作業ではないので、VPNの利用が初めてという人も安心してくださいね。
- VPNを契約する
- アプリをインストールする
- 日本のサーバーに接続する
- 利用したいサービスにアクセスする
ひとつずつ解説するので、ぜひ参考にしてください。
まずはVPNを契約しましょう。
料金プランや同時接続台数、利用可能なサーバー数などを比較して、自分の用途に合ったVPNを選択してください。
VPNの契約が完了したら専用のアプリをインストールします。
公式ホームページやアプリストアから、利用したいデバイス(パソコン、スマホ、タブレットなど)に対応したアプリをインストールしてください。
アプリを起動したら、ログイン情報を入力します。
無事にログインができたら、VPNの接続先サーバーを選択します。
アプリ内に表示されるリストから日本のサーバーを選んだら、接続ボタンをタップするだけで日本のIPアドレスを取得できます。
日本のVPNサーバーに接続できたら、あとはいつもどおり利用したいサービスにアクセスすればOKです。
なお、VPNの接続が切れるとIPアドレスが台湾のものに変わってしまいます。
ジオブロックのある日本のサービスを利用できなくなるため、VPNは接続したままにしておきましょう。
台湾到着後すぐにVPNを利用したい場合には、日本にいるうちにステップ4まで手続きを進め試運転をしておくと安心ですよ。
台湾でのVPN利用についてよくある質問
ここでは、台湾でのVPN利用の際によくある質問について回答します。
- VPN利用時に通信速度が遅くなったときの対処方法は?
- 台湾でVPNを使うのは違法?合法?
ぜひ参考にしてください。
VPN利用時に通信速度が遅くなったときの対処方法は?
VPN接続時に通信速度が遅いと感じたら、下記の5つの方法を試してみてください。
- アプリやデバイスを再起動する
-
VPNアプリやデバイス自体を再起動することで、一時的なシステムの不具合が解消され、速度が回復することがあります。
最新版のVPNアプリがインストールされているかも確認しておきましょう。
- 接続先のサーバーを変更する
-
台湾から地理的に距離が近いサーバーを選ぶと遅延が減少し、速度が速くなる可能性があります。
また、回線が混雑しているサーバーを避けることでも速度が向上する可能性があります。
VPNアプリ内のサーバーリストから別のサーバーに接続してみましょう。
- プロトコルを切り替える
-
プロトコルとは、VPN接続時にデータを暗号化して送受信する際のルールや手順を定義した通信規約のことです。
プロトコルの種類によって通信速度やセキュリティ、接続の安定性が異なります。
複数のプロトコルを利用できるVPNの場合は、一般的に速度が速いと言われているプロトコル(WireGuardやIKEv2)に切り替えることで通信速度の改善が期待できます。
- バックグラウンドでの通信を制限する
-
バックグラウンドで動作しているアプリが通信を消費している場合、VPNの速度が低下することがあります。
不要なアプリがあれば終了し、通信速度が改善するか確認してみましょう。
- インターネット回線そのものを確認する
-
VPNではなく、インターネット回線自体に遅延の原因がある可能性も考えられます。
速度が著しく低下している場合はWiFiルーターを再起動する、WiFiとモバイル接続を切り替えるなどしてみてください。
上記の方法を試しても通信速度が改善しなかった場合は契約しているVPNに問い合わせしてみましょう。
台湾でVPNを使うのは違法?合法?
台湾でVPNを利用することは合法です。
個人や企業がVPNを利用して通信を暗号化したり、ジオブロックを回避したりすることも法的に問題ありません。
ただし、VPNの使用目的によっては注意が必要です。
VPNを利用して以下のような違法行為を行うと、VPN自体が合法であっても罰則の対象となる可能性があります。
- 著作権を侵害するコンテンツの視聴や違法ダウンロード
- 不正アクセスやハッキング
- 誹謗中傷やストーカー行為 など
VPNはセキュリティやプライバシーを保護するためのツールとして有効ですが、常識の範囲内で安全かつ適切に利用することを心がけましょう。
まとめ
台湾では中国本土のような厳しいインターネット規制がないため「VPNは不要なのでは?」と思うかもしれません。
ですが、ネットワークセキュリティの強化やジオブロックがあるサービスの利用にはVPNが役立ちます。
この記事では信頼性が高く、機能やサポート面が充実しているVPN3社をピックアップして紹介しました。
ビジネスでもプライベートでも役立つので、ぜひ利用を検討してみてくださいね。




