中国でGoogleが使えない理由とVPNによる解決策を解説するよ!注意点や設定手順も紹介

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中国では政府によるインターネット規制が厳しいため、Google関連のサービスは利用できません。

ですが、VPNを利用すると日本にいるときと同じようにGoogleサービスを使えるようになります。

ただし、すべてのVPNが中国で使えるわけではない点に注意が必要です。

そこで、この記事では、中国で安全に使えるおすすめのVPNサービスを厳選して紹介。

そもそもなぜ中国でGoogle関連のサービスが使えないのか、VPN利用時はどんな点に注意すればいいのかについても詳しく解説します。

中国へ渡航後にGoogleを利用する予定の方は、ぜひ参考にしてくださいね。

目次

中国でGoogleを使うときにおすすめのVPNサービス3選

早速、中国でGoogleを見るときにおすすめのVPNサービスについて紹介します。

基本的には、下記の判断基準で選んでもらえれば問題ありません。

  • コストを抑えつつ、安定したVPNを使いたいなら「MillenVPN
  • 無料お試し期間を活用し、まずは接続を試してみたいなら「セカイVPN
  • 多少コストがかかっても安定・高速な通信環境を求めるなら「UCSS

各社の特徴やメリットのほか、注意点も解説するので自分の利用目的に合ったVPNを選びましょう。

ただし、中国の規制状況によっては接続状況は常に変動する可能性もあるため、中国渡航前には必ず最新情報を確認するようにしてください。

MillenVPN|安定した接続とコストのバランスが魅力

MillenVPN

MillenVPNは日本企業が運営しているVPNサービスです。

日本製のVPNサービスのなかではダントツでサーバー数が多いのが特徴的で、世界137カ所2,000台以上のサーバーを利用できますよ。

中国では一時的にVPNの接続が不安定になることがありますが、MillenVPNであれば別のサーバーに切り替えることで対応できるでしょう。

さらに、MillenVPNは日本企業が運営しているため、日本語でのサポートが充実している点も安心材料のひとつです。

万が一接続が不安定になった際でも日本語で問い合わせができるので、中国でVPNを利用するのが初めての人にもおすすめですよ。

また、コスパが良い点も見逃せません。

1週間〜1ヶ月単位の短期プランもおすすめですが、2年契約プランでは月額396円(税込)なので、中国に長期滞在予定の人にとくにおすすめです。

セカイVPN|長い無料お試し期間とシンプルな料金プランが魅力

sekaiVPN

セカイVPNは日本の老舗企業が運営するVPNで、中国における利用でも長い実績があります。

とくに魅力的なのは、2ヶ月間の無料お試し期間がある点です。

中国でのVPN接続に不安がある人やVPNの利用が初めての人でも、じっくり試してから契約を決められるので安心感がありますよ。

料金プランは月額1,100円の1種類のみとシンプルなので、複雑な契約を避けたい人にもおすすめです。

ただし、MillenVPNと比べると料金が割高なため、長期利用を検討している場合は注意してください。

また、セカイVPNは同時接続台数が3台までという制限もあるので、複数デバイスを同時に使いたい人は自分のニーズに合うかしっかり確認しましょう。

通信速度はそれほど速いわけではありませんが、日本語でのフルサポートを受けられる点も考慮するとおすすめできるVPNサービスです。

UCSS|Shadowsocksを利用した安定・高速な通信環境が魅力

ucss

UCSSはVPNとは異なる技術「Shadowsocks」を採用したプロバイダーです。

中国のインターネット規制「グレートファイアウォール」を回避するべく設計された技術なので、中国でも安定してインターネットを使いたい人におすすめです。

通信速度も速いと評判なので、Google Meetでのオンライン会議やGoogle Driveなどでの大容量ファイルのやり取りが必要な人にとっては大きなメリットになるでしょう。

ビジネスシーンでは突然VPNが切れると業務に支障が出るため、安定性の高さは重要なポイントです。

ただし、料金プランが割高で、同時接続台数も2台〜3台と少ない点には注意しましょう。

無料の利用期間や返金保証も用意されていないため、お試しで使ってみるということもできません。

そのため、「コストがかかってもいいから確実にGoogleサービスを使いたい」という人向けのVPNと言えるでしょう。

NordVPNやExpressVPNは接続が不安定な可能性あり

NordVPNやExpressVPNは世界的に有名なVPNサービスですが、中国では有名なVPNサービスほど規制の対象になりやすい傾向があります。

現在のところ、NordVPNやExpressVPNのような大手のVPNサービスは中国国内で使えないか、使えたとしても接続が不安定になる可能性があります。

両社ともセキュリティレベルが高く、使い勝手も良い優良VPNサービスですが、中国で利用する場合は慎重に判断したほうが良いでしょう。

ただし、中国における規制状況もVPN側の対策状況も日々変動する可能性があるので、渡航前に最新情報をチェックすることをおすすめします。

もしNordVPNやExpressVPNを使ってみたい場合は、返金保証期間を利用して試してみると良いでしょう。

両社とも30日間であれば返金対象になるので、中国渡航後にうまく接続できなくなった場合でも安心ですよ。

そもそも中国でGoogleが使えないのはなぜ?

ここでは、中国でGoogleが使えない理由や、規制対象になっている各種サービスについて詳しく解説します。

国民の情報統制と国内企業の保護が大きな理由

まず、中国でGoogleが使えない主な理由としては「国民の情報統制」が挙げられます。

国民が自由に海外の情報へアクセスしてしまうと、政府にとって不都合な内容にアクセスされる可能性があります。

一度国内に入った情報は、政府といえど完全に取り消すことは難しいでしょう。

そのため、中国は「グレートファイアウォール」という検閲システムを導入し、Googleなど多くのサービスに対するアクセスを制限しているのです。

また、「国内企業の保護」もGoogleが使えない理由のひとつと考えられています。

Googleにはメールやマップ表示、オンライン会議などさまざまな機能がありますが、中国国内では有名企業が同様のサービスを提供しています。

結果として、中国ではGoogleのような海外サービスの普及が難しい状況です。

規制されているGoogle関連サービス一覧

Googleは検索エンジンだけでなく多岐にわたるサービスを提供していますが、中国ではそのほとんどが規制されています。

下記に代表的なサービスを挙げました。

中国で使えない主なGoogle関連サービス
  • Google検索
  • Gmail
  • Google Drive
  • Google Docs
  • Google Meet
  • Google Map
  • Google Photo
  • Google Play Store
  • YouTube
  • Google Calendar
  • Google Translate など

まず、Googleの検索エンジンが使えないことで、国際的なニュースや海外の学術論文などへのアクセスが難しくなります。

ビジネスや研究分野では信頼性の高い情報を得る手段が限られてしまうでしょう。

また、GmailやGoogle Meet、Google Driveなども規制されているため、取引先との連絡やクラウドでのデータ共有もできません。

そのほか、YouTubeやGoogle Map、Google Photoなども規制されているので、日常生活でも不便を感じることが多いでしょう。

このように、ビジネスでもプライベートでも、Googleが使えないことで作業効率の低下が懸念されます。

中国ではGoogle以外にも使えないサービスがある

中国ではGoogle関連サービスだけでなく、多くの海外のサービスも利用できません。

下記に代表的なサービスをまとめたので、参考にしてください。

中国で使えない主なサービス
ジャンルサービス名
SNSFacebook、Instagram、X(旧Twitter)
動画共有サービスYouTube、Vimeo
メッセージアプリWhatsApp、LINE、Facebook Messenger
クラウドサービスDropbox、OneDrive
動画配信サービスNetflix、Hulu、Spotify
ビジネスツールSlack、Zoom(不安定)

上記を見ると、日本でよく利用されているサービスの多くが使えないことがわかります。

ビジネスはもちろん、日常生活においても支障が出る可能性があるので、事前に対策を考えておくことが重要です。

中国でGoogleを使うための5つの方法を比較してみた

ここでは、中国でGoogleを使うための方法を5つ挙げ、それぞれの特徴を比較してみました。

それぞれメリット・デメリットがあるため、滞在期間や用途に応じて最適な手段を選ぶと良いでしょう。

ただ、コストやセキュリティ、利用までの手間を考えると、もっともおすすめなのはVPNの契約です。

ここではそれぞれの方法を解説するので、ぜひ参考にしてください。

スクロールできます
方法料金の例メリットデメリットおすすめな人
VPN月額400~1,500円・コスパが良い
・複数デバイスで使える
・プライバシー保護◎
・利用できるVPNが限られる
・通信が不安定になることがある
・短期滞在者
・長期滞在者
・コスパ重視な人
国際ローミング・1日3GB980円
・1日データ使い放題2,980円など
・日本と同じスマホを使える
・設定が簡単
・料金が高い
・ギガの上限を超えると速度制限がかかる
・短期滞在者
・日本のスマホをそのまま使いたい人
中国国内向けのeSIM・3日間1,180円(毎日1GB)
・30日間6,880円(毎日1GB)など
・通信環境が安定
・ネットで手続き完了
・対応端末が限られる
・料金が高い
・短期滞在者
・eSIM所有者
香港のSIMカード・3日間3GB813円
・14日間3GB1,151円など
・通信環境が安定
・多彩な料金プランあり
・設定がやや複雑
・SIMフリーの端末が必要
・短期滞在者
VPN付きWiFiルーター1日1,000~2,000円・複数人または複数端末で利用可能
・設定が簡単
・料金が高い
・ルーターの持ち歩きや充電が必要
・レンタル期間終了後は使えない
・短期滞在者
・複数のデバイスで接続したい人

【おすすめ】VPNサービスを契約する

コスト、プライバシー保護、使い勝手などの面を考慮すると、もっともおすすめなのがVPNの利用です。

VPNはインターネット接続を暗号化し、中国国外のサーバーを経由することでインターネット規制を回避できます。

また、VPNでは通信が暗号化されるため、プライバシー保護にも役立つ点もメリット。

空港やカフェなどの公共フリーWiFiであっても安全にやりとりができますよ。

料金は月額400〜1,500円程度が相場で、短期滞在でも長期滞在でもコスパ良く使えます。

1つのアカウントでスマホやパソコンなど複数のデバイスで利用できるので、ビジネス用途でも使い勝手が良いでしょう。

一方、デメリットとしては中国の厳しい規制により利用できるVPNが限られる点が挙げられます。

この記事で紹介しているVPNサービスは現状では問題ありませんが、規制が強化されると一時的に通信が不安定になる可能性もあります。

VPN選びには注意しましょう。

スマホで国際ローミングを契約する

国際ローミングとは、海外にいても日本の通信事業者の回線を経由してインターネットに接続できる仕組みです。

現在日本で使っているスマホキャリアに申し込むだけで手続きは完了、難しい設定も不要で、中国に着いたらすぐにGoogleを利用できる手軽さが魅力です。

大手キャリアでは利用期間に応じてプランが豊富に用意されているため、自分の滞在期間に合わせて選べますよ。

ただし、指定のギガ上限を超えると速度制限がかかるケースが多いので、データ通信を多く使う場合は避けたほうが良いでしょう。

1日データ使い放題の定額プランもありますが、1日約3,000円と料金が高めな点にも要注意です。

中国に長期滞在する場合はほかの手段を検討したほうがよいでしょう。

もし、国際ローミングを利用したい場合は自分の契約プランで国際ローミングが使えるか、ローミング対象国に中国が含まれているかを事前に確認してください。

中国国内向けのeSIMを契約する

eSIMに対応したスマホ端末を持っているなら、中国国内での利用に対応したeSIMを契約するのもひとつの方法です。

物理的なSIMカードの抜き差しが不要なので、SIMカードを紛失したり、破損したりする心配がありません。

申し込みもネットで完結するため手軽に始められますよ。

ただし、eSIMの選定を誤ると中国でのインターネット規制を回避できないケースもあるため、プロバイダー選びには注意しましょう。

現在のところ、Glocal eSIM(中国プラン)やSailyでは検閲を突破できるようです。

また、国際ローミング同様に料金が割高な点にも注意してください。

プランによりますが、3日間毎日1GB使えて1,180円などギガ数の上限もあるため、自分の用途に合わせ選ぶようにしましょう。

香港のSIMカードを購入する

香港は中国政府によるインターネット規制の対象外であるため、香港のSIMカードを利用すれば中国国内でGoogleを利用できるようになります。

短期滞在者向けに多彩な料金プランが用意されており、日本のネットショッピングサイトからもSIMカードの購入が可能です。

VPNよりは割高ですが、国際ローミングよりはコストを抑えられる点がメリットです。

ただし、SIMフリーのスマホ端末が必要な点に注意しましょう。

SIMロックがかかっている場合は事前に解除申請が必要になります。

難しい作業ではありませんが、不慣れな人にはやや複雑に感じるかもしれません。

VPN付きWiFiルーターをレンタルする

複数人または複数端末でネット接続したいときに便利なのが、VPN機能付きWiFiルーターです。

自宅または空港で端末の受け取りができ、簡単な設定で利用できる点が魅力です。

ただし、料金が割高なので長期滞在予定の人には向いていません。

常にルーターを持ち歩く必要があるため荷物が増える点や、定期的にルーター本体の充電が必要になる点にも注意が必要です。

また、ルーターを紛失・破損した場合には費用が発生する点にも注意しましょう。

VPNの活用がおすすめな理由

VPNは中国国外のサーバーを経由することで中国政府の規制を回避できると解説しましたが、ほかにもおすすめできる理由があります。

  • プライバシー保護に役立つ
  • 円滑な情報収集・コミュニケーションが可能になる
  • 複数デバイスで使えるので業務効率がアップする

ひとつずつ解説するので、ぜひ参考にしてください。

プライバシー保護に役立つ

中国ではインターネット規制が厳しく、ユーザーの通信内容やアクセス履歴は使用するネットワークや政府機関によって監視されている可能性があります。

ですが、VPNを使用すれば通信内容が暗号化されるため、第三者に情報を盗み見られるリスクを軽減できます。

とくに、空港やカフェなどで公共のWiFiを利用する場合は通信内容が傍受される危険がありますが、VPNを経由すれば安全性が向上します。

個人情報はもちろん、ビジネス上の機密情報の流出も防げるため、プライバシーを守りながらインターネットを利用したい人にとってVPNは必須と言えるでしょう。

円滑な情報収集・コミュニケーションが可能になる

VPNを利用すれば、中国にいながら円滑な情報収集やコミュニケーションができるようになる点も大きなメリットです。

たとえば、中国では海外の検索エンジンやニュースサイトが制限されていますが、VPNを経由することでアクセスが可能になり、多角的な視点での情報収集が可能になります。

また、中国で規制されている連絡ツール(LINE、Slack、Zoomなど)も利用できるようになるため、日本との連携業務もスムーズに行えるでしょう。

複数デバイスで使えるので業務効率がアップする

多くのVPNサービスでは、1つのアカウントで複数のデバイスを同時にVPNに接続することが可能です。

スマホでGmailをチェックしながらパソコンでGoogleドライブを利用する、というような使い方もできるので、業務効率アップが見込めますよ。

利用できるデバイスはOSはWindows、MacOS、iOS、Androidが主ですが、MillenVPNのようにAmazonデバイス(Fireタブレットなど)に対応しているケースもあります。

自分のニーズに合わせて選ぶと良いでしょう。

ただし、同時に接続できる台数はVPNサービスによって異なるので注意してください。

MillenVPNであれば接続台数は無制限なので、悩んだ場合はMillenVPNを選べば問題ないでしょう。

中国でVPNを利用するときの5つの注意点

メリットの多いVPNですが、中国で利用する際には下記のポイントに注意が必要です。

  • 中国でのVPN使用はリスクがあることを理解しておく
  • 中国渡航前の準備が必要
  • 無料VPNはリスクが高いので利用を避ける
  • カスタマーサポートが充実したVPNを選ぶ
  • 返金保証があるVPNを複数用意しておく

ひとつずつ解説するので、必ず目を通すようにしてください。

中国でのVPN使用はリスクがあることを理解しておく

中国ではVPNの使用についても厳しい規制があり、政府が認めたVPN以外の利用は違法とされています。

そのため、海外のVPNサービスの利用には法的リスクがあり、罰金などの処罰対象になる可能性があることを理解しておきましょう。

とは言うものの、これまでに旅行者や駐在員がVPNを使ってGoogleにアクセスしたという理由で処罰されたケースは報告されていません。

これは、中国政府の主な規制対象が中国国民であるためと考えられています。

しかしながら、中国政府がVPNの使用を厳しく規制しているのは事実なので、前例がないからと言ってまったくリスクが無いとは言い切れません。

中国滞在中にVPNを利用する際は個人・ビジネス用途での使用にとどめ、中国政府を刺激するような行為を避けるよう心がけましょう。

具体的には、下記のような行為は控えることをおすすめします。

  • 中国政府を批判するような発言
  • 海外情報の拡散
  • VPNの利用についての発言
  • VPNの販売
  • 犯罪行為での利用 など

なお、中国のインターネット規制は日々内容が変わる可能性があるので、渡航前には必ず最新情報をチェックし、対策を怠らないようにしましょう。

中国渡航前の準備が必要

中国渡航後すぐにVPNを利用したいなら、日本にいる間に準備を進めておくことをおすすめします。

というのも、中国国内では多くのVPNサービスが規制されており、渡航後では契約やアプリのダウンロードができない可能性があるためです。

スマホやパソコンなど、複数のデバイスでVPNを利用予定の場合はすべてのデバイスで準備をすすめておきましょう。

日本にいるうちに接続手順を確認し試運転をしておくと、中国渡航後も戸惑わずにスムーズに利用できるでしょう。

無料VPNはリスクが高いので利用を避ける

VPNサービスには無料で提供されているものもありますが、セキュリティリスクが大きいので利用はおすすめできません。

とくに中国の厳しい規制を回避するには高いセキュリティレベルが求められますが、無料VPNは暗号化技術が不十分なものが多く、個人情報の漏洩リスクがあります。

一部の無料VPNは利用者のデータを第三者に販売して収益を得ているケースもあるため、プライバシー保護の観点からもとても危険です。

また、有料VPNと比べて通信速度も遅い傾向にあり、接続も不安定になりがちです。

中国のネット規制は年々厳しくなっており、無料VPNは頻繁にブロックされるため、突然使えなくなる可能性も高いでしょう。

安全かつ快適にインターネットを利用するためにも、有料VPNの導入を強く推奨します。

カスタマーサポートが充実したVPNを選ぶ

中国渡航後にトラブルが起こった場合に備えて、カスタマーサポートが充実したVPNサービスを選ぶと安心です。

中国では突然インターネット規制が強化されることがあるため、「昨日まで使えていたVPNが今日は使えない」ということが起こり得ます。

その場合でもチャットやメールでの問い合わせに即対応してもらえれば、接続トラブルが発生してもすぐに解決策を得られるでしょう。

また、海外企業が運営するVPNはサポートが英語のみというケースもあるので、言語に不安がある場合は日本語でのサポートを受けられるVPNサービスを検討すると安心です。

中国滞在中に快適なインターネット環境を維持するためにも、サポートの質が高いVPNサービスを選びましょう。

返金保証があるVPNを複数用意しておく

中国でVPNを利用する際は返金保証があるVPNを複数契約しておくと安心です。

というのも、中国ではある日突然、特定のVPNが接続できなくなることがあるためです。

優良なVPNサービスは検閲対策がしっかりしているため被害は一時的で、すぐに利用を再開できるようになることが多いですが、常にVPNに接続できる環境が必要な場合はあらかじめ複数のVPNサービスを用意しておくと良いでしょう。

とくに、返金保証を提供しているサービスの利用がおすすめです。

もし中国滞在中にVPNが使えなくなった場合でも、保証期間内であれば無駄な出費を抑えつつ別のVPNに切り替えられますよ。

中国でVPNを経由してGoogleを使う手順を解説

ここでは、VPNを経由してGoogleを使う手順について解説します。

中国渡航の前後に分けて説明するので、ぜひ参考にしてください。

  1. 中国渡航前:VPNサービスを契約する
  2. 中国渡航前:デバイスにアプリをインストールする
  3. 中国渡航後:VPNに接続する
  4. 中国渡航後:Googleサービスを利用する

いずれも難しい作業はなく、誰でも簡単に利用できるので安心してくださいね。

STEP
中国渡航前:VPNサービスを契約する

中国渡航後ではインターネット規制により公式ホームページにアクセスできない可能性があるため、日本にいるうちにVPNの契約を済ませておくことをおすすめします。

VPNサービスは契約期間によってさまざまな料金プランが用意されているので、自分のニーズに合わせて選択しましょう。

STEP
中国渡航前:デバイスにアプリをインストールする

VPNの契約が完了したら、渡航前にスマホやパソコンなどのデバイスにアプリをインストールしましょう。

OSごとに最適なアプリが提供されているので、必要なものをすべてインストールしてください。

また、日本にいるうちにテスト接続まで行っておくと安心です。

接続方法をマスターしておけば、中国渡航後も戸惑わずに利用を始められるでしょう。

STEP
中国渡航後:VPNに接続する

中国に到着したらVPNアプリを起動し、サーバーを設定します。

サーバーは任意で選択できますが、Googleを利用するのであれば日本のサーバーを選んでおけば問題ありません。

もし接続が不安定な場合は、香港やシンガポールなど地理的に中国に近いサーバーを選択すると状況が改善することがあります。

また、特定の国でのみ配信されているコンテンツを見たい場合にはその国のサーバーを選択すると良いでしょう。

自分のニーズに合わせて選択するようにしてください。

STEP
中国渡航後:Googleサービスを利用する

VPNの接続が完了したら、Google検索、Gmail、Google Driveなどのサービスが利用可能になります。

ブラウザを開いてGoogleのサイトにアクセスし、正常に動作するか確認しましょう。

なお、途中でVPNの接続が切れてしまうとGoogleサービスが利用できなくなるため、常時接続を維持するようにしてください。

中国で使えるGoogleの代替サービスを把握しておこう

なんらかの理由で中国でVPNが利用できなくなった場合に備え、中国でGoogleの代わりに利用できるサービスを把握しておくと安心です。

Googleの主要サービスと、利用者が多いSNS(LINE、Instagram、X)の代替サービス

を下記にまとめたので参考にしてください。

ただし、これらのサービスは中国政府の検閲下にある点には注意しましょう。

Googleサービス代替サービス例内容
Google検索・Baidu中国最大の検索エンジンで、ニュース、ウェブページ、画像などを検索できる。
Gmail・QQメール
・163メール
中国国内で広く利用されている無料のメールサービス。
Google Drive・Baidu Cloud
・Tencent Cloud
オンラインストレージサービスで、ファイル共有ができる。
Google Maps・Baidu Maps地図アプリで、位置情報や目的地までのナビゲーションができる。
YouTube・Youku
・iQIYI
・Tencent Video
・bilibili
中国の動画共有サイトで、映画やテレビ番組、投稿動画などを視聴できる。
Google Photos・WeChat Moments写真の共有や保存ができ、WeChatと連携して使える。
Google Meet・DingTalk
・VooV meeting
SkypeやZOOMに似たオンライン会議ツール。
LINE・WeChat中国で最も普及しているメッセージアプリで、ビジネスでは名刺交換代わりに使われることがある。
Instagram・小紅書画像と動画を使って商品レビューやライフスタイルを共有でき、口コミから商品の購入もできる。
X(旧Twitter)・Weiboリアルタイムの情報発信が可能なSNS。

中国でのGoogle利用についてよくある質問に答えます

ここでは、中国でVPNを経由してGoogleを利用する際によくある質問について回答します。

  • 中国でVPN接続が遅い・つながらないときはどう対応したらいい?
  • 香港やマカオ、台湾ではGoogleは使える?

ひとつずつ解説するので、ぜひ参考にしてください。

中国でVPN接続が遅い・つながらないときはどう対応したらいい?

中国でVPN接続の通信速度が遅い場合やつながらなくなった場合は、下記の方法を試してみましょう。

  • VPNの接続を切り、時間を置いて再接続する
  • 別の国のサーバーに接続する
  • VPNの通信プロトコルを変更する
  • ブラウザのキャッシュを削除して再接続する
  • VPNアプリを最新バージョンにアップデートする
  • 回線が混みあう時間を避けて再接続する
  • キルスイッチ機能をオフにして再接続する
  • 違うデバイスで接続を試す

上記の方法でも改善しなかった場合は、VPNサービスのカスタマーサポートに問合せしてみてください。

なお、中国政府によるインターネット規制強

香港やマカオ、台湾ではGoogleは使える?

香港・マカオでは中国本土とは異なり「グレートファイアウォール」の規制が適用されていません。

そのため、Google関連サービスはもちろん、LINEなどのSNSも問題なく利用できます。

台湾も中国のインターネット規制の影響を受けていないため、日本にいるときと同様にGoogleを自由に利用できます。

化が原因でVPNがつながらなくなった場合はVPN側から対象方法に関する案内があるはずなので、連絡を待つようにしましょう。

まとめ

中国では政府によるインターネット規制が厳しいため、事前の対策なしにGoogle関連サービスを利用することはできません。

中国でGoogleを使う方法はいくつかありますが、コストを抑えつつ安全かつ快適に使いたいならVPNサービスの利用がおすすめです。

ただし、中国ではすべてのVPNが機能するわけではないので、信頼性が高く中国での利用実績があるVPNを選ぶことが重要です。

一部のVPNは政府によりブロックされて接続できなくなる可能性があり、接続が不安定になることもあります。

さらに、非公式なVPNを使うとセキュリティリスクが高まり、個人情報の漏洩やウイルス感染の危険もあります。

加えて、中国ではVPNの使用が法律で制限されており、違反すると罰則を受ける可能性もあるため、十分に調べたうえで、自己責任で利用を検討してください。

  • コストを抑えつつ、安定したVPNを使いたいなら「MillenVPN
  • 無料お試し期間を活用し、まずは接続を試してみたいなら「セカイVPN
  • 多少コストがかかっても安定・高速な通信環境を求めるなら「UCSS
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