2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
ペパーダイン大学 卒業式 2015 エリザベス・ホームズ(全1記事)
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エリザベス・ホームズ氏:この場にいられて本当に光栄ですし、とてもうれしく思います。2015年度卒業生のみなさんに心からお祝いをしたいと思います。
(会場拍手)
今日ここに座っているみなさんと絆を感じます。これは私にとって初めての卒業式なんですよ。
(会場笑)
これから自分の旅が始まろうとしているだけでなく、私が大いに尊敬する女性の娘さん、レイチェル・スミスも今日ここで卒業しようとしています。
卒業おめでとう。
(会場拍手)
この機会に、世界をより良くしようとする時に私を導いてくれるいくつかの信念をみなさんにお伝えしようと思います。みなさん一人ひとりのなかにすでにあるものを再確認できるように願いながら。
みなさんが自分で選んだ道のことを考えるのと同時に、私はもし自分が今ここに座っていたら何を教えてもらいたいかを考えました。そして私が伝えたいと思ったのは、私たちの一番大きな夢を叶えるのに必要なものは、すでに私たちのなかにあるということです。
私が常に心のそばに置いてきたお話があります。これはよく、みなさんが卒業する21年前のちょうどこの日に南アフリカの指導者となった、偉大なネルソン・マンデラ氏と関連して考えられている言葉です。ツイッターのツイートよりも長いんだけど、ちょっと勘弁してね。
私たちは自分に問いかける。自分は輝かしく、素晴らしく、才能に溢れ、最高の人間になる価値があるのだろうか。実際、なれないものなんてないのだ。あなたは神の子。
あなたが活躍しなければ、世界は良くならない。あなたの周りで他人が安心できるようにするために、自分を縮こまらせる意味はない。私たちは皆、輝くために作られた。子どもたちと同じように。
こう続きます。
自らの光を輝かせる時、私たちは無意識に、他の人も同じように輝いて良いのだという許可を与えている。自らの恐怖から解放される時、私たちの存在が自動的に他の人々を解放する。
私が最初に伝えたいことは、もし「失敗することがないから、恐れていることもできる」とわかっていたら、あなたは何をするか、考える時間をとって欲しいということです。
それを実際に行なったら、よく見てみてください。自分ができること、そしてあなたと共に歩んでいきたいと思う人の数に驚くでしょう。
だから夢は大きく持って、この世界の難しい問題に取り組むことを恐れないで。夢を叶えるために必要なものは、すでに私たちの中にあるのですから。
私はいつも、人生の意味とは世界をより良くすることだと信じてきました。そして意義ある人生とは、南アフリカの愛される平和活動家の指導者の人生かもしれないし、医師や救援隊員、教師、会計士、母親や父親、芸術家、科学者、そしてCEOの人生であるかもしれません。
1日の終わりに自分の人生を振り返る時、他人、特に知らない人たちの人生を豊かにすることができたと思えることほど大切なことはありません。
私はいつだって、自分たちの才能を提供することで、自分たちが好きなことをやることで、世の中に良い影響をもたらすことができると信じてきました。
なぜなら、自分が好きなことを見つけると、それがどんなに困難になったとしても、好きという気持ちがあるから諦めることはないからです。もし好きではなかったら、論理的な人ならやめてしまうでしょう。
意義ある人生を築く旅の途中で、私たちは常に試練にさらされます。挫折や困難な課題に直面することもあります。私が会社を始めた時、会う人のほぼ全員が、私が成功することは絶対にないから大学に戻ったほうが良いと言いました。
私たちが成功し始めた時、私たちを攻撃し、引きずり下ろそうとする人の数はさらに増えました。最も厳しい局面でこそ、自分の信じた道を進むことが大切です。私は自分の人生において、そういう瞬間は変曲点なのだと信じてきました。
人に支配されず、自分が一体何者かを発見する瞬間です。打ちのめされた時に何度でも立ち上がることで、何か素晴らしいことが起こるのです。
私たちはすでに困難に立ち向かうために必要な力を持っています。必要なものは全て、すでに自分の中にあるのです。
会社を始めた時にこう言った人がいました。「あなたにとって譲れないものは何か、明らかにしておきなさい」。そのために戦ったり、死んだり。そして最も重要なことですが、生きることをいとわないことは何か。
私にとってその譲れないものとは、私たちの使命です。その使命とは、何十年にも渡って停滞し、あまりに多くの喪失と悲嘆を生み出した世界と業界に変化をもたらすことです。いつの日か、愛する人に早すぎる別れを言わなくてもすむような変化です。
私がセラノスを始めたのは、会社を作ることが世界を良くするための手段だと信じていたからです。良いことをすることで成功することが可能だと信じていたのです。セラノスの使命こそが、私がこの世で生きている間に何が何でもやりたかったことです。
セラノスの起源は、私が癌と闘う患者を見るたびに感じた途方も無い不公平性さから出発しました。
すでに全身の血管がボロボロな時、注射や採血に耐えるために私たちの愛する人がどれほど苦しまなくてはいけないかを目の当たりにして感じた痛み。体が弱るにつれて、闘い続ける気持ちを見つけることがどれほど難しくなることか。
私は、人々に力を与えられる方法があればどんなに良いだろうかと思いました。癌が転移したり、心臓が弱ったり、糖尿病で手足を失う前に病気について知ることができる力です。
あまりにも多くの人が、愛する人を再び健康にするためにできることは何もないという絶望を経験しています。
私は自分の仕事を、自分の人生を、こういうこと全てを変えるものにしたかった。それが私にとって譲れないこと。
それが私の使命。皆さんにもそれぞれに使命があります。それは一人ひとりに全く異なる唯一無二のもので、だからこそ大切なのです。
時間をかけてそれを見つけてください。その呼び声が聞こえるまで集中し続けてください。もし集中し続ければ、あなたはきっと、信じて、きっとです、きっと、自分の使命を見つけるでしょう。
使命を見つけたなら、あなたは、あなたの周りにいる人の人生を変えるでしょう。世界を変えるでしょう。
それは、例え誰もお金を払ってくれなかったり、賞賛してくれなかったりしてもやるもの。それは、仕事を失ったとしても、何度も繰り返し挑戦するもの。それは、やっていると時間が経つのを忘れてしまうもの。それは、あなたが本当に好きなもの。
それは、何度失敗しても諦めることができない科学実験の中に、何回も眺めた絵画の中に、長時間働いたインターンシップの中に、機会があるごとに話す物語の中にあります。
その叡智、その情熱。それは、私たち皆が持っているものです。それを見つけるのに必要なものは、あなたの中にあります。
この地上においてなすべきこと、生まれてきた理由だと思われたことに気がついた時、私はそれに全財産を投じることを決めました。
私はそれを夢に見て、そのことを考えながら目を覚ましました。私は自分の全てをそれに捧げる生き方を選びました。全てをです。
あるものをそこまで愛する時、あなたは好きだという理由から犠牲を払うことをいとわず、選択を下します。
私は自分の夢を追うために大学を退学しましたが、当時は、私たちが打開を目指した問題を解決するために必要な技術をどうやって作れば良いのか、全くわかリませんでした。でもきっと作ることができると思ったのです。
私は狭い地下室で1人で活動し始めました。次に小さい事務所を構えました。そこには部屋に6人しか入れない研究室がありました。
その次にはもっと大きな事務所になりました。私たちは皆で一緒に働き続けました。会社が入っていた建物の1つの入り口に、「成功は自然発火の賜物ではない。自分に火をつけるのは自分なのだ」と書かれた看板がありました。
私たちは自社製品に「エジソン」というコードネームをつけました。10,001回目で成功するためには10,000回失敗しなくてはいけないと想定していたからです。
そして実際にその通りになりました。私たちは自分に火をつけました。真の努力に近道はないからです。経験から学んだことですが、他の誰よりも一生懸命、賢く働くことが大切なのです。私たちは成功よりも失敗から多くを学びました。
私たちの個性や価値観は、私たちは決して成功しないだろうと何度も言ってきた人々によって鍛えられました。私が考えるに、自分が好きなことをやっている時に経験する拒絶は、あなたが正しい道を進んでいるというしるしだと思います。利用しようと思えば、拒絶は抜群の燃料になるでしょう。
強さと偉大さは、自分を完全に守りにくい状態にすることで手に入ります。私たちが最も恐れるものの向こうに私たちの一番の強みがあるのです。ギリギリまで働く意志。
休みたい時でも歩み続ける決意。無理だと思った時にこそ、その強さを身につけることができます。必要なものは全て、もう私たちのなかにあるのです。
私たちは、まっすぐな意志と勤勉さを支えとして会社を立ち上げました。例え何があろうとも、世界をより良くしようと熱心に働く人たちを集めれば、不可能なことは何もないという信念を持って会社を設立しました。終わりの見えない道はありません。あなたが成功させるのです。
私はスピーチをある人の話で締めくくりたいと思います。その男性は検査を受けるためにセラノスの健康センターを訪れました。彼は筆舌に尽くしがたい痛みに苦しんでいました。右腕を失い、左腕を失い、左足を失い、右足をも失ったのです。
それまで、彼の採血可能な場所は首だけでした。その痛みは想像することもできません。しかし、彼がセラノスの健康センターに来た時、職員が彼に初めて、針で少し刺すだけで採血することができると伝えたのです。
それを聞くと、彼は目に涙をためて恋人のほうを向き、これが自分にとってどんなに重要な意味を持つかわかるかと尋ねました。
彼の話を聞いた後、私は、自分たちの仕事によって、自分たちが働いたことによって、1人の人生を少しだけ良くすることができたという素晴らしい感覚を抱きながら運転して帰りました。それこそが血と汗と涙を流した意味だったのです。
自分が本当に好きなことを、誰かに言われた方法ではなく、自分なりの方法でやって輝いてください。
私が人生で学んだこと、それは、もし絶対にやり遂げると決めて努力をすれば、目標は達成できるということです。自分に火をつけて、必ずできるとしたら選ぶであろうことをやってください。成功に必要なことは、もう全て私たちのなかにあります。
2015年度卒業生のみなさん、卒業おめでとう。人生の旅路の中で再びみなさんと会えることを楽しみにしています。
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