2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
Michael Dell(全1記事)
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マイケル・デル氏:このような素敵な日に参加頂きありがとうございます。私が本日のように話をしたのは、ちょうど10年前になります。
この10年で、私たちの業界の中では多くのことが起こりました。私たちはこの期間に、約400万台のパソコンを売りました。今では1年に約10倍のボリュームである4000万台のパソコンを売り、私たちの業界では劇的な変化となっています。
2000年には、インターネットに繋がるデバイスは1億台ありました。そして、誰もがインターネット時代の到来だということを感じました。
2010年までには、ものすごいスピードで、140億台に達するとも言われています。それらのデバイスのうち約40億台は電話ですが、様々な形やサイズのものでした。約10億台のパソコンがインターネットに繋がり、日々、約50万人がインターネットを使い始めています。
その数字は一見奇妙な数字にも見えます。勿論、その50万人の人の多くは新興国に見られるものです。インターネットを使用しはじめているのは、アフリカや中東、アジア、インド、ロシア、ラテンアメリカなど世界中の新興する経済圏において多く見られます。
また、デバイスの使い方も変わってきています。昔は電話がすることが主体でしたが、テキストやハイレゾの画像・映像をやりとりすることにシフトしています。このように使い方が変わっていくと、多くの映像がYouTubeに上がり、そのインフラでは巨大な成長が見られます。
そうなるとご存知のように、私たちのような会社には大きな機会が生まれると同時に責任も生まれます。その責任とは、デバイスが消費するエネルギーに関してきちんとした特別なケアを行い、出来る限りそのエネルギーを減らし、その結果、より効果的なデバイスを生むことです。
面白いことに、我々の会社は24年目になりますが、会社が生まれた時、私は19歳でした。1回目の社長をしている時は、20年間やっていましたが、その後2年半離れていたのち、社長に戻り、1年半ほど経ちました。
我々は10年間渡る、強固な成長戦略を持っています。皆さんは、本当にそんな成長戦略が達成できるのかと言われるかもしれませんが、ものすごい数の新しいユーザーがインターネットの世界に入ってくるような変化が起きています。
新興国での増加により、私たちは戦略の変更を余儀なくされています。しかし新しく会社を設立し、成長戦略にそって、歴史的な成功パターンも踏まえ、他の競合他社よりも早いスピードで実行しています。
私たちの業界は、まるで教育における医学と科学のように、ビジネスとエンターテイメントが交差する非常に驚くべき業界です。そのような交差するポイントというのは、今日の社会でいたるところで見られるものであり、非常に幅広いものです。
従って、私たちは見逃しがちになってしまいますが、テクノロジーついての重要なことや、ユーザーが求めることについて、理解するように努める必要があると強く感じます。
また、様々な投資を組み合わせ、全く新しいビジネスやものを作り出すことは非常に難しいことです。
しかし私たちのうち、誰一人として諦めていません。例えばそのうちの1つとして、ボストンにある遺伝子に関するスタートアップがあります。多くのサーバーとコンピューターを購入し、多くのスタッフを雇い、巨大なデータを格納、活用しようとしています。そこでは多くの問題を解決すべく、驚くほどのコンピューターの力が用いられています。
科学において、コンピューターの力を使えば根本的に解決できる問題も多く、その力は使用可能な状況にあります。そういった意味では、我々は急速な時代を生きており、スピードダウンは許されませんが、まだ始まったばかりの素敵な時代を生きているとも言えます。
(編集協力:梅津 円)
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