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Yeonmi Park(全1記事)

「午前3時に、隠れて父を埋めた」脱北した少女が北朝鮮の悲惨な状況を訴える

13歳のときに北朝鮮から脱出したYeonmi Park(パク・ヨンミ)氏がThe One Young World Summit 2014で行ったスピーチ。ハリウッド映画を見ただけで処刑された友人家族、北朝鮮から逃げ出したその日に中国人ブローカーからレイプの被害に遭った母、中国で死んだ父を埋めた夜、コンパスと星を頼りにゴビ砂漠を歩いた日々……。自由のない北朝鮮の日常や、常に死と隣り合わせの脱北者の悲惨な実情について涙ながらに語りました。

北朝鮮ではハリウッド映画を見ただけで処刑される

パク・ヨンミ氏:これから私が話すことは、自分のために話すのではなく、彼らが言いたいことを世界に伝えるために話します。

北朝鮮は想像だにできないことがある国です。TVには1つしかチャンネルがありません。インターネットもありません。

私たちは自由に歌ったり、話したり、服を着たり、考えたりすることも自由にできませんでした。北朝鮮は許可なく国際電話をすると処刑される世界で唯一の国です。

北朝鮮の人々は今日も弾圧されています。私が北朝鮮で育っていた時、男女のラブストーリーを目にすることは決してありませんでした。

本でも、歌でも、新聞や雑誌でも、映画もでもラブストーリーを扱うことはありませんでした。ロミオとジュリエットはいませんでした。すべて独裁者・金(正日)をもてはやすプロバガンダでした。

私は1993年に生まれ、出生した途端にさらわれました。まだ自由や人権という言葉を知りもしないときに。今この瞬間も、北朝鮮の人々は必死で自由を探し求め、そして自由のために死んでいきます。

私が9歳の時、私は私の友達とその母が公開処刑されるのを見ました。彼女の罪は、ハリウッドの映画を見たことです。政府の偉大さを疑うようなことをすれば、一家三代にわたり投獄されるか、処刑されます。

私が4歳の頃、母は私に警告しました。「言葉を理解できない鳥やネズミにさえ、ひそひそ話すことがないように」と。私はそれを受け入れました。私は北朝鮮の独裁者は私の心を読むことができるんだと思いました。

目の前でレイプされた母

私の父は、私たちが北朝鮮から逃げ出してから、中国で死にました。私は午前3時に、隠れて父を埋めなければなりませんでした。その時、私は14歳でした。私は泣くことさえできませんでした。北朝鮮に送還されるのが怖かったのです。

私が北朝鮮から逃げ出したその日、私は母がレイプされるのを見ました。レイプしたのは中国人のブローカーです。

彼は私を狙いました。私は13歳でした。北朝鮮にはこんな言葉があります。「女性は弱い。しかし、母は強い」。母は私を守るため、自ら犯されたのです。

北朝鮮の難民約30万人が中国で攻撃にさらされています。70%の北朝鮮の女性や10代の少女が犠牲になっています。彼女たちはわずか200ドルで売られてしまいます。

私たちはコンパスに従ってゴビ砂漠を歩いて越えました。それが動かなくなったとき、私たちは自由の星々を目指しました。

星々だけが私たちと一緒に居てくれていると感じました。モンゴルは私たちの自由の瞬間でした。死か尊厳か。

ナイフを装備して、私たちは自害する準備をしていました。北朝鮮へ送還させられるくらいなら、人として生きたいと思っていました。

北朝鮮の人を救うための3つのこと

私はよく尋ねられます。「どうすれば北朝鮮の人たちを救うことができる?」と。方法はたくさんあります。しかし今、私は3つのことについて話そうと思います。

1つ目、北朝鮮で起きている人権の危機についての知識を高められるようによく教育を受けてください。

2つ目、自由のために逃げようとしている北朝鮮の難民を助け、支援してください。

3つ目、中国に送還をやめるよう請願してください。

私たちは世界で最も闇の深い場所に光を落とすべきです。これは北朝鮮の人たちの人権だけでなく、北朝鮮の独裁者たちに70年間にわたり、侵されてきた私たちの権利です。

私たちは世界中の政府が中国に対して送還を止めるよう圧力をかけることを必要とします。特に、One Young Worldの中国代表者たちは思い切って意見を表明することで一役買うことができます。

北朝鮮は筆舌に尽くしがたい悲惨な状況です。生まれた場所だけで虐げられて良い人はいません。私たちは政府について注目するのではなく、もっと忘れられかけている人々について注目する必要があります。

One Young World、私たちはその人々を思い出させることのできる存在です。他の参加者の仲間たちも加わってください。私たちがこの北朝鮮の人々を自由にするための全世界的な動きを作り出せるように。

私がゴビ砂漠を超えているとき、死の恐怖に怯えながら、世界の誰も気に留めてはくれていないと思っていました。星々だけが私たちと一緒に居てくれているように感じました。

でも、あなたたちは今、私の話を聞いてくれました。気に留めてくれました。本当に、ありがとうございます。

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