お知らせ
お知らせ
CLOSE

Kermit The Frog's commencement speech to 2025 University of Maryland graduates(全1記事)

【人生論】「誰かと一緒にジャンプしたほうが、ずっと楽しい」 カエルのカーミットが贈る「人生」のアドバイス

【3行要約】
・カーミットの心温まる卒業式スピーチは、「仲間探し」「共に成長するジャンプ」「つながりの大切さ」という人生の教えを伝えています。
・メリーランド大学の卒業式で、マペットの生みの親ジム・ヘンソン氏の教えを引用し、多様性と受容の価値を強調。
・卒業生たちには「他者を踏みつけず共に成長する道を選び」「支えてくれた人々とのつながりを大切に」しながら、自分だけの人生を歩むよう励ましています。

尻尾がちぎれるほどがんばった卒業生へ拍手

Kermit the Frog(カーミット)氏:みなさん、こんにちは。どうも。いやあ、すごいですね、この景色。この人だかり。飾りつきの卒業キャップも、こんなにたくさん。わあ、わあ。

メリーランド大学にまた戻ってこられて、そして2025年卒業のみなさんをお祝いできるなんて、本当にうれしいです。それから、2024年サマークラスのみなさん、2024年ウィンタークラスのみなさんもお忘れなく。ええと……ほかに誰か抜けてませんよね? いない。よかった。いいですね。最高です。みなさん全員、ここにいます。

みなさんは今、「ちっちゃな角帽とガウンを着たカエル」の卒業スピーチを聞きに来てくれたわけです。しかも、実際のところ、けっこうきれいな夜になりましたしね。いずれにしても、天気予報は「カエル出現確率100パーセント」だったので、こうして来ました。

パインズ学長、ライス教務担当副学長、先生方、誇らしいご家族のみなさん、ご親族、ご友人のみなさん、ファイティング・テラピンズのみなさん、そして両生類仲間のみなさん。今日は呼んでくださって、ありがとうございます。

もう一度、卒業生のみなさんに大きな拍手を送りましょう。いやあ、こうしてみなさんを見ていると、本当に尻尾がちぎれるくらい一生懸命がんばってきたのがわかります。元おたまじゃくしとして言わせてもらうと、尻尾を失うって、相当な一大事なんですよ。だから……ゴー・テラピンズ! そして今日が、みなさんの人生の中でも、とても大切な一日だということは、僕もわかっています。

だからこそ、僕の大事な3つのテーマについて、少しだけお話しできることを光栄に思います。それは、「仲間を見つけること」「ジャンプすること」「つながりをつくること」。


ジム・ヘンソン氏の思い出

それと、みなさんと僕には、共通して大切な存在があります。メリーランド大学、そして……もちろん、僕の友だちジム・ヘンソンです。ジムは初期の頃、文字どおり「僕がやることすべてに手を突っ込んで」いました。ほんとにね。

ジムと妻のジェーンは、ここメリーランド大学の誇り高き学生でした。スタンプ学生会館のごはんが、ちゃんとおいしかった頃です。当時は、アイスクリームにかける「蚊のトッピング」まであったんですよ。あれ、恋しいですねぇ。

それから、ご存じのとおり、キャンパスにはジムと僕の銅像があります。あの像のすぐ近くには、もうひとりのキャンパスのレジェンド、カメのテストゥド(メリーランド大学カレッジパーク校の公式マスコット)もいます。聞いた話では、僕とテストゥドは遠い親戚なんだとか。みなさんが彼の鼻をさわると幸運がくるってことは知っていますが、僕の鼻はさわらないでくださいね。ただし、ハエだったら話は別です。その時は「ランチ、どうぞ」って感じです。

ジムは“価値”より“誰がいるか”を見ていた

でも、僕に「仲間を見つける」ことを教えてくれたのは、ジムでした。ジムはコレクターだったんです。俳優、アーティスト、ミュージシャン……才能ある人なら誰でも集めるのが大好きでした。ジムが最初に「マペット・ショー」のアイデアを考え始めた頃、周りはまだ、その価値がわかっていませんでした。でもジムは、価値がわからなくても関係なくて「誰がいるか」をわかっていたんです。

そこに“番組”があることをジムは知っていて、世界にそれを見せたいと思っていました。そういう人でした。彼は、人の中にある「きらめき」をいつも見抜きました。可能性を見て、その人ならではの「ユニークさ」を見ていました。そして僕に、「あなたのユニークさは、いつだって分かち合うべきだ」と教えてくれたんです。

その言葉は、今も僕の心に深く残っています。だからこそ、僕はクマやブタやペンギンやエビや……それと、ガンゾが何者なのかよくわからない存在と一緒にいるわけです。本当に、ガンゾが何なのか知っている人がいたら、式のあとでぜひ教えてください。


人生はソロじゃない、誰にでも居場所がある

ジムは、誰にでも居場所があると信じていました。そう考えて、僕たちにも信じさせてくれました。だから僕はずっと、「人をそのまま受けとめる」ことを大事にしてきました。たとえその人が、スポットライトを独り占めしたがるブタだとしても、ね。ああ……これ、あとで怒られそうだなあ。でも本当に、ショーの中には、みんなの居場所があります。

そうだよね? 芸術学部と人文学部のみなさん。見えてますよ。生物学専攻のみなさんも見えています。でも……僕を実験室の中に連れて行こうとしても無駄です。絶対嫌です。それでも、おめでとうございます。

あなたの「仲間」はすぐ隣にいるかも

いいですか。ショーがいつも最高にうまくいく保証なんてありません。段取りどおりにいかないこともあるし、ヤジを飛ばされることだってある。それでも、「ショーは続けなきゃいけない」。でも、仲間と一緒なら、一人でやる必要はありません。人生はソロパフォーマンスじゃないからです。人生って、でこぼこでドタバタで、でも最高に楽しい「群像劇」です。自分の仲間たちと一緒なら、なおさらね。

だから、ちょっと周りを見回してみてください。ほんとに。今ここで。どうぞ。たぶん、みなさんのすぐ隣にも、あなたの「仲間」が座っています。この先ずっと続くかもしれない友だちが、そこにいます。そして、この先の人生でも、まだまだたくさんの「仲間候補」に出会うはずです。だから僕みたいに、いつも目を開いていてください。

まあ、僕はまぶたがないので、そもそも目を閉じられないんですけどね。つまり、「懐かしい旧友のような新しい友だち」を、いつも探していてほしいということです。それとついでに、アニマルも探しておいてもらえますか。昨夜いくつかの卒業パーティに顔を出したらしいんですが、それから行方不明なんです。

飛び越えるより、横に並んで跳ぼう

さて、仲間を見つけたら、次に必要なのは「ジャンプすること」です。ジャンプといえば、カエルはちょっとは語れると思います。それに、夜中の2時にマッケルディン噴水に飛び込んだことのある人が、この中にもけっこういるみたいですね。つまり、みなさんもジャンプのことはよく知っている。

僕がみなさんより少し若かった頃、沼地で「飛びカエルごっこ」をして遊んでいました。一番好きな遊び……というか、それしか遊びがなかったんですけど。みんな大好きでしたが、いとこのアルバートだけはちょっと違っていました。彼はジャンプしないんです。背中に乗ってきて、人の頭をハスの葉みたいに踏み台にして進むんです。確かに、彼は速く前に進めました。でもそれは、誰かを踏みつけて進んだからです。

世の中では、そうやって成功するんだ、と教えられることもあります。実際に、そう信じる人もいます。でも、僕はそれは違うと思っています。だからこそ、これから「現実世界」に大きく飛び出していくみなさんに、カエルからひとつアドバイスを。

誰かを飛び越えて、自分だけ先に行こうとする代わりに、手を差し伸べて、一緒に横に並んでジャンプしてみてください。だって、誰かと一緒にジャンプしたほうが、人生はずっと楽しいからです。


愛する人、友人、そして夢とつながる

そして最後のポイントは、「つながりをつくること」です。今この瞬間、多くのみなさんが、キャリアのつながり、人脈づくり、仕事や大学院への出願に追われていると思います。それと同時に、家賃やローン、卵の値段にこっそりパニックになっている人もいるかもしれません。まったくもう。

この4年間は、誰も予想していなかったような困難が、次から次へと押し寄せた時間だったと思います。時には、「試練っていつ終わるの?」と感じることもあったでしょう。でも……みなさんを見てください。こうしてここにいる。やり遂げたんです。だから僕は、みなさんはきっと大丈夫だと思います。それはもう一度、拍手に値しますよね。

今、みなさんはキャップとガウンを身につけて、すっかり「大人」の姿をしています。でも、ご家族から見れば、みなさんはまだ、保育園で体育座りをして、僕の友だちビッグ・バード(セサミストリート)からアルファベットを習っていた小さな子どものままかもしれません。みなさんにとっては遠い昔のことでも、ご家族にとっては、つい昨日のことのように感じられているはずです。

だからこそ、もうひとつだけ、すごく大切な「つながり」に触れないわけにはいきません。それは、両親や家族、あるいは、あなたが今日ここまで来るのを助けてくれた「特別な人たち」とのつながりです。みなさんは、誰のことかちゃんとわかっているはずです。

その人たちの多くは、今ここに来てくれているでしょう。事情があって来られていない人もいるかもしれません。でも信じてください。たとえ離れていても、あなたはその人たちとちゃんとつながっています。本当にそうなんです。

それが「愛」というものです。愛は、離れていてもあなたと一緒に残り続けます。だから、そうしたすべてのつながりにも、拍手を送りましょう。大切な人たちとつながり続けること。友人とつながり続けること。そして何より、自分の夢とつながり続けること。

夢はコンパス、ここからがスタート

夢がどれだけ大きくても、どれだけ不可能に見えても、夢は、「どこへ向かいたいのか」を教えてくれるものです。人生は、そこへ行くための道のりです。

卒業生のみなさん。見えてますよ。そこにいるみなさん一人ひとりが。みなさんは必ず自分の「仲間」を見つけるでしょう。大きなジャンプもしていくでしょう。それと……これからキャップを空高く放り投げるとして、もう一度見つけるのは大変だろうってことも知っています。幸運を祈ります。

それでも、みなさんは家族と、友人と、そして夢とつながり続けるはずです。人生は映画のようなものです。自分のエンディングは、自分で書くんです。信じ続けてください。演じ続けてください。

みなさんは、やると決めたことをやり遂げました。そして、ここからが本当のスタートです。メリーランド大学のみなさん、ありがとうございました。呼んでくださってありがとうございます。そして、2025年卒業のみなさん、おめでとう。イェイ!

続きを読むには会員登録
(無料)が必要です。

会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、
スピーカーフォローや記事のブックマークなど、便利な機能がご利用いただけます。

無料会員登録

すでに会員の方はこちらからログイン

または

名刺アプリ「Eightをご利用中の方は
こちらを読み込むだけで、すぐに記事が読めます!

スマホで読み込んで
ログインまたは登録作業をスキップ

名刺アプリ「Eight」をご利用中の方は

デジタル名刺で
ログインまたは会員登録

ボタンをタップするだけで

すぐに記事が読めます!

関連タグ:

この記事のスピーカー

同じログの記事

この記事をブックマークすると、同じログの新着記事をマイページでお知らせします

コミュニティ情報

Brand Topics

Brand Topics

人気の記事

    新着イベント

      ログミーBusinessに
      記事掲載しませんか?

      イベント・インタビュー・対談 etc.

      “編集しない編集”で、
      スピーカーの「意図をそのまま」お届け!