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Graduations summer 2025 - Ellen’s inspirational speech to fellow graduates(全1記事)

【人生論】偉大さをつくるのは才能ではなく“習慣” 「すごい人」の裏側にあるもの

【3行要約】
・“すごい人”に見える偉業の裏側には、才能よりも、地味な習慣と試行錯誤の積み重ねがあります。
・エディンバラ大学卒業生のエレン・ブリーン氏は、コロナ禍を越えて「怖い場でもやり切れた」自分たちの4年間を振り返り、まずは今の自分を誇ろうと呼びかけました。
・完璧な計画より、一歩を続けること。次の一歩は、今日から始まります。

今日のテーマは「人」

Ellen Breen(エレン・ブリーン)氏:わあ、すごい人の数ですね。みなさんこんにちは。本日は卒業式にお越しいただき、ありがとうございます。

最初に、ここまで私たちを支えてくれたご家族や友人、そして導いてくださった先生方、職員のみなさんにお礼を伝えたいと思います。みなさんの存在がなければ、私たちは今日ここに座っていません。

というわけで、その感謝の気持ちを込めて……私たちももう「卒業生」と名乗っていいと思うので、ここで大きな拍手を送りましょう。

今日は「人」について話したいと思います。この世界には、ものすごいことを成し遂げた人たちがたくさんいます。

自然淘汰の理論を提唱したチャールズ・ダーウィン。AIの成立に欠かせないアルゴリズムを生み出したジェフリー・ヒントン。シャーロック・ホームズの物語を書いたサー・アーサー・コナン・ドイル。BBCの政治編集長であるローラ・クエンスバーグ。人気番組「ラブ・アイランド」のナレーションをしているイアン・スターリング。そして、オリンピックで5つのメダルを獲得したデイム・キャサリン・グレインジャー。

偉業の裏側にある努力と失敗

では、そんな人たちが全員同じ部屋に集まっていたとしたらどうでしょう。すごい光景ですよね。その部屋に入るには、いったい何を成し遂げればいいんでしょうか。彼ら自身は、どうやってその場所にたどり着いたのでしょう。

ひとつ言えるのは、間違いなく一生懸命働いたということです。情熱か、ストレスか、あるいはモンスターエナジーの缶に支えられて、徹夜もたくさんしたはずです。たくさん失敗もしたでしょう。燃え尽きたことだってあるはずです。夜中の3時に「ガリバルディズ・スペシャル(エディンバラのクラブ/バー「Garibaldi’s(通称Gari B’s)」の名物カクテル)」を数杯ひっかけた後で、絶対に言うべきじゃないことを口走ったりもしたでしょう。リスクも取ってきたはずです。そして今でも一生忘れないような友人や思い出をつくってきたはずです。


私たちも、同じ場所に座っている

もしその「部屋」が実在すると言ったらどうでしょうか。彼ら全員が、違うタイミングとはいえ、確かにそこにいたんです。なぜなら、今名前を挙げた人たちは全員、エディンバラ大学の出身だからです。

そして今、私たちはまさに彼らと同じ場所に座っています。このホールのこの席で、これからそれぞれのすばらしい道を歩み始めようとしているんです。その道のりには時間がかかるかもしれません。もしかしたら、とても長い時間がかかるかもしれない。私たちの夢は、何十年もかけて形になっていくのかもしれません。

夢が遠く見えても、それでいい

それって、ちょっと怖いですよね。私もつい、先の先まで見過ぎてしまいます。ずっと前から夢に向かって走り続けている人と、自分を比べてしまうこともあります。私の姉は、私よりたった2歳年上なだけなのに、もうすでに成し遂げていることや、目指している夢が、自分にはとても手が届かないように思えてしまうことがあります。

でも、それでいいんです。夢は一瞬で叶うものではありません。時間をかけて、努力と覚悟の積み重ねで、少しずつ築かれていくものです。

私たちがここまで乗り越えてきたこと

ここまで私たちがすでに成し遂げてきたことを、ちょっと思い出してみてください。私たちはコロナ禍のあとに大学生活をスタートさせました。1年生は誰にとっても大変です。その前の2年間をロックダウンの中で過ごしていた人たちにとっては、なおさら大変でした。

私たちは、最後の学校生活のイベントを逃しました。卒業式も、プロムもありませんでした。それから、一人で新しい街に引っ越してきました。社交の仕方をほとんど忘れてしまっていたのに、そこで新しい友だちをつくりました。

新しい趣味に挑戦しました。途中で投げ出したくなっても、踏みとどまりました。以前は「絶対に無理」と思っていた問題が解けるようになりました。

行きたくない、怖いと思っていたゼミで、ちゃんと力を発揮できるようになりました。そして、あの「毎回必ず話を逆から見る人」がいる場でも、落ち着いて議論できるようになりました。そういう人、いますよね。「反対の立場から言うと……」って必ず言う人。そうして今、私たちはここにいます。


自分を誇っていい、将来は明日でいい

4年前、私たちが「いつかこうなれたら」と夢見ていた場所に、今まさに座っているんです。だから、一度会場を見回してみてください。

ここにいる自分自身を、ちゃんと誇りに思ってください。将来のことを考えるのは、明日でも大丈夫です。いや、正直言うと、明日はあまり深いことを考えられない人が多いかもしれませんが、ローマが一日にして成らなかったように、私たちだって卒業したその瞬間から、すべてを完璧に決めていなきゃいけないわけではありません。

準備期間は、まだまだたっぷりある

今は、統計的に見ても、卒業して社会に出るには過去最難関のタイミングだと言われています。もしすでに仕事を決めている人がいたら、本当にすごいことです。おめでとう。もしまだ決まっていなくても、大丈夫です。ギャップイヤーに行ったっていい。修士号に進んだっていい。新しい言語を学んだっていい。しばらく実家でゆっくりしたっていい。ダーウィンが進化論を出版したのは49歳の時でした。

ということは、今からざっと26年くらいは、準備期間にあてられるということです。もしかしたら、みなさんの中から次の画期的な科学理論を打ち立てる人が出てくるかもしれません。次の世代を象徴するアプリを作る人がいるかもしれないし、オリンピックに出場する人がいるかもしれません。

頭の中の想像だけで、まったく新しい世界を作り上げる人がいるかもしれないし、今の現実世界を取材し、伝える仕事をする人もいるでしょう。首相になる人だっているかもしれないし、その首相に反対する側で活動する人もいるかもしれません。

夢への一歩目は、今日から始まる

何を選ぶにせよ、その「夢」に向かう一歩目は、今日から始まります。それって、すごくワクワクしませんか。私は、みんながこれから何を成し遂げていくのか、本当に楽しみで仕方ありません。今は「不可能」に見えることを、私たちはどれくらい「可能」に変えていけるんでしょうか。

どんな問題を解決していくんでしょうか。どんなものを生み出し、どんな発見をして、どんな成果を残していくのでしょうか。いつか未来のエディンバラ大学の卒業生たちが、偉人たちの名前が並ぶリストを見上げた時、そこに私たちの名前が並んでいるかもしれません。


私たちは次の「エディンバラのレジェンド」になる

どんな道を選んだとしても、私たちには、やり遂げる力があります。彼らと同じものを、すでに持っているからです。エディンバラ大学で学んだという土台。ここまでの数年間を支えてくれた粘り強さ。そして、大きな夢を見ていいのだと信じる勇気。今日ここにいるという事実だけでも、私たちがすでに「並外れたこと」を成し遂げてきた証拠です。

あとは、それを明日も、その先も、続けていくだけです。ちなみに私たちは、マイケル・マッキンタイア(イギリスの人気コメディアン)よりは長くエディンバラ大学にいました。彼は2年目で中退してしまったそうなので。

だから、このすばらしい大学を巣立って、それぞれの未来へ踏み出していく私たちに、どうかこの瞬間を覚えていてほしい。私たちはただの「卒業生」ではありません。これから新しく生まれていく「エディンバラのレジェンドたち」の、次の世代なんです。

問われているのは、「偉大なことを成し遂げられるかどうか」ではありません。「どんな偉大なことを選んで成し遂げていくのか」です。そして、私たちがこれまでにすでに成し遂げてきたことを見れば、その未来はきっと、とてもとてもエキサイティングなものになるはずです。よし、言うべきことは言いました。

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