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USC Marshall School Commencement 2025 feat. Snoop Dogg(全1記事)

この世界を動かすのはいつだって「負け犬」 スヌープ・ドックが語る逆境の哲学

【3行要約】
・成功への道筋は明確ですが、逆境に直面した時の心構えが分からず挫折するビジネスパーソンが多い現状があります。
・世界的アーティストのスヌープ・ドッグ氏が2025年の卒業式で、自身の経験から「逆境は魂を鍛えるジム」だと語りました。
・困難な状況でも「謙虚・貪欲・本物」の3原則を守り、自分だけは自分を信じ続けることが重要だと説きます。

開式の挨拶と歓迎の言葉

ジェフリー・ギャレット氏(以下、ギャレット):みなさん、おはようございます。本日ここにお集まりいただき、本当にうれしく思います。特に、本日の朝早くから準備にあたってくれた職員のみなさんに感謝します。当初は「暑くなる前にやろう」と思っていたのですが、まさかロサンゼルスで曇り空になるとは……とはいえ、今日たくさん撮影される写真にとっては、ちょうどいい天気ですね。

あらためて、みなさま、ようこそ。教職員のみなさん、ご家族やご友人のみなさん、そして保護者やパートナーのみなさん、そして何より、2025年卒業生のみなさん。ようこそ、この特別な卒業の日へ。

ここで、私たちが今日この場にいることができる場所について、少し触れさせてください。

みなさんもご存じのとおり、ここロサンゼルス・メモリアル・コロシアムは、世界で最も偉大なスタジアムのひとつです。

第一次世界大戦に従軍したすべての人々を称える記念碑として建てられ、長年にわたりロサンゼルス市民にとっての誇りであり続けてきました。

90年以上にわたり開催された数々の歴史的イベントは、まさに圧巻です。複数回のスーパーボウル、オリンピック、そして2028年には再びこの地で開催されます。これほどの歴史を持つ会場は、他にはありません。

そして今、新たに2025年卒のマーシャル・スクールのみなさんが、この場所に名を刻むのです。あそこに見える聖火台、みなさんからも見えるでしょう。


卒業生の新たな一歩を祝して、スヌープ・ドッグ氏が登壇

ギャレット:さあ、2025年の卒業生を盛大に祝福する時間です。

本日のスピーカーは、紹介の必要もないほど著名な人物ですが……それでも、紹介させていただきます。

エンターテインメント業界で30年近く君臨してきた巨星。常に基準を引き上げてきた比類なき存在。世界中で認められている革新者。その人物が登壇すれば、5秒後にはもう誰も私のことなど見ていないでしょう。

世界的なマルチプラチナアーティストであり、シンガー、ソングライター、俳優、音楽プロデューサー、DJ、メディアパーソナリティ、ビジネスマン、そして真のアイコンでもあります。

2025年の「TIME誌 世界で最も影響力のある100人」のひとり。これまでに22枚のスタジオアルバムをリリースし、世界で4000万枚以上のアルバムを売り上げ、ビルボードチャートの全米・全世界ランキングで何度も1位を獲得。グラミー賞には20回ノミネートされています。

彼の活躍は音楽にとどまりません。テレビの世界でも、NBCのエミー賞4回受賞番組『The Voice』のシーズン26で新たにコーチに就任し、「赤い椅子」を獲得しました。

彼の人生はまさに映画化にふさわしく、現在ユニバーサル・ピクチャーズで自伝映画の制作が進行中です。

そしてみなさんご存じのとおり、彼は2024年パリ五輪のNBC放送でも大きな注目を集めたスターでした。番組のホストとしてだけでなく、競技会場に姿を現し、選手たちと交流し、パリの街を歩いてまわる姿が印象的でした。

さらに彼は慈善活動家としても知られており、17年前に設立したユース・フットボールリーグからは、すでに40人以上のNFL選手を輩出しています。そのリーグでは、身体的・精神的・発達的なハンディキャップのある子どもたちにも、参加し活躍できる機会を提供しています。

彼は常に、自身のブランドを戦略的に成長させ、広げ続けています。また、テクノロジー、エンタメ、ライフスタイル、グローバル消費者ブランドなど、数々の革新的な事業にも早くから携わってきました。

そして最後に付け加えると、2024年にはロイド・グライフ起業家センターより「起業家・オブ・ザ・イヤー賞」を受賞しました。その際も学生たちのために惜しみなく時間を割き、貴重なアドバイスを届けてくれました。

今日ここに来る前に、彼は私にこう言っていました。「コロシアムに最初に来たのはずいぶん昔のことだ」と。どれくらい前か言ってもいいですか? 1978年です。

そして今、再びこの地に戻ってきてくれました。心より歓迎しましょう。Snoop D-O-double-G(スヌープ・ドッグ)!

スヌープ氏が語る挑戦と信念

スヌープ・ドッグ氏(以下、スヌープ・ドッグ):よっしゃ、いこうか! 誰か言ってくれ、「Fight on!」……もっと大きな声で! もう一度、「Fight on!」



ずっとこの言葉を言ってきたんだ。今日は卒業生のみんなに話したい。 調子はどうだい?元気か?

アンダードッグ(負け犬)から、ボスドッグ(勝者)へ。

そう、それが今だ。だから今日は卒業おめでとう。おめでとう。君たちはやり遂げたんだ。その山を登りきり、努力を重ね、困難に立ち向かいながらも強くあった。

俺の人生、ずっとアンダードッグだった。「無理だ」「夢が大きすぎる」「ロングビーチ出身のガキに成功は無理」そう言われてきた。でもな、俺はその言葉に負けなかった。 自分の道を信じて、ぶれずにビジョンを貫いてきた。「NO」を「YES」に変えてきたんだ。

困難ってのは、“魂のジム”みたいなもんさ。痛いし、重い。でも、それが自分を鍛えてくれる。

何度もあきらめそうになっただろう? 人生に押し潰されそうになったこともあったはずだ。でも君たちは、そこで立ち上がった。だからこそ、君たちは偉大なんだ。今日という日は、単なる「卒業証書の日」じゃない。血と汗の結晶の日なんだ。

寝ないでがんばった日々、あきらめたくなった瞬間、 誰にも見られていない中で捧げた祈り。本当に重要なのは、そういう時に「折れなかった」ってこと。

アンダードッグの物語こそ、最もリアルなストーリーなんだ。だって、ゼロから始めた人間は、すべてに感謝できる。だからこそ、努力の仕方も違うし、愛し方も、導き方も違う。

だからこそ、今日君たちに伝えたいのは、この3つだ。

謙虚であれ。自分がどこから来たのかを決して忘れるな。

貪欲であれ。心の中の炎を消すな。

そして、本物であれ。自分自身にも、世界にも正直であれ。

なぜって? この世界は“コピー”じゃなくて、“オリジナル”を必要としてるんだよ。そして信じてくれ、君にしかできないことが、必ずある。

だから今日、君たちにはこのステージを「チャンピオン」として歩いてほしい。思いっきり笑って、胸を張って進んでくれ。

そして、 「どうやって成功したの?」って聞かれた時は迷わずこう答えてくれ。「誰にも信じられなかったけど、自分だけは自分を信じてた」って。

これからも進み続けろ。勝ち続けろ。そして忘れないでくれ。最終的にこの世界を動かすのは、いつだってアンダードッグなんだ。信じていい。だって俺がその証拠だから。


「最初の一人」となって道を開け

スヌープ・ドッグ:卒業生のみんなへ。2025年のこの偉業、心から祝福するよ。

この先、数日以内に現実の世界で君たちにまた会える気がしてる。今日という日が、君たちをまったく新しい人生のフェーズへ導く気がするんだ。SC(サザンカリフォルニア大学)の卒業生には、なにか特別なものがある。

今この会場を見渡すと、本当にたくさんの“特別な人たち”がここにいる。だから素晴らしいことを成し遂げて、 家族を誇らしくさせてくれ。君を信じてくれた人たち、支えてくれた人たちを、誇らせてあげてくれ。

ここにいる中で、「自分の家族で初めての大学卒業生だ」って人はどれくらいいる? 手を挙げてくれ。その姿、最高だよ。

物語を変えていけ。 「最初の一人」で終わらせるな。「最初の一人」となって道を開け。

すべての“レジェンド”たちへ。

Fight on!(戦い続けろ)

さあ、パーティーを始めよう。Bang out!!

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