2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
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ティム・アレン:僕は米国聖公会でミサのお付きの少年だったんですが、ある時、司祭が来ました。頭にでかいゴミバケツみたいな、カゴみたいな物を被っていたんです。そこで僕はひそひそ聞いたんです。「その土管みたいなのが何かって、聖書のどこに書いてあるの?」と。司祭は黙っていました。
(会場笑)
なにしろ、しゃべっちゃいけない場だったものですから。なんだかわかりませんが、ちっちゃなアレ(台)に膝をついて、動いてはいけなかったのです。僕は始終もぞもぞ動いていて、のどが渇いて仕方ありませんでした。
「後から考えるとわかった」ということが、僕の人生ではしょちゅう起こりました。それは、僕にとっての神の啓示でした。でも父の死後は、僕は神を誤解して憎み、神の恩恵をまったく感じることはできませんでした。
しかし、(コカイン所持の)犯罪を犯して判決を受ける直前に、僕は「ステージに立て」という神の啓示を受け、デトロイトのコメディキャッスルに出るための準備を始めました。20分の台本を書き上げ、何度も練習を重ねました。その結果、観客には大うけで、僕はやるべき使命を果たしたのでした。
その後は、練習して出演し、練習して出演しを繰り返したところ、オーナーがこう言ってくれました。「君はなかなか良いから、土曜のレギュラーにしようと思う。きっと大うけだよ。毎週土曜に来てくれ」。僕は言いました。「オーナー、申し訳ありませんが、ちょっとした問題があります。実はその土曜の出演前に、38か月ほど服役することになっていまして」。
(会場笑)
このステージに関しては、「お前はドライだったなあ」と、いまだにオーナーに言われます。僕は「ああ、土曜日ですね。では38か月後の土曜にお願いします」と言いました。そしてオーナーは、それを実現してくれたんです。この契約は、服役中の僕の心の支えとなりました。
ヴィクトール・フランクルの名著「夜と霧」で、フランクルは、恐怖体験のただ中にあっても、その恐怖を超えた先に、人はエネルギーを注ぐことができるとしています。すばらしい本です。
行きたくない場所ではなく、行きたい場所に目標を定めろ、という話に移ります。僕はカーレースでそれを学びました。レーススクールへ行って、フォード・モーター・カンパニー所属でレースに出ていたのですが、「あのコースの壁にぶつかりたくない」と思ってそればかり注視していると、必ずぶつかるんです。行きたくない場所を見つめてはいけません。自分のレーダーから外してください。行きたい場所へと狙いを定めてください。
情熱の話に移ります。自分が情熱を注げるものを見つけてください。僕は収監中に、よい選択肢を取るにはどうしたらよいか考えました。「情熱」を辞書で調べてみましょう。ウェブスター辞典が正確かどうかはわかりませんが、調べますよ。
ウェブスターが誰かは知りませんが、こう書いてあります。「情熱とは、性欲を高め」......間違えました、これは恥ずかしい。では2項を読み上げましょう。もう1つ説明がありますからね。「愛。欲望。献身。湧き上がり抑えきれない、行動の目標や思考」とあります。
僕が受けたもう1つの神の啓示の話をします。僕は、自分とはまったく異なる人々がどんなことをしたかを知りたくて、他人の自伝を読み始めました。異なるジェンダー、異なる部族など、いろいろな人の自伝を分け隔てなく読んでみたんです。すると、そういう人々がしたことは、僕でもできそうなことがわかったのです。これにはびっくりしました。
刑務所では、自分のやったことがだんだんと認められます。僕は、従順にして言われた通りに従っていました。宗教学を他の受刑者に教えたり、司会をしたりしていると、そのうち雑居房を出されます。次には2人房を出されます。食物連鎖の上位へと移動するみたいなものですね。僕は、移動できることを誇らしく思っていました。
刑務所からの電話は常にコレクトコールでなくてはいけないのですが、ある時、僕は母に電話しました。感謝祭で、家族がリビングで団らんしている時期でした。
母は「みんな、ティムから電話よ!どうしたのティム」と。僕が「ねえ母さん、聞いてよ。僕は独房に移ったんだ」と言うと、母は「あらそう。ねえみんな、ティムが独房に移ったそうよ!よかったわね。こっちじゃデイブがミシガン大学に入学したの。ブルースは卒業したわ。スーはパデュー大学にいるわ。で、ティムは独房ね。ブリッジクラブで話す話題ができてうれしいわ。二度とかけて来ないで!」と。
(会場笑)
自分の情熱を注げるものとは何でしょうか。僕にはわかりませんでした。車が好きで、自作してしまうような僕は、うまいこと工具制作の仕事をもらえました。西ミシガン大学が休みの時はずっと工具店で働き、シェルドン旋盤の位置決めピンを作っていました。そこで気がついたんです。これを続けていたらそのうち死んでしまうと。
(会場笑)
ピンを1日に80本作るんですが、126通りの操作をひたすら繰り返すんです。あれを平常心でできる人を賞賛します。僕は注意欠陥障害がひどすぎて、到底できませんでした。自分が何に向いていないかを知ることで、何をやりたいかがわかってきます。
リリー・トムリンは、単独ショーをやっています。すばらしいショーですよね。ホームレスを演じるのですが、トムリンはただ漫然と「ホームレスの女性」を演じるだけでなく、もっとやることを狭めればよかったと言っていました。目標を定めることが大事だと言っていました。
僕は、何よりも人を笑わせることにずっとやりがいを感じてきました。でも、それが僕にとっての情熱だとは自覚していませんでした。これはよそでは言わないでほしいのですが、なんならショーを無料でやってもよいと思っています。エゴ(自己)は「ふざけるな」と言うでしょうが。唯一エゴが役に立つ時ですよね。
それに米国国税庁が黙っていないでしょうね。つい今週のことなのですが、国税庁の職員が僕のオフィスに来て、返戻金があると言うんです。結構な金額でした。僕の居場所を突き止めるのに苦労して、2年かかったそうです。でも、居場所がわからないという連絡はすぐ来たんです。
(会場笑)
監査が入る時に、居場所がわからないなんて言われることがありますか? 無いですよね! 国税庁には言いたいことは山ほどありますが、ここでは控えます。
目標を定めることについて話します。レーシングドライバーのファン・モントーヤは、目標を狭めること(focusing)は、目標を定めること(goal setting)とは別物だと言っていました。こうなるとよいなと願うこと(wishing)と、目標を狭めること(focusing)の違いの方が大きい気もしますけどね。僕には、願うことまではうまくできました。
成功するように目標を狭めることと同じに聞こえますが、同じではありません。行きたくない場所ではなく、行きたい場所に狙いを定めることです。願うこととは、僕からすれば単にエンジンを吹かすようなものです。前に進んでるように感じますし、モーターも回っており、車に乗り込んで発進準備は整っています。
でも、エンジンに負荷をかけているだけです。目標を狭め、定めることが、ギアを入れて発進し、スタートすることなのです。実際に前進し、実行に移すのです。両者はよく似ていますが、非なるものです。
成功した同業者の自伝を読むことによって、僕は目標を狭めました。レニー・ブルースのスピーチを聞くには、1961年のザ・パープル・オニオン(サンフランシスコの有力なクラブ)に行かなくてはなりません。現在では、ツイッターで話題にするのもはばられるような内容です。かのコメディアンが、言語と思想について語った言葉を読んでみてください。その後は転落人生でしたが、彼の人生はすばらしいものでした。デトロイトで見たリチャード・プライヤーのショーは、僕の人生を変えました。彼の芸は、僕の目標となりました。
回り道とは何かという話をします。目標を定めることは大切だという話はしましたね。僕の人生に一番大きな影響を及ぼしたのは、リストを作ることでした。とても簡単なので、みなさんもぜひやってみてください。書く内容は3つです。1つ目に、今日1日、何をやるべきかリストに書いてください。2つ目に、今年何をやるべきかを書いてください。そして一番難しくて、なおかつ他人に話してはいけないのが3つ目ですが、自分が何をやるべきかを書いてください。簡単でしょ。
1つ目のリストを見れば、2つ目をどうやればよいかわかります。2つ目のリストを見れば、3つ目の「何をやるべきか」リストの実現方法がわかります。
僕は、自分が何をしたいのかわかりませんでした。リストは、地獄のように暑い映画のセットにいる時に20分で書き上げました。リストその1「僕は前座ではなくトリを務めるようなコメディアンになりたい」。リストその2「10万ドル貯めたい」。しかしその手段がありませんでした。ようやく実現した時は、大量のトースターを手にしていました。いろんな銀行にお金を預けると、ノベルティにトースターなどの家電をもらえるんです。
(会場笑)
仮釈放中だったので、その時の僕は実家の両親の所にいました。母は言いました。「このトースターの山は何?なんでこんなにあるの?」。僕は「いいからいいから。ここが小さな家電屋さんだと思って。どうするかこれから考えるから」と。
(会場笑)
3つ目のリストは、「トゥナイト・ショー(NBCの『ザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジョニー・カーソン』)に出演したい」というものでした。なんとか実現に漕ぎつけましたが、まったくうれしくなくて神を呪いました。「コメディアンとして出演したかったのに!」
(会場笑)
次に、自分が実現に漕ぎつけたものに付加価値をつけてください。これは、偉大なるボブ・シーガーから教わったことです。「シートに腰掛けろ。自分の現状がどんなものであろうとも、付加価値をつけろ」。
僕が去った後では、このセリフはちょっと変化していました。「行動に移せ。自分のやるべきことのシートに腰掛けろ」。このセリフを聞いて、実際にシートに腰を掛けた人もいました。クラブのオーナーは、クラブを売りに出すのも自分の自由だと気がついたのです。
「夢がなれば問題は解決できない。実行あるのみだ」。これは歌(スティーヴン・ソンドハイムによる『サンデー・イン・ザ・パーク・ウィズ・ジョージ』)の歌詞です。僕はすばらしいアイデアをいっぱい持っていますが、実行しなければそれで終わりです。テレビ番組『Shark Tank(シャークタンク)』を見ている人であれば、夢を実現するための人々の熱意がわかるでしょう。すごい番組なので見てください。
仕事をクビになる経験をしておくことをお勧めします。僕はいろんな職をクビになりました。しまいにはやみつきになって、生きがいになりました。
(会場笑)
トーマス・エジソンの言葉を引用します。「多くの人がチャンスを掴み損ねるのは、チャンスが作業着を着ていて、仕事の姿をしているからだ」。マーク・トウェインは言いました。「挑戦すればするほど、ますます運が向いて来る」。仕事はつらく、忍耐が必要です。僕はそれを知らなくて失敗しました。でもだからこそ今ここにいます。
回り道は、僕の足を止める大きな原因となりました。僕は、そういうものを回り道と読んでいます。一番の大きな回り道は、ビル・ウィルソンによるカルトに入ったことでした。誤った「兆し」は、本物のように見えます。僕は、恐怖に駆られ人生において論理だった行動ができなくなっていました。僕は、影を恐れるようになってしまったのです。
とんでもない話をします。僕が長女を車で学校へ送っていた時に、影がフロントガラスを横切りました。僕は悲鳴を上げてハンドルを切り、もう少しで木に突っ込む所でした。すんでの所で大事故を引き起こしそうになった原因とは、太陽と車の間を横切った蝶でした。この時の恐怖は、たいへんなものでした。僕は今でも蝶が怖いです。ちょっと恥ずかしいですね。
人は、恐怖に駆られて無駄にエネルギーの駆動輪を回します。再びマーク・トウェインを引用します。「私は、人生において多くのトラブルに巻き込まれた。ただし、そのほとんどは実際には起こっていないものだ」。そしてそれは、みなさんを足止めします。ここでおなじみのエゴが登場します。アミーゴではないですよ。
エゴは必要不可欠なものです。本のタイトルは失念しましたが、自分の行動について考える内容です。マッチを点けると、女性は「これは役に立つわ」と考えます。男性は「マッチを点けることで何が害はないだろうか」と考えます。
(頭に突き刺す真似をする)「ほら、こうすると痛いだろう」「本当だ、痛い」「ちょっと食ってみろ。ひどい味がする」。
(会場笑)
マッチを食べる人なんているんですかね。実は僕は食べたことがあります。兄が「マッチ食うとゲロ吐くぞ。食ってみろ」と言うので、僕は「ほんとだ。僕も吐いた」と。兄は「よし。もっと食おう」。
(会場笑)
人間は感謝を知りません。うちの子どもたちが赤ちゃんだったころ、腕いっぱいにおもちゃを抱えていても、新しいおもちゃを出してみせると、どの子も「ちょうだい!ちょうだい!」と言いました。神は言いました。「両手に物を持っている時には、何も与えられない。手にした何かを手放す必要がある」。
手にした物を、人に譲らなければなりません。与えなければなりません。私たちは永遠に赤ん坊のまま成長できないのかもしれません。
自分自身の邪魔をしないという話をします。これは僕自身の問題でした。神は常に僕と共にありますが、たいへん上品なので介入してきません。一方で、エゴは常に僕に話しかけ、善良であるかのように振る舞います。
僕がちゃんと聞いておくべきだった、たいへん良いアドバイスをご紹介します。僕が大好きな言葉なのですが、アルバート・アインシュタインはこう言いました。「誰かがエアコンを発明してくれたら良いのに」。間違えました。アインシュタインの言葉ではなく、誰かが書いてくれた僕のショーの脚本のジョークです。
(会場笑)
僕が書いたわけではなさそうです。まったくうけませんでしたからね。
実際に言ったのはこの言葉です。「私は天才ではない。ただ、情熱的に好奇心が旺盛なだけだ」。好奇心ってすごいですよね。ネコも殺すと母も言っていました。(※強すぎる好奇心は身を滅ぼす意の英語のことわざ「好奇心はネコを殺す」。)僕はネコではないので、あまり影響は受けないため、そこはよくわかりません。
好奇心とは財産です。あらゆるレベルで疑問を持つべきです。僕はあまり人に質問をしてこなかったために良い成績で卒業できなかったことを後悔しています。ここでもまた回り道をしました。僕はいつも回り道をします。
好奇心はすばらしい財産です。もし教室で一番賢い人になりたかったら、教室で一番賢い人に質問をすると良いでしょう。良質な聞き手になってください。口を閉じて人の話を聞くのです。みなさんは、一流の教授陣に恵まれ、すばらしい卒業式スピーカーに恵まれているんですからね。興味深い人になりたかったら、人に興味を持ってもらえる人になってください。
こういったことは、全部僕が自分のために聞きたかったことです。服役する前に聞きたかったです。でも刑務所で土曜日に出る朝ごはんは悪くなかったです。服を指定されているのもよかったです。服は大嫌いです。「今日はカーキを着て白のTシャツでいこう」。
(会場笑)
今日は真の意味でみなさんの新章です。みなさんにお会いできて刺激を受けました。この大学に来たら立派なオーケストラはいるし、みなさんの表情を見たりその知性を感じたりして感銘を受けました。
では、みなさんは将来どんな人になりたいのでしょうか。みなさんはご両親に育まれ、立派な大学に入り、最高のスタートを切りました。僕にはそんな場所はなかったです。僕にこう聞いてくれる人はいませんでした。「高潔な人になりたいですか。自分の行動に責任を持てますか」。僕は、自分のやったことに対して、母に償いをしています。でもどう償ったとしても、埋め合わせができるとは思えません。
みなさんには柔軟性があり、険しい道を行ったり、いやな思い出を忘れることができますか。みなさんは、ぐいぐいと割り込んで自分の意見を押し付けるのではなく、他の視点からの意見に心を開き、耳を傾けることができますか。不平を言う前に、それを改善できますか。自分の成し遂げた業績と対峙できますか。
僕には、僕を信頼してここまで引っ張り上げてくれた周囲の人に恵まれましたが、そんなことに気づいてもいませんでした。みなさんは、自分が成功した時には、得た物を分け隔てなく分かち合うことができますか。これはとても難しいです。なぜなら、人は常に「ちょうだい! ちょうだい!」と言う生き物だからです。
自分を大好きになれるような人になるべきです。なぜなら、自分自身からは決して逃れられないからです。どこへ行こうと、自分自身と一緒ですよね。どこへ行っても、自分ももれなくついてきます。どんなに自分自身とケンカしたって、常に一緒にいざるを得ません。人間は植物ではありませんよね。必ず他者を必要とします。
僕の人生の転機の話をもう1つしておきましょう。僕と神とは、不思議な関係を続けています。哲学を真剣に勉強した哲学者として、僕はいくども暗い疑問を持ちました。しかし答えは得られませんでした。僕の書いた脚本に登場する、ある有名人はこう言います。
「満足できたとしたら、それは単に神の御心なんだ。満足できなかったとしたら、それは自分の心の問題だし、サタンのせいだ。神がサタンを作ったわけではないし神がサタンでもないだろう。ファラオの心を荒ませたのは神だし、解放させてあげることすらできなかった」。子どもの頃から、僕はこうした疑問を持っていました。
僕はずっと神を誤解し、神と不和でした。ある時、カーレースで大事故を起こし、腸が大きく裂傷して縫合しました。かなり長い間、排泄物を出すためにストマを装着し、わき腹とのどから管が突き出た状態が続きました。当時は家庭内に問題を抱えていて、体重がどんどん減りました。体調はなかなか回復せず、入院が長引きました。
すると、ある友人が見舞いに来てくれました。以来、彼はずっと大切な友人です。彼は映画のビデオを持って来てくれました。もう一人の友人は、話し相手になってくれました。誰とも会いたくなかったのですが、彼らとだけは面会しました。
二人が持って来てくれた手土産の食べ物を、僕は初めて口にしました。しばらくして、30分程後だったと思いますが、医師が来ました。医師は僕の顔を見て、顔色を変えました。僕にも医師が言いたいことはわかりました。消化器官が機能していなかったのです。僕は涙を流しました。
医師は言いました。「縫合した傷を開いて食物を取り出すのは無理なので、別の手段を取りますが、ちょっと大変なことになりますよ。消化できないようですからね」。あまり大げさにお話ししたくないのですが、すべてが悪いニュースでした。とにかく食物を取り出さなくては大変なことになるので、僕は夜中の3時に起きて処置を受けることになりました。自分の肉体がいかに卑小なものか、当時ほどひしひしと感じたことはありません。
窓からロサンゼルスの街を見ながら「父なる神よ、僕は今までにないほどの最悪の不幸に見舞われています。これ以上悪くはなりようがありません。どうか僕にお言葉をください。どうか何か話しかけてください」。僕は哀願しました。「何か言ってください。」するとその時、誓いますが僕のものではない声が、確かにこう言ったんです。「大丈夫、うまくいく」。本当の話です。
以来、何かが大きく変わりました。僕はいまだに神を呪うこともあり、感謝しないこともありますが、あれは事実だったと心の底から思っています。私たちは神と共に生きているのです。信じてもらえないかもしれませんが、神はここにいるのです。哲学も物理学も、この絆を説明することはできません。
2021年卒業生のみなさん。この話を通して言いますが、前へ進んで思うがままに生きてください。みなさんは、極めて恵まれた場所からスタートを切っています。みなさんがいるのは、極めて肥沃な苗床です。
人の話に耳を傾けてください。師から学んでください。これから出ていくこの世界はピンぼけで、師と言える人はおらず、頼れる大人はいません。頼れる大人は誰一人としていないのです。頼りになるのは、みなさん自身です。この世界を救ってください。プレッシャーを与えているのではありませんよ。でもみなさんには期待しています。
人生をあまり深刻に考えないでください。僕はそうして生計を立てています。
(会場笑)
僕の世界一親しい友人の一人ならこう言うでしょう。
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