
2025.02.12
職員一人あたり52時間の残業削減に成功 kintone導入がもたらした富士吉田市の自治体DX“変革”ハウツー
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ウォーカー・ウィリアムズ氏(以下、ウォーカー):最後にお話するポイントはプロダクトとマーケットフィットの探し方です。どういう事かと言うと、最初にローンチしたプロダクトでそのままスケールするというケースは稀です。
初期段階にあるスタートアップでやるべきはマーケットフィットがあるプロダクトに辿りつくために、なるべく早い速度で成長しイテレート(何度も繰り返す)することです。
エンジニアとして、皆さんはついキレイなコードで、スケールを狙う素晴らしいプラットフォームを最初からつくろうとしたくなりますよね。色々補修の余地があるようなものはつくりたくないでしょう。
しかし、これはスケールするだろうかだとかキレイなコードづくりに集中するよりもスピード重視で最適化していきます。例えば、私達は初期の段階で企業顧客、大きめのNPO団体とやりとりがありました。
彼らから「あなたたちのサービス、とても良いと思うのだけど最も基本的なところが抜けているから使えないわ」と言われました。言われた機能が実現可能かどうか考え、長期的にはそれではまかないきれない部分もあるけれど、とにかくつくってみようということになりました。
共同創業者のエバンが―私達のCTOで、私よりも何100万倍も優れたディベロッパーです―数字をはじき出しました。しっかりとしたものをつくろうとすると、カスタマーが欲しがっている機能をつくるのに1ヶ月はかかってしまうことがわかりました。
スタートアップにとっての1ヶ月は犬にとっての1ヶ月と同じように、1年ほどの価値があります。1ヶ月もかけることは出来ません。そこで彼はコードベースを複写し、データベースをもうひとつつくることで既存のプロダクトとは全く違うものをつくり上げて企業顧客に提供できるようにしました。こうすることで既存の顧客の心配をする必要はなくなりました。
企業顧客はそのツールを使ってくれて、私達が大きな収益を得る事に繋がりました。徐々にどれをコアの機能にすべきかわかってきたので、それらを大本のプロダクトに取り入れました。1ヶ月かけて企業顧客のニーズに対応することなく3、4日で仕上げ、結果を出すことが出来ました。
勝利の鉄則は、次のステップにのみフォーカスすることです。ユーザーを10人得ることが出来た段階で、どうやって100万人のユーザーに対応しようかと考える必要はないということです。
フォーカスすべきは「ここからどうやって100人に増やそうか?」です。ユーザー数が100人であれば、次のステップは1000人を目指すことです。必要に駆られて新しい発見が生まれるとでも言いましょうか。
何をやっても上手くいかない時があります。Teespringでは1ヶ月間毎晩サイトが壊れたことがあります。チーム全員が携帯電話の着信音を最大にして枕の横に置き眠りにつき、携帯が鳴ったら飛び起きてサーバーを再起動してまた眠りにつく、ということが毎晩続いたのです。
しかし、ある意味このような状況が起きてよかったです。問題が多く起こることで最終ゴールにたどり着くのが早くなるからです。問題は必ず解決できます。このような障害はスピードバンプのようなもので、スピードは初期の段階では最も大切です。
最近私は、出来るだけ長くスケールに直接つながらないことをやることの大切さを実感しています。どこがやめどきかなどわかりません。
ここまで収益が上がったらスケールしないことをするのはやめましょう、などという指標もありません。スケールしないことをやるのが会社として大きく有利になります。
これをやるのをやめた瞬間に、皆さんはより小さな規模の会社でまだスケールしないことをやれる競合に引けを取ることになります。やれる限り、出来るだけ長くユーザーと話していきましょう。
可能な限り成長のスピードを上げていきましょう。「ここでやめよう」と自分で決めてはなりません。正しくは、「いくら続けたいと思っていても、絶対に続けることが出来なくなる」状態になるまでやり続けます。
私のメールアドレスはWalker@teespring.comです。どんな質問でも、Teespringについてもっと知りたいでも、Tシャツをプリントしたい、でもなんでもメールしてください。皆さんの助けになるのであれば何でも答えますし、是非皆さんと色々話してみたいと思っています。
最後になりますが、サムと一緒に「How to Start a Startup」の公式Tシャツをつくりました。このコースをサポートしたい、是非1枚欲しいという方はteespring.com/startupまで。ありがとうございました。
生徒:Tシャツプリントビジネスは他にも多くありますが、なぜこのビジネスをやろうと思ったのでしょうか?
ウォーカー:2つあります。君の言う通りです。周囲の人から「最悪のアイディアだよ。そんなの上手くわけない」と言われました。私達がTeespringをローンチした理由は、私達が個人的なペインポイントを感じていたからです。
個人的にそれを必要としていて、それに対するソリューションを探した結果です。私は当時ブラウン大学の生徒で、閉店してしまったバーの為に記念Tシャツをつくろうと思いました。
Tシャツをつくろうと思いましたが、色々なサービスをみても私のニーズに合うものがなかったのです。ペインポイントもあり、そこにはマーケットフィットもある、絶対に上手くやれると思いました。
そこに追い風を受ける感じというか、人々がどんどんプロダクトを使ってくれるようになったのです。ペインポイントがそこにあったことは明確です。人々のニーズがこれまでは満たされていなかった。
素晴らしいアイディアというのは、最初は本当にバカなアイディアに見えるものです。人々がそれを使うかどうかによって、そのバカらしいアイディアがスケールするものか否か見極めることが出来ます。
生徒:NPOが御社の最も大きな取引ですか?
ウォーカー:いいえ。今日では最も大きいのはブランド、ビジネスを立ち上げようとしている起業家です。1000人と少しの人々がTeespringを通じてブランドを立ち上げ、フルタイムでそれをやっています。他にも、インフルエンサーが大きいです。
例えばYoutube内でヒットしているスター、Redditのコミュニティ、ブランドを立ち上げてアフィニティをマネタイズしようとするブロガー達がいます。
起業家とインフルエンサーが最も大きな市場です。もちろん今でもたくさんのNPOとも一緒にやっていますが、現在ではNPOは少数です。
サム・アルトマン:ありがとうございました。
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