2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
リンクをコピー
記事をブックマーク
司会:それでは、ソフトバンクアカデミア開校にあたりまして、初代校長である孫正義校長より開校宣言と共に開校特別講義として「孫の二乗の兵法」についてお話いただきます。それでは孫校長、よろしくお願いします。
孫正義氏(以下、孫):皆さんこんにちは。こんなに勢いのある顔が我がグループにいっぱいいたというのは、あんま知らなかったね。非常にうれしく思います。
今日はustreamでも流しておりまして、日本から多くのソフトバンクアカデミアに関心を持ってる方々も、一緒に聞いていただいております。今日はまだ正式なソフトバンクアカデミアのメンバーとして確定した人じゃなくて、希望者、グループ内の希望者の皆様にみんな集まっていただいたという状況。
そういうことで、もともと希望者の皆さんがグループ内で約1000名集まっていただきましたけども、その中でどの人達に正式な第一期生のアカデミアの皆さんになっていただくかというのは、数日間で決めるよりもじっくり、フェアなプロセスで決めようということで、今日は希望者の皆さん、みんなに集まっていただいた、という形であります。
また外部のほうからも、昨日の夜12時から希望する方々の登録を開始しました。すでに3千数百名という方々が、30人の枠に向けて応募してきている、3700だったかな。まだ24時間経ってませんけど、18時間で3700名の方々が関心を持っていただいていると。
今日いる皆さんは、”社内ラッキー”。(会場笑) 少し競争率がよろしい、外の皆さんのほうがね、その分競争率が高い形になりますが、グループ内部からと外からの比率は徐々に変わっていきます。
スタートが、300人のうちの270人がグループ内から。約1000名の応募の中から270名。外の皆さんからは、今すでに3000人を超えてる皆さんの中から30名くらいと、いうことになりますけれど。徐々にね、様子を見ながら外の人で優秀な人がいればその比率が増えていくということになると思います。
で、半年に1回ずつ入れ替え戦が入っていくと。基本的には下の10%は自動的にアウトということになります。誰がその10%決めるんだというと、アカデミアの生徒の皆さんがお互いに相互に点をつけて、というのが基本になるということであります。
皆さんが自分でどんどんプレゼンをしていくという形で進むことになっていきます。ですから、できるだけ、最初の入校後、透明なプロセスで行って、プロセスを出来るだけ公平に、かつ透明に、その後の入れ替え戦においても、まあ半年ごとに入れ替わりますが、それも、透明なプロセスで行われるということにしたい、という風に考えております。
それでは早速ですね、今日は第1回目の、私自身が皆さんに提供するアカデミアとしての講義の内容ということでそれに入っていきたいと思います。
孫:「孫の二乗の兵法」というものであります。この中に、「孫の二乗の兵法」と言って、中身を知ってる人。なんか本とかで呼んだことがある人、手を挙げてください。
はい。一割くらいいるということであります。一割の人は読んだ内容を想像して思い出してほしいと。そして、それが今まで理解していた内容とどう、まあ僕自身も今日、実は昨日の夜中これバージョンアップしました。少しバージョンアップして順序が変わったりしています。以前に本で少しインタビューに答えたりしたものに比べて昨日の夜、夜中に2時半、3時ごろ考えてバージョンアップをしております。
これからもずっとバージョンアップをしていくと思いますけれども、今からこのソフトバンクアカデミアはですね、うまくいけば300年くらい続いていくということになると思いますが、少なくとも僕が、直接校長先生として行うのは、ソフトバンクの社長の立場として行うのは、今から十数年間、ですね。まあ60代で次のこの中にいる皆さんにバトンを渡していくと。
皆さんが後継者になっていくということになるわけですけども、これが20年以内に起きると、僕は52歳ですから。69歳までの間に、まあ61歳かもしれないし、69歳かもしれない。
そのどこかで、皆さんの中の一人に、まあこれから外部から入ってくる人も含めてですね、アカデミアのメンバーの誰かにバトンを渡していくと、そういう形になりますので、ぜひ真剣勝負で受けていただきたいと思いますが、僕が現役の社長を引退した後も、しばらく元気な間は、何年間かはソフトバンクアカデミアの校長先生に本業がなるということであります。
ですから、おそらく今から元気であれば2、30年アカデミアの校長先生という立場が続くと。毎週1回私がこういう形で話をするという形になります。
皆さんは、月に1回か2回、クラスを4クラスに分けますので、私は毎週1回ずつで、4クラスなので、月に1回か2回。まあ2回の時というのは、2回目は私自身でなくてみなさん同士のグループセッションみたいなものがあるのかもしれない。
それはまあこれから追々高めていきますが、少なくとも僕が校長先生である間、次の2、30年間、今から2、30年間の間に、みなさんに伝授したいことを1ページで表せと、20年間30年間これから皆さんに伝授していくことの、結論を1ページで表せというと、この「孫の二乗の兵法」になるということであります。
孫:この「孫の二乗の兵法」というのは、中国の、数千年前の孫子と、それからランチェスター、ランチェスターはほんの一部の考えですけども、基本的には孫子、中国の孫子と私自身の合作と、時空を超えた合作を超えたということで「孫の二乗の兵法」ということになっております。で、その1ページがこれです。
孫:この1ページ。25文字あります。これから2、30年間私が校長先生として皆さんに伝授していくもの。皆さん孫悟空の映画とか物語知ってるでしょ。孫悟空が天竺に巻物をね、探しに行くというような確かそんなストーリーだったと思います。その巻物を探すために一生かけていろんな冒険をしながら、たどりつくわけですけども。
今から2、30年後に皆さんに、この中に20代30代の人が多いので、みなさんが、20代30代の人が、20代、例えば20代の人がもし私を受け継ぐと、私の2代目か3代目か4代目のところで受け継ぐということになると、2、30年かけて学んだものの結論の、その巻物に書いてあるものは何かというとこの1ページだったということであります。
ですから、先に結論を言うというのがソフトバンクアカデミア方式ということであります。この1ページに書いてあることは、僕が病気で入院してた時まだ26、7歳ぐらいだったと思います。その時に基本的には作ったものです。ですから皆さんの年齢くらいの時にこれを作ったわけです。ソフトバンクが大きくなって後付けで、成功の秘訣みたいなものを言ったわけじゃないと。
皆さんの年代の時に、20代30代の時に真剣に考えて、まあ少なくとも26,7歳で考えて、この25の成功のための要因。これを極めていくと。私自身まだこれを極みきれてないというふうに思っています。ですからこれはある意味永遠のテーマだと。
そんな1時間とか2時間で、ここに書いてある25文字を、覚えて、その意味の字面が理解できたと。ああ、あれに書いてあるたとえば、頂上の頂と書いてあります、左の上から2番目ね。この頂上の頂という字がどういう意味で、というのを丸暗記したところでですね、それは所詮字面を理解したというにすぎないと。
本当の理解というのは、それに、それを、その身をもってですね、いろんな試練を乗り越えてですね、その乗り越えた中でつかんでくるノウハウというか秘訣というかね、そういうものが初めて自分の身になるんではないかという風に思います。ぜひそういう意味で、さっきあれは一割くらいの人が手を挙げましたが、あれは1回本で読んだと、知ってると、知ってるつもりになってるかもしれないけど、本当は知らないと。
でも、この25の「孫の二乗の兵法」と僕が名づけましたけれども、それは、僕自身が片時も忘れない、常に新しい事業に取り組む時、常に何か試練にぶち当たった時、常に中小期のビジョン、戦略を考えるときに、この25の成功要因、勝ちパターンのための成功要因。
これを常に思い出しながら、そして、その25の成功要因にちゃんとマッチしているかどうかということを何度も何度も自分で自問自答しながら、そして試練に耐えていき、新しいことにチャレンジしていったと。いうことであります。
学校の教科書には絶対出てこない内容ですから、初めて聞く人はぜひその意味合いをですね、よく考えながら聞いていただきたい、という風に思います。基本的にこの中の、上から数えて1行目とそれから、4行目ですね、横に数えて1行目と4行目そして5行目の最初の4文字、それはその中国の孫子が考えたものですね。
それ以外のところが私のオリジナルのものだということであります。ちなみに孫子の兵法はすでに30冊以上私は読んでる。異なった筆者が書いた、その解説本をですね、30冊以上読んでみて、いろんなことが書いてあるんだけども、要は一番大事なのはこれとこれだなと僕なりに解釈して、その中から抜き出したものと、逆に私だったらこう思うと思うものを、大事なものは、オリジナルを付け加えているということであります。
今日は、このことだけを話します。これから時々、このことにもう一度触れることがあると思いますけれど、ぜひですね、アカデミアの生徒として正式に入校した人、あるいは補欠の人もね、何回も再チャレンジありますから。それから1回、1回その10%、おしりの10%の人は半年に1回退学になりますが、それは入れ替えで新しい人に入ってもらうための枠を、枠として入れ替え戦がありますが、何度でも再チャレンジできると、いうことであります。
何度でも再チャレンジできるとそういうことなので、落胆をしないように。入れ替え戦があっても、人生入れ替え戦あって当たり前だ。そんな程度の試練に耐えられないようでは、そもそもアカデミアの生徒に適していないというつもりでぜひですね、人生の再チャレンジいくらでも、チャレンジしてほしいという風に思います。
関連タグ:
2024.10.29
5〜10万円の低単価案件の受注をやめたら労働生産性が劇的に向上 相見積もり案件には提案書を出さないことで見えた“意外な効果”
2024.10.24
パワポ資料の「手戻り」が多すぎる問題の解消法 資料作成のプロが語る、修正の無限ループから抜け出す4つのコツ
2024.10.28
スキル重視の採用を続けた結果、早期離職が増え社員が1人に… 下半期の退職者ゼロを達成した「関係の質」向上の取り組み
2024.10.22
気づかぬうちに評価を下げる「ダメな口癖」3選 デキる人はやっている、上司の指摘に対する上手な返し方
2024.10.24
リスクを取らない人が多い日本は、むしろ稼ぐチャンス? 日本のGDP4位転落の今、個人に必要なマインドとは
2024.10.23
「初任給40万円時代」が、比較的早いうちにやってくる? これから淘汰される会社・生き残る会社の分かれ目
2024.10.23
「どうしてもあなたから買いたい」と言われる営業になるには 『無敗営業』著者が教える、納得感を高める商談の進め方
2024.10.28
“力を抜くこと”がリーダーにとって重要な理由 「人間の達人」タモリさんから学んだ自然体の大切さ
2024.10.29
「テスラの何がすごいのか」がわからない学生たち 起業率2年連続日本一の大学で「Appleのフレームワーク」を教えるわけ
2024.10.30
職場にいる「困った部下」への対処法 上司・部下間で生まれる“常識のズレ”を解消するには