2024.10.10
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ニュースクール大学 卒業式 2017 アナ・スイ(全1記事)
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アナ・スイ氏:マーシャル学長、ヴァンザント学長、そしてニュースクール大学の評議員会の方々に感謝申し上げます。生徒と教授陣のみなさまがこの大学の中心となっている、このコミュニティにいられることをとても誇りに思います。
数年前、私は家族とともに甥のジャクソンのジョンズ・ホプキンス大学の卒業式にいました。そして母は急に私に振り返り、こう言いました。「あなたはいつ学位をとるの?」。
この名誉ある学位を得るまでの道程は、数年前にパーソンズ美術大学で始まりましたが、とうとうそれが叶いました。「ママ、聞こえてる? 見て、博士号を取得したアナ・スイはここにいるわよ!」。
母にも私と同じような喜びを与えてくださったみなさまに感謝いたします。ヴァンザント学長よりいただいたこの言葉を生徒の方々にもおくります。
「卒業してから何を達成しようと、どこへ行こうと、そしてその結果何を得ようと、私たちを変えるものは何もないのです」。
母や父、兄弟のボビーとエディー、そしてさらに彼らの家族に愛と感謝の意を申し上げます。
私は常日頃、ファッションデザイナーになることを夢見ていました。
幼少からの親友は、まだ私が4歳の頃、ニューヨークの叔母と叔父の結婚式からミシガン州へ帰ってきたときに、将来ニューヨークに引っ越してファッションデザイナーになると話していたことを覚えていました。
パーソンズ美術大学を卒業した2人の女性についての記事を読んだことがあります。そこにはエリザベス・テイラーとリチャード・バートンが、パリに移り住んだ彼女たちのためにブティックを開いたと書かれていました。
デトロイト郊外で生まれ育った私はその記事を読んで「魔法の鍵」を見つけたんだと思いました。そして私に必要なのは、ニューヨークへ移り住んでパーソンズ美術大学へ行くことだ、と思いました。
私のベビーシッターだった人が雑誌『Seventeen Magazine』を読んでいたのですが、その裏表紙にはパーソンズ美術大学の広告があって入学について書かれていました。そこで私はすぐに登録案内に申し込み、ガイドラインについて勉強し、さらに大学入学の必須条件である中高教育を履修しました。そして高校の3学年目でパーソンズ美術大学に入学が決まりました。
ただ、数年後にその記事を読み返したときに、先ほど出ました2人の女性のうちの1人の父親が伝説的な写真家であるアーヴィング・ペン氏であることがわかりました。それによりその女性はなにか恩恵を受けていたかもしれませんが、しかし子どもにはそれがどう利点につながるかどうかなんて理解できませんでした。
つまり私が言いたいのは、夢と決意は何よりもその人を成長させるということです。情熱をもってゴールに突き進んでください。
子どもの頃、私がファッションデザイナーになる夢をみて実現したように、そういった幼少期の夢を実現することは非常に珍しいと思います。
本日卒業される生徒の方々は、これからさまざまな職に就いたり、さまざまなキャリアを積まれていくことでしょう。そうしていくだけの非常にたくさんの機会もありますし、制限もないでしょう。
そんななかであなた方は自身の隙間(ニッチ)市場を見つけなければなりません。
1つにニュースクール大学における教育の真意は、ありきたりな道を歩むためではありません。なぜならそんな道は、いまや存在しないのです。ここは同じ道を複製する場ではありません。
私たちには同じようなものは必要ありません。より良いアイデアを持つことが大切なのです。もっとも楽な道を選んで進んでいくための場でもありません。困難に直面していくことは、それを避けて進んでいくよりもずっと価値があり、楽しいからです。
だから現状を恐れずチャレンジして、あなた自身の道を作り上げてください。発想豊かに、型にはまらず、快活に道を見つけ出してください、私はそう生きてきました。
私は、最高の仕事というのは障壁を越えて得られるものと信じています。批評家に、私の仕事の類を定義づけるのは難しいことだ、と言われたことがあるのですが、私は一言「(そんな言葉をいただけるなんて)素晴らしいわ」と応えました。
普遍のものは常に真実です。あなた方一人ひとりがそうであるように、あらゆるものが変化し続けます。テクノロジーとソーシャルメディアによって発展と創造のための機会が加速され、ニュースクール大学の教育はキャリア、生活の礎を築き、そしてあなた方の未来には限界はないのです。
ベストな状態でさらに前進できるよう、そして最大の可能性を発揮できるよう願っています。これまで学んだことを武器に、インスピレーションを大切にして、そうすれば必ず最善のアイデアがあなたのもとへやってきます。
夢に向かって進むあなたたちを応援します。
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