CLOSE

トランプ大統領 就任100日目の演説(全3記事)

トランプ大統領、就任100日目に演説「私たちには中国がいる、彼らは協力してくれる」

2017年4月29日、就任100日目を迎えたトランプ大統領が、東部ペンシルベニア州ハリスバーグでの集会で演説を行いました。マスメディアへの批判や北朝鮮問題について語りました。

大統領就任から100日目という記念すべき日に

ドナルド・トランプ氏(以下、トランプ):ありがとうございます。紳士、淑女のみなさん。このすばらしく、美しいペンシルバニア州に再び戻ってくることができて、本当に嬉しく思います。

私はこのペンシルバニア州を愛しています。そしてこの州の人々を愛しています。ここはとても特別な場所です。そう、この ペンシルバニア州において、11月8日に私たちの偉大なそして美しい勝利がもたらされました。

この会場には、私たちを大いに助けてくれた友人たちの姿があります。スコット・ペリー下院議員、グレン・トンプソン下院議員。そして、何人かの昔からの友人たちの姿も。マイク・ケリー下院議員。さきほど、モニターで姿が見えました。彼は本当にすばらしい人物です。マイク・ケリー議員はどこですか? マイク・ケリー議員? あのあたりにいたはずですが。どこですか? ああ、いました。今朝のテレビはすばらしいものでした!

そして、もちろん、古い友人の1人であるトム・マリノ下院議員。そうですね?

ありがとうございます、マイク。ありがとうございます、トム。

みなさんご存知のように、ワシントンD.C.では、もう1つ別の大きな集会が開かれています。みなさんご存知ですね?

(観客ブーイング)

トランプ:たくさんのハリウッド俳優とワシントンのメディアたちが、たった今、この国の首都にあるホテルのダンスホールに集まって、互いに慰め合っています。

彼らはホワイトハウス記者協会主催夕食会に集まっています。大統領不在で!

今日というこの日に、ワシントンのヘドロから100マイルも離れたこの地で観客のみなさんと過ごしている、これ以上にわくわくすることは存在しません! ワシントンよりも、さらに、さらに大きな群衆に囲まれ、よほどすばらしい人々に囲まれています。そうですね?

(観客の「U-S-A!」コール)

トランプ:後ろにいるメディアたちを見てください。ここにいる彼らの方がまだましでしょう。私はそう思います。

(観客ブーイング)

トランプ:実にその通りですね。

B級品メディアであるCNNやMSNBCはフェイクニュースを垂れ流しています。フェイクニュースです。ワシントンで座って、願っているでしょう。彼らは今まさに私たちの姿を見ています。彼らは私たちを見ています。そして、今晩私たちとこの場にいれないことを悔やんでいるでしょう。

しかし、残念ながら、彼らは夕食会という罠にはまってしまいました。とても、とても退屈な夕食会です。

(会場笑)

おそらく、来年はもっと楽しくしてあげましょう。私たちも参加するかもしれません。しかし、来年もまたこの場を訪れる可能性も非常に高いです。

大統領就任から100日目というこの記念すべき日を祝うのに、ここペンシルバニア以外の場所がふさわしいとは思えません。途方もない旅を振り返るとともに、来たるべき偉大な、偉大な戦いに向けて準備を整えるのです。そして、どのような場合でも私たちは勝利します。そうですね? 私たちは必ず勝利します!

失敗はあり得ません。私たちはアメリカを再び偉大な国にするための戦いを今まさに始めたばかりなのです。

「メディアはアメリカ国民の日々の生活からかけ離れている」

大統領就任からの100日はとても刺激的で生産的でした。これを語る前に、まずはメディアの100日を評価してみましょう。これをする必要がありますか? これをする必要があると思いますか? なぜなら、みなさんご存知のように、メディアにとっては非常に不名誉な評価になるからです。

Morning Consultの調査によると半数以上のアメリカ国民が「メディアはアメリカ国民の日々の生活からかけ離れている」と言っています。これは証明されています。Media Research Centerによると、私たちの政権に対するメディアの報道の89パーセントがネガティブなものとなっていいます。故意にネガティブな報道を行っているのです。

(観客ブーイング)

トランプ:The Center for Public Integrityによると、ジャーナリストの96パーセントが先の選挙で私たちの対抗者に寄付を行ったそうです。私たちの対抗者が誰だったか誰か覚えていますか? どうです? 

確かに何人か対抗者がいましたね。

昨年AP通信が行った調査によると、アメリカ国民のたった6パーセントがアメリカという国に満足しているという結果がでました。これは非常に悪い結果ですね。議会よりもよほど悪い数字です。

実にすばらしい例をみなさんにご覧入れましょう! その通りです! ここから彼らを追い出しましょう! 

(観客の「U-S-A!」コール)

トランプ:ありがとうございます。ありがとうございます。

みなさんは、法執行機関をどう思いますか? 

消防責任者に感謝をお伝えしたいと思います。このアリーナの外にも多くの人々が集まっています。本当にアリーナの収容人数の限界までみなさんに集まっていただきました。私たちは、このアリーナの過去の記録を打ち破りました。このアリーナはどれくらい歴史があるのでしょうか? 決して新しくはありません。その歴史を私たちは塗り替えたのです。ギターも持たずにね。これは決して容易いことではありません。

今のメディアは落第点

メディアの事例を上げましょう。出来損ないのNew York Timesです。

まず間違いなく、近い将来に彼らはインターネットの媒介のみとなるでしょう。紙面がだんだん小さくなっていますから。みなさん、お気づきですね? だんだんと漫画本のようになってきましたね。

(会場笑)

しかし、これはみなさんにお伝えしたいと思います。実際にこの目で見て来たからです。私は以前不動産業界にいました。彼らは、マンハッタンにある美しいニューヨーク・タイムズ・ビルディングを売却せざるを得ませんでした。ジャーナリズムの大聖堂たるビルです。それは、それは美しい建物です。それを約1.3億アメリカドルで売却しました。そして、この建物を購入したグループは、後日約5億アメリカドルで転売しました。その結果、New York Timesは安っぽい場所にある不細工なオフィスビルに入居しています。

もう1つ。New York Times は、大赤字のThe Boston Globeを13億アメリカドルで買収しました。この会社を存続させるために何億ドルも何億ドルも投資した挙句に、最終的には、ほぼタダで売却しました。ただ放り出したのです。

それでいて、彼らは不快な記事や論説を書いて、私がどのように世界的なイベントやこの国を取り扱うべきか説いてくるのです。どういうことですか。

(観客ブーイング)

トランプ:残念ながら、これが私たちのメディアです。無能で、不誠実な人々。本来であれば、彼らは私たちに謝罪するべきです。なぜならそれを覆い隠していたのですから。私たちに、私に、そしてすべての人々に対して。自ら謝罪に駆られてもおかしくはないほどです。それほど彼らが立てた予測はひどいものでした。みなさん、彼らの予測を覚えていますか? 彼らのついた嘘のせいで、多くの読者を失いました。

つまり、こういうことです。もしメディアの役割というのが、正直に真実を伝えることであるならば、今のメディアは、とてもとても悲惨な落第点に値するということです。これにはみなさん賛同してくれることでしょう。

実に不誠実な人々です。全員ではありませんが。みなさんご存知のように、「フェイクニュース」と私たちは呼んでいますが、すべてではありません。みなさんお気づきでしょう、誰もが「フェイクニュース」という言葉を使っています。誰が最初にこの言葉を使ったのですか? みなさん? 

まったく対照的に、私の政権における100日は、偉大なアメリカ市民のために行動しない日は1日たりともありませんでした。炭鉱作業員に仕事を取り戻し、アメリカの鉄鋼作業員や、アルミニウム作業員の仕事を守りました。アメリカの鉄鋼やアルミニウムを愛していますからね。そして、雇用を殺す規制を撤廃しました。次々と公約を実現しています。そして、率直に言って、人々はこの結果にとても満足しています。実際にその目で見ているのですから。

私たちが成し遂げた歴史的な進歩を正しく理解するためには、私たち、そして私が引き継いだ現状について正直に語らなければいけません。なぜなら、私を信じてください、前政権から引き継いだものは混乱だからです。

(観客ブーイング)

これ以上、他国が私たちを利用するのは許さない

トランプ:過去十数年にわたって、私たちの国は世界史上最大の仕事泥棒を乗り越えてきました。みなさんこそが、誰よりも理解しているでしょう。ペンシルバニア州のみなさんこそが。

工業は閉鎖され、製鉄所は廃業になり、私たちの仕事は盗まれてどこか遠くの国に運ばれていきました。みなさんが聞いたこともないような国です。政治家たちは軍隊を送ってよその国の国境を警備し、アメリカの国境は無防備に明け渡し、誰もが侵入することができます。

次々と、何十億ドルも世界規模のプロジェクトに費やした挙句、ギャングたちは私たちの国に流入しています。自分たちの国民ですら、満足に守ることができないのです。

政府は国際協定の参加に飛びつきましたが、アメリカがコストを払い、重い負担を背負うものです。一方で、他の国々は利益を得るにも関わらず一切支払い負担がありません。

これは気候変動に関するパリ協定のような一方的な取引も含みます。アメリカ合衆国は何十億ドルも負担をする一方で、中国、ロシア、インドは過去もそして未来においても、一切の負担がありません。

これは、イラン問題を想起させますね? なんと美しい献身でしょう?

その上、協定を完全に追従するということは、アメリカのGPSが10年間で2.5兆アメリカドルも縮小することを意味します。つまり、アメリカ全土の工場が閉鎖に追い込まれるということです。ほら、また始まりました。私ならそうはしません、みなさん。

私たちが好もうが好まなかろうが、これが事実です。不誠実なメディアはこれを書こうとはしません。伝えようとはしません。ワシントンメディアもまたその問題の一部を担っているからです。メディアの優先順位は私の優先順位とは一致しません。そして、みなさんの優先順位とも異なります。信じてください。彼らの提起する問題は、みなさんの問題とはまったく違います。パリ協定については、2週間以内に大きな決断を下します。みなさんは何が起こるのか目にするでしょう。

しかし、これらはすべて崩壊したシステムの一部に過ぎません。このシステムは、世界規模でアメリカの富を略奪し、盗むことで利益を得てきました。アメリカの労働者たちのお金を費やして。これ以上、他国が私たちを利用するのを許すことはできません。なぜなら、たった今から、「アメリカファースト(アメリカ第一)」だからです。

北朝鮮問題について中国がアメリカに協力する可能性

これを付け加えなければいけません。みなさんご存知のように、私は以前から中国を批判してきました。長きにわたる為替操作について、以前から述べてきました。しかし、お伝えしなければいけないことは、選挙の最中、第一に、彼らは為替操作を辞めました。さらに重要なことは、この不誠実をみなさんに明らかにできたことです。中国による為替操作は存在しています。

しかし、中国はもしかすると、おそらくですが、北朝鮮問題については、私たちに協力するかもしれません。そうですね? これはすばらしいことです。

中国の国家主席とフロリダで長時間にわたって会談を行いました。とても、とても長い間話し合いをしました。何時間も何時間も、です。彼は良い人物です。今は彼が中国を代表しています。彼は私たちを代表しているわけではありません。しかし、良い人物です。私が思うに、彼はこの現状をどうにかしたいと思っているように見えました。中国は巨大なパワーを持つ国です。彼らがどのように動くのか、私たちは注視しています。

しかし、メディアたちは、「ドナルド・トランプは中国を為替操作国と認定することを拒否した」と報道しました。ちょっと考えてみてください。少し柔軟に考えなければいけませんね。

つまり、私は中国の国家主席と会談を行いました。そして、「北朝鮮問題について協力してくれますか?」と尋ねました。「あなた方は、北朝鮮が必要とする様々な物資や食料の93パーセントを提供しています。彼らに対して大きな影響力を持っています」。中国の国家主席とは、すばらしい関係を築けています。それにも関わらず、メディアは「なぜドナルド・トランプを呼ばないのか?」「ドナルド・トランプは会談中に、なぜ為替操作国であると言わないのか?」と報道しました。

つまりこう言うことです。「いいですか、国家主席。北朝鮮問題において私たちに協力してくれますか? ちなみに、あなた方は為替操作をしていますね」。これはおかしくはないですか? 

(会場笑)

このように言う代わりに。もうみなさんご存知ですね。このように言う代わりに、何が起こるのか見てみましょう。私自身は正直に言って彼が懸命に取り組んでいると信じています。中国も容易な状況ではありません。そうですね。容易ではありません。しかし、世界に多大なる問題を引き起こしている人物がいます。そして、私たちには中国がいます。彼らは本当に協力しようとしてくれています。

実際に、中国は北朝鮮から送られてきた膨大な量の石炭を送り返しました。そう、これから何が起こるのか見てみましょう。そして、私が思うに、今この時は、中国を為替操作国として批判するには最適な時期とは言えないでしょう。みなさんはこれに賛同いただけますね? しかし、メディアはそうは言いません。「なぜ中国を批判しないのか」と書きます。

続きを読むには会員登録
(無料)が必要です。

会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、
著者フォローや記事の保存機能など、便利な機能がご利用いただけます。

無料会員登録

会員の方はこちら

関連タグ:

この記事のスピーカー

同じログの記事

コミュニティ情報

Brand Topics

Brand Topics

人気の記事

新着イベント

ログミーBusinessに
記事掲載しませんか?

イベント・インタビュー・対談 etc.

“編集しない編集”で、
スピーカーの「意図をそのまま」お届け!