2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
ペンシルベニア大学 卒業式 2004 U2 BONO(全1記事)
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ボノ氏:俺はボノ、ロックスターだ。俺はノリノリになってくるとイケナイ4文字の言葉を言ってしまう癖があるんだ。あんまりノリノリにさせないでくれよ。ご両親、大丈夫。お子さんも国にも迷惑はかけないから。FCC(連邦通信委員会)にお灸を据えられているからね。今日使う4文字はP、E、N、N 。そうだ、Bonoも4文字だったな。
卑猥なことだらけだな……学業ローブをまとったロックスターほど滑稽なものはないよ。キング・チャールズ・スパニエル(注:犬の一種)にタータンチェックのセーターを着せて帽子をかぶせるようなものだ。不自然ってことさ。良いおべべを着せた所で、犬が賢くなるわけじゃないんだからね。
U2としてここに立った事はあるんだ。俺の人生がすばらしいのはU2のおかげだ。今日ここに立てる事を君たちと、彼らには本当に感謝しているんだ。俺にはサッカースタジアムで何万人もの前で話をする時なんかにいつだって後ろに居てくれる最強のロックバンドが付いているんだから。
前にここに立ったのは、7年前だったかな。その時は衣装がちょっとばかしダメだったかな。ミラーボールのようなキラキラしたスーツを着て、40フィート(注:約12メートル)の高さの回転するレモンから現れたんだから。宇宙船と、ディスコと、プラスチックの果物をごちゃ混ぜにしたようなものさ。
まあ、そんな感じだったから、役員方が俺に高貴な名誉を与えてくださったわけだね。法学博士! ワオ!
名誉だということはわかっているんだ。本当に、名誉なことだよ。けど、「本気かい?」ってこと。法学博士だよ。法律といえば、破った法律のことしか思い浮かばないのに。
自然界の法則、物理学の法則、ペンシルベニア連邦の法則、70年代後半の忘れられない夜、ニュートンの運動法則だったか、そんな感じ。本当のところ、俺の履歴書はまるで前科記録なんだから。
はっきりさせとこう。法律はたくさん破ってきた。意識してなかったけどね。考えや、言葉、行動で罪を犯していることも。神よ、お許しください。神はきっとお許しくださっているだろうけど、君たちはどうかな?
俺は神の偉大なる愛のもとに、博士号をとるため、立派になるためにここに居る。これが君たちに響くメッセージになることを願っているよ。「犯罪は儲かるもの」。
まあ、そういうことで、イギリスの脚本家、ジョン・モーティマーの言葉を胸に、謹んでこの名誉を受け入れるよ。「法律の前に輝きは必要ない。必要なのは、常識と、比較的きれいな足の爪だけだ」まあ、俺には片方しかないけどね。
俺は大学へ行ったためしが無い。俺が住んでいたのはちょっと変わった所だった。図書館じゃなかったけどね。ロックンロールを学び、70年代のダブリンで育った。俺の目を世界に目を向けさせてくれたのは音楽だった。
初めてザ・クラッシュを見たのは17歳の時で、革命の響きを感じたものだった。クラッシュは「ギターの効いた公共放送」のようなものだったんだ。俺はそのかっこよさにまいった、その他大勢の子供の1人だった。
その中にはカッコいいTシャツのためにツッパったたくさんの奴らが居た。彼らはブーツを履いていた。行進はしなかったけどね。頭に瓶を叩き付けはするけど、市役所会議のようなもっと苦痛を伴う行為はしなかった。ところで、俺も最近まではそんな感じだった。
俺は変化というものが、我慢できないくらいにゆっくり訪れるものだとはとても思っちゃいなかった。政治的、社会的進展にとって最大の障害がフリーメイソンや英国国教会、ブーツのかかと、人として、思いつくものはなんでも、じゃないなんて。
それはもっと微妙なことだ。事務長が示したように、俺たち自身の無関心と『カフカの迷宮』のような、「NOは人々が官僚主義の通路の下でいなくなったときに初めて直面するものだ」という組み合わせのように。
善かれ悪かれ、そのことは俺に教訓を残した。はっきりとわかったことがある。唯一無二の音楽は俺自身の人生を変えるだろうし、上手く伝われば人の人生だって変えることができるということだ。
君たちがロックバンドのボーカルだとしたら、そうだな、マレットカット(注:襟足を伸ばした髪型)の罠にはまらないようにすることだ。マレットが何か知らなかったら、お勉強はまだ終わりじゃないってことだ。
お金返してもらわなきゃな。俺のようなリードボーカルにとっちゃ、マレットは、麻薬問題よりももっとアブナい問題だからな。俺も80年代はマレットだったしな。
さて、先生方がどこで苦笑いして、ぶっとんだ博士の称号を与える変わりに、名誉学士の称号を与えれば良かったと考えるだろうか? マレットがどうとか言ってるぞ。学士で十分じゃないか、なんて。
先生方がここで何をしてるんだ、と聞くなら、それはもっともな質問だと思うけどね。俺がここで何をしているか? 的を得てるね。君たちは何をしているんだい? 言わせてもらえるのならば、大学教育の終わりとしてはおかしな最後じゃないかい?
歴史的な校舎ですばらしい考えを巡らした4年間の締めくくりがサッカースタジアムでサッカーするには良すぎる服を着て、アイルランド人のロックスターが自分のことをくっちゃべってるのを聞いているなんてさ。何してんだ?
カエルのカーミット(注:セサミストリートのキャラクター)が卒業式に演説をしていたと、先週どこかの新聞で見たんだけど、「4年間、人形のスピーチを聞かされるために頑張ってきたのか」って怒っている生徒がいたな。
さて、君たちはこの日のために頑張ってきたわけだ。アイデアの市場で、売り、買い、取引をして。知識の押し売りだ。君たちの両親がからっけつでも、君たちのポケットはパンパンだろう。そのポケットの中身を、これからどうやって使っていくのか。それを考えなきゃいけない時が来たんだ。
何かを変えるというのは安くない。でかい考えは高く付く。大学は、でかい考えを共有するところだ。ベンジャミン・フランクリンに少しあった。ジャスティン・ブレナンもそうだ。ジュディス・ロビン学長も、俺に言わせりゃそうさ。
彼らは良く知っていたんだ。君たちが自分の言葉に自信を持てれば、君たちが自分の考えと学んだことを生かそうとするならば、それは高く付くと。
さあ、質問だ。でかい考えって何だ? 君たちの、でかい考えって? 道徳資産や、知的資産、お金、ペンシルベニア大学の壁の向こうから追っかけてくる労働付加による家の所有権、何について考えたい?
ブレンダン・ケネリーというすばらしい詩人が書いた『ユダ記』の中の叙事詩に、俺の心に残った一説がある。「一生を捧げたいのなら、その期間を裏切りなさい」裏切るって、どういうことなんだろうか。
俺にとって期間を裏切るっていうのはうぬぼれや欠点、デタラメな道徳観をさらけ出すことだ。つまり、隠したいことを隠さずにさらけだし、目を背けたくなる真実と向き合うということだ。
どんな時代でも理屈がまかり通らないことがある。俺たちはそれを見ようとはしない。だが、次の世代の子供たちは違う。奴隷制度が良い例だろう。奴隷制度の恩恵を受けた世代はの神をも恐れぬ、非人間的な世代だと言われているんだから。
ベンジャミン・フランクリンがペンシルベニア反奴隷制協会の協会長に就任した時、そう言い切ったんだ。
人種的分離待遇もそうだ。今じゃアメリカは知っての通りの国だけど、歴史をくつがえす、平等な人権を得るための運動があった。1954年の5月17日、50年前の最高裁判所のブラウン対教育委員会裁判にて、人種別に分離すれども平等という考えが間違っているという裁判結果が出されたんだ。神の恵みあれ。
さて、最初の一歩から50年だ。2004年の5月17日。くつがえさないといけない考え方は何だ? 自分たちを信じ込ませている嘘は? 俺たちの世代が目を背けていることは? 準ペンシルベニア住人としてするべきことは? しないでおくべきことは? それは難しいことじゃない。
凄く単純なことだ。心の何処かに追いやられている、人の命というものは平等の価値があるのだという心の奥に潜む思い、それを信じることだ。そうじゃないか? そうじゃない?皆、それぞれの答えがあるだろうが、これが俺の答えだ。俺はそれをアフリカで証明し続けている。
アフリカは、俺たちの言うところの、俺が言うところの、平等さをあざ笑い、敬虔な行為や責任を疑っている。一体アフリカで何が起こっているのか、誰も知らないからだ。俺たちはアフリカの民も神の前では平等であるということはわかっているが、実体を知る機会は与えられていない。
1985年、フィラデルフィアで画期的な運動が起こった。ライブ・エイドだ。『We Are The World』現象を起こしたコンサートが行われたんだ。コンサートの後、俺は妻、アリと共にエチオピアに向かった。1ヶ月の滞在の間、俺に起きたことは、とても言葉では言い表せないことばかりだったんだ。
俺たちが朝目覚めると、霧が晴れて来て、何千も、何千もの人達が俺たちが従事していた配給所に夜通し歩いて来ているのが見えた。
俺が外で通訳者と話している時だった。美しい少年を抱えた1人の男がアムハラ語で何か俺に言った。アムハラ語だったと思う。英語とアムハラ語が話せる看護師に、「彼が俺に何を言っているのかわからない」と尋ねたら、その少年を連れて行って欲しいと言っていると言うんだ。
「きっとあなたのすばらしい息子になりますから、連れていってください」と。俺が困惑していると、またも言うんだ。「息子を連れていってください。そうでないと死んでしまう。アイルランドまで連れていってくれたら、教育を受けられるでしょう」と。
今日、俺たちが話しているようなことだ。俺は無理だと言わなきゃいけなかった。そこにはそこのルールがあったし、その男のもとを去ったんだ。そのことにいつまでも引きずられている。でもその男と少年がきっかけで、アフリカをより深く知るようになり、このスタジアムへの原動力となったんだ。
この時、俺は神の創りたもうた青い大地でもっとも邪悪な災いとなったんだ、俺の行いで。神よ! それ以外に悪い行いはしていないはずだけどな。7000人ものアフリカ人が治療できる病気で亡くなっている。エイズのように。
それは起っていること、なんてもんじゃない。緊急事態だ。大半の人達が一日1ドル以下の収入で過ごすのが当たり前の暮らしをしている中じゃ、いつ病気が急速に蔓延するか予測不可能だ。
単に起こっていることですまされることじゃないんだ、緊急事態なんだ。とてつもない怒りを生み出しているのが不公平な取引規則と不公平な債務負担だとしたら、アフリカが豊かではないのは負債のせいじゃないのか?
起っていること、として済まされるもんじゃないんだ。緊急事態なんだよ。だから『We Are The World』ライブ・エイドは俺を突き動かした。とてつもないことだったし、ライブ・エイドは慈善事業として成功を収めた。
20年が経った今、俺はそこまで慈善事業というものに関心はない。俺の関心は正義に向いている。慈善事業を行うことと正義は違う。アフリカは慈善事業を必要としているのと同じく、正義を必要としているんだ。
アフリカにとっての平等は大きな思いだ。それはとても高価な思いだ。俺はワートン大学卒業生がそろばんをはじき出しているのが見えるな。高いな〜って尻込みしている生徒が大半だろう。
君たちは違うだろうけどね。苦しみの大きさや、関わり合うことの大きさは時として無関心を生み出してしまう。アフリカのエイズと貧困の終焉を願うのは、重力が働かなくなるようなことだ。
願うことは簡単だ。でも、じゃあ、何ができる? 考える以上のことを、だ。俺たちはすべてを解決することなんてできない。汚職や、自然災害みたいなものも含めて。じゃあできること、しなきゃいけないことはどうだろう。
言っただろう。債務負担や不公平な取引を変えることだ。知識を分け合うこと、救命薬には緊急時に臨機応変に対応できるような著作権をつけること。俺たちにできることだ。そしてできることなら、しなきゃいけないんだ。できるから、しなきゃいけない。アーメン。
これが真実、正義の真実だ。理論であり、事実だ。事実について、君たちの世代、俺たちの世代は貧困について考えることができる。貧困と、病気について考えることのできる最初の世代なんだ。
アフリカに目を向け、顔をまっすぐ前に向け、世界のさまざまなところで起っている、食べ物が足りずに死んで行く子供たちが後を絶たない、腹立たしい貧困を、俺たちが終わらすんだ。俺たちがそんな世代になるんだ。
時間はかかるかもしれない。でも皆で貧困に対してNOを突きつける世代になれるんだ。経済学者のお墨付きなのだから。高くつく事実だが、ヨーロッパを共産主義とファシズムから救ったマーシャル・プランよりは高くないだろう。それに、言ってしまおう。どんどん現れるテロと戦うよりも安く付く。経済学部がそこに見えるね、いいね。
事実なんだ。拳を空に高く突き上げ、喝采しようじゃないか。事実を受け入れられれば、何かできるだろう、何かしなきゃいけない。歴史上で初めて、俺たちはどうすればいいのかわかっているんだ。お金があって、救命薬がある。さあ、志はあるか?
昨日、ここフィラデルフィアで、リバティ・ベルで、志のあるアメリカ人にたくさん出会った。原理宗教保守派から若い非宗教的な過激派まで、たくさんの志在る圧倒的な大きな力を感じたんだ。俺たちはこれをアフリカの貧困とエイズを撲滅するONEキャンペーンと呼んでいる。できると信じているんだ。俺も含め。
俺は心底できると信じているんだ。知っておいてほしいのは、わかるだろうけど、俺はほんわかした気持ちになりたいわけじゃないんだ。俺はヒッピーじゃない。髪に花なんてついてない。俺はパンクロック出身だ。
ザ・クラッシュはビルケンシュトック(注:サンダルのブランド)は履かないんだ。軍用ブーツじゃないと。俺はアメリカはできると信じているんだ。この世代はできる、とね。なぜしないかが聞きたいくらいだ。
ラジオで理想主義が語られる時代じゃない。テレビでも見ないだろう。皮肉はつねに垂れ流されている。物わかりの良さ、薄笑い、陳腐な冗談。俺は全部試したことがある。
言っておこう。このキャンパスの外は、中だってそうだが、理想主義は実利主義や自己中心主義、その他もろもろの無関心の主義によって取り囲まれている。バギズム、シャギズム、ラギズム、ノーティズム、グラジュエイティズム、などなど。ジョン・レノン、出番だ、どこにいるんだ?
理想主義者でならなくてはいけないとは言いたくはないんだ。ご両親の前や、幼い兄弟の前ではね。アメリカ精神、はどうだろう? それっぽくなっているかい? 最近のファッションではとんと見られないけどね。ヨーロッパではぜんぜんだけど。名門大のキャンパスではどうだろう。アメリカの精神とは何かを決めるのは君たち自身だ。
俺はアメリカという国を愛している。アメリカのめちゃめちゃなファンだ。CDのライナーノートを隅々まで読んで、トイレの中までおっかけてきて、何で思うようにしてくれないの、なんてメンドクサイ質問をしてくるようなメンドクサイファンの1人だ。
そんな感じのファンさ。アメリカの独立宣言も読んだし、アメリカ合衆国憲法も読んだ。ライナーノートみたいなもん、だろ? さっき言ったように、俺は独立記念館に巡礼の旅に出たんだ。
俺がアメリカを愛してやまないのは、アメリカが単に国というものではないからだ。アメリカは発想の塊だ。わかるだろう? 俺の国、アイルランドはすばらしい国だ。でも、発想がない。アメリカには発想がある。
しかも、力には責任がともなう、というような従来の考え方も備えている。平等さを持つ考え方だよ。しかし、いくら平等が声高々に叫ばれても、実現するのはなかなか難しい。何でもできるというアメリカの考え方は俺がアメリカのファンである理由のひとつだ。
そうだな、「おい、月があるぞ。歩こうぜ。かけらを地球に持って帰ろうぜ」みたいな。アメリカ的、だろ。だから好きなのさ。
1971、いや、違うな、1771年にベンジャミン・フランクリンがアイルランドとスコットランドで3ヶ月過ごしたことがある。両国とイギリスとの関係を知り、アメリカのモデルとできないか、アメリカも見習ってイギリス帝国の一端を担えないかと、
フランクリンは真実を知ってとても深く、深く悩んだ。アイルランドで彼が目にしたのはイギリスがアイルランドの取引を制限しているという事実、イギリスという不在の地主がアイルランドというテナントで働く農民を食い物にしている姿だったんだ。
フランクリンの言葉を借りれば、「泥とわらの吐き気がする家畜小屋に住み、ぼろを着てジャガイモだけで食いつないでいる」という。アメリカン・ドリームとはほど遠い現状だったんだ。
アイルランドがアメリカのモデルになる変わりに、アメリカがアイルランド独立のための戦いのモデルとなったんだ。
ジャガイモが尽きると、何百人ものアイルランド人、男も女も子供たちも、荷物をまとめてボートでこの地にたどり着いたんだ。それはまだ続いている。ジャガイモの積み荷め、俺たちはもう飢えてはいないんだ!
もしアイルランド人がいるなら、ダブリンからの最新のニュースがある。食料不足は回避された。国に戻っても大丈夫だよ! じゃあどうして俺たちはアメリカに来続けるのか。俺たちがアメリカの発想が好きだからだよ。
俺たちは騒音と騒々しさが好きだ。宿命に立ち向かう精神が好きだ。立ち向かえない困難はなく、解決できない問題はないとする精神が好きだ。おっと、イギリス人の偵察だ。冗談だよ。解決できない問題はない。じゃあ、持てる力と知識を注ぎたい問題はなんだ?
どんな時代にも葛藤は存在する。アフリカの運命もそのひとつだ。唯一無二の問題じゃない。でも、歴史書が残す、俺たちがしたこと、しなかったことの上位5位以内には入るだろう。言ったように、平等のあり方、それについて考えようじゃないか。
まあ、他のことでもいい。戦うことを恐れないで欲しい。ブーツを汚せ、ハチャメチャになれ、スモーキー・ジョー(注:スコットランドのウィスキー)を一杯ひっかけて気を大きくしろ、最後の雄叫びを上げろ、やっちまえ。
頭の中でテーマソングを流すんだ。誰にも説明しなくていい。両親に説明しなくてもいい。教授に説明しなくてもいい。俺はかつて未来は揺るぎないもので、確固たるものだと思っていた ちょうど、前の世代が出て行ったか、追われたかした後で君たちが引き継いで古い建物にただやって来るように。
でも、実際はそうじゃなかったんだ。未来は決定しているものじゃない。つねに変わり続けるものだったんだ。君たちは好きなように建物を建てられるんだ。掘っ立て小屋か、アパート、何だってさ。これは今日のスピーチの比喩的表現部分さ。
世界は君たちが思っているよりももっと柔軟にできているんだ。君たちのハンマーのひと突きで、形を変えられたがっているのさ。俺がもしフォークシンガーだったら、『私がハンマーを持ったら』なんて曲を世に放ち、一緒に揺れながら歌うのにな。俺はパンク・ロック出身だから、血まみれのハンマーを拳で握るよ!
さて、このスピーチの単位は鈍器だ。これで何かを生み出してくれ。ジョン・アダムスがベン・フランクリンについて言ったことを胸に留めておいてほしい。「彼は私たちの大胆な法案をものともしなかったばかりか、優柔不断過ぎるとさえ考えていたようだ」。
今こそ思い切った対策をする時だ。この国で。君たちはできる世代だ。ありがとう。
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