2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
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孫正義氏:1年間でソフトバンクの株式価値が、100分の1に落ちた。100分の1ですよ。バブルの頂点の時、実は僕は3日間だけビル・ゲイツよりお金持ちになったことがある。世界一になったことがある。お金いらなーい、と思ってたのが、直後にネットバブル崩壊で、ドーンと100分の1になったら、もう犯罪者扱いですよ。ネット事業に携わってるというだけで、なんか詐欺師のように言われる。まるで犯罪者扱い。どこの雑誌めくってもネット事業=詐欺師集団、そんな感じでしたね。もう大変な状況です。「お金いらなーい」と言ってたら、「お金ない」に。
個人的にちょっと借金していて、借金数えたら僕の持ってる株の価値より超えてる。あちゃーと、こういう状況。「いらなーい」なんて贅沢なことを言ってられなくなった。そのどん底の時に、もういい、もうやぶれかぶれだ、どうせお金ない、ここでもう最後の勝負行くぞ、ということで、すでに準備しはじめてた大勝負、ブロードバンドに行くぞ! と。
もうこれはプランしてましたから。バブルの頂点の時に、金が余ってるという時に、よし、あのNTTに勝負しかけてやる、と。日本で最大の企業、あのNTTをぶち抜いてやる、打ち負かしてやる! カーッと燃えてましたからね。で、いざ、入るという時に、どん底で、金はない。でももう思い立ったら引けない、ということで、名乗りを上げた。
なぜならその時、日本のインターネットは、先進国で世界一遅い、世界一高い。これじゃインターネット業界に携わってる我々としては恥ずかしい。シリコンバレーの連中に対して恥ずかしい。日本は世界で2番目のGDPの国だと、色々言うとるけど、先進国の中でインターネット世界一遅いぞ、世界一高いぞ、と。先進国の中で。GDPは2番だ。なんじゃその国は、ということで、これは恥ずかしい。だから日本のインターネット業界全部のために、日本のインターネットユーザー全部のために、わしの人生よりも、そのことのほうが大切だ。
ソフトバンクも大切、ソフトバンク潰れちゃいかん。ソフトバンクの経営者としての責務はある。でもそれはそれとして、潰すわけにはいかんけど、あわせて、わしは何のために生まれてきたんだ。わしゃ何のために志立てたんだ、と。わしの志って何だったんだ。そりゃデジタル情報革命だろう、と。この革命のために、人生を捧げてるわけだから、ここでひるむわけにはいかんということで、この世界一高い、世界一遅いってヤツを、世界一安くしてやろう、世界一高速にしてやろう、と。
そのメリットを得るのはYahoo! JAPANだけじゃないんです。もちろんYahoo! JAPANはメリットを得ます。うちの子会社ですからね。子がかわいいと思うのは親の常ですから。Yahoo! JAPANが喜ぶ、それはいいじゃないか。でもついでに楽天も喜ぶぞ、と。ついでにニフティとかなんとか、いろいろな会社も、インターネットやってる人たちもみんな喜ぶけど、社長いいんですか?と、うちの役員に聞かれました。
「バカモン! そんなこまい、ちまちました考えでどうするんだ! Yahoo! JAPANが喜ぶ、ええじゃないか。ついでに楽天も、モバゲーみたいなところとか、そのいろいろあるけども、みんな喜ぶでええじゃないか」と。大切なことは、自分の競争しているライバルが喜ぶ、なんか漁夫の利を得る、そんなことでなんかケチケチしてもしゃあない、と。
「Yahoo! JAPANのユーザーだけ安くしましょうか?」「バカモン! みんなに安くしてやれ!」と。それで日本のインターネットユーザーの全員が喜ぶ。日本国民は最終的に全部インターネットユーザーになるぞ。日本国民が最終的に全部インターネットユーザーになって、その日本国民が、いつか、いつか、喜んでくれりゃあそれでええやないか、と。
「でも社長、我々がやって、我々だけが感謝されないと、ついでに誰のおかげでそうなったなんて、のちの人は忘れますよ」なんて、そうやって言われた。僕は、ええじゃないか、と。名もいらん、金もいらん、地位も名誉もいらない。そんな男が一番厄介だ、と。そんな厄介な男でないと、大事は成せない、大きな事はなせない、こう言ったのは、あの幕末の西郷隆盛であります。
名もいらない、金もいらない、地位も名誉もいらない、命すらいらない。そんな厄介な男はいない。そんな男は打ち負かそうにも負かせられないわけ。命もいらない、金も地位も名誉も何もいらない、と。こんな厄介な男はいない。そりゃNTTから見たらそうですよね。儲けを計算してない。当時のNTTさんが出してきた料金体系の5分の1ですよ。8割引、8割引。世界最高速。NTTの4倍の速度。アメリカの、ヨーロッパの、中国の10倍の速度。なのに値段はNTTの8分の1。
アメリカ、ヨーロッパ、中国に比べても世界一安い。そんなブロードバンドを提供したわけです。まさに「なんもいらん」という状態。もう「殺せ」というようなもんですよ。まな板に乗った状態。そのくらいの魂がないと、ひきちぎれるほどの情熱がないと、革命なんてできやせん、ということ。
これを発表した日、ひと晩で、申し込みが100万件を突破した。まさに100万の人々を助けるということ。1晩で100万件申し込みが来た。そんなに用意してなかった、機材を。そんなに来ると思わんかった。その間、お客さんを半年以上待たせて、むちゃくちゃ言われた。詐欺師! どうしてくれるんだ!と。お客さんそんなに申し込み来ちゃったあとに、NTTさんは繋がしてくれんわけよね。もう怒鳴り込んでいって、机叩いて。NTTは面倒くさい手続きを言うわけですよ。
もう総務省に乗り込んでいって、それでもうガーンと机叩いて、NTTの総務省の担当課長と、ここでわしゃ灯油かぶる、と。自分で火つける、と。総務省のあんた方が言うてくれんと、あの独占的にメタル回線を持って、独占的に局舎を持ってる彼らが繋いでくれない。
これはもう明らかに独禁法違反だ。明らかに手続きがおかしい。彼らをちゃんと正してくれないと、待たしてる100万人のお客様に申し訳が立たない。申し訳が立たないなら、わしゃもうね、「記者会見して、ごめんなさい、申し込みいただいたけども、提供できない」と。そのことで詫びて、記者会見してお客さんに詫びて、その後責任を取るということで、「わしゃ灯油かぶって火つけてここで死にます!」 と言ったらねえ、総務省の役人が、「ちょっと待ってくれ! ここでするのだけはやめてくれ!」と。
ここでなきゃどっかでやるのならいいのか、ということで。投身自殺、投身じゃない。何て言うんかね。焼いて死ぬ。焼身自殺してもここでやらなきゃいいってことですか。僕はもう、何を言ってるんだボケ! そういう問題じゃないだろう、と。あんたが責任をね、そこで逃げちゃいけないんだと、ガンガン交渉して、まあ結果的には、その場で「じゃあ、何をすればいいんですか?」と言うから、「簡単だ」と。
別にあんたが偉いわけじゃないけど、あんたのところは許認可の権利を持ってる。電話1本いれてくれ。フェアにしろ。ただそれだけでいい。何をせいと具体的に言う必要はない。ただ単にフェアにしろ、と、その一言でいい。その一言だけNTTの社長に電話入れてくれ、と。何か金をくれとか、不当にこちらに権利をくれとか、そういうことは一言もわしゃ要求せん。ただひとつ、フェアにしなさい。その一言だけ、総務省が言えばいいんだということで、結果電話してくれました。そして、そこからやっと手続きが流れ出しました。まあ、そういうことで、赤いYahoo!BBの袋、皆さんも覚えてますか?
皆さんが小学生、中学生の時に、あらゆる駅前でYahoo!BBの赤い袋が、タダです、持って帰ってください、と。ブロードバンド体験してください。これで日本のインターネットが速くなりますと言って、それで日本中でタダで配りまくったということであります。ネットバブルが弾けて金がない時にようやるわ、ということ。
でもそれは、ただひとつの想いだったわけです。参入目的、志、事を成したい。その事を成す、それって何だ? ということは、日本で最大のインフラの会社であるNTT。
この会社が独占的にネットワークの、インターネットの、独占的な市場支配を持っている。当時は99.9%、NTTのメタル回線を使わないと、インターネットのサービスができない、ということだったんですね。私はNTTの社長に何度か会いに、直接会いに行ったんですよ。ブロードバンドを始めてください。ADSLを始めてください、と。NTTとしてやってください。そうしないと日本が困るんだ、と。そしたらNTTの社長は「いや、NTTとしてはISDNをやると決めてるんだ」と。
ISDNって聞いたことありますか? ISDN。もうとんでもないですよ。日本だけなんです、世界でそんなことをやってるのは。これが原因で高いんです。これが原因で遅いんです。そういう状況で聞いてくれない。聞いてくれないならしゃあない、と。わしがやるということで決意してやったのが、このYahoo!BBなんです。ですからこのYahoo!BBというのは、我々のゼニ儲けだとか、我々の名誉欲とか、そういうことで始まったんじゃないんです。命の叫びとして、もう命を張って。
これをやった時、僕は本当に、ついあの2、3日前も言われました。「孫さん、あん時、目が血走っとったね」と。あんたが会いに来いと言うから、「わかりました」と。「仕事の話があるから来い、来てくれ」。「わかりました、何時に行きゃいいですか?」「今日来てくれ」「何時に行きゃいいですか?」「3時だ」「わかりました」「どこに行けばいいですか?」
ソフトバンクの本社の向かい側の仮事務所みたいなところ、そこでうちのエンジニアと、泊り込みでやってたんですけど。3時というからなんだと思ったら夜の3時。夜中の。来てくれといって、来る時間が夜中の3時。夜中の3時に行ったら、ぐしゃーっとエンジニアが汗臭い状況で、鳥かごのように、養鶏場の鶏のように、作業机に全員並んで、小さな部屋にすし詰め状態。僕は机叩きながら、叫びまくりながらやってる。
2時に行ったら、3時までミーティングして。その3時にミーティング終わった時に、その時部下に言ってたのは、「じゃあこの仕事6時までに終わらせといてくれ」と。「1回俺、家に帰るから」と。6時までに終わらせといてくれ。6時ってのは、次の日の夕方の6時ではなくて、その日の朝、手前の6時。3時間の間にちょっと家行って、仮眠して戻ってくる。そうやってもう1年間、血反吐を吐くような思いでやりました。
1年間1000億ずつ、4年間赤字出した。ネットバブルはじけたあとで、2千数百億に時価総額落ちちゃった時に、また4000億もの赤字よう出したなあ、と。そうでしょ? なんとかなるもんです。高い志があれば。まさに我々にとっては桶狭間の戦いでありました。小さな我々の会社が、日本一大きな会社に、しかもバブルはじけたあとにやる戦い。大変なことです。でも結果は、我々も頑張って、それに対抗してNTTも頑張った、と。
イーアクセスも頑張った。いいんですそれで。誰かがドーンと池に大きな岩を投げ込めば、水の波紋がグシャーッと起きる。そしたらまた波紋が、敵が打ち返してくる。ええじゃないか、と。敵のNTTも、敵のイーアクセスも、情報革命を起こしたいという意味では、同じ志だ、と。同じ志。デジタル情報革命を起こしたい、ブロードバンド革命を起こしたい、という意味では同じ志だ。だから敵も味方なり、と。
最悪、我が社が押しつぶされたとしても、その結果、日本のブロードバンドの夜明けが来れば、それはそれで目的は達成できた、と。日本のインターネットユーザーから見れば、日本の人々から見れば、我々が結果捨石になったとしても、幕末の尊皇攘夷の革命の志士、途中で切り殺されたとしても、結果、維新が起きれば、事は成せり、ということ。
もうじき龍馬伝ではね、久坂玄瑞が死にますけども、すでに吉田松陰先生も死んじゃった。武市ももうじき切腹ですよ。あまり龍馬伝の先を言うなと言われても、これは歴史の事実だから。でも仮に自分の身は朽ち果てたとしても、自分の命が朽ち果てたとしても、維新という事が成されれば、それはそれで立派に事を成せりと、僕はそう思ったんですね。
仮にこれで我々が、NTTという日本で一番大きな会社にチャレンジして、ぶち当たって、ぶちのめされて、ソフトバンクという会社が死んでも、孫正義という人間が死んでも、そのぶち入れた岩で、ガーンと波紋が起きてその反対側から、いや、俺も価格競争だ、俺もスピード競争だと、あのウスノロのどでかい会社が、これ今Twitterでも、Ustreamでも流れて、NTTの人も読んでるかもしれんけどね。あえて言うとくよ。あのでかーい会社が、ウスノロの会社が、これで目覚めてくれたら、あんたも同志だ!と。ライバルとしては戦ってるけど、心の底では同志だと思ってるよ、と。ちょっとフォローしとかんと。そういうことなんです。
新しい時代が来れば、それでええじゃないか。なんぼのもんじゃい!ということです。ソフトバンクの株主には申し訳ない。社員にも申し訳ない。すまん、一緒に死んでくれ、と、こういうことですよ。しゃーない。革命というのはそういうものだ。命もいらん、金もいらん、名誉もいらん。結果ソフトバンクがなくなって、ソフトバンクの名誉もなくなっても、もうええじゃないか、と。それで日本のインターネットの夜明けが来れば、日本のブロードバンドの夜明けが来れば、それでいいじゃないか、と。そのくらいの覚悟がないと、事は成せん、私は真剣にそう思ってるんです。
結果、日本は世界一安くなったんです。世界一の速度が出たんです。だから、世の中が悪いとか、政治家が悪いとか、景気が悪いとか、そんな言い訳を言うとったんじゃ、そんな愚痴を言うとったんじゃ、しゃあないぜよ、ということ。愚痴を言ったら、自分の器を小さくする。愚痴なんか言うとっても、なんにも世の中ようならん。愚痴を言う暇があったら、自分ひとりの命でもいいから、命を投げ捨てる覚悟があれば、波紋は起きはじめるということ。私はそう思うんです。ということで、人生の5大勝負、40代の1個目の大きな勝負が、ブロードバンドへの参入。
そしてもう1つの大きな勝負が、モバイルインターネットだ、と。そのためにボーダフォン・ジャパンを買収する、と。まあ、身は捨てる覚悟ですけども、でもね、経営者ですから、上場会社の社長ですから、やっぱり一応潰れないような手立てはせにゃいかん、と。社員に「一緒に討ち死にしてくれー!」と言うても、やっぱり彼らの生活もありますからね。その責任もありますので、一応いろいろな計算をしないといけない。いろいろな戦略も立てないといけない、戦術も立てないといけない、技術的な準備もしなければならない。
当然のことながら、ただ討ち死にすればいいってもんじゃない。勝てるような構えを作ってやっていって、もがき苦しみながら、結果的にはブロードバンドも成功しました。ブロードバンドも利益が出るようになりました。やっと利益が出るようになりました。やっと利益が出るようになって、ネットバブルの傷もすこし癒えて、なんとか利益が出始めたという時に、もう一発勝負に出ました。
なぜなら、19歳の時に決めてたから。40代、私が事業家として40代の時には勝負をすると。ひと勝負をすると。で、48歳になりました。ボーダフォン・ジャパンを買収しようと思った時は48歳。40代の時にひと勝負をする、と。ブロードバンドで全財産投げ打った、と。こりゃまだね、勝負はしたけど、まだちいとしたらぬ。まだ48歳、あと2歳残ってる、ということでもうひと勝負かけよう、と。もう1回全財産突っ込もうかということで。
2兆円に時価総額が復活していました。ネットバブルが弾けて、Yahoo!BBを始めた時には2000億まで落ちたんですよ。そこからまた10倍までもう1回這い上がった。這い上がった2兆円の時に、もう1回全財産ぶちこんで、2兆円の会社が、2兆円買収金額使って、もう一発、最後の大勝負に打って出たと、これがボーダフォン・ジャパンの買収です。
その時は番号ポータビリティが始まる直前でした。草刈場になる!と言われました。ボーダフォン・ジャパンはボコボコにやられる、と。ソフトバンクになってなおさらやられるというふうに皆が言ってました。その時に4つ改善しなきゃいけないことがある。ボーダフォン・ジャパンは端末がダサい。ネットワークがつながらない。営業が弱い。ブランディングも弱い。そして、コンテンツがない、この4つの問題点がある。
逆に言えば、これしかない。この4つの問題点を解決しなきゃいけない。これを解決します、ということでコミットして始めました。そしてホワイトプランだなんだと、いろいろなことをやって、なんとかグーッと這い上がってきました。で、そこに、救世主あらわる。これがiPhone。
ソフトバンクだけが日本で持ってるiPhone。このiPhoneのおかげで、ソフトバンクはグッとそこからまたさらに上っていったということであります。
そして去年1年間で見ても、docomo、auよりも、純増のユーザー数が2年連続で1位という形になりました。この赤い部分がボーダフォン・ジャパンの時代。ほとんど横ばいで伸びてない。グレーのところがソフトバンクになってからです。
ソフトバンクになって急激に伸び始めたということであります。お客さんの数がどんどん増した。テレビ宣伝も好感度ランキングで3年連続ナンバーワン。
白い犬のお父さん犬と白戸家ということでやってますけども。これも3年連続でナンバーワンということです。なんとか最後の大勝負のところも無事に乗り切りつつある、と。今私は50代になりました。50代でビジネスモデル、事業をある程度完成させるということが、19歳の時に立てたライフプランでありました。さっき言ったとおり。
20代で名乗りを上げる。30代で軍資金を貯める。1000億、2000億という規模の軍資金を貯める、これが株式上場。40代でひと勝負といって、無茶な勝負をしました。これがYahoo!BBとボーダフォン・ジャパンの買収。ちなみにこの2兆円の現金による買収というのは、日本の歴史始まって以来、最大の買収ですからね。日本の経済史始まって以来、最大の現金による買収というのが、このボーダフォン・ジャパンの買収。
全世界で見ても、現金による買収では世界2番目です、人間の歴史で。アメリカで1社だけあった。そのくらい大きな博打だったんですね。皆さんから見れば、Vodafoneジャパンの買収か、と、あんま大したことないと思うかもしれませんが、でも一応、日本の歴史上、最大の買収、最大の大勝負、しかも、ほとんど全部借金でやったわけですから。無茶ですよね。まあでも、無茶をするのは40代までだと。50代は、ビジネスモデルを完成させる、ということで。
借金を2011年度、今もうこれから2014年度ですけど、2011年度には借金をピークから半分にする、と。そして14年度、今から4年ちょっとで、借金をゼロにする、と。純有利子負債、これをゼロにする、そういうことで、今順調に、このとおりのペースでいってます。
営業利益のほうも、ガーンとどん底の大赤字になりましたとか言いましたけども。
そのあと、どんどん利益を出して、この4月からの来月からの新年度、この1年間で、5000億の営業利益を出すというところにまで成長しました。つまりボーダフォン・ジャパンの買収は、40代の1兆円、2兆円規模の博打ということでしたけども、成功だった、と。ちゃんと利益が出るようになった、と。どのくらいの規模かというと、今年の予想では、日本全部の会社で6位ということであります。
まあ、学生の皆さんは、仮に皆さんが今日僕の話を聞いてソフトバンク、なんか面白そうだ。入社したいと思っても、皆さんの家族だとか、親戚の人に、大丈夫か? と。そんなわけのわからん会社、ソフト「パ」ンクみたいな会社に入社して、潰れるんじゃないか?と。なんかあそこは借金多いらしいぞ、というイメージがあると思いますが、実は利益では5000億を突破。創業30年で5000億を突破というのはなかなかないと思いますよ、利益で。
我々29年目ですけれども、今年30年になりますけども。我々よりも大きい会社は、みんなもう50年100年200年という会社。トップ15社の中では一番若い会社です。一番若い。もちろん伸び率も一番大きいということであります。ということで、なんとかここまで来た。波乱万丈でしたね。10代の勝負、20代の勝負、30代の勝負、40代の勝負、人生5回無茶な勝負をしてきた。波乱万丈でしたけど、なんとかここまできた。そして昨日、さらにまたコミットしちゃった。
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