2024.10.10
将来は卵1パックの価格が2倍に? 多くの日本人が知らない世界の新潮流、「動物福祉」とは
Robert Redford Actor and longtime conservationist at the High-level event on Climate Change(全1記事)
リンクをコピー
記事をブックマーク
モデレーター:皆さん、浮き足立っていますね。それではご紹介いたしましょう。ロバート・レッドフォード氏です。ご存知の通り、俳優であり、環境活動家でもいらっしゃいます。それではどうぞ。
ロバート・レッドフォード氏:ありがとうございます。今日私がここにいるのは環境アドボケイト(活動家)として、父として、祖父として、そして環境を憂う1人の市民として、環境変化に対して今すぐ行動をしてほしいと呼びかけるためです。
私は俳優として人生を歩むことを決めましたが、生まれながらの活動家であります。私は常に、我々が生存するための発展と補完のバランスを見つけなければならないと信じてきました。
皆さんがやるべきことは簡単です。手遅れになる前に、我々の住む世界を救うのです。
私が環境活動に興味を抱き始めたのは、かれこれ4年以上も前のことになります。当時感じた緊急性は、時間と共に強まるばかりです。
私がイニチアチブを取って始めたことの1つに世界各地の市長、つまり一般の人々に最も近い要人ですね。その市長を日曜日に集め、環境変化の脅威について語り合うことがあります。今年パリに各国の要人が集まる時、私が語り合った市長たち、そしてビジネス関係者や市民のリーダーたち、環境変化に対応するための行動を取ることにコミットした人々も、そこに参加するでしょう。
我々の地球の運命は岐路に立っており、今すぐ行動しなければならないのです。もはや我々は行動しないことの言い訳として、無知を装うことはできません。人間のこれまでの行いの結果による環境変化が今まさに起きていることを、いくつもの科学的証拠が示しています。
ローマ教皇は、環境変化は政治以上にモラルとして最優先すべき事項であると、明晰に指摘されました。この影響は世界中で見られます。アフリカの干ばつと食糧不足、南アジアの熱波、北アメリカの山火事、恐ろしいハリケーンに竜巻、ニューヨークの洪水。インドやパキスタンでの熱波は2300人の方の命を奪い、これは歴史上最も大きな被害となりました。
つまり、世界のどこを見ても暮らしやすい気候の場所は見当たらなくなっているということです。21世紀のどの年も、史上最も気温が高いと言われています。そして気温が上がるにつれ、世界が不安定になり、貧困、混乱が生まれます。
世界最高の科学者が、我々は使えるだけの二酸化炭素の半分以上を使い果たしてしまったと言っています。現在地球を次の世代にこのまま譲ることができるかは、摂氏2度の違いにかかっています。摂氏2度の違いを、我々人間の皮膚が感じるかどうかは難しいところです。しかし、この摂氏2度とは2100年までに豊富な作物が育つ土地をカラカラの砂漠に変える力を、地球の地上の3分の1から新鮮な水を奪う力を持っているのです。
我々の行動の効果を期待しても、無念に終わるかもしれない。大失敗は、我々のすぐ後ろに控えているのです。時間がありません。環境問題から目を逸らすことをやめましょう。今すぐ行動しなければ、我々の吸う空気、飲む水、そして子供たちの健康を破壊してしまいます。最悪の事態を避けるために、断固として行動しなければならないのです。
そして、なるべく早急に。なぜなら、我々皆がこの災難の元凶であるからです。現在世界中の市民、コミュニティ、企業はこの問題に立ち向かおうとしています。これは非常によいことです。
500以上の都市が生きる質を上げるための職を生み出し、クリーン・エナジーを開発することで排気ガスを削減しています。昨年、世界で最も多く温室効果ガスを放出するアメリカと中国が、二酸化炭素量を削減することを約束してくれました。
しかし、自国だけでこの問題を解決できる国など存在しません。地球上すべての国家を巻き込む流れを生み出す必要があります。環境変化はすべての国家に関係しますからね。来る12月、すべての国家は同じ目的の元に団結するべきです。だってそうでしょう? 地球はたった1つしかないのですから。
地球が我々の命の源です。もしかしたら、これが最後のチャンスなのかもしれません。我々の地球の資源は限られています。しかし我々人間の想像力にも、大きな問題を解決するための能力にも、限界はありません。
今同じ目的の元に団結して行動すれば、これからの限られた時間の中で何かが変わるかもしれません。この12月にパリで193カ国が集まります。世界中の人々がその様子を見守ることになるでしょう。
そして我々は、環境変化と立ち向かうためのリーダーたちとして皆さんを認識します。願わくば、皆さんにはその役割を勇気と信念を持って受け入れてほしいと思います。
ありがとうございました。
関連タグ:
2024.11.13
週3日働いて年収2,000万稼ぐ元印刷屋のおじさん 好きなことだけして楽に稼ぐ3つのパターン
2024.11.11
自分の「本質的な才能」が見つかる一番簡単な質問 他者から「すごい」と思われても意外と気づかないのが才能
2024.11.13
“退職者が出た時の会社の対応”を従業員は見ている 離職防止策の前に見つめ直したい、部下との向き合い方
2024.11.12
自分の人生にプラスに働く「イライラ」は才能 自分の強みや才能につながる“良いイライラ”を見分けるポイント
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
2024.11.11
気づいたら借金、倒産して身ぐるみを剥がされる経営者 起業に「立派な動機」を求められる恐ろしさ
2024.11.11
「退職代行」を使われた管理職の本音と葛藤 メディアで話題、利用者が右肩上がり…企業が置かれている現状とは
2024.11.18
20名の会社でGoogleの採用を真似するのはもったいない 人手不足の時代における「脱能力主義」のヒント
2024.11.12
先週まで元気だったのに、突然辞める「びっくり退職」 退職代行サービスの影響も?上司と部下の“すれ違い”が起きる原因
2024.11.14
よってたかってハイリスクのビジネスモデルに仕立て上げるステークホルダー 「社会的理由」が求められる時代の起業戦略