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【これ1本で完結】50代60代の資産運用は「〇〇」で対策がベスト!(全1記事)

50代〜60代の資産運用は「バランスファンド1本」に絞るべき理由 お金を「増やす」より「使う」ことにシフトするタイミング [2/2]

株の比率を下げて変動性を抑えるポートフォリオが吉

そうなるとこの赤と青の比較のように、やはり変動性が高い株オンリーだったりすると下げ相場が深くて、この時に資金を使い込んじゃったら回復相場で回復できないということがある。

なので、やはり変動性を抑えて株の比率を少なくし、下げの幅を減らすことによって、ここで使い込んじゃうことを減らすのを1つ考えたほうがいい。

そう考えると65歳以降とかは自分でリバランスするとしても、やはり株の比率を下げて変動性を抑えるポートフォリオを選んでいくほうが、個人的には良いかなと思います。

将来的に自分でそういったリバランスとかの作業も面倒くさくなると思うので、それだったら株50・債権50とか、債権70・株30とかのバランスファンドあたりを1個選んで、もうそれに引っ越ししておいたら、あとはほったらかしでいいかなと思います。

自動売却設定を使うなら「バランスファンド」が楽

さらに自動売却設定を使うことを想定するならば、自分でリバランスするとかじゃなくて、バランスファンドのほうがより楽だと思います。これは何かといったら、積み立て投資を僕らがしている時って毎月「この投資信託を何日に何万円買って……」というのをやりますが、それの逆バージョンですね。

「毎月何日に何万円分を売却する」というのを自動化できる設定なので、この設定をかけてしまったら毎月自動的に現金化できるわけですね。まさに逆バージョンですね。

これは当然ながらみなさんが買い付けをする時、投信の数だけ買い付け設定をしているのでわかると思うんですけど、売る時も当然投信の数の分だけ自動売却設定するとなってきたら、いっぱいやるとわりとややこしい。

もし自分が認知症になったら資産はどうなる?

けれども1個の投信に何千万円とまとめておいて「これを毎月10万円ずつ売ってほしい」みたいな売却設定をしたら、決まった日に現金化できるんですね。すると、例えば自分の認知機能がちょっと低下して「この投信は使えないな」と。でも自動設定をしていなかった。

じゃあパートナーにそれをお願いしないといけないという時に、例えば我が家のケースで言ったら、僕はこうやってYouTubeで話すぐらいなので投資に明るいぶん、妻は僕に任せっきりにしてくれているわけです。

もし僕がそういうことをできなくなった時って、そのお金を使うためには妻が売却手続きとかを全部しないといけないわけですね。僕らはほぼ同い年なので、僕が75歳でできなくなった時に、じゃあ75歳の妻にこれをお願いできるかっていったら、現実的に考えたらほぼ難しい。

年いってからそんなことを勉強するなんて負担じゃないですか。そう考えると、万が一に備えて、僕のほうである程度売却をかけておこう、と。

そういうふうにかけておいたら、その時に僕に何かあったとしても、妻に「何日になったらこのカードでコンビニ行って10万円引き出してくれたら、年金みたいな感じで使えるから」とだけ伝えておいたら(使える)。せっかく使おうと思って増やしてきた資産が何かのトラブルによって使えないというリスクをちょっと下げられると思います。

現状、どうしても認知症になったりした時の資産の活用って、日本はだいぶ厳しくて、対策がまだまだ取れない状況です。僕は今40歳の年なので、僕が75歳の時とかはもうちょっといろんなことができると思うんですが、現状なかなか難しい。

なのでリアルに10年、15年後という方は、その時に合わせればいいと思いますが、ある程度こういうことも視野に入れておくほうがいいんじゃないかなと思っています。

なので今お話ししたとおり、こういう設定をかけておくと、投資に詳しくない人でも年金のように(使えます)。年金って2ヶ月に1回振り込まれる。それを引き出すのは実際に高齢者の方でもやられているので、それくらいはできるかなと思います。

この時に投資の数がいっぱいあるとちょっと大変だと思うので、1個のバランスファンドにまとめていく。望ましいバランスのバランスファンドがないとか、いろんなことがあると思うんですけど、これはベターな選択にはなるんじゃないかなと思っています。

自分でリバランスしながらポートフォリオを組んでいる人は

ただ実際に「今オルカン買ってます」とか「S&P500買ってます」という方。僕は実際に自分でリバランスしながらポートフォリオを組んで運用しているので、まさにこの資産形成期の段階に入っているわけなんですけれども。

この状態のまま自動売却設定をかけたりというのは、なかなか難しいかなと思っています。じゃあそうなると実際に使うステージをもし65歳とかで想定するならば、ここが資産を使っていくステージ、活用期ですね。

そう考えた時には、今買っている方はどこかの段階で……これは今55歳から65歳とざっくり入れていますが、例えば60歳から65歳でもいいし、ご自身の感覚で考えればいいんですけど。

この間の資産移行期というところで、例えば今持っている資産に自動売却設定をかけて、そのぶんこっちで引っ越ししたいバランスファンドの自動買い付けみたいな感じでやっていく。

これも自動で設定していけばいいだけなので、「いくら売っていくら買う」みたいな感じである程度年数をかけて引っ越ししていって、1個にまとめていくということをすると、ある程度できるんじゃないかなと思います。

今から投資を始めるなら「バランスファンド1本」がおすすめ

今から投資を始めようと思っている方は、移行期間のことを考えるのであれば、もう最初からバランスファンド1本で買い付けていくほうがスムーズなんじゃないかなと思います。

ということで、この動画は5年前ぐらいに撮った動画のリメイクにはなるんですけれども、僕の考え方はこの5年間ぐらいでまったく変わっていなくて。正直お金というのは老後に使うために貯めていく、増やしていくものだったら、それはいつか使わないといけない。

そういう時に、やはり人間は心理的な影響で使えないという問題がかなり大きいんですね。これは来週の動画でちょっとお話ししようと思っているんですけど、ほとんどの人はお金を準備しても心理的な影響で使えなくて、お金を使わずに残しちゃう傾向があります。

要は「資産を増やす」の先には「使う」ことがあって、上手に使うことを考えた時に「いや、これはベストな投資方法じゃない」とかっていうのは、基本的に増やすという観点なので。

こうやって「ベストじゃないけど、ベターな仕組みでちゃんと使うほうが大切かな」というふうに考えたら、僕は50代・60代の方はバランスファンドで1本にまとめていくのが良いと思っています。参考にしていただけたら幸いです。

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