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藤野英人講演「未来に希望を持てない社会 それがチャンス」|@北海道北広島高校(全3記事)

勝つか負けるかではなく「勝つか学ぶか」 レオス藤野氏が語る「投資家的に生きる」ためのキーワード

【3行要約】
・藤野英人氏によれば、現代の日本の18歳は将来に悲観的で、自分の行動で社会を変えられると思っていない傾向があります。
・一方で、同氏はそんな時代だからこそ挑戦することに価値があると提言します。
・他者の幸せを第一に考え、「勝つか学ぶか」の精神で挑戦し続けることが未来を切り開く鍵だと藤野氏は若者たちに呼びかけます。

前回の記事はこちら

投資家として、多くの成功者を見て感じたこと

藤野英人氏:エネルギーっていうのはたくさんあってですね、情熱とか、行動とか、回数とか、体力とか、運とか、愛情とか、お金です。

みなさんはよく思うわけですよね。私も高校生の時とか大学の時には「もっとイケメンだったらなぁ」「もっと父や母が金持ちだったらなぁ」とよく思ってました。そうしたら幸せだったのに、実家が太いことが大事だと。「うちの実家は大したことないから、やっぱり良くないんだ」と思ったりしたことが私もけっこうあるんですね。

でも私は今58歳で、いろんな成功してる人を見て、成功してる人を探して、投資をして、たくさんの成功者を見ている人です。たぶん、成功した人を日本で一番見ています。

じゃあ成功した人を見て、成功した人の中にどれだけイケメンとか美女がいたかっていうと、もちろんいるけど、あんまり重要なことではない。じゃあ、もともと実家が太かったか、実家がお金持ちだったかっていうと、そうでもない。

成功に必要なのは「ありがとう」を集める力

じゃあ、彼らがなんで成功したのかっていうとですね、これ、シンプルに一番「ありがとう」をたくさん集めたからなんです。というのは、仕事で成功するとは、喜んでくれる人をたくさん増やすことなんですね。お客さんとしてお金を払ってもらうためには、やっぱり喜ぶものを提供しないと成功しないわけです。

なので、相手を一番喜ばせた人が成功しているわけです。だから世の中にいったいどんな不満があるんだろう。どうすれば幸せになるんだろうっていうことを真剣に考えた人が、むちゃくちゃに成功するんですね。

「私が幸せになりたい」ということでは幸せになれないんです。なんでかっていうと、人を幸せにしないと(いけない)。人を幸せにしたらそのお礼でお金をもらえるだけの話なので。僕らが何を考えなきゃいけないのかっていうと、人を幸せにすることを考えなきゃいけない。

私の母も一生懸命お客さんの名前を覚えて、お客さんの買った商品を覚えて、それでお客さんに喜んでもらうっていうことを考えて、お客さんと会ったから、そうすると「あの人から物を買いたい」ってことでたくさん人が集まってきて、結果的に日本一の売上になったわけなんですよね。

大事なのは、投資はお金を掠め取ることではなくて、誰かのこと、足りないもの、どこに何が必要なのかってことを考えて、それに対してエネルギーを投入していくことなんだって思っていただけると良いかなと思います。

だからみなさん自身も、自分の人生をかけて社会に投資をしている投資家でもあると私は思います。

日本の18歳は“国の将来が暗い”と感じている

人生の投資の仕方、ダークホースを目指すということについて少しお話をしたいと思います。まず、みなさん、「国の将来が良くなるか」という質問をした時、どういう回答でしょうか。

これは日本の18歳の、最近の回答ですね。だから、みなさんに年の近い人がどう思ってるかっていうことです。中国、それからインドとか韓国、アメリカ、イギリス、日本で聞きました。自分たちの将来がどうなるかっていう答えが一番低いのが日本なんですね。「日本の将来は暗い」と、日本の18歳の人が思っているということになります。

あと、「自分のしていることに目的や意味がある」という回答は、日本人の18歳が世界で一番少ないんですね。自分がやってることに意味があると思っている人がすごく少ない。自分の行動で、国や社会を変えられると思っている人は日本人が一番少ないということになります。要は自分が何をやったって変わらないと思っている人たちが多いわけです。

さらに「学校で勉強する意味は特にない」と言ってる人は13.5パーセントもいます。「学校で勉強したってしょうがないや」と思ってる人が世界で一番多いですね。あと「仕事を選ぶ上で重視するものは特にない」が12パーセント。これも世界で一番多いことになります。

「仕事を選べるとした場合でも、なりたい仕事が特にない」という人も20パーセントになっていると。これが最近の、これは国のデータなんですね。

同世代が悲観的な時代は、むしろチャンス

なので、日本が、日本の教育が作ってきた18歳っていうのは、知識やスキルは習得していても、当事者意識、要は「自分が社会を変えるぞ」「世の中を変えるぞ」っていう人が少ない。人のせいだ、「自分が幸せでないのは人のせいだ」って人が世界の中でもすごく多い。あと、指示を待っているというような、明るい未来や将来を描けない人が多いというのが今の現状です。

でも、これはみなさんのチャンスです。それはなんでかっていうと、北広島高校の人たちが明るい未来を描く人ばかりだったら、この人たちに易々と勝てるんですよ。だって(他の同世代は)やる気がないじゃないですか。未来がないと思っている。でも、自分たちで未来は作れますよ。

未来が自分たちで作れると思う大集団。これだけの1,000名ぐらいの子たちが思ったら、北広島市は変わるし、北海道は絶対に変わります。なんでか。だって、楽ちん。ライバルがやる気ないから。だから、これをどう見るのかっていうことだけれども、「ああ、ダメだな」と思うんではなくて「いや、これはいただきだな」と。

私たちがちょっとやる気を出せば、自分が社会や世の中を変えられるかもしれないっていうふうに読み替えていただけたらいいかなと思います。

「勝つか負けるか」ではなく「勝つか学ぶか」

でも、そうするとね、いろいろ挑戦すると、怖いなと思うかもしれません。私はみなさんに最後に送りたい言葉があります。失敗に効く魔法の言葉があるということですね。

「勝つか負けるか」って言葉がありますね。これを考え方を変えるんです。「勝つか学ぶか」です。「勝つか学ぶか」。挑戦して失敗した。いや、失敗じゃないんだ、学んだ機会なんだと。これで学んだことを活かして次に大きな成功をしようということであれば、勝つか学ぶかだったら、もうぜんぜん損ないじゃないですか。挑戦して。成功したら、それはそれでいいと。でも、失敗したら学びの機会だっていうことで、より挑戦をしていくことが重要じゃないかなと。「勝つか学ぶか」。

「勝つか学ぶか」をする時に大事なのはたくさんやることなんですよ。たくさんやった人のほうが成功します。なんでかっていうと失敗したことなんて誰も覚えてないからですよね。みなさんが「俺、失敗しちゃった」って言ったって、それ、自分しか覚えてないから。みなさん、その友だちの人たちで失敗したことをどれだけ覚えてますか。覚えてないでしょ。自分の友だちの失敗、どれだけ覚えてますか。

だとしたら、失敗したって誰も覚えてないからぜんぜんいいんですよ。だから、みなさんは勝つか学ぶかの精神でどんどん挑戦することが重要だと思います。

「投資家的に生きる」とは、未来に向けて挑戦すること

今回は「投資家的な生き方」って話をしましたが、株で儲けるとかそういう話をしたわけではありません。未来に向けて挑戦をする。そうしたら未来からお返しをもらえる。そのことが大事なんだ。実は、そのことが投資家的な生き方なんだということが、今日、伝えたかったことになります。

その時に一番大事なキーワードは「勝つか、学ぶか」ということです。その時に「勝つか、学ぶか」の精神を成功させるために、どのようなことすればいいかというと「ありがとう」を言うことですね。ぜひこれから「ありがとう」という言葉をめちゃくちゃ言ってください。もし10年間言って成功しなかったら、私が奢るめちゃくちゃおいしいレストランが待っています。

ということで、私の話はこれで終わりにしたいと思います。どうもおつかれさまでした。

(会場拍手)

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