CLOSE

稼ぐチャンスは意外とある?!GDPが縮小する日本で、リスクをとって行動する価値を冷静に考えてみよう(全1記事)

リスクを取らない人が多い日本は、むしろ稼ぐチャンス? 日本のGDP4位転落の今、個人に必要なマインドとは

レオス・キャピタルワークス株式会社のYouTubeチャンネル『お金のまなびば!』は、ふだんは語りにくいお金や投資、経済の話について、ひふみシリーズの最高投資責任者の藤野英人氏や、ひふみシリーズのメンバーと一緒に学んでいくチャンネルです。今回は、GDPが縮小する日本で、リスクをとって行動する価値について考えます。

■動画コンテンツはこちら

2025年、日本のGDPは5位に転落するという予想も

ナレーター:アンケート調査から、気になる8つのトピックをピックアップ。今回は「GDP日本5位転落!?」。



国内総生産(GDP)の世界ランキングで日本は世界4位となりましたが、2024年5月に「2025年にはインドに抜かれ5位に転落する」という記事が発表されました。



その原因の1つとして円安が影響していると言われていますが、今後、日本が浮上するために必要なこととは?

藤野英人氏(以下、藤野):私もそうですし、みなさんもそうですが、これに尽きます。何かというと「稼ごうぜ!!」ってことですね。もうこれに尽きるんです。「アニマルスピリッツ」とも言うんですが、リスクを取って挑戦をしていくことがこれから必要になってくる。



僕がとても重要なことだと思っているのは、GDPの議論にあまり左右され過ぎないほうがいいかなと思っております。というのは、GDPって1人当たり稼いだ金額と人口の掛け算なんですよね。人口が増えているところほど、それは大きくなるのは間違いないです。

じゃあ、みなさんがインドに行って幸せになるか。「インドは4位になったぞ。じゃあインドに行こう」といっても、1人当たりで見ると、日本よりまだまだすごく小さいです。

全体で見ることも大事だけれども、やっぱり僕ら一人ひとりが幸せなのかということと、「個人の給料の問題」と「生活の質」を、僕らはもっともっと問うべきではないかなと思っております。

あと、もう1つの議論は何かというと、今は為替が円安になっています。円安になると何が起きるのかというと、円が安くなるわけですから、世界の中での評価が下がってくるので、円安がGDP5位に大きな影響があるのではないかと私は考えています。

なので、日本のGDPが5位になることそのものに対して、あまり悲観的になり過ぎることはないと思います。これに対する正しい僕らのアプローチは何かというと、「稼ぐぜ!」「稼ごうぜ!!」ということだと思います。稼ぐチャンスは十分にあると思っております。

リスクを取らない人が多い日本は、むしろチャンスがある

藤野:その中で、じゃあどうやって稼ぐのかということですが、日本には稼ぐべき要素がたくさんあるんですね。まず1つ、日本そのものにはテクノロジーや技術は今でも非常に豊富にあります。それから、「教育力が落ちた」とかいろいろ言われても、非常にモラルが高い。真面目な人たちがたくさんいるということです。

国土そのものを見てみると、非常にきれいで、そしてどこに行っても食べ物がおいしくて、日本はすごくすばらしい国だと私は思うんです。

さらに今、例えば「岸田政権アホ」とか、こういうふうに言いましたよね。「岸田政権アホ」と言ったとしても、これが放送された瞬間、翌日にいなくなることはないんですよ(動画が公開されたのは2024年9月5日)。これ、意外にすごいことなんですよ?

僕らはかなりの言論の自由があって、身分にかかわらず勉強ができれば東大とかへ行けるんです。ちゃんとルールに則って、それで試験に合格したら入れるんです。これもすごいことだと思います。だから、僕らはすごくチャンスに恵まれた国です。

「いや、日本はリスク取るような国民じゃなくて」とかありますが、リスクを取らないのは個々の責任だから。リスクを取らない人が多いので、リスクを取って挑戦したら勝ちやすいじゃないですか。「リスクを取らない国だからダメですよ」と言っても、それは一般的な話なので。

「リスクを取らない国」って最高じゃないですか。あなたが成功できる可能性が高いってことなんですよ。リスクを取る人ばっかりになったら、ものすごい競争社会だから大変じゃないですか。僕らは身分や性別によらず、やる気になればかなりチャンスがある。自主的に制限していることが多いだけです。

「やる気があればなんでもできる国」

藤野:「私はダメだから」とか「私は○○だからダメだ」と思ってる人が多いだけで、実際に結果を出せば評価してくれるところですから、それぞれの人ががんばればいいんですよ。

商売だって自由にできます。会社だって自由にできます。どんな商売をどこで始めたってかまわないわけです。そこには身分や性別や国籍による差別はありません。僕らが見るべきところは、そういうところがとても大事なんだと思います。

日本経済が落ち目かどうかということは、みなさん個人にとっては重要ではありません。日本には超巨大な市場があり、世界にはもっと大きな市場があり、みなさんにはチャンスがあるんです。

みなさんはそのチャンスを活かして投資もできる。みなさんは誰でも株を買うことができます。株が100パーセント上がったら、みなさんは100パーセントプラスの影響を貰うし、逆に5割下がったら5割下がるんです。ものすごく平等でフェアな世界なんです。

なので、僕らは恐るべきほどチャンスに恵まれて、そしてさまざまな情報にアクセスすることができて、やる気があればなんでもできる国だと思います。「英語ができない」とか言っても、今はChatGPT-4oを使えばペラペラと、無料でほぼ正確な翻訳をしてくれる国と言えます。



だから、「日本がGDPを抜かれて5位になって転落した」「うわ、お先真っ暗だ」って、そんなことじゃないです。「稼ごうぜ!!」でいけたらいいかなと思います。

続きを読むには会員登録
(無料)が必要です。

会員登録していただくと、すべての記事が制限なく閲覧でき、
著者フォローや記事の保存機能など、便利な機能がご利用いただけます。

無料会員登録

会員の方はこちら

関連タグ:

この記事のスピーカー

同じログの記事

コミュニティ情報

Brand Topics

Brand Topics

  • 「初任給40万円時代」が、比較的早いうちにやってくる? これから淘汰される会社・生き残る会社の分かれ目

人気の記事

人気の記事

新着イベント

ログミーBusinessに
記事掲載しませんか?

イベント・インタビュー・対談 etc.

“編集しない編集”で、
スピーカーの「意図をそのまま」お届け!