2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
投資信託の違いと選び方を学んできちんと投資しよう!(全1記事)
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三田村英弥氏(以下、三田村):今回もよろしくお願いします。
森田哲矢氏(以下、森田):お願いします。まだちょっと「老後ラクラク」の衝撃が残ってます。
(一同笑)
東ブクロ氏(以下、東ブクロ):あそこな、深町さんがカットしといてって言うてはったんやで。お前、またそれ言うたらややこしいで。
森田:あそこカットしといてとは言ってましたけど、テレビの世界いうのはそんな甘いもんじゃないんで(笑)。
東ブクロ:深町さんも、初めてそんな物言いしましたよね。
深町芳氏(以下、深町):ちょっと口が滑りました。
(一同笑)
森田:でも、いいことじゃないですか! だって一番説得力がある。
東ブクロ:いやいや、そうですよ。ちゃんと(つみたてを)やってはったからってことですから。
森田:年金とかも含めですよ、全部ね。
三田村:では、気持ちを切り替えていきたいと思います。
森田:気持ちを切り替えて(笑)。深町さん、切り替えて。
三田村:今回のテーマはこちらです。「ファンドの違いと選び方」ということで、お話しをさせていただこうと思います。新NISAで投資の可能性がさらに広がるということで、あらためてどんなファンドがあって、それぞれの特色を(踏まえて)どうやって選べばいいのか、私たちがお伝えしたいと思っております。
森田:確かに。投資するに当たって、する側が一番聞きたいことですよね。
深町:そうですね。NISAというのは制度なので、投資をして初めて使える制度だから、NISAばっかり勉強してもわからないので、ファンドのことを勉強しないといけないんです。
森田:これ、どうなんですか。やっぱり良いファンド・悪いファンドってあるんですか?
三田村:あると思います。
森田:やっぱ悪いファンドもあるんですか?
三田村:言えるかどうかは別として、あると思います。
東ブクロ:まぁ言えないですよね。言いにくいでしょうね。
森田:(笑)。そうなんや。
東ブクロ:お二人が何を買ったのか教えてもらうのが一番いいんですけどね。
森田:まぁね、本当はね。
三田村:それは後ほどいこうかなと思います。基本の基本ですが、ちなみにファンドって何かわかりますか?
森田:ファンドね、はいはい。
東ブクロ:そう聞かれたら、どう答えたらええねやろって感じるな。
森田:なんか「投資しているところ」っていうイメージですが。
深町:商品の名前なんですが、投資信託を英語で言うと「ファンド」なんです。
森田:そうなんですね。
三田村:なので今回は「投資信託の違いと選び方」になります。
深町:みなさんから集めたお金を大きくして、それを専門家がいろんなところに投資をしてくれる。そこはもうよくわかってくださってると思います。
株式や債券と言われるものだったり、そういう値動きのあるものに投資をするので、いくら専門家がやったとしてもうまくいくことばっかりではなくて、下がることもあるということです。
いわゆる「リスク商品」と言われたりもするんですが、お忙しい方には専門家がやってくれるので、面倒がないっていうところもすごくメリットですよね。
深町:今、日本中で投資信託はどのぐらいあると思いますか?
森田:「ナントカ投資信託」とか、ファンドの数ってことですか。
東ブクロ:いや、想像つかないですよね。
森田:えー……でもなんぼぐらい? 50ぐらい?
深町:ざっくり6,000本近くあると言われてるんですよ。
東ブクロ:そんなある⁉
森田:えっ、商品の数?
深町:会社じゃなくて商品の数ですね。じゃあ、その中からどれが自分に合ってるかって、ものすごく選ぶのが大変ですよね。
森田:わかんないですね。
深町:なので、選び方の1つのポイントを少し考えていきたいなと思います。大きく3つポイントを出してるんですが、まずは「何に投資するか」。
株式がいいのか、国債や社債といった債券のように、投資する対象によって値動きの仕方が違うので、「どのぐらい値動きしても自分は平気なのか」で選んでいただきたい。投資する対象で選ぶといっても、その対象がいろいろあるので、次をご覧ください。
一番代表的なものは「株式」ですよね。それから「債券」、あと「不動産」なんていうのもあります。それから最近だと金の価格が上がってるとか、小麦や穀物、トウモロコシとかのコモディティに投資するようなものがあります。
東ブクロ:そんなんもあるんや。
深町:それから運用の仕方も違っていまして、インデックスファンドとアクティブファンド、覚えてます?
森田:いやぁ、それは習ってないですね。
東ブクロ:やったやろ(笑)。そう言うてはんねんから、やったやろ。
深町:これは運用の方針といいますか、「どういうふうに運用します」ということで、投資信託を最初に作る時に決めるんです。
例えば、日経平均株価ってありますよね。それに連動するように運用しましょうとか、アメリカのS&P500という指数があるんですが、そういったものに連動するように運用しましょうというのが、インデックスファンドになります。
アクティブファンドは、専門家が「この会社に投資しよう」ということで、1社1社選んで投資をしていく。それからバランスファンドは、例えば株式だけじゃなくて債券も入ってるし、不動産も入ってる、いろんなものを詰め合わせたようなもので、「バランス良く投資しますよ」という意味でバランスファンドと言ったりします。
森田:インデックスファンドは1個だけなんですか? 債券やったら債券。
深町:そうですね。基本はインデックスファンドは、例えば世界中の債券の指数に連動するように運用しましょうとか。株式だったら日本、アメリカ、ヨーロッパといろいろあります。
三田村:組み合わせでやることはありますけど、混ざることは少ない。
深町:こういうのを組み合わせてバランスファンドというふうに、自分でいろいろ組み合わせてバランスっぽくすることもできますよね。
深町:ということで……なんか私ばっかりしゃべりましたね。三田村さん、お願いします。
森田:いや、いいですよ。ずっとあなただけしゃべってたらいいんです。
(一同笑)
三田村:私の模型、ダメですか(笑)。
森田:あの男は、要所要所でなんか挟んできますんで。
三田村:それではですね……。
森田:ほら、挟んできましたよ(笑)。
三田村:投資信託を選ぶ時の基準の2つ目を紹介しようと思います。「投資する国や地域で選ぶ」です。
深町:これもさっき申し上げたように、同じ株式でも日本の株ばっかり、アメリカの株ばっかりというかたちで選ぶこともできますし、「先進国」のようなくくりがあったり、新興国、アジア、ヨーロッパという分け方もあります。
例えば新興国だと、大きく伸びる期待もできるけど政変があったり、政治的にちょっと安定しなかったりして大きく下がったり。
東ブクロ:状況によるか。
深町:そんなこともちょっとは考えておかないといけないので、リスクに見合うものを選ぶということですね。
森田:これはどっちがいいんですか? アメリカとかの大国を選ぶのか、新興国(を選ぶのか)。インドとか、今はもうITがすごいとか言うじゃないですか。
深町:今お伝えしたように、やはり先進国はある程度安定してますよね。景気が悪くなってもいずれは復活するという感じですが、新興国は経済だけじゃなくて、政治とかがあまり安定していないので。
新興国にたくさん投資するというのは、個人的にはあまりおすすめしない。ただ、楽しみでとか、将来に期待して投資されるのはいいと思うんですが。
森田:確かに、なんか大きくなりそうな気もするじゃないですか。
深町:そうです。投資先としてはとても興味深いんですが、全部が全部新興国にいっちゃうと、やはり振れがかなり大きくなるんじゃないかなと思います。
東ブクロ:海外から見た日本はどの立ち位置ですか?
深町:一応、先進国ですね。
東ブクロ:先進国なんですか。今の状況で言えば、投資するには日本はもってこいなのか。
深町:(三田村氏に向かって)これは語りたいでしょう?
東ブクロ:語りたいの(笑)!?
森田:語っていいよ。何?
三田村:語っていいですか(笑)? 若干社長の受け売りも感じるんですが、昔からいろんな雑誌や新聞でも言われてますが、「日本って成長しない」ような話ってけっこう聞くと思うんですね。ただ最近になって、日本の大企業はどんどん変わってきているという話はけっこうあります。
いわゆる昔ながらの、ちょっと年齢が高い方ばかりが役員に入っていて、決定権を持ってる人も年配の方ばっかり……という時代が今までというか、ちょっと前までの日本だったと思います。
それが少しずつ、若い人を経営者に入れていこうとか、50代でも役員になりましたとか。あとは最近多いのが、30歳でも課長や部長になりますなどの話もけっこうあります。そういった意味で、もしかしたら日本の市場はこれからが変わるタイミングで、日本の投資家も、海外の投資家の方も注目をしてくれる時代がくるかもしれない。
森田:でもちょっと前までニュースで、円安がどうとかめっちゃあったじゃないですか。
深町:円安というのも、外国人から見ると日本のものが安く見えるんですよ。
森田:ということは、買い時なんや。
深町:買いやすいんですよね。非常に日本の株価が上がってるんですよ。
森田:じゃあ海外から買われるんや。
深町:外国人が買ってくれていて、今はすごく上がってきてる。
森田:じゃあ、日本人が投資する場合も一緒ですか? 日本の株を買いやすい。
深町:私は日本株と外国株、半々ぐらい投資をしてます。
森田:外国で言うと、安定しているというか、どこの国(の株がおすすめ)っていうのはあるんですか?
深町:一応、私は先進国。
森田:やっぱり先進国なんですね。
深町:昔は中国も人気で買ったことがあったんですが、けっこう振れるので。
森田:やっぱりリスクも。俺らの感覚からしたら「中国さえ買っとけば上がるんでしょ」というイメージがありますけど。
深町:中国がすごく人気の時もあったんですが、政治の体制とか、政権が「こう」と言ったら急に方針がぜんぜん変わったりしてしまうので、私はファンドを持つのはやめたんですね。
森田:そうなんですね。
森田:三田村さんはどうですか?
三田村:まず私は基本的に、特別なことはしてませんよというのが大前提で、投資信託をメインでやってます。その中で半分が先進国、50パーセントがアメリカなどを中心に先進国でやってます。あと、日本については30パーセントぐらい。
さっきお話で出たインデックスファンド、アクティブファンドがありましたけど、アクティブの投資信託で30パーセントぐらい持っています。あとは、まさに森田さんがおっしゃったインドとか、新興国で残りの20パーセントを持ってます。
森田:ほぉー。けっこう夢を見てるタイプってことですよね。それもアクティブ?
三田村:それもアクティブですね。
森田:「僕はつみたてでコツコツやってます」みたいに言いながら、あの人、アクティブのほうやってるからね(笑)。
深町:でも、上がり下がりがあったほうがつみたての効果は出やすい。下がった時にたくさん買えるじゃないですか。そこも考えてると思います。
東ブクロ:そっちも影響が出てくるってことか。
三田村:私、今ちょうど30歳なんですが、もしかしたら30年ぐらいは今の会社にいさせてもらえるかなと思ってるので、それを考えるとリスクを取ってしっかり運用していったほうがいいかなと。
東ブクロ:長い目で見てるなぁ。
森田:30年ぐらい今の会社にいさせてくれるかは、僕らは知らないですけどね。
(一同笑)
東ブクロ:それは当然わからないですよ。
三田村:若い方は時間を味方にできるので、ある程度リスクは取ってもいいかなと思うので。ただ、つみたては絶対にやめない。どんなに悪くなったり、悪いニュースがあっても、とにかくしっかり積み続けていく。
深町:なんか今回も盛り上がりますね。
森田:(笑)。ここまで説明されると、やっぱリアルになってきますからね。
三田村:最後の3つ目のポイントなんですけが、選ぶ時の基準が「投資するテーマで選ぶ」です。
深町:どういうことをやってる会社かで選んでいく。例えばAIとか、コロナの時だったら医薬品業界がすごく株価が上がったりしたんです。1つのテーマを決めて、それに類した会社を選んで投資するというのもあるので、実はそういうのも(ファンドの選び方として)けっこう人気なんですよ。わかりやすいですよね。
東ブクロ:確かに。楽しさもありそうですね。
深町:そう、楽しみも。ただ1つ問題があって、話題になってから投資信託を作ることが多いので、そうすると株価がけっこう高いところからスタートしちゃうことがあって。
本当に長期投資に向いてるかどうかは、あまり言えない場合があるんですよね。なので、いろんなものを組み合わせていく中で、楽しみとして持っていただくのはいいかなと思います。
森田:「AI」って、今はどこでも1日何回かは聞く言葉ですけど、それが来てるからといってあんまり流されなくていいってことですか?
深町:もしかしたら株はもう天井かもしれない。もちろん上がるとは思うんですが、かなり上がったところで投資信託を始めることになるので、そういう意味では「これ!」というテーマでいくのはあんまり(おすすめしない)。
東ブクロ:なるほど。
森田:ほかにはどんなことをチェックしないとダメなんですか?
三田村:やはり手数料はしっかりと見ていただきたいなと思います。6,000本あるので、同じような運用をしてるのに、片方は手数料が安い・高いとかもあったりはするので、しっかりと安いものをちゃんと選んでいただきたいな。
森田:商品によって手数料が違う?
三田村:違います。
東ブクロ:上から下まで、けっこう差が大きいですか?
三田村:差があるものはあったりします。特に昔からある投資信託、10年前とか20年前にあるものだと、手数料はちょっと高いんですよね。最近はもう時代が進んできて、手数料は下げていくというか。
深町:競争が激しくなってるので、今は手数料がどんどん下がってきてるんですよね。
森田:そうか。下げたほうが買ってもらいやすいからってことですね。
三田村:おっしゃるとおりですね。あとはしっかりと長く運用してくれますかというところで、投資信託の運用期間ですよね。ものによっては無期限とか、10年、5年とあるんですが、しっかりと長期で、できれば無期限のものを選んでいただきたいなと思いますね。
森田:商品によって無期限じゃない・無期限というのがあるんですか?
深町:はい。どちらかというとさっきの「テーマ型」は、あんまり期限が長くないのが多いんですよね。
森田:そうか。時代やから。
深町:旬のものを選んでるので、意外と短いものが多かったりしますね。
三田村:あとは書類をしっかりと見ていただく。「この運用方針は本当に長期で成立するのかな?」という目線でいろいろと書類も見ていただくと、より信じて長期で持っていただける投資信託がわかってもらえるかなと思います。
ナレーター:そしてもう1つ、深町さんからアクティブファンドを選ぶ際にチェックすべきポイントをご紹介します。
深町:アクティブファンドは、運用の方針とかをちゃんとオープンにして「こういう考え方で運用してます」ということをしっかり言っています。(スライドを指しながら)ちょっと難しいんですが、「5つのP」。
フィロソフィー(Philosophy)は、「こんな考え方を持って投資をやってます」という投資哲学。プロセス(Process)は、どういうふうに投資先を探しているのか。例えば「自分で調査に行ってますよ」とか「人からデータをもらって投資してますよ」というようなプロセスですね。
それからどんなところに投資しているか(Portfolio)。株式とか債券とか、何に投資しているか。そして運用の体制(People)ですね。例えば、たった1人でやってるのか、20人でやってるのか、100人でやってるのか。体制も、1人でやってるのはリスクがありますよね。
そして過去の実績(Performance)。たまたま5つ「P」なので、アクティブファンドを選ぶ時の5つのP(をご紹介しました)。
森田:これ、お二人はどうですか? 三田村さん、一番重要視してるところは?
三田村:年齢が(もうすぐ)31歳というのもあるので、ある程度ちゃんとリスクを取って運用してくれるのかは見るようにはしてるかなと思います。
森田:ほうほう。深町さんはどうですか?
深町:私はけっこう投資哲学(を重視しています)。「こういう思いで運用してます」という、数字に出てこないところもすごく大事かなと思っていて。
森田:投資哲学は、例えば何なんですか?
深町:ひふみで言いますと、「日本を根っこから元気にする」という思いがあって。大企業ばっかりじゃなくて、地方の中小企業にも調査に行って、そういうところから投資先を見つけ出してるんですよね。
ただ儲かるためだけの運用じゃなくて、いろんな会社に投資をして世の中を良くしていきたいという思いがあるんですね。それに共感をしています。
森田:じゃあ、日本を底上げじゃないけど、下のところも元気づけてというか。
深町:そうですね。誰もが知る大きい会社ばっかりじゃなくて、本当に地方の人しか知らないようなスーパーとか、そういったところにも投資したりするんですよ。
森田:そういうのもあんねや。
深町:ちなみに逆の質問で、お二人だったらどんなところを(重視しますか)?
東ブクロ:どうなんやろな……。
森田:まず大前提は「老後ラクラク」。
東ブクロ:やめたれや。
(一同笑)
森田:まずは大前提、哲学としてはね(笑)。俺は正直、ちょっとリスクも感じたい。時代を見て、次の「これってくるんじゃない?」みたいなところも入れたいなというか。それが当たった時、うれしいじゃないですか。そういうのはあるかなと思いますけどね。
深町:リスク許容度は比較的高いってことですよね。
森田:ちょっと高くても、まぁいいかな。でも、そんなにドンって負けるわけじゃないっていう方向ではいきたいと思うんですが。
深町:(三田村氏と)似てますね。
森田:ちょっとね(笑)。
三田村:最後、うれしかったです(笑)。
森田:そうなのよ。俺は、実はあの人に興味あんのよね(笑)。
深町:東ブクロさん、いかがですか?
東ブクロ:僕もリスクは取るほうなのかなと思う。じゃあ投資を始めましたってなっても、その会社に興味がなかったらあんまり。お金を預けただけみたいな感じになりそうなんで。
自分の興味のあるところ、僕だったら趣味がゴルフなんで、ゴルフの関係のところから興味を持って、「この会社を応援したい」という気持ちとかを反映させたいな。
深町:自分の好きな会社とか、そういうところが入ってるファンドとか、そういうのはすごく良い投資だと思います。
森田:難しいけど、やっぱ楽しみですよね。なんとなく自分の投資したところがどうなるかとか、もしニュースで出てきたりして「ここが今、すごいです」みたいなんを言われたら、「おっ」てなったりするし。
深町:新聞の記事が気になったり、経済ニュースが気になったりして、なんか楽しいっていう方は多いですよね。
森田:もうラストチャンスやと思って今年やりますんで。9月ぐらいになってまだやってなかったら、一声かけてくださいね(笑)。
三田村:なにかしらの手段で(笑)。
森田:はい、すいません。
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