2024.10.10
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大盤振る舞い? 2024年からの新しいNISAをわかりやすく解説!(全1記事)
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三田村英弥氏(以下、三田村):「じぶん資産形成講座」シーズン5を始めます。よろしくお願いします。
一同:よろしくお願いします。
東ブクロ氏(以下、東):お久しぶりですね。
森田哲矢氏(以下、森田):もう5まで来たんですね。
深町芳氏(以下、深町):はい。変わったことは? 投資、始められました?
森田:「さらばが投資している・してないの話は、いったんなしでいきましょう」と、打ち合わせで言われました。
東:諦められているんですよ。
森田:あまりにしないので(笑)。でも、今日を機に絶対するんで。
三田村:ぜひ、よろしくお願いいたします。それではさっそくなんですが、今回は「新NISA 2024年からどう変わる?」というテーマで話をしていきたいと思います。
簡単にお伝えしますと、2024年からNISAが新しくなって枠が増えます。あとは非課税期間。今までは「税金がかかりませんよ」という期間があったんですが、これも延びます。
森田:ええ! じゃあ、前にやった時から何か改革があったと。
三田村:はい。良いかたちで変わっていて、考えることもシンプルになっています。
森田:良くなったということなんですか?
三田村:はい。
深町:新制度に入る前に、これまでのNISAのおさらいをしてみたいと思いますので、こちらをご覧ください。今年までは「一般NISA」「つみたてNISA」「ジュニアNISA」の3つの制度がありました。
この「一般NISA」と「つみたてNISA」は来年から大きく変わって、「ジュニアNISA」はなくなります。
森田:なくなるんですね。
東:変わるのか。
森田:やはり、子どもにはまだ早いということですか?
深町:使う方が思った以上に多くなかったことが、原因の1つかなと思います。
森田:いなかったんや。
深町:私たちは「つみたてNISA」を推してきたんですが、こちらは非課税枠が40万円、最長20年間非課税で投資できますよというものです。それと「一般NISA」が1年間120万円、最長が5年ということで2通りあったんですが、これが大きく変わりますということなんです。
ナレーター:では、このNISAが2024年からどのように変わるのでしょうか。
深町:(スライド左側が)今、お話ししした今年までのものですね。来年からは名前も変わって、「つみたてNISA」が「つみたて投資枠」、「一般NISA」が「成長投資枠」に変わります。
ナレーター:2024年から「つみたてNISA」は「つみたて投資枠」へ、「一般NISA」は「成長投資枠」へ名前が変わりますが、それだけではなく、私たちが資産運用をする上で今まで以上に使い勝手が良くなるそうです。そのポイントを一緒に見ていきましょう。
深町:まず1つ目。「何年投資できます」「いつまでできます」と期限が決められていたのが、恒久化していつまででもよくなって、ずっとできます。そして期限もなくなりました。極端に言うと、30年とか40年やってもいいですよということで、すごくうれしい。
東:えらい違いですね。
森田:なんか開き直ったんですかね。「もうええわ!」ってなったんですか?
深町:岸田総理の資産所得倍増計画で大きく打ち上げましたので、その一環としてこれが出てきたということですね。
東:若い方はいいですよね。ここから長くできるということですよね。
深町:20代だったら40年、50年できますよね。
深町:あと、非課税保有期間がなくなったこともいいですよね。
例えばこの期間が決められていると「5年の最後らへんで暴落があったらどうしよう」とか、ちょっと心配な面もあったわけですね。でもそれがなくなったので、万が一下がってもちょっと我慢してしばらく続けようとか、そういうことができるようになりました。
森田:ずっと持っておけばいいということですね。じゃあ、俺たちは今まで何を教わってきたんだというね。
東:あの頃は、そんな気配が微塵もなかったわけでしょ。
三田村:確かにそうですね。
森田:気配はあったんじゃないですか? どうなんですか?
三田村:「変わったらいいな」という話は業界の中ではありましたけど、ここまで変わってくるという話はなかったです。
深町:たぶん、要望はいっぱいしていたと思うんですね。それを、本当にほぼ満額回答された感じだと思います。
森田:じゃあ楽になりましたね。
深町:そうなんですよ。
深町:続いてなんですが、年間の投資上限額が大幅に増えます。
東・森田:「大幅に」。
深町:大幅に。ここも大盤振る舞いなんです。
森田:どうなるんですか?
深町:すごくお伝えしたいので、ここは三田村がお伝えしたいと思います。
東:三田村さんにバトンタッチするんですか?
三田村:模型でばっちりお伝えしたいと思います。
森田:深町さんのままでいいですけど。
三田村:せっかく用意したので、ぜひ1回話をさせてください。
(会場笑)
森田:あなたのこと、まだあまり信用できてないですね。
東:長い付き合いや。
三田村:5回目なんで、そろそろ。
森田:(笑)。
東:もう、ええ加減(信用)してほしいですよね。
森田:まだ、なんかね。じゃあラストチャンスですよ。
三田村:最後の気持ちで。
森田:(笑)。
東:そんなん言うたら、また緊張してきはるから。
森田:お願いします。
ナレーター:ということで、講座名物・三田村さんによる模型解説。大盤振る舞いという新NISAの年間投資上限額についてご説明します。
三田村:それでは、ここから模型を使って。
東:仰々しいねぇ。
森田:おい、たいそうなの出てきたぞ。この番組の美術さん、がんばり過ぎなのよな。
三田村:「つみたてNISA」の小さい家があります。先ほど深町からもお話しさせていただきましたが、枠を見てみると「40」とありますけれども、(上限額は)40万円までになっております。一応人形があるんですが、これを1個入れるだけでもう……。
東:ああ、もういっぱいいっぱいや。寝られへん。また(入れ方が)雑な。
森田:(笑)。本当に、大阪時代の俺ん家っていう感じするわ。
三田村:新NISAの「つみたて投資枠」というものがあるんですが、こちらは「120」。
東:えらい広なったな。3倍!
三田村:おっしゃるとおり3倍です。
森田:ほんまにこの模型使わなアカンか? 聞いたらわかんねんけどな。
(会場笑)
東:イメージがな。
森田:「広なったな」とか言っているけど。
三田村:「120」とあるように、人を入れてみると広くなっています。
東:だいぶ広いですよ。
三田村:これは「つみたて投資枠」の新NISAのほうですね。
東:それ、一応三田村さんなんですね。
森田:誰なの?
三田村:一応、私らしいです。
森田:あ、それ三田村さんなんやね。
三田村:はい。
東:そんなシュッと作ってもらって。
三田村:だいぶ美化して作っていただきました(笑)。
東:でも、これは(上限額が違うと)だいぶ違いますね。
三田村:これが、新NISAの「つみたて投資枠」が増えましたよという例です。
ナレーター:今までの「つみたてNISA」では年間投資上限額は40万円でしたが、2024年からは120万円と3倍に引き上げられます。さらに!
三田村:続けてなんですが、「つみたてNISA」と違って、前までは「一般NISA」というものがあったと思います。今度はそちらが変わってきておりまして。
森田:上司に屋根を開けさせて。
三田村:(深町氏に頭を下げながら)ありがとうございます。
(会場笑)
三田村:こちらはもともと「120」になっております。人はどうでもいいと言われたんですけど、やらせてください。
森田:人をね。絶対、ベッドの上に行きたがるな。
三田村:ゆっくりしたいんで(笑)。こんな感じで「120」になっています。それが新NISAになって変わりました。
森田:でかー!
東:でかなったわ。
森田:ええやん!
三田村:こちらも倍に増えておりまして、240万円までに増えています。
森田:基本、全部ワンルームなんですね。
東:そうやな(笑)。
三田村:(部屋が)大きくなったというところで、これが「成長投資枠」です。
ナレーター:「つみたて投資枠」と同様、「成長投資枠」も年間投資上限額が2倍に大幅アップされますが、さらに大きな改正が!
三田村:今までのNISAは、「つみたてNISA」か「一般NISA」を選んでいただかないといけなかったんですが、今回の新NISAの改正にあたって両方とも(選ぶことができるので)1つになりました。
2つの枠を使えば年間360万円まで使えますよということで、すごく幅広く投資ができるようになったところが大きく変わっています。
森田:すごいですね。めっちゃ増えたんですね。増築ですよ。
東:そうなると、ちょっと所得が多くても「NISAやってみよう」という方も増えるということですよね。
三田村:大きくなったことで、例えばタイミング的に収入が大きくなったとか、大きいお金が入ってきた時に、より使いやすくなっているんですよね。
森田:そうか。余らせておけば、また入れられるということですもんね。
三田村:おっしゃるとおりです。使えるので、より自由度が高くなっているかなと思います。
森田:すごいですね。
深町:今までは「つみたてNISA」が年間40万円ということで12で割り切れなかったんですが、今度は120万円になりますので。
東:なるほど。月10万円や。
深町:気持ちよく、毎月10万円ということで。
森田:そういうことやね。
ナレーター:ポイントの2つ目は、年間投資上限額が2024年以降大幅アップ。「つみたて投資枠」は年間40万円が120万円に、「成長投資枠」は年間120万円が240万円に改正されます。
さらに、現行のNISAでは「つみたてNISA」か「一般NISA」のどちらかを選ぶ必要がありましたが、2024年からの新NISAでは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」を併用しての運用が可能になります。ここで、さらばの2人からこんな疑問が。
東:2024年に変わるわけじゃないですか。今までNISAを利用されている方は、この新NISAにどう移行できるんですか?
深町:実は、ここは完全に別ものだと考えていただくんですね。なので、今までやってらっしゃる方、あるいは今からやる方もなんですけれども、ここでいったん終わりで来年からスタートになります。
なので、持っていたものや過去投資していたものをこっちに移し替える、といったことはできない。
森田:移行できないんや。ということは、2個持つこともできるということですか?
深町:特に今始めていらっしゃる方は、そのまま何もしなくても、来年には同じ金融機関で新NISAの口座が自動的にできます。もし、今までと違う金融機関でNISAを使いたいということがあれば、変更の手続きをすれば別の金融機関でもできます。
東:それもできると。
深町:ただ、こっちでもそのまま置いておいていただいて、「つみたてNISA」だったら最長20年、「一般NISA」だったら5年の間は持っておいて、非課税で運用が続けられるということになります。
東:枠は減ったりはしないということですか?
深町:はい。今年までやった方はそのまま使えます。
森田:じゃあ、今年中にまず現行のNISAをやってもいいということですか?
深町:私たちは「ぜひやってください」ということにしています。
森田:「つみたてNISA」なら、最長20年できるということですよね。
深町:おっしゃるとおりです。
森田:いっぱい投資したい人は、そっちのほうが絶対にいいということですね。
深町:そうなんですよ、そのとおりです。
森田:今、一番俺らがやるべきタイミングですね。
東:ほんまやな。いよいよケツ叩かれているよね。
森田:いよいよやな。これでやらんかったら終わりよ。本当に。
東:こんだけお得やということやね。
深町:ぜひこちら、駆け込みでお願いしたいと。
森田:年末までいけるということですね。これ(新NISA)は2024年以降じゃないですか。2024年のいつからなんですか?
深町:1月1日ですが、金融機関はお休みなので、厳密には1月4日からになりますね。
森田:けっこう投資したい人には、だいぶうれしい改革ですよね。シンプルになって、枠が大きくなったということですので。
森田:そうですよね。たぶん、どんどん投資する人が増えるんじゃないですか?
深町:はい。大変期待しております。
森田:ちなみに、年間360万円という枠を守れば、これは無尽蔵に非課税で投資できるんですか?
深町:だったらいいんですが、さすがにそこまでは大盤振る舞いしてくれていないんですよ。
森田:どういうことですか?
東:あれ? 非課税が良かったのに。
深町:実は、一生のうちに決められた上限というのが新しくできまして。それについては次回の講座でお話したいと思いますので、今日はここまでということで。
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