2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
お金がなくてもFIREできる? 今からできる小さな挑戦とは(全1記事)
リンクをコピー
記事をブックマーク
藤野英人氏(以下、藤野):これはよくある質問なんですが、私の友人とかでも「藤野さんのファンドを買いたいんだけれども、お金が貯まってから投資するわ」という人が多いんですよ。「投資はまとまったお金が貯まってから」「勝負に行くようなものだ」というふうに考える人が一定数いるんです。
でも、実は投資はごく小さい金額から始めることができます。それは「つみたて投資」なんですね。月に500円、1,000円、5,000円とか、そのくらいの金額から始めることができます。なので、まず始めることがすごく大事なんです。
もちろん、マーケットが上がったり下がったりもするんだけれども、5,000円を12ヶ月投資すると6万円分になります。10年間投資をしたら60万円になって、5割くらい10年間で増えることになったら、結果的に言うと90万、100万円近いお金になります。
100万円あれば、なにか問題があった時にもできることが多いですよね。「リストラされました」「病気がありました」、もしくは「結婚するかもしれない」という時に、この100万円でできることがあります。
さらに、5,000円ずつ投資してもう10年経つと、200万円になります。でも複利ですから、250万円とかになっているかもしれません。こういうかたちで、(小さい額でも投資すると)まとまったお金ができてくるんです。
私がおすすめするのは、最初から引き落としをすることです。お金ができたら投資をするのではなく、給料をもらったうちの5,000円とか1万円をつみたてに回して、残りのお金でなんとかやっていくことを習慣化していけば、結果的に投資の原資がずっと増え続けることになるのではないかなと思います。
株式投資やお金の話だけをしましたけれども、投資ってお金だけじゃないんです。投資で一番大きいのは「自己投資」、自分の力を上げることなんですね。自分の力を上げることができたら、5年や10年ですごい力になります。
図書館に行けば、タダで読みたいだけ無尽蔵に本を読むことができますし、英語の勉強もできます。走れば自分の体を鍛えることもできます。自己投資であったり、もしくは株式投資であったりと、投資の機会はいっぱいあるんですね。
その中で、最近流行りの言葉があります。それは何かと言うと「FIRE」です。早期に退職をして、金融所得だけで生活できる状態をFIREと言うんですね。実際に「FIREを達成しました」という話が、ブログやSNSでたくさん出てきます。
また、これもよく聞かれるんですが、「藤野さん。僕は今お金がないんだけれど、いずれFIREしたいんです。どうしたら良いですか?」と言われます。これに何と答えるかというと、「ぜひやりましょうよ。FIRE良いですね」と言います。
ーー金融所得だけで生活なんて簡単な話ではありませんが、FIREを勧めるのにはもう1つ理由があるそうです。
藤野:いくらくらいだったらFIREできるかは、人によって違うんです。地方に行くと空き家がいっぱいありますから、すごく安い値段で家を借りることができるんですよ。移住しただけでお金をくれる地方もありますよ。
コロナになった今の時代は、インターネットでどこでも仕事ができる。だから別に東京、大阪、名古屋とかの大都市に住まなくても、生活費が安い地方に住んだら、隣の人から野菜とかをもらえるような場所もいっぱいあるから、ほとんどが生活費かからない。
少なくとも10年、20年前に比べれば、お金をそれほどかけずに、かつコストを低くして、投資の利益によって働かなくても済むような工夫ははるかにできるようになりました。
「FIREを目指したい」という人には、「FIREをやると良いよ」と勧めているんですが、FIREできるような状態になったらたぶんFIREをしないと予想しています。
「どういうこと?」というと、私の知人で大きな上場企業の会社の社長になって、今も会社を伸ばしている人がいます。でも、その人は若い頃に人から借りた新品の車で暴走して、崖にぶつけて1日で壊しちゃったらしいんですね。なので、彼はその友人のために車のお金を返し続けることになりました。
だから、彼の働く目標は「車のお金を返すこと」だったんです。一生懸命仕事をして、車のお金を返したら欲が出てきたんですよ。「自分のスポーツカーを買いたい」ということが夢になって、一生懸命働きました。
スポーツカーを買うお金ができたので車を買ったんだけど、次の目標が出てきたんですね。最終的に自分で会社を作り、その会社をさらに大きくして上場までしていきました。
FIREできるくらいに投資のことがわかり、それから社会のことがわかるようになってくると自分の価値も上がってきて、「社会に対してどういう影響を与えようか」という発想に必ずなってくるので、投資の利益も上がり続けるんでしょうけど、別の道や生き方を見つけてずっとFIREしないんじゃないかなと思います。
私の予測だと、FIREできるようになった人の6割から7割くらいはそうなってくるんじゃないかなと思います。なので超逆説的なんですが、ぜひFIREを目指しましょう。動機は何でも良いのかなと思うので、「FIREしたいんだ」でも良いかもしれません。
小さい努力を積み重ねていって、それが半年、1年、3年、5年、10年と経ってくるうちに大きな力になっていくと思います。
「今はお金がない」「今は足りない」という人は、できる範囲でやれることを少しずつ工面して努力をしていくという積み重ねが、最終的に大きな資産を得たり、大きな人生の目標を得たりすることになるんじゃないかなと思います。ぜひ、そういう小さい挑戦をみなさんにもやっていただきたいなと思います。
2024.12.20
日本の約10倍がん患者が殺到し、病院はキャパオーバー ジャパンハートが描く医療の未来と、カンボジアに新病院を作る理由
2024.12.19
12万通りの「資格の組み合わせ」の中で厳選された60の項目 532の資格を持つ林雄次氏の新刊『資格のかけ算』の見所
2024.12.16
32歳で成績最下位から1年でトップ営業になれた理由 売るテクニックよりも大事な「あり方」
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
PR | 2024.12.20
モンスター化したExcelが、ある日突然崩壊 昭和のガス工事会社を生まれ変わらせた、起死回生のノーコード活用術
2024.12.12
会議で発言しやすくなる「心理的安全性」を高めるには ファシリテーションがうまい人の3つの条件
2024.12.18
「社長以外みんな儲かる給与設計」にした理由 経営者たちが語る、優秀な人材集め・会社を発展させるためのヒント
2024.12.17
面接で「後輩を指導できなさそう」と思われる人の伝え方 歳を重ねるほど重視される経験の「ノウハウ化」
2024.12.13
ファシリテーターは「しゃべらないほうがいい」理由 入山章栄氏が語る、心理的安全性の高い場を作るポイント
2024.12.10
メールのラリー回数でわかる「評価されない人」の特徴 職場での評価を下げる行動5選
Climbers Startup JAPAN EXPO 2024 - 秋 -
2024.11.20 - 2024.11.21
『主体的なキャリア形成』を考える~資格のかけ算について〜
2024.12.07 - 2024.12.07
Startup CTO of the year 2024
2024.11.19 - 2024.11.19
社員の力を引き出す経営戦略〜ひとり一人が自ら成長する組織づくり〜
2024.11.20 - 2024.11.20
「確率思考」で未来を見通す 事業を成功に導く意思決定 ~エビデンス・ベースド・マーケティング思考の調査分析で事業に有効な予測手法とは~
2024.11.05 - 2024.11.05