PR2025.12.24
生成AIの進化が「数理最適化」技術の追い風に チャットボットで解くビジネス課題の実践プロセス
(2025年再掲版)ツラくて長い、我慢の時代のメンタルケア(全1記事)
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井上:ただ、相手に対して攻撃的になってしまうこともあるのが、嫉妬の怖さの1つですね。キラキラしている人も実は見えないところでめちゃくちゃ努力しているのは確かなんですよ。何かしらの努力はしていることには、思いを馳せたり認めてあげるのは、絶対に必要かなと思うんです。
嫉妬はけっこう悪魔的なところがあるので、扱いを間違うと危ないんですが、嫉妬が大きくなりすぎないように相手を認めることが大事だよとお伝えしています。
――井上さんのブログで、「20代は脳の構造上ネガティブになりやすい」という記事を拝見しました。脳の構造上ネガティブになりやすいということは、自分ではコントロールが難しいのでしょうか?
井上:まさにそうです。脳が成熟するのは25歳以降、30歳くらいです。20代前半であれば、特に自分の感情をコントロールする脳の前頭前野がまだまだ発達しきっていない段階です。
なので、大人から見れば「まあ、ええがな」「仕方ないわな」と割り切れるところも、なかなか諦められないのは、若い人特有だったりします。でも、脳の構造上仕方がない。うまくコントロールできないのは知っておいてほしいですね。
――「今の自分はネガティブになりやすいんだ」と、事前に理解しておくことが、一番の対策ということでしょうか?
井上:そうです。それこそ経験もそうだろうけど、「大人になれば」というか、尖った部分が丸く削れて柔軟に考えたりできるんだろうなというのは、ぜひわかっておいてほしいところですね。
――20代は「ぼんやりとした成長意欲」が高いとのことですが、現在20代の部下を持つ方が、上司として接する際のポイントはありますか?
井上:今の20代は成長意欲があるなと僕も実際に感じます。たぶんその背景には「AIや外国人に仕事を取られるよ」とか、あとは今の20代って全員がゆとり世代なんですよね。
社会的に「ゆとり世代」という言葉自体が揶揄されていることは、もちろん本人たちは知っているし、「ちょっとよくない」「ヤバいな」という、漠然とした不安があって。大企業でもリストラされるし、自分の会社でも年齢を重ねても生産性がないと平社員のままの人を見て、「年功序列じゃないな」と気付いたりもする。
「なんかヤバいよな」という不安があって、「成長したいな。成長しないとマズいよな」という欲求を持っているんだろうなと思うんですが、そうは言いつつもだいたいみんな受け身なんですよね。
成長って、本当は自分の努力で切り開いていくものなんですが、「成長できる」ということにすごく受け身になっていて。「成長できる職場環境を誰か用意してよ」と求めていたりするし、実際に会社を選ぶ理由も「自分が成長できそうだからです」みたいな人って、けっこういると思うんです。会社からしたらとんでもない話ですけどね(笑)。
井上:「経営者目線では、なんで君の成長の場に会社が使われとんねん」という話になるんですが、そういうことは普通に多くて。もう若者の捉え方の事実としてあるから、上司としてはそこを理解しなきゃいけないですよね。
だから20代の方は、自分を成長させてくれる機会や経験を提供してくれる上司を求めていたりするわけなので、やはり「成長」がポイントになってくるんです。じゃあ、上司としてどんなふうに成長させるかというと、褒めて成長させるのが今の時代なんですよね。
なので、部下を褒めていかなきゃいけないんですが、上司自身は褒められてきていないので、褒めるのにそんなに慣れていなかったり、すごく苦手だという方が多いんです。
時間が経ってから「何週間前、何ヶ月前のあれ、すごくよかったよ」とか、抽象的に「よかったよ」「よくがんばってるね」という感じで褒められても、最近の部下はそのへんにすごく敏感なので、「こいつ表面的だな」と、そんなのはすぐ見抜いてしまいます。
ポイントとして上司の方に言っているのは、その場ですぐに具体的に褒めること。そうすると、部下の方は「自分のことを見てくれているんだな」と感じます。そういう向き合い方が、今の20代の部下を持つ上司に必要なところですかね。
――職場環境や上司がよくても、やはり「辞めたい」と感じてしまうこともあるかと思います。ただ、転職や将来のことを考えると「辞めるのも面倒くさい」と感じてしまう。そんな時に、自分の仕事や生活をどのように見つめ直せばよいでしょうか?
井上:確かに仕事を辞めるのって、めちゃくちゃ面倒くさいことなんですよね。退職の手続きとか、転職のプロセスとか、新しい会社に入ったら入ったで慣れていないし、人間関係も仕事もゼロからだし、かなりエネルギーが必要になるので。
だから、「辞めるのは別にいいけど、辞めたら辞めたで面倒くせぇな」というのは、よくわかります。なので、そう考えること自体は正常な反応なんですよね。
少し年配の人がそうは思わないのは、辞めることへのリスクもけっこう大きくなってくるからなんですよ。「辞める」という選択肢にある種の軽さがあるところが、やはり若者ならではであって、上司と大きく違うところなんですよ。
若者でも、仕事をするようになってから、今まで楽しめたことも「面倒くせぇな」という状態になっている人は注意してほしいですね。
趣味もそうだし、今まで楽しめていたものが「全部面倒くせぇな」と思って、外に行くのも億劫になってきたり、友達と会うのものも嫌だったりとか。休日はけっこうアクティブだった人が、面倒くさいから家からあまり出なくなっていたりするのは、注意するポイントですね。
辞めるのが「面倒くさい」のは、正常な反応だから構わないんです。ただ、それ以外のところ、例えば家にいる時間が増えて、掃除や洗濯や家の事務的な手続きまで面倒くさく感じ始めて、すごく行動が鈍っているとなると、何かしらの精神的・肉体的疲労が溜まっているはずなんですよね。
そうなった時にどこを見直すかというと、やはり睡眠なんですよね。ふだんの睡眠で、夜にちゃんと寝られていますか? というお話になってきます。あれもこれも面倒になってくると、大半のケースで睡眠が乱れ始めているので、睡眠時間や質を見直すのが最初の第一手です。
――まずは、あらためて自分自身の状態を見直してみることが大事ですね。ただ、それでも「仕事しんどいな」「つらいな」と思った時に、今の仕事を続けるか・辞めるかの判断基準はどこにありますか?
井上:僕はだいたい「2つの質問を自分に投げかけてください」と言うんですが、まずは「与えられた仕事ができているかどうか?」と自問していただく。しんどさを感じているのはもちろん大前提で、その上で与えられた仕事ができていますか? ということです。
これがノーだったら(仕事を)辞めるというか、休んだほうがいいのは間違いないと思うんですよね。
しんどくて、しかも与えられた仕事もできていないとなると、そのまま続けてもいい兆しはないだろうし、1回休んだほうがいい。自分の適性なのか、体調不良なのか、なにかしらが背景にはあるから、そこはちゃんと見直したほうがいいですね。
ただ、「しんどいけど与えられる仕事はできていますよ」という時は、次の質問として「他にやってみたいことありますか?」と聞くんです。例えば、やりたいことがあるんだったら辞めたらどうぞって感じなんですが、これは「ノー」の時が多いんですよね。
しんどいし、与えられた仕事はこなせているけど、別にやりたいことはない。こういう人はめちゃくちゃ多くて、そういう人だったら別に(今の仕事を)辞めなくていいんじゃないのかと思っています。他にやりたいことがあるわけじゃないなら、辞める必要はないだろうし。
ただ、実際しんどいのは事実だから、ストレス解消も含めて、しんどさに対して日頃から癒やしやケアをもっと積極的にやらなきゃいけないよ、というお話になります。
しんどいながらも仕事ができているんだったら、急に辞める必要はないし、辞めたとして(別の仕事を)見つける判断材料も少ないと思うので。(今の仕事が)できていて、やりたいことがないんだったら、ある種「生活のため」というような大きな手段の1つで、仕事をそのまま続けていたらいいんじゃないかなという考え方ですね。
――なるほど。ありがとうございます。
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