発達特性と仲良くなる日。〜特性を“使いこなす”という自分攻略法〜(全4記事)
勉強のやる気が起きない時は「経験値を稼ぐ」と考える うまくいかなくて挫折、継続できない人のための習慣術 [2/2]
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自分を責めずに、“人のせい”にしてみる
半村:あと、これもすばらしいご質問ですね。「タブレット教材で勉強を独自に進めていましたが、わからないところが出てきてつまずいてから、同じタイミングでしなければいけないことができなくなりました。そういう状態の時、どうやって勉強に対して考えていけばいいのか、学び直すにはどうすればいいのか教えていただきたいです」。
これ、1人で勉強していくのは大変ですよね。林田さんも誰かの力とか借りていらっしゃったんじゃないですか?
林田:いやぁ、そうですね。私も勉強は『こどもちゃれんじ』とか通信制のやつとかいろいろやっていたんですけど。やっぱり最終的に自分の場合は、塾の教室で教えてもらうのが一番合っていた。だからそこも、人によってやり方の相性とかあるんでしょうね。
半村:あと僕が思ったのが、これもすごく読みやすい丁寧な文章だなぁと感心して読んでいたんですけど。何かにつまずくと、自分がうまくいかなかった時のことがすごく記憶に残っちゃう。それで同じものに取り組むのが難しくなっちゃうのはよくわかるんですね。なので、逆に目先を変えてみてもいいんじゃないかなと。
例えばタブレット教材でやっていらっしゃったのが数学だったとして、その数学でつまずいてその先に取り組めなくなっちゃったとしたら、数学じゃなくてもいいんじゃないのかなと。まずは何か勉強していくことが大事だということであれば、数学はちょっと挫折したことが印象に残って取り組めないなと。「じゃあ社会とか、数学から遠い科目だったらどうだろう」みたいな感じで試してみる。
あと、例えばあるタブレット教材で「続けられなかった、もうそれに取り組めない」という時に、「いやいや」と。自分を責めるよりも、あえて周りを責めちゃう。「こんな続けづらいタブレット教材を作ったやつが悪いんだよ」「俺はもっといい教材を探すぜ」と言って、別の教材でやってみるとか。そういう方向性もあるかもしれません。
もちろん僕たちがお力になれることもたくさんあると思うんですよね。タブレット教材はとってもいいと思うんですけど、励ましてくれたり疑問に思ったことに答えてくれたり、そういうことはなかなかしてくれないので。人間の力を借りてみるのも悪くないかもしれないですね。
「なんでこんなことをやれないの!」とか、そういう人間じゃなくて、ちゃんとわかってくれる人ですね。事前に僕がよく聞かれることがあったのを思い出しました。
ひょっとすると親御さんとかご本人の中にいらっしゃるかもしれないんですけれど、自分が勉強している時に、「例え私が○○大学とか○○高校に合格できたとしても……」とかつい先のことを考えちゃう。
思い切って「解答と解説」を先に見る
半村:あ、ちょっとお待ちくださいね。それより、最後に今きたご質問にお答えしましょうか。「具体的な質問になりますが、現代文は数学とかとは違う。どうやって学習すればいいのかわかりません。発達障害の特性で人の気持ちを理解するのが苦手なので、小説や随筆はどのように学習すればいいのかわかりません」。これはキズキの創業者の安田が似たようなことを言っていたなというのをすごく思うんですよね。
林田:私も国語の現代文の中で小説が一番苦手です。受験勉強でいうと情景描写の読み取りが一番苦手だったんですけど、半村さん、これはどうしたらいいですかね(笑)。
半村:これは、もうあえて言うんですけど、ちょっとパターンを分析してみるといいと思います。この本の中でも思考のパターンとか、パターンがいろいろ出てくるんですね。
だからあえて現代文で「人の気持ち」みたいなことを言われて、「自分はわからなかったな」と思ったら、むしろ思い切って解答と解説を先に見ちゃう。
そうすると、いい参考書なら「こういう理由でこういう答えになった」と書いてあるはずなんですよ。「なるほど。こういうことを聞かれた時に、こういう理由でこういう回答になるのか」という、そのパターンをたくさん頭の中に入れていくことで、パターンにおけるこの解法があるという意識をしやすくなる。つまり、ちょっと見かけが数学に似てくるということがポイントなんじゃないのかなと思いますね。
引きこもりがちな我が子への声かけ
半村:ただ、最後に1個。「不登校から定時制高校を卒業しましたが『就職も進学も希望しない』と引きこもりがちな子に、どのように声がけをしたらよいですか」。これはちょっと僕がお答えしましょうか。なにせ引きこもりのベテランですからね(笑)。
(一同笑)
まず、どういうふうに声がけをしたらいいのかという時に、みなさん「何をしたらいいのか」とか聞きがちなんですけど、「何をしないほうがいいのか」という話をちょっとだけしておきますね。親御さんもいろいろ聞きたいこととか言いたいことがあると思うんですよ。だけど、しつこく言っちゃうとダメなので、頻度は少し抑えめにしましょう。
本人が言われて、ある程度受け止めやすいものというと、まず「体だけは壊さないでね」みたいな感じで、親としてはとにかく体を一番心配しているんですよという、そこの部分からいくのが出発点としていいんじゃないのかなと思いますね。
みなさんそうだと思うんですけど、「自分が何をやれるのかと言われても答えられないし、何がやりたいのかと言われても言えないし」みたいな感じ。はっきり言ってしまうと、お子さまが、自分がなんとかなるイメージが持てなくなっているんじゃないかなと思うんですよね。「自分がどの分野でもなんとかなる気がしません」と。
その時に親御さんが「いやいや、大丈夫だよ」「やってみればなんとかなるって」とか言っても、ご本人はそうは思えないと思うんですよね。だから「なんとかなるよ」「大丈夫」みたいな感じじゃなくて、まずはとにかく親としては「進路よりも勉強よりも、まずは体を壊さないでくれ」と。そこをまずは1つ、最大のステップとして置いておく。
あとは、「親に『なんとかなる』と言われても、そうは思えないよ」という時は、ちょっと手前味噌ですけど、それこそキズキの生徒さんだけじゃなくて、先生とか創業者ですよね。「もう何年もこもっていました」とか「もう何にもやることができなくて」みたいな時期を経験しているので、そういう人の話を聞く機会があるといいかもしれないですね。すみません、長くなりましたが、以上となります。ありがとうございました。
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