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【ただのポジティブ思考じゃない】人間関係と仕事の悩みを一掃する最強の思考ロジック(全3記事)

成功している人・していない人の差は「能力」ではなく「思考法」 悩む時間をなくして成果を上げる方法

【3行要約】
・北の達人代表の木下勝寿氏は、ビジネスで成功している人は能力が高いのではなく、「思考法」が違うと語ります。
・木下勝寿氏は20代から悩まない思考法を体系化し、「原因解消」と「最終目的逆算」の使い分けや、前提を疑う「ラテラルシンキング」の重要性を説いています。
・悩む時間をなくすことで業務効率が向上し、より多くの成果を出せるようになるため、思考アルゴリズムを身につけることが成功への近道だと提案しています。

前回の記事はこちら

うまくいっていない時の「原因解消」の思考法

木下勝寿氏(以下、木下):(悩まないための)具体的な思考法をいくつか紹介したいと思います。まず1つは、原因解消思考と最終目的逆算思考という思考法です。スタートからゴールまで24時間以内にたどり着いたら100万円もらえるゲームがありました。ところが、スタートとゴールをつないでいる道があって、この道が岩で塞がれていました。

岩を動かそうとしたけれども動かすことができなくて、結局24時間以内にたどり着かなかったとします。これは何回でもチャレンジできるので、1回目ダメだった時に、原因解消思考は、この原因を解消していこうとするんですね。今回うまくいかなかった原因はなんだろう? 岩で道が塞がれていたんだな。この岩を動かせなかったからだな。

だからこの原因を解消するために、岩を動かせるようにする。これが原因解消思考です。岩を動かせるようにするためには、筋トレをしようとか。もしくはチームを編成して、チームで動かしていこうとか考えます。これがけっこう世の中の縮図なんですね。

うまくいく人は「能力が高い」のではなく「思考法」が違う

木下:そして一方で、最終目的逆算思考っていう考え方をするとどうなるか。1回目、岩を動かせませんでした。次にチャレンジする時に、原因を解消するんじゃなくて、最終目的をもう1回考えましょう。最終目的はスタートからゴールに対して、24時間以内にたどり着いたら100万円。つまり、24時間以内にたどり着くこと自体が目的であって、岩を動かすことが目的ではないですよねっていう話なんですね。

岩を動かすのは難しかったです。「どういう方法が他にあるだろう?」いろいろ調べました。ヘリコプターを3万円でチャーターできると知りました。そのヘリコプターに乗ってビューッて飛ぶと、もう一気に行けます。それで100万円ですって感じですね。なので、まず第一歩としてやることは、3万円を稼ぐというところですね。これが最終目的逆算思考というものです。

最終目的逆算思考と原因解消思考の使い分けなんですけども。今みたいに、やったことがないことに対して原因解消思考って機能しないんですね。過去に何かがうまくいっていて、今うまくいっていない時。ここのギャップを確認する部分では、原因解消思考は機能します。

ところが、未知の問題。今までやったことがないことに関しては、最終目的逆算思考。「そもそも何をやりたいんだったっけ?」ということを考えていく。ここをうまく使いこなせていない人がすごく多いんです。みなさんがうまくいっていないことをうまくいっている人って、みなさんと同じやり方をして、より上手にやっているんじゃなくて。だいたいの場合、まったく別のことをやっています。

そして、みなさんよりも能力があるのではなくて、思考法が違うことによってうまくいっている場合が多いんですね。なので、ぜひその思考を身につけてほしいなと思っています。

「バーティカルシンキング」と「ラテラルシンキング」とは

木下:そして次ですね。バーティカルシンキングとラテラルシンキングについて説明したいと思います。ロジカルシンキングって言葉があると思うんですけども、ロジカルシンキングとは課題を設定して、そこをロジカルに、縦に、垂直に掘っていくんですね。ロジカルシンキングは、そのバーティカルに物事を解決していく方法です。

あるデパートの屋上にアイスクリームを売っているお店がありました。このアイスクリームを売っているお店は、すごく売れていたんだけれども、多くの人がアイスクリームを買うことによってゴミが出る。ゴミを周辺に捨てていく人が多くて、周りのお店からけっこうクレームがきていたと。こういう問題がありました。

ここに対して簡単なロジカルシンキングで考えていくと、前提条件が、アイスクリームはゴミが出ます。ゴミが付近に捨てられています。近隣の店舗からクレームがくる、という3つの前提条件が存在しています。ここに対して推論として、ゴミを回収する仕組みを作ればいいのではないかって考えますよね。そして結論としては、ゴミ箱を設置する。こういう考え方になっていきます。

これで普通だったらいいんですけども。実はこのデパートから「ゴミ箱は美観を損ねるので、置かないでほしい」って言われました。そうなってくると、もうお手上げになってしまいます。これがバーティカルシンキング、縦に考えるだけだと、問題解決できなくなるんですが。ラテラルシンキングっていうのは水平思考っていうんですけども、横に考えていくんですね。

前提条件を変えていくと、まったく違う答えが出てくる

木下:ラテラルシンキングの回答の1つ目として、この前提条件を疑うことが工程にあります。アイスクリームはゴミが出るっていう前提だったのが「本当にアイスクリームってゴミが出るのか?」って疑うんですね。ゴミの出ないアイスクリームを作ればいいのではないかって思います。そしてそこから生まれたのが、容器まで食べられる素材で作るソフトクリームなんですね。

というふうに、ゴミが出る問題を水平思考で前提条件を変えてみます。それによって別の回答を導き出す。もう1つのラテラルシンキングの回答なんですけども、購入者がゴミを捨てたがらないようにできないか。ゴミをアイスクリーム屋さんに戻してくれると、キャッシュバックする仕組みにする。そしたらみなさん自動で持ってきてくれますよね。

そしてラテラルシンキングの回答3つ目。ゴミが捨てられても、近隣の店舗からクレームが来ないようにできないだろうかと考えます。「ゴミが近隣の店舗にとって、メリットになる仕組みって作れないかな?」ってことですね。最後の結論、ゴミを近隣の店舗に持って行くと、そのお店のクーポンに変えてもらえる。

捨てられているゴミでもいいんですね。ゴミを持って行って、そこに行ったらクーポンがもらえます。クーポンをもらうと、普通はそこで使いたくなりますよね。要は、アイスクリームのゴミが集客ツールになっていく感じですね。

ラテラルシンキングって観点で前提条件を変えていくと、実はまったく違う答えが出てくるんですね。ゴミが出るという問題から、いろんな課題に対する次の一手で変わっていきました。こちらが全体像ですね。悩まないための思考フローチャートの説明になります。

「悩む時間」をなくすメリット

——木下社長のお話を聞いていると「この思考アルゴリズムでいけば悩みがなくなるな」って感じたんですが、社長はなぜこの思考アルゴリズムに気づかれたんですか?

木下:これは20歳ぐらいの時の話なんですけども。当時、学生企業っていうところにいまして。そこの社長が、メンバーをいろいろ見てくださっている方だったんですよ。ある時に社長が、メンバーがウジウジしていたのを見て「何か悩んでいるのか?」って聞いたんですね。「いや、ちょっと悩んでいるかもしれません」って言った時に「何を悩んでんのや? それはどうなったらいいんや?」と。

「それを、こうこうこうするためには何をしないといけないんだ? やれや!」「わかりました!」みたいな感じになったんですよ(笑)。これはまぁ、最終目的逆算思考に近い考え方なんですけども。それを傍で聞いている時に、物事ってこういうふうに考えていくと、悩みが悩みじゃなくなって、具体的な課題に変わるんですよね。

そこからけっこう悩みが出てきた時に、そういうふうに考えるようになっていきました。例えば今みたいなパターンでいくと「やれや!」と言われても「いや、ちょっと……。でもどうやっていいかわからなくて……」みたいな部分があったりするので。そこは10年ぐらいかけて、自分の中でまたさらに体系化できていって、30歳ぐらいからはもうほとんど悩まなくなりました。

——実際、悩む時間をなくしていったら、どのような未来を手に入れることができますか?

木下:そうですね。僕も生きている中で一瞬、不快な悩みの種が発生したりするんですけれども。基本的に1時間以内ぐらいで消えるんですよ。だいたい僕は、翌日までずっと同じ感情が続くことってほぼないので。悩みがなくなることって、日々爽快に生きてる状態です。

——憂さ晴らしする時間とか必要なくなりそうですね(笑)。

木下:あぁ、それはぜんぜんないですね(笑)。

——ストレスもないんですか?

木下:そうですね。多少はあると思うんですけども。人が「ストレスで、どうこう……」って言っているのを聞いて「みんなすごくストレスを感じやすいんだな」と思います。

北の達人で取り入れた、業務で「悩まない」ための仕組み

——北の達人さんでは、業務上で悩まないようにするための取り組みや工夫を何か行なっていらっしゃるんですか?

木下:当社の場合は、フォーマットをけっこう用意しています。特に数字に関連するものは、フォーマットに入力していけば自動的に答えが出るようにしています。当社でいくと、商品の販売をする中で、広告を出して新規のお客さんを獲得していくことをやっていますけども。

例えば毎日100人集客できていたのが、今日は70人になったという時に、放っておくと、みんな「何が原因だろう」とか「広告を作り変えよう!」とか、わーって騒ぐんですけども。結局集客人数が減ったというのは、広告の表示回数が減ったか、広告のクリックされた数が減ったか、ページに来た人が購入する率が減ったかの、どれかになるわけです。

これって、過去のものと比較をすると明確にわかりますよね。今回こういう成果が出ました。じゃあ「要因はどこですか?」もしくは「改善策はどこですか?」って、この数字を見たらパッてわかるんですね。感情的になるところを、ロジカルに判断できるフォーマットを作って、それをベースに仕事をする感じにしていて。そういうフォーマットがたくさんあります。

——悩む時間がなくなるぶん、かなり業務時間も時短になりますね。

木下:そうですね。私自身が他の人よりも多くの成果を出せている理由の1つとして、悩む時間がほとんどないっていうのがけっこう大きいと思います。かと言って思い切って即断・即決しているわけでもないですし、やたらポジティブシンキングなわけでもないですし、やたらタフなメンタルをしているというわけでもなくて。今説明したような思考回路ですね。

脳みそを、そういうふうにチャートに沿って考えていくことによって、問題を短時間で解消する。それによって、悩む時間がないことで成果を上げているということです。この考え方を体系化した本が、実はこの(2024年)9月3日に発売されたばかりなんですね。たった1,870円で、あなたの今後の人生の悩みが9割消えます! ぜひこの本を読んで、すばらしい人生を手に入れてください。

——木下社長、ありがとうございました。

木下:ありがとうございました。

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