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【ただのポジティブ思考じゃない】人間関係と仕事の悩みを一掃する最強の思考ロジック(全3記事)

悪い人間はいない、あるのは「悪い関係性」だけ 人間関係の悩みを根本解決する方法

【3行要約】
・「できない」と思える仕事も実は「やらない」選択をしているだけ——多くのビジネスパーソンが自分の可能性を狭めてしまう思考の罠に陥っています。
・北の達人代表の木下勝寿氏は「物理的に可能なことはたくさんあり、重要なのは成功者がどうやったかを確認すること」と指摘し、仕事の捉え方の転換を促します。
・「できない」から「やらない」への意識改革、仕事を楽しむ工夫、関係性の改善など、悩みを具体的な課題に変換する思考法を身につけましょう。

前回の記事はこちら

どんなに難しい仕事でも「できない」ということはない

木下勝寿氏:あとは仕事とかで、何か難題が降ってきました。「これをやってください」って言われました。「いや、そんなのはできない」って思う場合があると思うんですけど。世の中に、基本的にできないことって存在しないと知ってほしいんです。今までの自分の経験値で、今すぐやるのは無理ってことを、みんな「できない」って言っているんですけども。

ほとんどの出来事は、誰か世の中に1人でもやったことがある場合は、できはするんですよね。例えば月に立つのもできはするわけですよ。火星はまだ無理ですよね。1人でもやったことがある人がいるってことは、まぁできるということです。ただし、それが自分にできるかどうかはまた別ですよね。できるということを、まず物理的には可能であるってことを理解する。

じゃあ「できた人は何をどうやったんですか?」ってことをまず確認していきます。月に行くっていうのは、どうやったんでしょうか? 調べていきます。もちろん調べるのにすごく時間がかかるんだけれども、仮に全部調べ尽くしたあとには、それと同じことをやればあなたはできますよっていう話なんですよ。

例えばすごい成功をしているような人がいます。でも「あの人はすごい人脈があったからで、自分には人脈がないからできません」ってなるかもしれません。じゃあ、その人はその人脈をどうやって作ったんでしょう? それを探していきましょうって感じです。

自分で「やらない」と決めるのはOK

ただ、そこから考えないといけないのは、そこまでしてやりたいかどうか、やるべきかどうか。それをやるんだったら他のことをやったほうがいいよねっていう判断もあると思います。その結果として、やらないっていう判断はぜんぜんありだと思うんですよね。でも、それはできないんじゃなくて、「やらない」なんですよ。理由は面倒くさいからでもぜんぜんかまわないと思います。

自分の意思で決めているとわかれば、悩みではなくなってくるんですね。悩みというのは、自分の判断ではコントロールできない部分が、悩みとして出てきますけども。自分でコントロールしているんだっていう認識をすると、悩みではなくなっていきます。

「仕事がおもしろくない」という悩みの対処法

あと例えば「仕事がおもしろくないんです」って悩む人がいるんですけども。仕事はおもしろい仕事と、おもしろくない仕事があるんじゃなくて、仕事をおもしろくできる人とできない人がいるってことを、ぜひ知ってほしいと思います。

いろんな仕事をやったことがある人の話なんですけども。ありとあらゆる仕事をしてきました。「その中で一番楽しかった仕事は何ですか?」って聞いた時に「スーパーのレジ打ちです」って言ったらしいんですね。他人からすれば、もっとおもしろそうな仕事を経験しているんですけども、本人的には「いや、スーパーのレジ打ちが一番楽しかったです」と。

「何が楽しかったんですか?」って聞くと、もともとご自身がピアニストを志望していたらしいんですね。「ピアノの鍵盤を打つように、リズムを取ってやっていくと楽しくなるかも」って思って、自分でパンパンパンと、リズムを取りながら打つようにしていったんですね。そうすると、かなりレジ打ちが速くなってきたんですよ。速くなってきたので、余裕ができてきた。

なので、お客さんの買っているものを見ながら「今日、お鍋ですか?」とか話しかけるようになってきた。それでお客さんが「あ、そうなのよ」って言ったら「新しいネギ、こっちのところにありますよ」とか、ちょっとお客さんとコミュニケーションを取るようになってきたんです。それによって、どんどんお客さんと話をするようになってきました。

ある時、自分のレジに行列ができていたのを見て「忙しいな」と思ったんですけども。フッと周りを見ると実は、他のレジは空いているんですよ。自分のレジのところに、自分としゃべりたいがゆえにみなさんが並んでくれているんですね。店員の方が「ちょっと別のレジに並んでください!」って言ったら「いや、私たちは、この人としゃべりたいから来たんだ」みたいな感じで。

この人はレジの仕事を極めて、すごく楽しんだっていう話です。今のこの仕事を、どうおもしろくしていくか。同じ職場で(仕事が)おもしろいと思っている人に「どこがおもしろいんですか?」って聞いていくとか、そういうこともすごく大事だと思います。

世の中には悪い人間がいるのではなく、「悪い関係性」があるだけ

次3つ目、他者との関係性なんですけども。ぜひ知っておいてほしいのが、世の中には悪い人間がいるのではなく、悪い関係性があると思ってください。このAさんと自分は仲が悪い、うまくいっていない。でもこれは、Aさんに問題が起きている状態じゃなくて、Aさんと自分の間に問題が起きている状態だと思ってください。

誰かと関係性がうまくいっていない時に、相手に変わってもらおうとする人って、けっこういるんですけども。それはやはり難しいですよね。みなさん自身も誰かに変えられようとして変わることって、なかなかないじゃないですか。不快だと思っている出来事は、その出来事に問題があるんじゃなくて、その出来事を自分自身が不快だと認識しているってことなんですね。

例えば、比較的人当たりが強い人がいて、「あの人嫌だなぁ」と思っているとします。でも、もしかしたら職場の周りにぜんぜん嫌だと思っていない人がいるかもしれません。その人に「あの人って、けっこうしんどいじゃないですか。でもなんで嫌だと思わないんですか?」って聞いてみた。

「あの人は家庭でけっこういろいろあったり、もしくは子どもの頃にすごくいじめられたトラウマがあったので、それに対して防御的にするために、けっこうきつい言い方をしてしまう人なんです」と。「本当は、悪気がないんだよ」って言われました。それを聞いた瞬間に、その人に対してだいぶ印象が変わってきますよね。相手の事情を知ると、怒りの半分ぐらいって減るんですよ。

ほとんどの人が事情があって生きています。それに共感できるかとか、それは別としても「なるほど。そういう環境とか、そういう状態でこう来ていたら、こうなるわな」と。そう受け取れなかったり、もしくは物理的に被害がある時は距離を置くのでもいいんですけど。相手を変えようとするんじゃなくて、関係性を変えようとしてください。

そのために一番大事なのが、相手を知ることですね。盗人にも三分の理ということわざがありますけども。泥棒をする人でも何らかの理由はあるんですね。そこに対して共感をする必要もないですし、仕方ないよねと思う必要もないんですけども、理解をしていく。理解に対してどう反応するかは、ケースバイケースだと思うんですけど。

まず相手を理解することで、怒りは半分ぐらいに減るので、ぜひやってほしいなと思います。これが問題を問題でなくするという考え方です。

問題を具体的な「課題」に昇華させる

最後、問題を具体的な課題、次の一手に昇華させる。悩みは問題が起きて、それが消えないままずっとそのことに対して考えている状態。これが悩んでいる状態ってことなんですけども。この問題を具体的なアクション、次の一手に昇華させると、ここはもう悩みではなくなってくるんですね。なので、問題を課題に置き換えるのが、すごく大切です。

この時にけっこう大事なのが、感情と思考を分けるってことです。私がよくするのが、不快なことが起きたり「なんか嫌だなぁ」と思った時に「今、不快に思っている」って意識するんですね。「何を不快に思っているんだろう?」「何を今、嫌だと思っているんだろう?」っていうのを整理して、まずいったん「あ、今感情的になっている」って認識をするんですね。

そこから「思考モードに切り替えていこう」って切り替えます。物事って大きく分けると3つあると認識しておいてほしいんです。考えたらわかること、考えただけではわからないけれども調べたらわかること、考えただけではわからないし調べてもわからないこと。95パーセントは、だいたい考えたらわかることか、考えただけではわからないけど調べたらわかることです。


多くの人が、調べるのがあまり上手じゃないと思うんですけども。今みたいにインターネットとかChatGPTがあると、もう調べればだいたいのことはわかるんじゃないかなと思います。今考えただけではわからない状態で、たぶん悩んでいると思うんですけども、調べることもぜひやってほしいと思います。

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