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乱立する業務改善ツール、社内プラットフォームは“生きた化石”… 創業50年企業を変えたkintone全社導入の舞台裏
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石田:こちらは日本の主要なプレゼンティーイズム原因です。「プレゼンティーイズム」というのは健康経営用語で、通常どおりに出勤しているのに、気分や体調など健康上の理由で生じる損失のことです。具合が悪ければいつものように仕事がはかどらないので、損失が出るというのはわかると思います。
とはいえ具合が悪いからといって、特に日本人は仕事を休んで医療機関を受診することになる場合はほとんどないんですね。ちょっとした不調なら出勤してしまうのがほとんどですし、有休は元気な時に取っておきたいといって、具合が悪い時はできるだけ出勤するんです(笑)。
この原因の第1位、第2位の「肩こり」とか「睡眠不足」で会社を休んで病院に行こうという方はまずいないんですね。これは全労働者のプレゼンティーイズムを平均した額なんですけれども、そのようなちょっとした不調によって1人あたり1ヶ月に5万円、6万円という損失が発生しています。ということは、20万円、30万円の人もいるし0円の人もいます。
(プレゼンティーイズム原因の)第2位の睡眠不足で言うと、例えば1時間の遅刻はアブセンティーイズムという(勤怠に穴のあく)損失にはなりますが、睡眠負債が1時間ある場合は睡眠負債があるまま8時間働くよりも、7時間働いたほうが損失の総額は小さくなります。
みなさんは休むよりましだと思って出勤しているんですが、ほとんどの不調の場合は、療養して復活してから出勤したほうが損失は少ないです。もちろん睡眠負債のない状態で8時間働けば損失はゼロなので、それが最高です。
睡眠不足でプレゼンティーイズムが発生することに納得がいかない方はいないとは思います。先ほどお見せしたスライドのように、「俺だって眠い時は働かないよ」って言うかもしれないんですが、先ほどお見せした睡眠負債と眠気のスライドのように、眠気はあんまり当てにならないんですね。パフォーマンスは自覚的な眠気ではなくて睡眠不足の度合いに相関します。
このプレゼンティーイズムの14項目の金額は、すべて睡眠不足の度合いと相関することもわかっています。睡眠負債による日本の経済損失は18兆円以上と試算されています。睡眠負債は努力や気合いでは解決できません。負債を返済するしかありません。
感情マネジメントにこそ認知機能が必要です。睡眠負債がある限り、優れた感情マネジメントを発揮することはできません。感情マネジメントの細かいテクニックを身につける以前に、睡眠負債を返済しておきましょう。
石田:池照さん、認知機能の枯渇について、何かご意見やご質問等ありますか?
池照:いやぁ、かなり負債を負っていたなって思いますね(笑)。
石田:(笑)。
池照:私自身も、まだあまり残業にうるさく言われない時代に20代、30代を過ごしていたので、本当にここで言うのもお恥ずかしいはばかられることですが、残業時間の多さをちょっと武勇伝風に語るというか。「いやぁ、今月は100時間いっちゃったよ」みたいなことを平気で言っていましたね。
石田:言っていましたね(笑)。
池照:周りにもそういう方々がたくさんいらっしゃいましたし、はっきり言うと、パフォーマンスがどうやって影響しているのかまで考えていなかったと思います。
働き方が本当にどんどん変わってきて、いろんな法整備も行われてきた時に、「あれっ? あの時にやっていた残業時間って、今考えたら非常に自分の時給を低くしていたな」ということにやっと気づいた。
石田:そうなんですよね。
池照:気づいた時には時すでに遅し、変な武勇伝だけがあるという感じですよね(笑)。そう思いました。
石田:私もこの後、自分の恥ずかしい過去をみなさんにお見せします(笑)。
池照:ありがとうございます。多くの方が私と同じように……と言ったら本当に大変失礼なんですが、がんばっちゃっていたと思うんですよ。がんばることでなんとかその場を取り繕うというか、なんとかその場を生き延びていたので、身体のメカニズムを考えない「がんばり」が、実は「最高の成果」を逃す要因になっていたことに今気づきました。
石田:誰も教えてくれなかったですしね。ただ、今はもうこういう時代になってしまって、状況的にも変わっているので、あの時にあれができたのはほかにもいっぱい要因があったと思うんですよね。
池照:はい。
石田:ただそこだけが変わったわけではなく、今は社会全体が変わっているので、これからはちゃんと寝る人が評価されるというのがトレンドになってくるといいなと思いますし、実際そうなってきつつあるんじゃないかな? 自分の時給を高める人がきちんと評価される時代になってくればいいと思います。
さっきも言ったように、ここに上司の方とか経営者の方がいらっしゃるようでしたら、そういう方をしっかり評価していく世界にしていただきたいと思います。
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