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JINS MEME次世代機発表会 ⼭⼝⼀郎氏×⽥中仁氏×岩原⼀平氏(全1記事)

サカナクション山口一郎氏「制作してる時ってものすごく孤独」 自宅作業時に実践している、心と身体のセルフケア法とは

ウェアラブルデバイス「JINS MEME」次世代機発表会に、CMに起用されたサカナクションの山口一郎氏が登壇。株式会社ジンズCEOの田中仁氏とJINS MEMEクリエイティブディレクターの岩原一平氏と対談し、自宅での楽曲制作の様子や心と体のセルフケア法について明かしました。

山口氏の自宅でCMを撮影

司会者:それではみなさま、お待たせいたしました。ここからは素敵なゲストにご登場いただきまして、田中社長と岩原さん、そしてお三方でJINS MEMEについてもう少し詳しくお話をうかがってまいります。それでは、JINS MEMEパートナーであります、本日のスペシャルゲストをご紹介いたします。

サカナクションの山口一郎さんです、どうぞ。こんにちは、ようこそお越しくださいました。

山口一郎氏(以下、山口):こんにちは、よろしくお願いいたします。

司会者:お願いいたします。今日は、こうしてリアルでお越しいただいている方々、配信をご覧のみなさまもいらっしゃいます。ぜひ一言、ご挨拶をお願いいたします。

山口:サカナクションのボーカルの山口一郎と申します。本日はお集まりくださいまして、ありがとうございます。よろしくお願いいたします。

司会者:よろしくお願いいたします。さぁここからは、お三方に「セルフマネジメントとJINS MEMEの可能性」をテーマにお話をうかがってまいります。どうぞ、お掛けください。

今回、山口さんにJINS MEMEのCM・グラフィックにご出演いただきました。そのCMをご覧いただきながらお話を聞かせていただきたいんですが、CMやグラフィックをご覧になって、ご感想はいかがでしょうか。

山口:今回のCMのディレクターを務めてくださった方が、ふだん僕たちのミュージックビデオやライブの演出などを手掛けてくださった、田中裕介監督だったんですけれども。実際にこれ、僕の自宅で撮影したんです。

司会者:これ、まさに本当に自宅なんですよね?

山口:はい、自宅です。

司会者:グリーンがすごく多く見えて、素敵な空間だなぁと思いましたけれども。

山口:いつものチームでやっているので、こういう自宅での撮影も実現できたという形ですね。

司会者:自宅にカメラレールを敷いて、実際に撮影をされたということで。今回は音楽はもちろんなんですが、トータルで作っていただいたんですよね?

山口:はい。サウンド面も含めてですが、監督さんといろいろとセッションしながら、一緒にディレクションしていったっていう感じですね。自宅に実際にレールが敷かれて、それで撮影していくのってあまりないことなので。本当に楽しくというか、和気あいあいと作ることができたと思います。

仕事も私生活も自宅で完結する「オンとオフが曖昧な時代」

司会者:中でも「オンとオフが曖昧な時代」という言葉に、すごく共感をしていただいたとうかがったんですが。

山口:僕はミュージシャンという仕事柄、自宅で制作することが多いんですね。なので、家の中で制作をしていて、かつ寝る時も自分の家と。家の中が僕の中の1つの仕事場であり、リラックススペースという部分で、なかなか切替えはできないんですけれども。いろいろ工夫しながらやってますね。

司会者:では、撮影時などにJINS MEMEを実際に使われてみて、「自分を知る」をご体験いただいて、いかがだったでしょうか。

山口:歌詞を書くのはPCを使ってやるんですけど、「こんなに自分は姿勢が悪いんだ」とか。自分はすごく集中してるつもりでも、ふと弱気になったりしている時とかに、敏感にJINS MEMEが反応してくれて、そこで瞑想に入ったりだとか。やっぱり、無意識という部分がすごく多いんだなというのが実感できましたね。

司会者:それがまさに数値やビジュアルで可視化してくれる部分だと思うんですが、こういった部分は、田中社長、岩原さん、聞かれていかがですか?

岩原一平氏(以下、岩原):素直に私はうれしいというか、やっぱり人間は思ったよりも自分のことを知らなかったりするので。そういうのが数字やデータで可視化できるのが狙いというかコンセプトなので、ちょっとうれしかったです。

田中仁氏(以下:田中):でも、山口さんの状態をちょっと見てみたいですね。

司会者:見たいですよね。

田中:ちょっと興味ありますよね。

「制作してる時ってものすごく孤独」

山口:でも、JINS MEMEはお母さんみたいですよね。「あんた、姿勢悪いわよ」「もうちょっと集中したほうが良いわよ」とか。指示を出して教えてくれる母親みたいな気持ちにもなりましたけど。

田中:確かに。使ってると、座る時間が長すぎるとか、姿勢が悪いという自分の気付かないことを、プッシュ通知で本当に気付きますよね。

山口:僕が気付いたのは、常に前かがみで、ちょっとこうなってる(体が斜めに傾いている)ということが分かって。それを意識的に直すようにすると、ちょっと体調も良くなってきたりとかして。本当にこんなに変わるんだなっていうのが実感できました。

司会者:今、お母さまとおっしゃったように、内面から全部を見てくださっているのが母という存在かと思うので。そういう部分で自分を見てくれる存在がいるって、なんか安心ですよね。

山口:あとやっぱり、制作してる時ってものすごく孤独なんですよ、常に自分と向き合っているだけなので。そういった中で寄り添ってくれる仲間というのか、一緒に戦ってくれている感覚は、今までメガネに対してそういうふうに思ったことがなかったので、すごく新鮮でした。

田中:確かに。一人ぼっちじゃない感じがするかもしれないですよね。

山口:そうなんですよ。独身で一人暮らしなので、自分のやりたい放題じゃないですか。制作するか寝るかとかも、全部自分で決められるし。当たり前なんですけど、不摂生しても誰も叱ってくれないっていうか。それをJINS MEMEはちゃんと見ていてくれるのが、本当に良かったですね。

セルフケアで重要視していることは「清潔感」

司会者:日頃の話も出てきましたけれども。CMでは山口さんのクリエーション風景を撮影いたしました。作曲時や企画制作時など、山口さんがさまざまな創作活動をされる中で、心や体の状態をどうコントロール・セルフケアされているのか、ちょっと気になるなと思うんですが。ふだん、どんなふうにセルフケアをなさっていらっしゃいますか?

山口:心のセルフケアと体のセルフケアって、ちょっと種類が違うんですけど。いかに自分が音楽を作る上で良いメンタリティーを保つか、そこだけなんですが。

僕がすごく重要にしているのは、実は清潔感だったりします。部屋をきれいに保つとか、自分の目に入っているもので気になる物を無くすというか。そうすることによって、自分のメンタルが整ってきて、集中して作業できたりします。

体に関しては、皆さんもされてるようにジョギングであったりとかウォーキングとか、そういったものだけじゃなくて、実はサウナがすごく好きで。サウナに入ることで自分の体を整えるというのを最近やってますね。

司会者:今、「整う」というのがワードとしてありますけれども。これは何か通ずる部分がありますよね。

田中:そうですね。本当にそういう意味では、ちょうど今の時代に合っている気がしますね。

サウナのように「整う」感覚があるJINS MEME

司会者:岩原さんはいかがですか?

岩原:そうですね。JINS MEMEもさっきのCMも、自分を知って自分を整えるということを書かせていただいたんですけれども。まさにサウナも、確かに整う感覚があると思うんですが、JINS MEMEの瞑想やストレッチでも似たような感覚を得てもらえたらと思って入れてみました。

山口:これ、JINS MEMEをかけたままサウナに入ったらダメなんですかね?

田中:だめですね、壊れちゃう。一応、電子機器なものですから。

山口:そうですよね。サウナ対応のJINS MEMEとかあると、けっこう良いかもしれない。

田中:それはおもしろいですね。

山口:自分が(サウナに)何分入っていたかとか。

田中:入る前と入った後で比べることができるかもしれないですね。

山口:確かに。それも良いですね。

司会者:使っていらっしゃるので、ふだんからの生活を振り返っていただいて。「どんな機能があったら良いな」という思いが出てきていますけれども。

人間が深く集中できる時間は、一日あたり4時間

司会者:山口さんがふだん行われている企画や作曲活動だったり、いろいろ制作活動をされる時に、思考を膨らませるメソッド、集中を作るメソッド、何かスイッチ的なものがないといけないのかなと思うんですが。どんなふうにされているんでしょうか?

山口:人間って、集中できる時間が限られてると思うんですよ。僕、学生時代は3時間までしか集中できなかったんですよ。最近はもっと落ちてきて、2時間とかになってきたんですが、社長はどうですか? 自分が集中できている時間って、何時間ぐらいですか?

田中:一説には、一日のうち4時間くらいがマックスだってよく聞きますよね。東北大学の川島隆太先生によると、本当に深い集中は10秒しか持たないというデータもあるそうです。

山口:歌詞(の制作)をやる時に、朝も夜も関係なくずっと制作し続けるんです。3時間作業して30分休んで、3時間、30分って繰り返していくんですよ。そこで本当に眠くなってきたら、1時間の仮眠をするとか。自分の中でルーティンを作るのが、集中する上ですごく大事なメソッドになってますね。

司会者:自分のことをよく分かっていらっしゃるからこそ、何時間かやれば1時間睡眠を取ろうかなと。なかなか、客観的に自分のことを見ることができない方って多いと思うんですよね。

自分の顔を映しながら作業すると、集中力が上がる

山口:あとね、最近始めたのは、僕のデスクってラップトップと普通のPCがあるんですよ。ラップトップで歌詞を書いてるんですけど、こっちのPCの方でカメラアプリ立ち上げとくんですよ。そうすると、自分の顔が映るじゃないですか? 作業しながらたまに自分の顔を見ると、なぜか集中できるんですよね。これ、何でなのか分かんないんですけど。

歌詞を書いている時に、自分と向き合って言葉を書くので、自分と向き合うじゃないですか。でも、目に見えない中で自分と向き合っているんですが、自分の顔が見えると、向き合っている相手がいるような気がして。

ラジオをかけながら勉強する方とかもいらっしゃるじゃないですか。その感覚に似てるのかなぁとも思ったりもするんですけど。最近それですごく集中できたり、何か新しい発見があったりとか。独り言が独り言じゃなくなってる感じというか。それは最近見つけたことですね。

司会者:自分を見ながら考えるっていうのは、新しい発想だなという感じがしました。

山口:これ本当に効果あるので、岩原さんもぜひやってみてください。鏡じゃだめなんですよ。カメラアプリが良いんですね。

職場や狭いスペースでもできる健康法を提案

司会者:なかなか聞いたことがない集中の仕方を聞かせていただきましたけれども。心と体のケアであったり、集中を作るっていうのは、すごく難しいことだなと思うんですが。田中社長、岩原さん、そういう時にJINS MEMEはどんなサポートができるのか、ちょっと教えていただきたいんですが。

田中:これ、岩原さんもさっき説明してましたけれども、やっぱり体勢がずっと変わらない時や姿勢が悪い時に、ソリューションとしてアプリで通知が出てくるんですよ。そうすると、たった3分間でリフレッシュできるというのは非常に新しいですよね。

こんなのなかったと思うんですよ。常に自分の体・内側と同期していて、その時の自分に最適なソリューションを教えてくれる。これはJINS MEMEならではだと思うんですよね。

司会者:岩原さんいかがですか? ちょっとしたストレッチだったりを教えてくれるっていうのが、すごく良いなと思ったんですが。

岩原:そうですね。実際、ストレッチやヨガや瞑想って、YouTubeとかで検索すればめちゃくちゃいっぱい出てくるんですけども。全部(動画が)20分とかで長かったり、あとやっぱり自分の会社ではできないよとか、急に寝転べないしとか、けっこうそういうことがあったりすると思うんですよね。

そこに着目していまして。1分や3分とかだったら、ちょっとやってても上司に怒られない。別にデスクでやっても良いや、何ならトイレでもできるように作ってみたりとか。そういう、狭いスペースでもできるみたいなことでしたり。

だから今回、場所と時間に制約を持たせないことを大切にして、コンテンツを作ってますので。そういった意味では、先ほどプレゼンの時に「フリスクみたい」と申し上げたんですが、どこでも気軽に心と体のケアができるかなと思ってます。

「アーティスト」ではなく「音楽好きのただの兄ちゃん」

司会者:やはりいろいろ煮詰まってしまっている時に、ちょっとしたストレッチを入れることで、何か頭がスキッとするという感覚は山口さんも分かるんじゃないでしょうか?

山口:そうですね。自分のことって、本当に分かっているようで分かんないじゃないですか。それを自分のスペースの中だけで気分転換できたりとかして、自分のことを意識できるようになるのがすごく素晴らしいことだなと思います。

田中:現代(版)の一服を提案してくれるって感じですかね。

山口:なるほど。

司会者:そうですよね。ふと我に返って考えることができる時間かもしれないんですが。アーティストやクリエイターの方も、今はSNSなどで直接発信をしたり勝負ができる時代かと思うんですが。そういった時代性の中、アーティストにとっては今後どういうメンタリティであったり、向き合い方が大切になってくるとお考えでしょうか?

山口:そうですね。僕って自分のことをアーティストだって思ったことがないんですよ。アーティストではなくてミュージシャン。つまり、音楽好きのただの兄ちゃんだと思ってるというか。そうすることで、自分の音楽を聞いてくれている人たちとの距離感であったりだとか、関わり方みたいなものって、すごく近くなる気がするんですよ。

ミュージシャンだって、みんなと同じような悩みを抱えている

山口:僕らは音楽を作る上で、聞く人の気持ちを代弁することがすごく大事なことであるのに、例えば自分の生活や周りからの見られ方とかって、普通の人とは違う生活や立場にいてしまう。代弁する気持ちで作らなきゃいけないのに、何か矛盾していってしまってるというのがあるんですね。

でも昨今、SNSで距離感がすごく近くなったり、僕が今聞いている音楽を簡単にたくさんの人に知らせることもできるし。僕が何をしてるかとか、向こうの人がどんなことを考えているのかも、ダイレクトにキャッチできたり発信できたりするのは、僕らにとってすごく有利なことになるんじゃないかなと。

ただ、それが逆に不利になる方たちもいるだろうなとも思うし、ピンチをチャンスに変えるじゃないですけど、合わせていくことがすごく大事なのかなという気はしますよね。

司会者:本当ですよね。ファンとの距離感っていうのは、今(の時代は)距離が縮まることができるからこそ、難しい部分でもあるのかもしれないですよね。

山口:やっぱりこういう立場にいると、格好付けちゃうじゃないですか。「俺、アーティストだし」「ミュージシャンだし」みたいな。周りもそういうふうに見てくるというか。

でも実際は、みんなと変わらずに生活しているし、同じようなことで悩んだり苦しんだりしているという、当たり前なことを知ってもらうことがすごく大事な時代になってきたのかなと。人間を見てもらうというか、作品だけじゃなくて、それを作った人間がどんな人間なのかが、すごく見られるようになってきたんじゃないかなという気はしますよね。

「手に入れようと思ったら何でも手に入れられる時代」のデメリット

司会者:ありがとうございます。では、お三方が考えるJINS MEMEの可能性、どんなところにあるんでしょう。さまざまな可能性を秘めていると思うんですが、山口さん(いかがですか)。

山口:JINS MEMEを使っていて感じているのは、もちろん自分の体のことは分かるし、メンタルも正確な情報とデータとして分かるじゃないですか。だけど、自分の心の隙間をJINS MEMEに埋めてもらえないかなっていう気はしたんですよね。

例えば、自分が作業に集中していてちょっと苦しくなった時に、ポッと誰かの世界の名言や音楽だったりとか、「こんな曲とか(どう?)」と、提案してくれるものがあったりすると、お母さんじゃなくて友達も手に入れるというか。

音楽に詳しい親戚の兄ちゃんじゃないですけど。いろいろ提案してくれたりすると、心の良い意味での無駄な部分をJINS MEMEは埋めてくれるんじゃないかなという気は、使ってて思いましたね。

司会者:(岩原さんは)どうですか。

岩原:今はヘルスケアの観点から、ココロとカラダの状態を(JINS MEMEを)かけている方に伝えてるんですけど。そうじゃない、もう少しエンタテイメントや未知との出会いじゃないですが、そういうお話ですかね。

山口:そうですね。やっぱり、手に入れようと思ったら何でも手に入れられる時代じゃないですか。なので、自分が影響を受けるものを自分で選んでいってしまう時代だと思うんですね。そうすると、想像した自分にはなれるけど、想像してない自分にはなれないような気がしていて。

眼鏡はふだんからずっとし続けているものですし、身近なものからそういう情報を得られたりすると、想像を超える自分を作ってくれるデバイスって非常に良いなぁと思ったりしましたね。

障がい者も使いやすいデバイス作りを目指して

田中:JINS MEMEを活用した新しい開発と挑戦に挑む「JINS MEME LAB」というプロジェクトがあります。その中で「JINS MEME CONTROLLER」という、JINS MEMEで取得される頭の動きやまばたきを活用して、PCやスマートフォンなどのデバイスを操作する研究開発を進めています。

やっぱり、スマホを手動で操作したくてもできない方っていうのは、世界にものすごい数いらっしゃるわけですよ。障がいをお持ちの方も含めて、特別な専用装置なく使えるデバイスのコントローラーとして、社会の役に立つ製品になれる可能性はかなりあるんじゃないかなと考えてますね。

司会者:本当ですよね。可能性の話をすると、どんどん話が広がっていくんですけれども、今の時代を生きる人にぜひ活用していただきたいと思います。今後の展開もぜひ楽しみにしていてください。

では最後に、JINS MEMEをお使いいただく方へのメッセージをいただきたいと思います。どうぞその場でお立ちいただけますでしょうか。山口さんからメッセージをお願いいたします。

山口:みなさん、JINS MEMEは心のことや体のこと、自分の無意識だった部分をすごく刺激してくれたりするものだと思います。なので、使ってみるといろいろ分かることがあると思いますので、ぜひ一度試してみてください。僕も制作の時に毎日使っております。

司会者:ありがとうございます、お話をうかがいました、山口一郎さんにどうぞ大きな拍手をお送りください。ありがとうございました。

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