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自己対話の技術 -コーチングの考え方にもとづく、ありのままの自分と向き合うワークショップ-(全4記事)

“疲れている自分”を認識することが大事 心に余白を作る、1分間の過ごし方

大人の学びに役立つ知識が無料で学べる生放送コミュニティ「Schoo(スクー)」。働き方やテクノロジー、ITスキルといった、最先端のノウハウが身につくオンライン授業を数多く配信しています。そんな「Schoo」で放送されている人気授業の書き起こし企画として、今回は「自己対話の技術 -コーチングの考え方にもとづく、ありのままの自分と向き合うワークショップ-」をお届けします。本記事では、日々忙しい時間を過ごしている中で、自分自身が「本当に大事にしたいこと」に立ち返る時間を取る方法を紹介します。

米国CTI認定コーチ・長井雅史氏

徳田葵氏(以下、徳田):みなさんこんばんは。受講生代表の徳田です。本日お越しいただきました先生は、米国CTI認定コーチ・慶應義塾大学SFC研究所上席所員でいらっしゃいます、長井雅史先生です。先生、こんばんは。

長井雅史氏(以下、長井):こんばんは。

徳田:よろしくお願いいたします。さて、本日の授業は、「自己対話の技術 -コーチングの考え方にもとづく、ありのままの自分と向き合うワークショップ-」を、60分間の生放送でお届けしてまいります。

この授業は、みなさんがひと息ついて、自分の中心に戻れる時間を過ごしていくことを目的としております。コーチングの考え方をベースにしながら、人生において自分が大事にしたいことや望んでいることを、講義とワークショップを中心としながら進めてまいります。では先生、よろしくお願いします。

長井:はい、お願いします。

徳田:先生は以前にもSchooにご登壇いただいていて、前回は「対話のことば -オープンダイアローグに学ぶ問題解消のための対話のパターン・ランゲージ-」ということで、お話をしていただきましたね。今日は、コーチングにもとづくということで、お願いします。では、自己紹介をお願いできますか?

長井:改めまして、こんばんは。長井雅史と言います。ご紹介にあったように、SFC研究所には上席所員として所属しており、米国CTI認定プロフェッショナル・コーアクティブ・コーチという資格を持ちながら、普段はコーチングや対話を通じて人と組織の変化に関わっています。

今日の時間に関しては、このコーチングの考え方をベースにしたワークを通じて、みなさんと自分自身と向き合える時間を過ごしていけたらなと思っています。よろしくお願いします。

徳田:お願いします。先生の雰囲気もそうなんですけれども、BGMが入っていたりと、なんかすごくゆったりした雰囲気ですよね(笑)。

長井:ははは(笑)。ゆったりしてますね、今日は。

徳田:今日もゆったりモードで。それから、先生は自然がすごくお好きといいますか、一体となることが好きなんですね?

長井:はい、そうですね(笑)。去年あたりに千葉県に越したんですけれど、土に近い暮らしをしたいと思った背景もあります(笑)。

徳田:なるほど。今スタジオの中なので、自然はなかなか感じられませんが、このスライドと、そしてこの音楽と一緒に、癒されながら進めていけたらなと思っております。よろしくお願いします。

長井:お願いします。

「何を大事にしたいのか」という自分の本心に気づく

徳田:では、本日のこの場の目的を教えていただけますか?

長井:はい、今日の場は、改めてみなさんが自分自身の中心に立ち返れるような時間になればいいなぁと思っています。

具体的には、「何を大事にしたいんだろう?」という自分自身の本心に気づいたり、一方で、大事にしたいことを見えなくしてしまう不安や恐れというものの存在に気づいていただけたらと思っています。あとは、その結果として、今日の最後には自分らしい選択をするということがどういうことなのか、そこに関する感覚をつかんでいただければいいかなぁと思っています。

徳田:はい。この授業を受け終わったあとに、自分がどうありたいのかとか、本心にちょっとでも気づけるような講義なんですね?

長井:はい。

徳田:そして、今日大切にしたいことがあるということなので、先生お願いします。

自らの内側に意識を向ける時間を過ごす

長井:はい、今日の大切にしたいことなんですけれども、みなさん日々仕事に取り組みながら生きていると思うんですけれども、今日はもう金曜日ですよね。日々がんばって仕事に取り組んでいらっしゃるみなさんだと思うので、週の最後の今日のこの時間に関しては、いったん立ち止まれるような時間になればいいなぁと思っています。

なので、ぜひいったん呼吸を落ち着けて、立ち止まって、自分の外側ではなくて、自分の内側で起きていることに、意識を丁寧に向けられるような時間を過ごしていただければと思っています。

徳田:日々いろんな業務に追われていたり、忙しい方もたくさんいらしゃると思うんですけれども、ぜひこの時間だけはちょっと一呼吸置けるような、ご自身と向き合っていくことを大切にしてまいりましょう。はい、生徒1さん、「プレ金ですね」。はい(笑)。生徒2さん、「0.7倍速のような授業」ということで。

長井:おもしろいですね(笑)。確かに。

徳田:はい、ちょっとゆったり目なんですけれども、雰囲気を作っていきたいと思います。では、具体的な今日の流れを教えてください。

4つのワークショップ

長井:今日の流れは、4つのパートで分けてやっていければなぁと思っています。1つ目が、今日のメインタイトルでもある、自分との対話、自己対話という考え方について。2つ目以降は、具体的にみなさんにもワークを体験していただきながら進んでいければなと思ってるんですけれども。

1個目が、「自分の価値観を思い出す」というワーク。2つ目が、これは新しい概念かもしれないんですけども、自分を崩す声、「サボタージュ」っていう概念があるんですけれども、その「サボタージュに気づく」ワーク。で、3つ目が、そのうえで「自分らしい選択をする」というワーク。その4段構成で進んでいければなと思っています。

徳田:はい、ありがとうございます。授業内ではワークショップもありますので、ぜひみなさんが感じていることだったりとか、思ったことは率直にどんどんタイムラインからコメントでお知らせいただければと思っております。

生徒3さんが、「心を丸裸にされそうですね」と。「でも、自分で封印しているものに気がつけそうな気がします」と。ここはぜひ、気づくっていうところをゴールに、はい、丸裸にしていきましょう。

長井:ははは(笑)。まぁ、無理のない範囲で、出したい範囲で参加していただければいいなと思います。

1分間で心の内側に意識を向ける

徳田:はい、ありがとうございます。ではさっそく、本講義に入る前に、ちょっとウォーミングアップをしてまいりましょうか。

長井:じゃあ、講義に入る前に、先ほどからもキーワードとしてあげているんですけれども、いったん立ち止まって、自分の外側にある物事だったりとか、仕事ではなくて、自分の内側に意識を向けられるような時間を取りたいなと思っています。

その内側というのは、例えば今の自分自身の呼吸のリズムというのもあると思いますし、あとは「ちょっとなんか浮ついてるなぁ」みたいな感じだったりとか、「あっ、ちょっと体が硬いかもなぁ」みたいな体の感覚もあるかもしれないですし、「少しドキドキしてるかも」とか、「ワクワクしてるかも」といった、心の状態でもいいんですけれども、自分自身の内側で起きていることを丁寧に感じられる、沈黙の時間を取りたいと思います。

徳田:はい、わかりました。

長井:1分間時間を取りたいので、1分経ったらこちらから合図をするので、それまでじっくり、ゆったりと、今の自分の中に起きていることを感じる時間にしたいと思います。

徳田:はい。これは、例えば目をつぶって、呼吸に意識を向けるみたいな感じでいいんですかね?

長井:そうですね。目をつぶったほうが自分のことに気づきやすい方はそうしていただいてもいいですし、基本的には楽な姿勢で臨んでいだければなと思ってます。

徳田:はい。

長井:では、始めましょうか。じゃあ、みなさんお願いします。

(せせらぎと鳥のさえずりを聞きながら、1分間の瞑想タイム)

長井:1分ぐらい経ちましたかね?

徳田:はい。ではみなさん、ゆっくり戻ってきていただきつつ。どうでしたかね?

体と心の感覚や、感じていることを素直に言葉にする

長井:はい。今みなさん各々一人ひとり、自分自身の状態に意識を向けていただいたと思うんですけれども、ここからはチェックインというかたちで、ちょっと授業が始まる前に、今の自分がどんな状態なのかということについて、言葉を当てて、そこから参加していただければなぁと思います。

それは先ほど言ったような、体とか心の感覚でもいいし、一方で、この時間に臨むにあたって、「こんな時間になるといいなぁ」とか、そういう期待する声もあるかもしれないんですけれども、今の自分自身が感じていることをタイムラインに投稿してみる時間を取れればなぁと思っています。

徳田:はい。ではこのあとの50分間の講義の前に、チェックインということで、どんなふうになりたいかとか、今率直に感じていること、ぜひ言葉にしてタイムラインから教えてください。

今、目をつぶっていたんですけれども、目を開けたらこんなに眩しかったんだと(笑)。

長井:ははは(笑)。確かに。

徳田:と、思ってしまいました。でも、なかなか自分と向き合う時間が最近取れてなかったかなと思って、ちょっとこれを機に、この時間をちゃんと自分を見つめる時間にしたいなぁって。

長井:うんうん。

徳田:今は何を大事にしてるのかわかったらいいなぁって思っています。

長井:ふふふ(笑)。

自分と向き合うことは後回しにしがち

徳田:これをチェックインとさせていただきたいと思います。コメント欄を見てまいりましょう。「1分が、とても30秒ぐらいに早かったです」。そんなふうに感じましたという。

長井:あぁ〜。へぇ〜。

徳田:生徒4さん、ありがとうございます。

長井:ありがとうございます。

徳田:他のみなさんはどんなふうに過ごしたいか、こんなことを感じているのか教えてください。

長井:ははは(笑)。

徳田:えっ、光栄です、ありがとうございます、生徒5さん。

長井:いいですね、率直で(笑)。

徳田:率直にいただきました(笑)。これをどう実現するかが難しいかもしれませんけども、もしこの授業を通してどうなりたいかとかもありましたら、ぜひ生徒6さん、教えてください。

そして、「至福感と、その隣に収入への不安がありました」ということです。

長井:あぁ〜。

徳田:隣り合わせですかね?

長井:なんか、さっそく繊細に自分の内側を感じ取られているような感じがしますね。

徳田:生徒7さん、ありがとうございます、「コーチングって、どんなものなんだろう? 自分と向き合うっていつも後回しにしてしまうので、この時間で少しでも向き合えたらいいなと思っています」。

長井:ぜひそんな時間にしていただければと思います。

「疲れている自分」を認識することも大事

徳田:どんどんご紹介してまいります。生徒8さん、「あぁ、今日私すごい疲れてるなって思いました。たくさん寝たいです」と。

長井:いやぁ、本当に、ついつい自分の疲れをごまかして、もしくはそれを脇に置かざるを得ない状況で仕事をしたりすることも多いので、ちゃんと「疲れてるな」っていう自分を認識することもすごく大事だと思います。

徳田:ですね。はい、続々とありがとうございます。生徒9さん、「明日の予定が楽しみなのと裏腹に、月曜の仕事を考えると、ちょっと憂鬱になっちゃう」ということでした。

そして生徒10さん、「眠たいなぁ〜」と、「水の流れと鳴き声が心地よかったです」。いいですね。

長井:それはよかった(笑)。

徳田:本当に、この音の効果もありますよね? 「木漏れ陽の下で、昼寝をしたくなりました」。

長井:確かに。したい。

徳田:ふふふ(笑)。では、みなさんチェックインをありがとうございます。

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