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アメリカ合衆国(全4記事)

ゆるゆる世界史 アメリカ史の中の女性たち(1)

日本とも関係が深いアメリカについて、どんなことをご存知でしょうか? 世界各国の歴史をゆる〜い雰囲気でお伝えするPodcast番組「世界一周!チラ見の世界史」が今回取り上げるのはアメリカ合衆国。今回は「アメリカ史の中の女性たち」を軸に、歴史を紐解いていきます。このパートでは、第一次大戦までのざっくりしたアメリカ史と、4つのキーポイントを解説。この100年で大きく変化してきた女性の社会的地位について学んでいく導入編です。

授業の前の確認事項

まきちゃん先生(以下、まき):はい。ではこれから世界史の授業を始めます。でもその前に出席をとります。あき君。

あき君(以下、あき):はーい。

おおたに君(以下、おおたに):(女性っぽい声で)は〜い。

あき:誰、誰? 今の人誰だ?

まき:あれ?

おおたに:思いっきり前の人をまねたんだけど、だめ?

(一同笑)

アキ:新しい人かと思った(笑)。

おおたに:ああ。だめ?

まき:いや、おおたにさんになってもいいと思いますよ(笑)。おおたに君じゃなくて、おおたにちゃんになっても(笑)。

おおたに:ちゃん……(笑)。

まきちゃん:じゃあ、おおたにちゃんとアッキーさんということで、はい。

おおたに:全員揃っていますね。

あき:はーい。

まきちゃん:では、今日の授業を始めましょう。授業を始める前に確認事項があるけど、覚えてますか? ……シーン(笑)。

おおたに:先生が言うんじゃなかったっけ?

あき:あ、そうだっけ? まきちゃんレギュラーだね。

まき:先生、レギュラーですね(笑)。はい。では、ここにいるみんなは歴史の専門家……ではないですよね!

おおたに:はい。

あき:はい。

まき:まだみなさんペーペーですよね。

あき君:ぺーですかね(笑)。

まき:なので、授業で取り扱う内容も専門的な内容ではなくて、ゆるく浅い歴史を取り扱いたいと思います。また先生も人間なので、間違えているところとかはあるでしょう。ということです。

あき:ですね。

まき:また、先生も人間なので……噛みます!

(一同笑)

おおたに:いや、全員の人間じゃないよ(笑)。ベルベル「マキ」族族じゃない(笑)。

あき:ベルベル「マキ」族(笑)。

まき:なんですか、それ(笑)。新種ですか?

おおたに:いや、「ベルベル人ってきれいな人が多いね」と前回話したじゃないですか。

まき:あ、さすがおおたに先生。いや、ちょっとベルベル人みたいに彫りの深い顔になりたいんですけど、残念なことに本人はのっぺり顔ということで(笑)。はい、授業を始めたいと思います。

あき:はーい。

おおたに:お願いします。

今回の授業の課題国はアメリカ

まき:ということで、さっそく今日の授業を始めたいと思うんですけど、今日の授業の範囲を覚えていますか? アッキーさん。

あき:なんと今日は、アッメーリカですね! アッメーリカ(笑)。

まき:正解です。今日はアメーリカですよ、アメーリカ(笑)。

あき:はい。

おおたに:大変だねー。

まきちゃん:いやぁ、もうね。当たった時「ヒィ!」と思いましたもん(笑)。

あき:「ヒィ」ですよ。

まき:「ヒィ」でした(笑)。でも、がんばりました。

おおたに:どこを話すんだろうね。

あき:広すぎるよね、なんか。

まき:わくわくしてください(笑)。

おおたに:はーい。わくわくしまーす。

あき:わくわくしまーす。

まき:ということで、アメリカの歴史を話したいと思います(笑)。ではですね。実はお二人に事前に資料を渡したんですよ。

あき:おっ!

おおたに:そうなの? 見てないけど(笑)。

あき:見てください(笑)。

まき:だめですよ〜。おおたにさん、見てください。ということで、写真が2枚あると思うんですけど、女性の写真ですね、2枚。1枚目が『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラの写真。

あき:ねー!

まき:お二人、観たことありますか?

おおたに:レーザーディスクを持っていますからね。

あき:私はチラチラ見ている感じですね。

まき:私も1年くらい前に見たけど、内容を忘れてしまったという。「4時間くらいあったなー」ということしか覚えてないですね。私の母親がすごく好きな映画だと。

あき:私の母も好きでしたね。

おおたに:私も好きですね。『風と共に去りぬ』と『アラビアのロレンス』と、あと『ドクトル・ジバゴ』。3つとも長い人生というか、全体を描くようなドラマが好きですね。壮大なドラマですね。

あき:壮大ですよね。

まき:壮大でしたね。

おおたに:あれを観て「アメリカ映画の女性は強いな」と思いましたよ。

まき:スカーレット・オハラもなかなか芯の強い女性でしたね。

おおたに:映画を観るたびに、アメリカの女性は強いなと思うし、『スピード』でもバスジャックに対抗したりね。エイリアンとも戦っちゃう女性だもんね。

あき:そうです。強いです、アメリカの女性は。

まき:ねー。

ちょっと脱線して眉毛芸の話

あき:スカーレットは眉毛がいいですよね。

まき:ねー。きれいな眉で。

おおたに:そういう見方をするんだ(笑)。

あき:女性ならグイッてやってみたいじゃないですか。片方だけグッと上げる。

おおたに:やってるじゃないですか。

あき:いや、できないんですよ。ビビアンリーのこっちだけグイッと上げるやつ、練習したことあるんですけど。

おおたに:眉毛を左右別々に動かすの、得意ですよ?

あき:えー、今度やってください。

まき:今度やってください。

おおたに:右も左も簡単にできるよ? 何でしょうね、これは(笑)。

あき:おおたにさんち、また行くから(笑)。

まき:また、おおたにさんちに行った時に、はい。この間。

おおたに:はい。いつでもお見せしましょう。眉毛芸(笑)。

あき:え? 何? まきちゃん、この間?

まき:会った時に7時間話しましたもんね。

おおたに:何時間?

まき:7時間。あれ? 7時間くらいですよね。午後3時から夜の10時くらいまでずっとおおたに家に入り浸るという(笑)。

あき:そう。入り浸っていた。

おおたに:たしかにそういうイベントがありました。

あき:居心地がよくて、「これから溜まり場だな」と話しててね(笑)。

おおたに:それはよかったですね。あの時はスペインに行ってきたのでスペインデーということで、いろいろね。

あき:そうなんですよ、もう。

まき:おいしかった!

アキ:おいしかった! 食べ物がおいしくて、ワインもおいしくて、ビールもおいしくて。

おおたに:スペイン祝いでアヒージョも作ったけどね。

まきちゃん:アヒージョ、おいしかったですよね!

おおたに:残念ながらおなかがいっぱいということで、スペインオムレツは作れなかったけど。

あき:そう!

まき:次回ですよ、次回。

あき:次回ね。次回、1日コースですね。

おおたに:目的は反省会ですので。

あき:反省……します。

まき:反省します(笑)。

おおたに:反省したから、この授業はより良くなっているだろうなと期待します(笑)。

まきちゃん:え、ちょっと待って! 話、そこに持っていくんですか!? えぇー。

あき:ちゃんと落ちましたね。いいと思います。

100年の間に女性の服装が大きく変わった

まき:いやいや。で、1枚目、スカーレット・オハラの写真を見たあとの次。ジャジャーン! けっこうスタイル、衣装、変わっていませんか?

おおたに:よく知っていますけどね。

まき:本当ですか?

おおたに:昔の映画で、無声映画の頃、こういう人たちがいっぱい出てきたよね。

まき:ね。

あき:へぇ。

まき:じゃあどんな写真なのか説明……。この2枚目の写真って、女性たちが膝上スカートで、腕も出していて、髪の毛が短い女性が多いですよね。

おおたに:うん。何? それが画期的だったということ?

まき:女性が社会進出をしたという写真なんでしょうね。さっき見せたスカーレット・オハラというのが、19世紀までの女性の写真ですね。19世紀の女性は、硬いコルセットを着て、ウエストをすごく細く見せていて、10キロもあるペチコートを着てたんですよ。

あき:10キロ!

まき:はい。あれ? 出てきませんでした? 『風と共に去りぬ』の映画で、スカーレット・オハラが召使いの人たちにこれでおなかをギューとされて、「うー」というシーンがありましたよね。

あき:ありましたね。

まき:お二人は写真を見ればわかると思うんですけれども、ウエストをすごく細くて、けっこう窮屈な衣装というのが19世紀までの女性の衣装だったんですね。でもですね、さっき見せた膝上のスカートの写真がありますよね。

これって実は20世紀の写真なんですよ。髪の毛を短く切る女性がいたり、袖をこうやってめくっている女性がいたり、膝上スカートを履いている女性がいるということで、すごくこの100年ですよ。この100年のうちに女性たちのファッションって変わったと思いませんか?

あき:うん。これを見ているとね。

まき:ねー。

あき:たしかに違いますよね。

まき:そうですね。

おおたに:最近、髪の毛を短く切ったアッキーさんもいるしね。

あき:もう、本当! もう! 伸ばしたいですね〜。

まき:短いの似合いますよ。

あき:本当ですか? ありがとうございます〜。

テーマは「アメリカ史の中の女性たち」

まき:ちょっとこれ、Podcastで見られない人がいるからね。画像が見られないのが残念なんですけれども、気になる方は「19世紀アメリカファッション」とやれば出てくるので、Googleとかで調べてみてください。ということで100年間で女性のファッションが大きく変わったということで、今回のテーマは、ジャジャン! 「アメリカ史の中の女性たち」ということで。

おおたに:おお、いいですね。

まき:女性の権利向上とかについてをテーマにやっていきたいなと思います。

おおたに:そうですね。女性好きのまきちゃんに、アメリカの女性について話してもらいましょう。

まき:そうですね。テーマを選んだ理由なんですけど、本当は最初、人種についての歴史についてやろうと思ったんですね。アメリカって人種のサラダボールというか、いろんな人種の人がいて。

おおたに:最近は、サラダボールなんですか。

まき:え!? サラダボールって例えると聞いたんですけど……。

おおたに:我々の頃は「人種のるつぼ」だったよね、アッキーさん。

あき:はい、そうですね。

おおたに:よしよし。

あき:サラダボールってかわいいね(笑)。

おおたに:最近なんでしょう。

まき:いろんな人種の人がアメリカにいるのかという話をしようと思っていたんですけども、実は資料を調べている時にすごく女性に関するテーマが多かった。というか、アメリカの女性に関する文献が多かったんですね。

ということで、考えたら女性史というのを自分でやってみたいなと思ったのと、1回くらいそういうのに触れてもいいのかなと思ったので、今回は「アメリカ史の中の女性たち」ということで、女性がどのようにして社会で活躍して、女性としての権利を得るようになったかということを話していきたいなと思います。

おおたに:はい。興味あります。

あき:うん。

大きく4つのポイントに絞って解説

まき:うれしいです。まず女性史を取り上げる前なんですけれども、アメリカ合衆国の歴史を本当に簡単に話したいと思います。主に話すのは、植民地時代から1920年までの歴史をざっと話そうと思うんですけども、その前にアメリカというのは4つの大きなイベントがあって。もちろん細かくわければまだいっぱいあるんですけど。

女性史を話すうえでキーポイントとなる時代が4つあって、植民地の時代と、イギリスから独立革命をした時代と、奴隷解放運動があった時代と、南北戦争があった時代があります。これをちょっと細かく、といっても、本当に軽くさっと取り上げたいと思うんですけれども。

おおたに:チラっと見ていきましょうか。

あき:はい。

まき:チラっとです。細かく話すと1時間どころか3時間、4時間かかってしまうので、本当にさっと話したいと思います。まず植民地時代というのが17世紀くらいですね。これはヨーロッパの人たちが資源とか新しい土地を求めてアメリカの地域にどっと押し寄せてくる時代ですね。

その時は、アメリカ合衆国というのはヨーロッパの植民地だったんですよ。フランスとかイギリスとか、いろんな違うヨーロッパの国がアメリカを植民地にしていました。

ヨーロッパの中でも、アメリカ地域の植民地拡大に成功したのがイギリスだったんですね。植民地拡大に伴ってイギリスは多額の借金をしたんですよ。それでアメリカの植民地に住んでいる人たちからお金を巻き上げようとしたんです。これにアメリカが反発して、独立革命という流れになります。

おおたに:植民地の人たちがね。

まき:植民地の人たちが「イギリスから独立して新しい国を造ろう」という動きになるんですけど、これが18世紀から19世紀ですね。それでイギリスから独立したあとに、今度は奴隷解放運動というのがあって、当時アメリカは奴隷貿易というものに加担をしておりまして。

おおたに:ほう。昔、まき先生から三角貿易は聞いたけどね。

第一次大戦までのざっくりしたアメリカ史

まき:はい。まさしく三角貿易の話なんですけど、詳しく聞きたい方はどっかの回でその話をしたと思うんですけど。

おおたに:どこかで……リベリアですか?

まき:リベリアでしたっけ? それを聞いてください。ちょっと省略しますけど。ようするにアフリカ大陸のほうからたくさんの黒人奴隷がアメリカに渡ってきていたんですね。そこでアフリカから連れて来られた人たちは奴隷として活躍したというか、奴隷にされてしまったんですけれども、この独立革命が終わって少しあとくらいにアメリカ北部では黒人奴隷を開放しようという動きがあったんですね。

というのも、ヨーロッパで奴隷解放の運動というのがけっこう進んでいたので、その流れに乗ったんですけれども。それで北部は「奴隷解放をしよう」という流れがすごくあったんですけれども。

おおたに:北部はすごく工業化されて、そんなに人手もいらなくて、逆に人手を雇いたかったんですよね。

まき:そうですね。北部は人手を雇いたかった。

おおたに:だから「南部で奴隷が解放すると雇えるかな」と思っていたんだよね。

まき:南部は南部で、すごいそこらへんでプランテーションというか農場とかが多かったので、奴隷を必要としていたんですよね。

おおたに:人手が必要だね。綿花栽培というか、綿を摘むのに機械じゃ無理だもんね。当時はね。

まき:無理ですからね。

あき:どっちも人手は必要なんだけど、北部と南部ではそのニーズが違ったという感じなんですかね。

おおたに:南部は既成事実として、すでに奴隷を使っているわけだから、それを手放したくないということだよね。

まき:そうですよね。

おおたに:北部は工業化で伸びてきたけど、やっぱり生産量が増えてくると新たに工場で働く人がほしくなる。

あき:ですよね。

おおたに:奴隷を輸入というのかな。連れてくるのも禁止されているから人手としてほしい。じゃあ、南部で開放されれば就職してくれるかなということだよね。

まき:ということで、北部は奴隷解放の運動が活発になったんですけど、それに南部が反対したという感じで南北戦争が起こるんですね。というのが第一次世界大戦までのざっとしたアメリカ史の話の流れです。

その時代に乗りながらというか、その時代背景がありながら、女性たちはどう社会に影響を与えてきたのかという話を今からしていきたいなと思います。

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