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地獄のミサワ公式サイト作成会議3回目その1(全1記事)

地獄のミサワのイラストを元に家入氏がつくったデザインが斬新すぎる 家入×シモダのミサワ公式サイト作戦会議

漫画家である地獄のミサワ氏が自分のホームページを作るにあたって、株式会社paperboy&co.代表取締役 家入一真氏と、社員のシモダテツヤ氏(ともに肩書は当時)に相談している会議の模様です。わざわざこの企画のためにミサワ氏が書き下ろしたイラストを、自由奔放な二人が今回はどう料理するのか……。

シモダテツヤ(以下、シモダ):はい、どーも。第ウン回目のミサワ公式ホームページの……会議?

家入一真(以下、家入):はい。

シモダ:これ、放送したら意外と評判良くて。やっぱりこういう生の会議をギュッと保存して、みんなに公開するのは良いなって。みんなで作ってる感。

家入:そうですね。一つのホームページが出来るまでの過程が見れるって機会は、中々ないですからね。

シモダ:そうですね。

家入:やる意義がありますね。

シモダ:ありますねー。こういうプロモーションの仕方もあるんじゃないかと。で、今回も来ていただきました。地獄のミサワさん。よろしくお願いします。

家入:よろしくお願いします。

地獄のミサワ(以下、ミサワ):よろしくお願いします。……そろそろ、かっちり作ってもらっても、良いんじゃないかなと。見てもらうのは良いんですけど、過程もそろそろ……。

家入:まあまあ、そうですね。

シモダ:もうね、もうそろそろ、出していきたい。

ミサワ:今回はね(ちゃんとやりますよ)。前回撮った後に、イラストを欲しいと言ってたじゃないですか。

シモダ 家入:はいはい。

ミサワ:それを渡しておいたので。

シモダ:どういうイラスト?

ミサワ:まあ、この……。

シモダ・家入:(笑)。

ミサワ:これ、落書きしてありますね。落書きしてないやつ……。これですね。『袋を余分に持ってきてるヒデちゃん』。

こういうイラストを、僕が書いている。こういうのを載せたサイトを。

シモダ:それ一番、ミサワっぽい。なんか、色の使い方もミサワっぽいよね。

家入:そうですね。

ミサワ:これを渡しておいたので。まあ少なくともイラストレータ―らしいホームページには、なっているんじゃないかなと。

家入:僕とシモダ君はイラストをデータでいただいたので、僕たちはちゃんとね、それを……。

シモダ:そうですね。ちゃんと世界観、ミサワの絵のタッチとか、暖かさとか、おもしろさっていうのをすごく引き出した感じ。せっかくこんなに良いね、しっかり描いたイラストを。

家入:色も付けてね。

シモダ:これを前面に押し出して、ミサワのイラストっていうのをね。バッとつけさせるという形のを、作ってきました。

家入:今回は分担してね。トップページは僕が作りまして、次のページはシモダ。

シモダ:やっぱりイラストの良さってところをすごく考えて作ったので。ページのデザインとかも。前回の会議が終わって二人で話してたのが、、まあミサワは関羽じゃない、と。

家入:関羽じゃないことがわかった。

シモダ:めちゃくちゃ反省してたんですよね。社長(家入)も社長でいつまでも、関羽じゃなかったら于禁なんじゃないかなー、とか、曹操じゃないよねーとか。揉めに揉めたんですね。呂布じゃないと思います、とかね。で、ミサワから昨日、うちにイラストのデータが送られてきて、そこで我々も目が覚めた。

家入:そう。あーこれだー! と。

シモダ:そういうことを言いたかったんだ。

家入:早く言ってくれよ。

シモダ:で、社長と僕のほうですぐに作業に取り掛かって。で、これね。

家入:トップページ。下からいったほうが良いかな?今回のはね……。

シモダ:ロゴもいいですね。

家入:最近のサイトって、タイトルちっちゃめが多いんですよ。でもミサワのキャラクターとか、そういうの生かそうと思った時に、やっぱりインパクトがあったほうがいいなと。

シモダ:そうですね。

家入:で、ゴシック体を選びました。しかも太めのね。

シモダ:入口って感じがして、すごく良いと思います。

家入:下に英語で、地獄のミサワのサイトにようこそ、みたいな。

シモダ:はいはい。なるほど。

家入:これで外人さんも安心だし、英語使うとちょっとおしゃれですね。で、ENTER。

シモダ:ENTERから徐々に下へいくと……。

ミサワから送られてきたデータをもとにですね、社長のほうで。

家入:はい。

シモダ:一番いい形。

家入:このバランスっていうのが、すごい難しかったんですけど……。

シモダ:距離感もすごくいい。これ二人ともミサワなんですか?

家入:はい。本人ですね、ミサワ自身。で、向かって左は中学時代。

シモダ:あー、痩せててね。

家入:これが結構、男前なんですよ。

シモダ:本当に男前だなーっと思います。

家入:これ陸上部かなんかですか?

ミサワ:いえ、違います。

家入:これ陸上部の頃かと思うんですけど。

シモダ:そうですね、なんか走ってた感じの……。まだ友達と一緒にバトンを回すところに、喜びを感じてた頃ですね。で、それから大人になるんですよ。

家入:大人になって……。

シモダ:今(向かって右)。昔があったから今がある。そういう感じがすごく出てますよね。あの、これね、難百年か前に絶滅した、ステラカイギュウにすごく似てるんです。

家入:(笑)。

シモダ:肉がうますぎて、すぐ捕食されて絶滅したんですけど。

家入:そんなのいるんだ。

シモダ:マナティーのもっと大きいやつですね。それにすごく似てるなーってことで。

家入:顔が?

シモダ:顔、体。

家入:なるほどね。見てほしいのは、この顔。大人の顔。良い顔してるんですよねー。

シモダ:ちょっと笑ってるのわかりますか?

家入:これ、したり顔してるんですよねー。

シモダ:したり顔で、その目線の先には……。かっこいい頃の自分ね。昔をうらやましいと思って、でもいつか俺みたいになるんだぞ、いつかこんな恰好するんだぜ、というのを。そこで時間というものを表現してますよね。

家入:隙間でいうとそんなにないですけど、すごい時間を……精神的な距離みたいなものが表現されているんじゃないかな。

シモダ:そうですね。

家入:あと(写真の)大きさもあって、遠近も出てるんですよね。

シモダ:出てますね。若い頃って、将来こんなになるって思ってなかったと思うんですよ。そこの物語性、含みを持たせました。やっぱり見た人にいろいろ想像していただきたい、というのを社長は表現したかったのかな。

家入:そうです。で、(右の写真の)半身が切れてるのは、物陰から見ている感じね。

シモダ:そこを白で飛ばしてるのが、またおしゃれですね。

家入:そうですそうです。

シモダ:これは良いでしょ!

家入:ね。

シモダ:すごく良い。おーい! って感じ。

家入:でも遠目に見ても、おしゃれなんですよ。

シモダ:本当だ。

家入:すこしテクノっぽい感じしません?

シモダ:あーそうですね。テクノっぽい感じしますね。

家入:ミサワのイラストにテクノを感じるんですよ。

ミサワ:……イラストにテクノを感じてもらえるのは良いんですけど。これイラストじゃないですよね?

シモダ 家入:……。

ミサワ:これ。

シモダ 家入:……え?

ミサワ:え? じゃなくて、これ。よく見てください、これ。イラストじゃないでしょ。写真でしょ?

家入:……うん。

ミサワ:……イラスト、載せたいでしょ?

家入:うん。だって、こっち(イラスト)をデータとしていただいて。

ミサワ:渡しましたよね。

家入:これを元に。

シモダ:元にした感じの。

ミサワ:元にして、なんでこれなんですか?

家入:……インスピレーション?

ミサワ:……インスピレーション?

家入:ここから膨らんだんですよね、想像が。ミサワの絵がすごく良いなと思ったのは、これを見たときにすごい世界観が、頭の中でパーッと。

シモダ:溢れ出しちゃった。

家入:溢れ出して、それをどうにか形にしなきゃと。徹夜しましたよ、僕。

ミサワ:なんでそれの結果が……。タイツの俺なんですか?

シモダ・家入:……。

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