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地獄のミサワ公式サイト作成会議2回目その3(全1記事)

家入「モチベーション下がるわー」ミサワ「モチベ高くてこれ!?」 家入×シモダのミサワ公式サイト作戦会議

漫画家である地獄のミサワ氏が自分のホームページを作るにあたって、株式会社paperboy&co.代表取締役 家入一真氏と、社員のシモダテツヤ氏(ともに肩書は当時)に相談している会議の模様です。トップ画像に関羽が採用されるなど、限りなくフリーダムな発想で行われています。

シモダ:次?

家入:まずは押してみよう。クリック。

シモダ:ここね。

ミサワ:(クリックする)

シモダ:「討取ったりー!!」

ミサワ:……。

シモダ:次のページはこれ。

家入:これってあれじゃないですか? ミサワのイラストですよね?

シモダ:これミサワのイラストですよ、この真ん中の。

ミサワ:俺のイラストが全面に出てきたってことは、まあ、良しとしますけど。なんでこんなボンヤリしてるんですか?

シモダ:それね、ブラーかけたんです、僕。

ミサワ:なんでエフェクトかけてんですか。なんで俺の絵、関羽に食われてんだ?

シモダ:でも良く見たらわかるやん。「地獄のミサワ」って書いてあるんちゃうの?

シモダ:「地獄のミサリ」って書いてあるんちゃうの?

ミサワ:いや、ミサリじゃないですからね。本当にミサリって思われちゃうよ。

家入:(笑)。

シモダ:(笑)。ブラーかけてみた。

ミサワ:なんでよく見ないとわかんない感じにするんですか?

家入:いいところに気がついた。ボカしてあることで、「良く見よう」としますよね。人間の心理として。それだけ引き込むってことですよ。

シモダ:だから背景白で全部飛ばしてるのは、そういうことやねん。

家入:そう、結果。

ミサワ:ボカしてることよりも、関羽が気になっちゃうでしょ。

家入:だって関羽のホームページだもん。

シモダ:もっと関羽を知ろう。

ミサワ:……。

シモダ:この「発売中!」っていうのは、レイヤー消し忘れ(笑)。

家入:(笑)。

シモダ:ゴメン。

家入:凡ミスね。

シモダ:うん。

ミサワ:だいたいわかるでしょ?

シモダ:じゃあもう次いくよ。この、「発売中!」のビックリマークを……。

ミサワ:さっきもそうでしたけど、なんでこんなわかりにくい位置にリンクがあるんですか。

シモダ:隠しリンク。

家入:いいよ、押して!

ミサワ:(クリック)

シモダ:「討取ったり」。

シモダ:これね、僕漢字間違えちゃったんですよ。関係するの関なんですけど、漢字の漢に書いちゃって。それだけは、本当に申し訳ない。

家入:中国だしね。

シモダ:中国だからそういう読み方もあるんじゃないのかな。

ミサワ:申し訳ないところってそこじゃないでしょ。

家入:(笑)。

シモダ:だからここで、ひらがなでフォローしてある。ちゃんと。

家入:親切だね。

シモダ:かなり親切設計。

シモダ:何かすごいいい感じ。立派。イラストレーターとしてのミサワのホームページとして、最後にたどり着くから、ちゃんとここに、小っちゃくですけど「地獄のミサワ」っていうサインも入ってる。

ミサワ:イラストが置いてあるのはいいですよ。当然置くべきですよ。でもこれ、俺のイラストじゃないですからね。

シモダ:俺のイラストよ。

ミサワ:えっ?

シモダ:俺のイラストを置くことで、ほら、一緒に売れて行きたいっていう。あるやん?

ミサワ:ないですよ。ないし、何で勝手に「地獄のミサワ」ってサイン入れるんですか。

シモダ:……。

ミサワ:ねえ。

シモダ:え?

ミサワ:え? じゃなくて。あとこれ、「入口」って書いてありますよ。

ミサワ:まだ入ってなかったんですか?

シモダ:いや。戻るの。入り口に戻る。始めこれをトップページにしようと思ってたんだけども、いきなりだと……。ほら……。

ミサワ:何も理由ないじゃん。

家入:ここで回遊するって感じですよ。滞在率。

シモダ:何回もループさせることによって、ずっとそこにいる。愛着がわく。

ミサワ:いや、客もそんなにバカじゃないでしょ。ループしてるって気づきますよ。

家入:いや、わかっててループするんですよ。そりゃ、ユーザーが騙されてループしてるって気がついたら「やってられっか」ってなりますよ、そりゃ。

シモダ:バランス、バランス。

家入:もっと知りたい。関羽のこと。

ミサワ:それは関羽のことでしょ? 関羽のことは知れましたよ、だいたい。ちょっと赤ら顔だとか。ヒゲがいいとか。地獄のミサワは? 地獄のミサワはどうなるんですか?

シモダ・家入:(笑)。

ミサワ:ねえ。

シモダ:今、口のなか見せた。

ミサワ:そんな子どもみたいなことしなくていい。

家入:でもさ……。ずっと文句ばっか言ってるよね。

シモダ:本当に。文句しか言わへん。

家入:モチベーションが下がる。

ミサワ:え? これ、モチベーション高くてこれ?

家入・シモダ:(笑)。

ミサワ:ねえ。

シモダ:じゃあ、言いたいこといいな。カレー食べながら聞くから。

ミサワ:結局、関羽ですよね。本当に。

シモダ:うん。そういう意味じゃ、大成功。

ミサワ:そういう意味じゃダメだって話じゃないですか。

シモダ:関羽の仕事が来る可能性もすごくあるわけやん。

ミサワ:関羽の仕事って何ですか?

家入・シモダ:(笑)。

ミサワ:関羽の仕事が来るかもしれないって。

シモダ:「関羽やってみない?」みたいな。中学の文化祭とかがさ、三国志をやりますと。で、関羽役が一人足りない。他の武将にみんな役がいっちゃって。あと一人外部から取ってくるしかないって調べてたら「この人、関羽の役やってくれるかもしれない」って。

ミサワ:俺、それ望みました? 一言でも、関羽の仕事欲しいって言いました?

シモダ:(笑)。

家入:欲しいかなって思って。

ミサワ:そんな気をきかせなくていい。関羽の仕事欲しいって思ってないですから。

シモダ:これ、カレーについてた福神漬け。

ミサワ:ちょっと。この店美味しいですよ的な紹介をするタイミングじゃないでしょ。

シモダ:(ミサワに福神漬けを食べさせる)

家入:どう?

ミサワ:どう? じゃなくて。

家入:どう?

シモダ:どう? 赤い? 甘い?

(ミサワ完食)

シモダ:もうそろそろですね。

家入:閉めに入りましょうか。

ミサワ:いや、何で今福神漬け食べさせられたんですか?

シモダ:(ミサワに水を飲ませる)

ミサワ:ゴホッ(むせる)。

家入:どう?

ミサワ:前回もそうでしたけど、何で俺、水を飲まされたんですか?

シモダ:でも、ミサワの知名度は明らかに上がってるよ。どんなホームページになるんだろうってみんな期待してるもん。

家入:期待してる。

シモダ:始まる前から、ここまで作り込んだ流れのホームページって、正直ないですよね。

家入:ないない。

シモダ:頑張っていきましょうか。

家入:本当に。今回、関羽じゃないってことはわかったんで。次回また。

シモダ:次回、来週くらいにまた、ミーティングしましょう。

家入:プレゼンさせていただきます。言っとくけど、これ好意だからね。

シモダ:タダですから。

ミサワ:関羽じゃないってことは、わかんなかったかな? 何となく感じてもらえなかったかな。あと……、なんで俺、水飲まされたの?

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