2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
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井戸隆明氏(以下、井戸):本にも書いてなくて、あんまり言ってないこと、1つエピソードを。
大島薫(以下、大島):考えておきますね。はいどうぞ。
井戸:(大島薫年表を見ながら)2014年1月、24歳で東京のAVプロダクションに所属。そこから仕事が来る前までTwitterで3000リツイートされるあの有名な写真の前まで、もう何かないかなと思ったんだけど。
大島:その時点で1回女装だっていうのがバレたことがあって、それまで面接も研修も全部通ってって、お客さんとの。
井戸:女としてマッサージで勤務してた。
大島:うんうん。どの対応でも別に女性として受け入れてもらってて、なんですけど1回なんか、おじさんがいらっしゃってて、エロいマッサージ店ではなかったんですけど、お客さんはそういうのを期待して来るみたいなのを利用して、際どいところをやって、また来させるみたいな感じのコンセプトのお店だったんで。
僕も際どいところを触って。そしたら大抵のお客さんが「何かあるの?」と聞いてきても、「無いですよ」とか言って。その人も「えっこれ何かあるの?」って言ってきて、「無いですよ。何言ってるんですか」っていつも通り返すじゃないですか。
そしたら「ふーん、そうなんだ。あるんでしょ?」みたいなちょっと声がわりと大きくなってき始めて、えっ? ちょっと違うぞ、雰囲気がと思って。そしたら、寝てたのがスクッと立ち上がって。
井戸:なんで立っちゃうの? 下半身の話?
大島:上半身です。それでスクッと立ち上がって、自分のカバンのところを見て、何をするのかなと思ったら財布を取り出してきて、1万円をポンとそこら辺において、「じゃ、これでいいやろ」とか言って。僕の顔を自分の股間にこうやってやろうとしてきて、わっわぁってなって、「なぁもう、金払ったからええがな」とか言われて、「えっ怖っ!」と思って。
「えっ違う、ダメですよダメですよ!」って言うんですけど「なんなんもう、やってや」って言われて。
(会場笑)
井戸:関西弁で。
大島:「あそこまでやっといて、無いわけがないだろう」みたいな。「やってるんだろう」みたいな感じで言ってきて。これは本気だと思って、本気のやつだと思って。結構なんか作業着とか着てて、すごい力も強くて、これは僕でも無理だなと思って、しょうがないから、「ちょっと待ってください! ちょ、ちょっと待ってください!」って、「僕、男です」そしたら向こうが「えっ? なんや、もうええやん」ってやるから。
(会場笑)
井戸:言い訳してると思って。言い逃れしてると思って。
大島:そうそう。ち、違うんですよ! 本当に本当に! 「はあ? そんなわけないやろ!」って言うから、しょうがないなーって思って、胸を開けて。そしたら向こうがピンときてない感じだったから。そしたら向こうも「ん?」って、向こうはこんなになってるから「えっ?」ってずっといじって。
井戸:薫ちゃんはどうなんですかその時は。
大島:僕は普通です。怖かったから。「じゃあ、見して!」って。なんで見せなきゃいけないんだろうって思って、諦めろって思った話。
(会場笑)
井戸:それで終わり? それで終わりなの。
大島:ダメですよって言って終わり。
井戸:納得してもらったの。
大島:そこまで必死に見たいとは思ってなかったみたいで。諦めてくれましたね。
井戸:なるほど。じゃあ、次。
大島:長いわ!
井戸:あともうちょっとで終わるので。
大島:一言ね。
井戸:今、一言じゃなかったね。3000リツイートされて、AV出演オファーが無いと。
大島:はい。
井戸:ここから次の僕の大島薫に繋がる。この間にいろんなAVがある。
大島:そりゃそうです。これはもう井戸さんに出会うでしょうね。
井戸:まぁ出会ったときだね。ちょうどね。ここに何かないの他に。いろんなの出たっていう以外に、こぼれ話でも。
大島:こぼれ話的には、これも本に書いてましたけど、八木(同級生の男性)がバンドを辞めてますよね、この時期に。
(会場笑)
でも僕の中では、結構センセーショナルな情報だったんですよ。八木がバンド辞めたっていうのは。八木はバンドのために高校を辞めたんですからね。
井戸:そうだ。書いてたね。それすごいよね、なかなかいないよね。今時。
大島:まぁ素行不良もありましたけどね。大阪で見た人はまさかそんな子なのっていう感じでしょうけど。教師を壁に叩きつけてますからね。
井戸:へぇそうなんだ。なかなか威勢がいいね。
大島:教師も教師で、時代錯誤かなと思うんですけど、「おまえみたいなクズは学校来んでええねん!」みたいなことを言ったらしいんですよ。
井戸:逆に今は底辺の学校なの?
大島:いや結構、頭は良いほうだったんですよ。だからおまえが秩序を乱してるみたいな。
井戸:学校でギターを掻き鳴らしているみたいな。
大島:別にそんなこともしてないですね。ただ髪の毛、半分坊主で、半分ロン毛みたいな。
(会場笑)
井戸:そんなことやってたの。八木君。
大島:そういった教師を壁に投げつけて、「ほなもう辞めたるわ」って言って辞めて。
井戸:連絡は取ってたの? ずっと。
大島:取ってました。学校以外で会ってましたし。
井戸:イノウエ君はどうなったの?
大島:イノウエはねぇ、どうなってるんですかね。あいつは美容室のせがれだったんで、継いでるんじゃないですかね。
井戸:ちなみに八木君以外に同級生とかいて、連絡取ったり、薫ちゃんが今何しているか知っている人とかいるの?
大島:いや、特にいない。八木はそんなに友達が多いタイプじゃないし。お互いにだから唯一の親友みたいな感じですね。
井戸:親友って呼べる人がいるのは羨ましいなぁ。います? 皆さんは。
大島:さっき井戸さん友達少ないって言ってきたよね。
井戸:親友とかってなんか恥ずかしいからいないんですよ。その関係性がすごいなぁと思って。
大島:恥ずかしくもなく親友と呼べるのは八木君ぐらいですね。
井戸:じゃあその後は同年10月、25歳の時、僕が大島薫をロフト3店舗でここでも、うしじまいい肉さん、梁井(一)さん。
大島:阿佐ヶ谷がそうでしたね。
井戸:ちょうど1年近く前でしたね。先週の大阪もほぼ1年ぶりにやりましたね。
大島:そうですね。
井戸:あれはトークイベントがやりたいことでもあるし、なんか言ってたじゃない、薫ちゃんそういう。
大島:ロフトは初めてじゃないですか。あの時が。
井戸:大阪が初だったかな。大阪が最初か。
大島:梁井さんとか井戸さんからオファーもらって出たのがロフト初参加。
井戸:そうね。僕もその時も言ったと思うんですけど、『テレクラキャノンボール』っていう梁井さんが参加した作品が、一部社会現象みたいになって、ここに来ている人はよく知っているかもしれないけど、EXILE好きとか知らないかもしれないけど、そういう社会現象があって。
大島:井戸さんその例え好きですね。
井戸:そうすごい好きで。友達なんかに言っても全然わかってもらえないことってあるでしょ。こんなにおもしろいの流行ってるのにみたいな。僕らだったら近いところでそういうのがあって、見なきゃっていうのがあったし、見たらおもしろかったから勢いづいてて、その時に薫ちゃん撮って。ちょうどその間のイベントに九龍ジョーっていうライターさんが居て。
僕はその人と一緒によく飲んでて。薫ちゃんが『世界中の人に見られちゃう』っていう無修正ビデオの話でよく九龍と盛り上がってて、俺撮りますよって九龍さんに言ったら、「マジで!」って盛り上がって。実際は九龍さんがカンパニー松尾さんとAVキャノンボールのイベントをライブで流すっていうのを新宿でやりますってなって。
「それ、見に行きます」って言って、行ったら梁井さんに紹介されて、「ちょうど俺も撮ってるんですよ」って梁井さんと盛り上がったら、「ロフトでイベントやる?」ってお互いに話して、「じゃあ一緒にやりましょう」って盛り上がって、なんか意気投合しちゃった。
大島:なんかすごいですね。これきっかけで知り合った梁井さんと、もう本当に友達になっちゃいましたもんね。
井戸:梁井さん? 来週もここでニューハーフの「帰ってきた朝まで生ニューハーフ」っていうイベントをみんなでやりますけど。
大島:そうなんだ。
井戸:最初からインタビューした時から、他人とは思えない部分があって、結構ね、好きな人です。
大島:端から見ても他人とは思えない感じがしますね。
井戸:そういう関係が大きな出会いの場に、僕が大島薫前後の、薫ちゃんを囲む社会との関係もそうだし。専属になってファンと薫ちゃんが勢いづいてAV界ではわぁってなってるけど、この期間にトークイベントとか、薫ちゃんをとりまくファンとの関係っていうのがちょっと変わったかなと。
大島:そう? どうなんだろうなぁ。でもいつも来てくれる人ができたりとか。そういうのをやって、イベントも結構人が来てくださったので、今までニューハーフさんとか、女装のAV女優さんっていたんですけど、イベントしても人が来ないっていうのが業界の定説。
井戸:俺もAVも本も作ったけど、やっぱりそれで来るのかなっていう疑問があって。周りの人ってそういうのが好きな愛好家もいるんだけど。来週のイベントも、5年ぐらいまでに新宿ロフトプラスワンで、朝まで生ニューハーフっていうイベントでニューハーフと合コンできるイベントをやってんですけど、あんまりノリが良くないし、人を集めるのが大変で。
愛好家が少ないしこういう所には出てこないなみたいな。変な所に行ったら居るんです。飲み屋とか。そのイベントとなじみが悪いのかなと思いましたね。
大島:でもメーカーさんが上手く大島薫ちゃんのイベントをこの前も200人ぐらい入ったらしいよとか、そういうのが業界に流れて、じゃあうちでもイベントしましょうかてなっていけたっていう。すごいいいイベントでしたね。
井戸:やっていくことが重要っていうのは、これでわかったからね。薫ちゃんをTwitterで見られて。俺も全身で薫ちゃんと知り合う前に、取材したのは大阪の「水着下ネタ大喜利」ってイベントだった。
それで友達の子もいたし、大島薫って出るって知ってたから、取りあえず生を見て。知り合う前に大阪で出演してた「水着下ネタ大喜利」を見に行って。大島薫が出るって知ってたから、取りあえず生を見てみないと撮影できるかどうかの判断は難しいなと思って。
それで見て確信して話しかけもせず、見て帰ってきたんだけど。
大島:そうそう。だからその後、実際に井戸さんと話したのは、事務所で話したのが初めてで、イベントに来てたのを知らなかったです。
井戸:そのイベントもそうだし、京都で小っちゃいイベントをやったじゃん。あれもTwitterとか見てて、人もたくさん来てサインもらいに来る人もいるみたいなのを、そういうのを知って、それで確信を持った。イベントやって大丈夫なんだなーって。
そういうファンが来てくれるなら。女性も含めて。っていう俺にとってもこの本を出して、この本のなかのイラスト募集もそうだし、昔ながらの雑誌の。
大島:そうですよ。あれもやっても来なかったら、意味ないですからね。
井戸:だから不安なんだよ。投稿誌とかで募集しても、来なくて作りでやったりするのは、一番屈辱的な行為だから。盛り上がってないのを盛り上がってるように。
大島:お手洗いに行きたいね。
井戸:俺も行きたいから大丈夫。終わらせよう。
大島:終わらせよう。
井戸:じゃあ最後のKMPで女優として専属契約を2014年の12月。これ半年間?
大島:うん。
井戸:この間はどうだったの? 他とはやらないっていうことだから。
大島:そうですね。同年12月元AVメーカーKMPで女優として専属契約、2015年2月に事務所と揉める。
(会場笑)
大島:本の中ではさらっと。
井戸:結構揉めたもんね。これは薫ちゃんが他の人と仕事して。
大島:やばかったですからね。ちなみにこの業界の常識として、AV女優が事務所を辞める時って、名前を絶対に変えないといけないっていうのがあって。でも今、大島薫があるじゃないですか。前も大島薫じゃないですか。
井戸:しかもゲイビデオの時に名前が決まったっていうエピソードも出て来るわけだしね。
大島:だからこれはすごいことですよ。すごいことになってるんですよ。
井戸:揉めて揉めて、ごねて。
大島:僕もだから引かないよね。弁護士立てましょうか、みたいな話になったんですよね。
井戸:怖いね。
大島:僕はこれは死守しようと思った。大島薫っていう名は。
井戸:薫ちゃんを擁護するなら、フリーでやろうとしたら本当に大変なのね。事務所の力が強くて、僕もこうやって自分で会社をやってるけど、エロとかAVとか本の世界もそうだったけど、大きなものがすごいあって、そこに何も考えずやっていくほうで、本当に腹立ったり、人殴ったりもするんですよ、酔っぱらって。
(会場笑)
でも、本当にこれ法律とかそういうのを把握してないと、立ちゆかないなっていうことが多くて、ガキの喧嘩世界ではどうにもなんないんだなぁみたいなことを味わいながら今、成長してるんですけど。35歳になる手前なのに。やっぱり大人ってすごいなと思う。
大島:井戸さんはフリーの子と仕事することが多いから。
井戸:そうです。
大島:事務所が絡むと面倒くさい。僕はそういう事務所に入っているから。本当を言うと本の中では6月から本の準備をしましたって言いましたけど、本当言うと2月ぐらいから話は出ていて。
井戸:事務所を通してその話をして、でも進まない。
大島:事務所もやっぱり早くお金にしたいというのがあるから。作り込む時間を取らせずに、取りあえず早く作りましょうってなってて。
井戸:作るのはちゃんとしたものを作りたいから。そんなことで急かされてもね。
大島:だから僕はそういうのもあって事務所と一悶着。水面下で4月ぐらいから文章をちょこちょこ書き始めて。
井戸:8月18日、発売です。この本が。
(会場拍手)
井戸:ありがとうございます。もう締めますね。とりあえず今日のことを言うと、まず休憩を挟んで休憩中も本を売ります。ただ終わった後もいつもの通りサイン会と、写真も写メかチェキ撮れて、ポスターも今日持ってきてます。
この後買ってくれてもいいし、買えなくてもちゃんと冊数はあるんでゆっくり終わった後に買っていただければと思います。じゃあ、前半ありがとうございました。
大島:ありがとうございました。
(会場拍手)
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