2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
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まきちゃん先生:ということで、ここまでざっと紹介したんですけども、次は簡単に歴史の話をしたいと思います。いきなりちょっと1400年に飛ぶんですけど。
やすやす君:1400年! 何年前ですか?
まきちゃん先生:1400年というと600年以上前です。
やすやす君:日本は何時代?
まきちゃん先生:日本は室町時代あたりじゃないですかね。
やすやす君:室町時代。フムフム。
まきちゃん先生:1472年にポルトガル人の人が初めてビオゴ島に到着したらしいです。その時に民族が住んでいたらしいんですけど、そういう人たちを抑圧して、ポルトガル人が1778年まで赤道ギニアの一部となっているビオゴ島を統治していました。
それは1778年までビオゴ島を統治していたんですけども、その年に島をスペインにあけ渡して、この大陸側、さっき話したリオ・ムニもスペイン側になったらしいです。
やすやす君:300年間もポルトガルがとりあえず占領してたんだね。
まきちゃん先生:自治状態だったらしいですけど、一応占領していたことには変わりがないそうですね。
やすやす君:あぁ、領有権は主張しているという感じか。
まきちゃん先生:なんでいきなりスペインにあけ渡したかっていうと、ポルトガルはブラジル南部の利権が欲しかったらしくて、その時はスペインがブラジル南部の権利を所有してたんですけど、それを放棄する代わりにスペインがリオ・ムニとその島の利権をポルトガルからもらったそうです。
やすやす君:交換したっていうことだ。
まきちゃん先生:そうですね。交換したっていうことですね。
やすやす君:じゃあポルトガルが得したね。ここよりブラジルのほうが欲しいよね。
まきちゃん先生:そうですよね、ブラジルのほうがたぶん農業とかも盛んだったでしょうし、欲しかったと思います。多分その時にスペイン語だったりカトリックが根づいたと思います。
まきちゃん先生:1827年にはイギリスが奴隷船を取り締まるパトロールのため、基地としてビオコ島を使用する権利をスペインから獲得したらしいです。だから今度はスペインからイギリスのものになったそうですね。
やすやす君:えっ、イギリスって奴隷制反対運動してたんだね。先陣切ってパトロールするっていうことはね。
まきちゃん先生:そうですね。ビオコ島だけは今もイギリスのものだったらしいですけど。
やすやす君:もともとポルトガルは300年ぐらい自由自治を認めて領有権を主張してて、そこでスペインのブラジル領と交換することによって、スペイン領になったんだね?
まきちゃん先生:それから次にイギリスの領になったんです。
やすやす君:イギリスは奴隷船を取り締まるためのパトロールの基地として、このビオコ島を使うようになったと。
おおたに君:どうしたんですかね。買ったんですかね。
まきちゃん先生:どうなんでしょうね。
やすやす君:これはなんか取引なんでしょうね。世界史の中での。
おおたに君:武力じゃないですよね、きっとね。
まきちゃん先生:でもイギリスがビオコ島の権利を得たとはいえ、多くのスペイン人がビオコ島に留まったらしいですよ。スペイン人は、いつもココアの栽培とかを結構行なっていたので、ビオコ島に留まっていたらしいです。
やすやす君:プランテーションをやっている人たちは、自分の土地だしね、出て行きたくないということでイギリスになった後も留まっていたっていうことね。
まきちゃん先生:そうですね。権利はイギリスなんですけども、実質支配というか、根付いていたのはスペインといった感じだったらしいです。
まきちゃん先生:それで第二次世界大戦後に、1960年代がアフリカの年と呼ばれていて、アフリカのたくさんの国が結構独立をしたりするんですけども。
やすやす君:1960年?
まきちゃん先生:代ですね。
やすやす君:60年代はアフリカの独立の年代なんだ。
まきちゃん先生:はい。それで赤道ギニアもその国の1つということで、実質支配していたスペインから1968年10月12日に完全独立することができました。
やすやす君:おおー! じゃあ今から50年ぐらい前か。
おおたに君:うん、45年ですね。
やすやす君:独立してね。
まきちゃん先生。そうですね。それで独立運動の先導を握っていたのが前大統領、今の大統領の前大統領のフラシスコ・マシアス・ンゲマっていう人だったそうです。
やすやす君:えっ、2代目なの今の大統領って?
まきちゃん先生:はい、今の大統領はまだ2代目ですね。
やすやす君:50年間で?
まきちゃん先生:はい。
やすやす君:長く座りすぎだろ、権力の座に! それは格差が生まれると思うね。そこまで長く居たらね。
まきちゃん先生:そうですねおそらく2代目か3代目、たぶん2代目だったと思います。そのフラシスコ・マシアス・ンゲマっていう大統領が、1972年に終身大統領に就任したそうです。それまでも大統領に就任してたと思うんですけども、終身大統領っていうかたちは1972年。
おおたに君:終身制にしちゃったんだ(笑)。
まきちゃん先生:そうですね。
おおたに君:自分で。
やすやす君:自分で憲法を作って改正したんだろうね。1回大統領になった人は、もう死ぬまで大統領ですってことか。
おおたに君:ふーん、なるほど。
やすやす君:王様みたいなもんだね。
まきちゃん先生:フラシスコ・マシアス・ンゲマって人が結構とんでもない大統領だったらしくて。
やすやす君:終身大統領なるくらいだからね(笑)。
まきちゃん先生:はい。彼は自分に反対した勢力を殺したり、追放したりとかして。自分が終身大統領になるためかわからないですけども。終身大統領になる4年くらい前に選出された国民議会の……国民議会があったんでしょうね。おそらく。その3分の2以上が姿を消して、多くの著名人、特に大統領の政治反対者は暗殺されたという事態を告発している人が多かったそうです。
やすやす君:要するに政敵はまとめて殺したっていうことだね。
まきちゃん先生:そうですね。それで国民の4分の1がカメルーンやガボン、ヨーロッパに亡命したらしいですね。
やすやす君:はぁ、それは何年代なんですか?
まきちゃん先生:それが1968年代ですね。
やすやす君:独立してすぐってこと?
まきちゃん先生:政府を組織してからおそらく、1979年に暗殺されるんですけれども、その時まで。
おおたに君:暗殺?
まきちゃん先生:暗殺というか、軍事的クーデターによって殺されちゃうんですけど。その時までに国の人口の4分の1がカメルーンやガボンやヨーロッパに亡命したらしいです。
やすやす君:せっかく独立したけれども、そういう独占する大統領が出てきちゃって国の中が大混乱になったってことだね。
まきちゃん先生:そうですね。それで国際的人権団体アムネスティかそこら辺だと思うんですけども、彼の11年に及ぶ支配時期に少なくとも5万人が殺され、4万人が国有プランテーションで奴隷として働かされていたと追及しているそうです。
やすやす君:うーん、なんでそうなっちゃうんですかねぇ。これ赤道ギニアに限らず、何かアフリカ全般の歴史の典型みたいな。
おおたに君:うん、よく出てきますよね。
やすやす君:そんな気がしますよね、これって。
まきちゃん先生:そのンゲマの統治をしている間に、赤道ギニアの経済が急速に悪くなってしまって。というのもスペイン人の農園経営者とか技術者が大量に脱出したので、技術がうまく受け継がれなかったこともあって。
例えばココアの生産量なんですけど、石油が取れる前、すごくココアがプランテーションとして賑わったそうですけど、独立前は3万5,000から4万5,000トンあったのが、ンゲマが大統領になってから1万5,000トンに減少したそうです。
やすやす君:半分以下になったと。
まきちゃん先生:半分以下になって、材木産業も政治的不安定と森林資源の枯渇によって減少したそうなので、かなり国内の経済的には悪化をしたのではないかと考えます。
やすやす君:それがこの赤道ギニアの歴史でいうなら第1段階な感じだね。
まきちゃん先生:そうですね。
やすやす君:初代大統領が生まれて、クーデターでいなくなるまでっていう感じか。
まきちゃん先生:はい。それでそんな悪名高いフラシスコ・マシアス・ンゲマを1979年8月3日に、フラシスコ・マシアス・ンゲマの甥のテオドロ・オビアン・ンゲマ・ンバソゴ中佐が指導したクーデターによって、マシアス・ンゲマは解任させられて処刑されたそうです。
おおたに君:あぁ甥が。甥がおじさんを。
まきちゃん先生:その甥が今の現大統領なんですよ。
やすやす君:あぁそういうことだよね。
まきちゃん先生:はい、そうですね。
やすやす君:そいつも権力の集中をしているわけでしょ。当然それだけ経済格差があるっていうことは。
まきちゃん先生:そうですね。
やすやす君:いやぁ、恐ろしいなぁ。
まきちゃん先生:そうですね。それで今もテオドロ・オビアン・ンゲマ・ンバソゴ大統領が、大統領として君臨しているということですね。
やすやす君:最初の初代の大統領は10年ぐらいだね、任期わずか。
まきちゃん先生:そうです。1989年にオビアン・ンゲマが国家元首となったらしいので、30年くらいずっと大統領として居座っているというか。
やすやす君:うんうん、そういうことになるよね。
まきちゃん先生:そういうことですね。というちょっと悲しい歴史でした。
やすやす君:それまでプランテーションとかで、その国の利益を出していた白人が追放されていなくなったおかげで経済がガタガタになるっていうのも、やっぱりアフリカにあるような話だね、それもまた。
まきちゃん先生:そうですね。独立が必ずしも良いとは限らないという国の典型的な例かなと、個人的には思ったんですけども。
やすやす君:そうだね、独立の仕方って重要だと思うね。独立すりゃいいっていうもんでもなくて。道筋ができてから独立しないとゴタゴタするっていうのは、今のアラブの春のイスラム圏の独立でもね、政権打倒でもそうなんだけど、よく分かることだよね。昔からあるんだろうね、それは。
まきちゃん先生:そうですねー。
おおたに君:独立まではみんなね、ひとつの方向に向かって団結して勢いがあるけど。独立できました、さてどっちの方向に行きましょうってなっちゃうのかな。
やすやす君:そうでしょうね。エジプトとかどうするんだろうと思う。あれ見てて。
まきちゃん先生:そうですね、難しいですよね。
やすやす君:勢いでね、「Facebookが独立に結び付けたー!」みたいなテンションの盛り上がりがあったくせに、今はもうゴタゴタだもんね。イスラム回帰派みたいなのが主流になってきたりとか。よくわからないなぁっていう点が多いね。
まきちゃん先生:そうですね。若者たちもアラブの春で先陣を切ったらしいんですけれども、どの党に投票すればいいのかわからない。イスラムの原理主義に近いグループか、もしくはムバラク大統領の後をついていくか、どっちかしか投票ができなくて、彼らが怒りというか、政治をどっち主導に持っていかせようか、投票しようかっていうことを凄い悩んでるっていうのをテレビで見ました。
やすやす君:あーそうだよね。
まきちゃん先生:難しい問題ですね。
まきちゃん先生:ということで他に何かありませんか。
おおたに君:赤道ギニアとその島って確かに離れてるけど、カメルーンの関係ってどうなってんですかね?ってのが不思議なんですけど。
まきちゃん先生:カメルーンとの関係……。
やすやす君:確かにこの首都のあるマラボは、カメルーンと地理的にかなり近いですね。
おおたに君:すごい近い。
まきちゃん先生:すごい近いですよね。
やすやす君:この島になっている部分と大陸の部分があることも、国がゴタつく原因の1つじゃないのかな。どうしても派閥ができちゃうもんね。何派みたいな。大陸派、島派みたいな。
まきちゃん先生:そうですね、民族もたぶん島にいる民族と大陸にいる民族って違って、そこでまた争いもあったりするんでしょうけど、たぶん今独裁制なので、そこまで回らないのか押さえつけられているのかなといった印象もありますね。
やすやす君:そうだろうね、言語もスペイン語があったり、ナイジェリアっていう大国も近いからフランス語もあるだろうし、ポルトガル語もあるだろうし、赤道ギニアっていうのはちょっと難しい立地でもあるね。
まきちゃん先生:あとおそらく大統領がファン人だと思うんですけども、大統領と同じ民族は優遇するけど他の民族は優遇しないということもあると思うので、そこら辺も難しい問題なのかなと思いますね。
やすやす君:そうだね。あるだろうね。それはどの国でもあるね。
まきちゃん先生:はい。あっ、やすやすさん、他に何か言おうと?
やすやす君:あの、ギニアってどういう意味ですか? 赤道ギニアってここあるけど、他にもギニアっていう国がありますよね。
まきちゃん先生:これ一応調べてみたんですけど。現在はギニアの国名の由来は諸説あるそうです。アフリカの沿岸部の総称、ギニア湾っていうところがあるんですけど、そこの総称でサハラ砂漠に住むベルベル人が話すベルベル語の「黒い土地」が「アグナウ」って発音するそうなんですけども、それがギニアに変化したという説。
あと黒人王国にギネアっていう国があったそうなんですけど、それに由来するという説。あと3番目ですけどヨーロッパ人によって、ギニアとはサハラの向こう側の黒人が住む地域を漠然と表す言葉であったという説もあるそうです。
やすやす君:じゃあ特にこれといった説はないわけだね。
まきちゃん先生:正しい説は無いそうですね。ちなみに赤道ギニアの国名の由来は、ギニア湾にある赤道ギニアの中心地ビオコ島が赤道付近に位置することから名付けられたそうです。ただ外務省のホームページによると赤道直下に位置するとしていますが、実際には赤道から少し北にずれているそうです。なので、やっぱり赤道ではなかったんですね。
やすやす君:そうだね、ちょっと名前つけたやつ、早まったね(笑)。
まきちゃん先生:早まりましたね。
おおたに君:あんまり気にしてないんじゃないかな。ほぼ赤道で。
やすやす君:おそらくギニアっていう言葉の響き、ほとんどが白人から見たっていう、ベルベル人が呼んでたみたいな、自分たちがギニアって名乗ったわけじゃないと思うから、ここに住んでいた人たちがね。赤道ギニアっていうのも誰かに名付けられた土地なんだろうね。
おおたに君:植民地時代からそういうふうに呼ばれていたってことなのかなぁ。地域的に。
やすやす君:そうなんだろうね。うん。
まきちゃん先生:ちなみに今の司法制度なんですけども、新しい大統領になってから1991年に憲法が改正されたらしいんですね。新しい憲法が採択されて、名目上、主力の政党以外の政党も作っていいよっていうことになっているんですけども。
やすやす君:一党独裁制だったものを複数政党制にするってことよね。
まきちゃん先生:はい。一応小さな諸政党は認められたんですが、実質、力を持っているのは主力の政党らしいですね。
やすやす君:うん。形式上認めたって感じもするよね。
まきちゃん先生:形式上認めた感じで、司法面も1991年の憲法の下では大統領府から独立はしていないそうです。すべての裁判官と書記と司法関係職員は任命制であり、大統領の意思で解雇される。
しかも日本だと結構裁判官とか弁護士さんとかそこそこ裕福で給料もいいとは思うんですけど、ギニアは反対で給料が低いらしくて、それが原因で汚職の問題もあるそうです。
やすやす君:公務員の給料は低いってことかもしれないね。
まきちゃん先生:そうですね、公務員の給料は低いっていうことでしょうね。あとちなみに軍隊は全然無くて、兵力は1,300人ぐらいだそうです。
やすやす君:あ、そうなの!
まきちゃん先生:はい。でもこの資料は1990年代の資料なので、2013年はちょっと変わっているかもしれないんですが、1990年代ではそんな状態です。
やすやす君:そうなのね。それだけ独裁政権だから軍隊は力を入れているのかなーと思ったんだけど、そんなんでもなさそうだね。
まきちゃん先生:そうですね。そんなに力は入れていないそうですね。
やすやす君:ランボーでも1人いたら倒せそうだもんね。1300人ぐらいだとね(笑)。
まきちゃん先生:ウフフフ(笑)。
おおたに君:危ない(笑)
まきちゃん先生:以上、こんな感じです。世界史というよりは、赤道ギニアの本当に基本情報から政治性とか、そんな感じの話になってしまったんですけど少しでも理解していただけると幸いです。
おおたに君:そうですね、今まで知らなかった国のことが少しでも分かって。ありがとうございます。
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