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地獄のミサワ公式サイト作成会議1回目その1(全1記事)

「なんでパスワードかかってんの!?」 地獄のミサワ×家入一真×シモダテツヤによるミサワ公式サイトの打ち合わせがグダグダ過ぎる

漫画家である地獄のミサワ氏が自分のホームページを作るにあたって、家入一真氏とバーグハンバーグバーグのシモダテツヤ氏に相談している会議の模様です。「毎回ゲームを10面クリアしないと入れないサイトにしよう」など、限りなく自由な発想で行われています。

家入一真(以下、家入):今日何で集まったかと言うと、ミサワにね、自分のHPを作って欲しいという依頼を受けまして……。

シモダテツヤ(以下、シモダ):なるほどなるほど。

家入:作るのはいいけど、ただ作っただけではどうしても面白くならないので。

シモダ:そうですよね。やっぱり人に楽しんでもらえるWebサイトっていうのが価値のあるものですから。

家入:そうですよね。

シモダ:やっぱりミサワはイラストレーターになりたい。今後もバンバン、イラストの仕事が欲しいみたいなので。

家入:そうですね。

シモダ:なので、やっぱりそこらへん、お客さんがたくさん来るように、社長がガッツリ。

家入:そうですね。

シモダ:今候補にあがっているのが、いろいろ当たったんですけども、社長案の「トップページからいきなりパスワードをかけていく」っていう。

家入:そうですね。

シモダ:積極的にパスワードをかけて、なかなか入れへん、本当に選ばれた人だけが入れる……。

家入:(笑)。

シモダ:そこまで頑張って辿り着いた人っていうのは、やっぱり今注文しないと、またあんな大変な目に遭ってログインしないとだめだから。

家入:そうですよね。

シモダ:っていうので、注文率は、CVR変わると思うんですよね。

家入:めちゃくちゃあがると思いますよ。毎回パスワード変わりますからね。

シモダ:そうですよね。確かにそれは新しいですよね。なので、やっぱりそこは積極的に。

家入:そうですね。一般的にホームページっていうのはユーザビリティーとか使いやすさとか、そういうところ重視されますけど、あえてハードルを設けることで、より参加してる感というか、達成感という……。

シモダ:一緒に?

家入:そうそう。一緒にっていう。

シモダ:なので、そういうところっていうのは大切にしていくところで。

家入:そうですね。

シモダ:特にイラストレーターにお仕事を頼むっていうことは、共同作業みたいなところありますからね。

家入:そうですね。発注する受注するという関係を超えた、一緒に何かを作っていくっていうね。

シモダ:そう。やっぱりそこでミサワに合った人をあらかじめ選別してあげたいと、我々もね。

家入:そうですね。

シモダ:そんな誰でも彼でも仕事頼めるような安い感じになって欲しくないですよね。

家入:そうですよ。僕たちミサワの絵を評価してるじゃないですか。

シモダ:はいはいはい。面白い絵描きますからね。そんな簡単に雇われて欲しくないし、そんな簡単に仕事をあげさせんぞっていうね。

家入:そうですね。

シモダ:で、後もう1個はゲームで。10面くらい?

家入:そうだね10面くらいで、間3面ごとにボーナスステージ。

シモダ:ボーナスステージがあって、ラスボス倒して全クリしたら、やっとホームページに入れる。

家入:そうだね。

シモダ:なるほど。

家入:それだと、パスワードより楽しむ感じは出ますよね。楽しんでホームページに入れる(笑)。

シモダ:そう、なのでRPGでもいいと思うんです。やっぱりストーリーも深いほうがいいと思うし、ラスボスが実は兄だった。

家入:はいはいはい。そういう意外性ね。

シモダ:そう、意外性です。

家入、シモダ:(画面を見ながら)……(笑)。

シモダ:あれ、あいつ(ミサワ氏)睨んでないですか?(笑)。

家入:睨まれる理由がわからないですね。

シモダ:何? 言いたいことあるの?

地獄のミサワ(以下、ミサワ):言いたいことたくさんありますよ。

ミサワ:(席を移動する)

ミサワ:あの、ホームページ来た人にパスワードかけちゃだめでしょう。

シモダ:え?

ミサワ:え?じゃなくて。パスワードかけて、何で入りにくくしなきゃいけないの?

シモダ:それはお客さんをある程度絞るから。

ミサワ:絞る必要ないでしょうよ。

家入:ターゲッティングてやつですよね。

シモダ:そうターゲティング。マーケティングですよね。

家入:誰でも彼でも見て欲しくないんです僕は! ミサワの絵を。

シモダ:もっと客を選んで行こう!

ミサワ:見て欲しいからサイト作ってるんでしょう?

家入:客を選ばないで潰れて行った店がどれだけあると思ってるの?

ミサワ:……。まあそれはいいとして、ちらっと言ってましたけど、なんで毎回パスワード変わらなきゃいけないの?

家入、シモダ:(笑)。

ミサワ:毎回パスワード変えちゃだめでしょ。

シモダ:それはセキュリティー的に危ない。セキュリティーをすごく重視してるってイコール、安心感を与えるわけですよ。だから、お客さんも安心するやん。

家入:僕たちがやるべきことは、信頼できるホームページを提供することなんですよ。今いろいろあるじゃないですか。Winnyでやれ流失したり、みんな敏感になってるんですよ、そういうセキュリティーに。だからクレジットカードで決済するのも嫌っていう人も多いじゃないですか。

ミサワ:ウイルス関係ないでしょ? ネット入るだけでしょ?

シモダ:だから……。何そんなに誰でもいいの? ヤリマンやん、そんなん。

ミサワ:……。じゃあ、セキュリティーはいいですよ。セキュリティーが重要なのは、それはわかります。毎回パスワード変えるのもあれなんで……。

家入、シモダ:(笑)。

ミサワ:じゃあ、毎回ゲームを10面クリアしないとサイトに入れないっていうのはなんですか?

シモダ:え?

ミサワ:それセキュリティーと関係ないじゃないですか。ただサイトに入るのが面倒くさくなるだけじゃないですか。

家入:違う違う違う。それもターゲティングしつつ、でも楽しんでもらいたい。パスワード解いてもらうって結構普通じゃないですか。

ミサワ:普通?

家入:(笑)。パスワード解くっていうのは単純作業なんで、退屈じゃないですか。そこにゲームの要素を取り組んだっていう、だから果物とかで取ったりする。

シモダ:果物とか。あとあの、原始人の格好したミサワがスケボー乗ったりとか。

家入:そうですね。

ミサワ:(間髪入れず)それ高橋名人でしょ?

家入、シモダ:……。

ミサワ:なんで高橋名人やんなくちゃいけないの?

シモダ:違うよ!

家入:それ全然違う。

シモダ:だからそれ、ただの子供のゲームでしょう? じゃなくて音楽とかもしっかり……。

家入、シモダ:タラタッタラッタラタラタッタラッタタッタラテレレルー♪ってやつ。

ミサワ:それ高橋名人でしょ。知ってますよ高橋名人です。

家入:一応、ラフもさっき書いたんですけど。

シモダ:ちょっとカメラに見して。

家入:こんな感じ。

シモダ:あーいいすね。

ミサワ:これ高橋名人でしょ!

家入、シモダ:……。

ミサワ:高橋名人……。

シモダ:え?

ミサワ:なんで高橋名人……? 1面ならまだしも、10面もやらなきゃいけないの? ガッツリ2時間位。

シモダ:ミサワは何もITわかってないやろうと思うけど、ページにいる滞在時間が長いサイトっていうのは、すごくいいサイトなの。

ミサワ:……。そうかもしんないっすけど、滞在時間長かったとしてもほとんど高橋名人でしょう。10面やって、3面に1回ボーナスステージあったら滞在時間長くなるでしょうよ。

家入、シモダ:(笑)。

家入:何もわかってない。最近だと、滞在時間長いサイトっていったらmixiですよ。mixiにいるときはmixiしか来てないじゃないですか!

シモダ:そういうことよ。

ミサワ:わかんない。全然わかんない。

家入:高橋名人作るのは高橋名人だけでいいんですよ。滞在時間長いし(笑)。

ミサワ:滞在時間が長ければいいって話なんですか。

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