2024.10.10
将来は卵1パックの価格が2倍に? 多くの日本人が知らない世界の新潮流、「動物福祉」とは
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※坂爪真吾さんによる「男子の貞操」の特別講義が終わり、ゲストを交えたトークセッションがスタート
染矢明日香氏(以下、染矢):坂爪真吾さんにご自身の著書『男子の貞操』をもとに、講演をして頂きました。坂爪さんのお話を聞いてゲストのお二方はどう思われましたか?
水嶋かおりん氏(以下、水嶋):「消費する性」というのが非常に的を射ていると思いました。「自分自身の性的な楽しみ=パートナー」と考えがちなんですよね。
私のブログはR18指定なので成人向け漫画サイトの広告も出ているし、世の中すごくそのような性情報があふれている中で、「自分の性の好みと人間関係の好みが違うんだよ!」という思いは、性風俗をやっていても思います。
お客さんは性を消費しに来るんだけれども、人間関係の楽しさを伝えることで「またこの子に会いたい」「この子と遊びたい」というように、楽しいというイメージの中に人格を見出してくれるようになる。
だから中には10年続くお客さんとかできてきます。そこで「消費する性」から「人間関係の性」になってくるんだろうなということを聞きながら感じておりました。
染矢:相手に飽きるって言いますよね。長く付き合ってくると、「もうそろそろ違う相手としたいな~」とかいう声も周りでよく聞きます。なので、それに対抗するには人間関係の構築が大事なのかなと思いますね。
水嶋かおりん氏(以下、水嶋):あとやっぱりお客さんから「彼女できた!」とか「結婚しました!」と聞くと嬉しくなるんですよね。
「そっかーおめでとう! 卒業だねー!」と言うと、「いや、かおりんさんからは卒業できません!」って。「あらー大変」っていう(笑)。あとは、奥様が知っているという感じとか。
染矢:「あらーいつもお世話になっております」って言う!
水嶋:息子だけ! みたいな(笑)。なので、すごく興味深かったですね。
染矢:勝部さんはどうですか?
勝部:私自身も若かりし頃、だいたい10代~20代前半の頃は、坂爪さんの講義にでてきた太郎君(※ケーススタディの20歳の大学生)みたいに、自分目線でしか相手を見れない男の人生を送ってた部分もたくさんあったので……。
染矢:太郎君ではなくて元気君みたいな。
勝部:そうですね(笑)。もうちょっと若い頃に坂爪さんの話を聞きたかったと思いましたね。だから今ここで聞けている男子学生の方々がとても羨ましい。
今私は31歳ですが、こうやって年齢を重ねた後に、私も男性の友人や知り合いの人に「坂爪さんという方が素晴らしいことを言っているよ!」と言っても、性について色目でしか見られない人が多いから、茶化すような人も多いんですよ、悲しいことに。
真面目に語れないし、当事者になれない。なので、今回のテーマじゃないですけど、若い男子学生のうちに聞かないとすんなり入らないことが多いのかなと思いました。そういう意味では今回のイベントはとても素晴らしいと思うんですよね。
染矢:ピルコンの事業として高校で出張授業をしているんですが、男の子から「マスターベーションやり過ぎると死ぬの?」という質問がよくあるんですね。1~2校どころじゃないんですよ!
「テクノブレイク」と言われることを信じて、「自慰をやり過ぎると体に悪い」とか「最悪死んじゃう」みたいなことを思っていること多くて。短小、包茎、早漏という男子の三大不安への対処法を含めて、男の子に対するケアが必要だと感じています。
そして、避妊教育ももちろん大切なんですが、性生活が始まってから、どうやって豊かな性関係やパートナーシップを築いていくか、という学びや情報が必要なんじゃないかなと思いました。
染矢:それでは、ここからいくつかのテーマについて皆さんとお話を深めていきたいと思います。最初のトークテーマは、こういう話をしていると、「そもそも恋愛しなくちゃいけないの?」「セックスしなくちゃいけないの?」「そういうのをしないと幸せじゃないってこと?」という一面的な議論になりがちかと思うんですけど。
「そもそも恋愛やセックスって人生において必要なのか」、「必要だとしたらどういった部分で役割を発揮しているのか」、というところでみなさんの意見を伺いたいと思うんですけど、では坂爪さんからお願いできますか?
坂爪:必要か否かって判断するには経験が必要だと思うんですよね。経験した上で初めて、「自分には不要だよね」って思ったり、「必要だ!」と思ったり。まずは経験した上で、判断することが大事で、だから機会が多くの人に保障されていれば良いのかなと思います。
男子の中には経験しないで否定しちゃったりする人も多いし、ビビって経験できない人も多いと思うので、そういう人もひっくるめて経験する機会があれば良いのかなと思いました。
勝部:私もほとんど同じ意見です。必要か必要では無いかは人それぞれで、結局それがわかるのは死ぬ時なんじゃないかなと。まぁでも私まだ死んでないですけどね(笑)。
染矢:なるほど。水嶋さんはどうですか?
水嶋:恋愛とかセックスって人が生きていく時に、あっても無くてももちろん良いんです。その人の選択の中に無くても良い部分だけども、わがままが言える、唯一ぶつかれる関係でもあるんですよね。
自分がこうして欲しいとかしたいとか、「えーん!」って泣いたりとか、「もうばっかーん」とか、すごいくだらないけど鼻毛を切ってあげるとか(笑)。
染矢:よく分かりますね~。
水嶋:私も逆に「脇毛抜いて」って言うこともあるし(笑)。
一同:え~!
水嶋:そういうことができちゃう唯一の相手がパートナーだったりするんで、そこはすごく面白いこといっぱいあると思うし、二人だけの秘密の楽しさもあるので、それは経験して欲しいなと思います。
さっきもあったけど、死ぬ時にトータルで見て、自分の人生面白かったなと言えるような、失敗も成功もくだらないこともたわいのないことも、抑揚があっての人生だったりするので、若いうちは是非チャレンジして欲しいなと思っています。
染矢:皆さんありがとうございました。それでは次に、「パートナーシップにおいて大事」だと考えることは何ですか? まずはかおりんさんからお話を伺えますか?
水嶋:やっぱり私は精神的に疲労とする仕事でもあるんです。気を張って、この人の時間をどう過ごさせるかとか非常に考えていく仕事なので、自分の気持ちをホッとさせてくれる時間を大切にしています。
たとえばおいしいお茶やコーヒーをいれたり、小さい幸せの積み重ねなんですが、そういう価値観を共有していくことを大事にしています。
自分で嫌だということを口で言えない時は、メールとかお手紙とか、二次的三次的に伝える方法もあります。付き合って1か月2か月と過ぎていくと価値観の共有ができてくるので、相手の価値観ってどうだろうという振り返りを自分の中にしていく。
結構良いのが、「人生の棚卸」と言って、その人がどのような人生を生きてきたかは是非聞いておいたほうが良いですね。どんな時に傷つきがあったり、どんな時に悲しみがあったりしたか踏まえた上で、価値観をすり合わせていくと、言葉の選び方がやりやすくなりますよね。たとえば擬音語で伝えたほうが良いタイプの人と、ロジック的に伝えたほうが良いタイプとは全然違う。
たとえば坂爪さんなんか多分、理論できちんと冷静に伝えたほうが良いのかなと。「これが私にとっては非常に悲しみを覚えました」って伝えると「あ、さようでございますか!」と答えてくれそうだし。
逆に勝部君とかは、「ニャーニャー!」って言ったら、「ニャーニャー!」って返してくれそうだし、全然違うので、そこはその人の人間性を細かく分析していく。自分のやり取りが大事かなと思います。
染矢:さすがですね! 坂爪さんはどうですか?
坂爪:自分、結婚して5年くらい経つんですね。5年間共同生活して思ったこととしていくつかあるんですけど、まずは関係性ですね。結婚でも恋愛でも2人の関係性を作っていく上でコストを支払い、感情のマネジメントであったり、関係のメンテナンスをずっとやり続けていく必要があると思います。
だからメンテナンスの必要について同意できる相手、思えるだけの相手というのが大前提だなと思いますね。どうしてもほったからして上手くいくというのは無いので、コスト的なものも支払おうね、というのは約束できる相手、というのが前提にあると思います。
もう一つは、結婚でも恋愛でもそうだと思うんですけど、恋愛をしなくても生きていける人たちと付き合うとすごく上手くいけるんじゃないかなと。自分の体験ではそう思います。
自立した個人同士が付き合うのが上手くいく。結婚しなきゃ生きていけないとか、恋愛しなきゃ生きていけないとか、そういうのだと窮屈であまり良いことが起こらないと思って。まずは自立、個人のメンタルな部分でも良いんですが、自立が大事かなと実体験を通して思いました。
染矢:自立のためにはどうすれば良いんですかね?
坂爪:そこ、すごい難しいんですよね(笑)。
水嶋:全然自立できなぁい(笑)。
染矢:依存先を増やすと良いみたいなことは聞きますね。
坂爪:それは言いますね。自立の新しい定義で、たくさんの依存先を持っていることが自立というのは最近ありますね。だからできるだけ分散していくことはある意味では自立化と思いました。
染矢:それこそ坂爪さんが講義でおっしゃっていたパートナーを見つける第一ステップとして「社会的グループに属する」というのも、自立しながら相手を見つける、すごく良い方法なのかもしれません。勝部さんはパートナーシップで大切なことについてどう考えますか?
勝部:本当に色々あると思うんですけど、人それぞれによって大事なポイントというにはちょっとずつ変わってくると思うんですね。ただ、男性に共通して言えるのは、坂爪さんもメンテナンスとおっしゃったように、あぐらをかかないことかなぁと思うんです。
人と人との人間関係って、その都度その都度ちょっとずつちょっとずつ環境や気持ちが変われば変わっていくし、歳を重ねても変わっていくし、どうしてもあぐらをかいてしまうと続かなくなる。
たとえば、結婚前のカップルの2人が、結婚した途端2人の関係性が少し変わった時、今までと同じような関係の作り方だとすれ違い始めるってことも多いですし、夫の退職後のトラブルとかもよくある話です。
その都度変化に合わせて関係性をしっかり合わせていくような、常に向上心を持つことが大切かなと。日が変わればもう昨日の相手とは違う新しい相手なんだな思うくらい、決して「ウサギとカメ」のウサギにならないことが大事かなと思います。
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