
2025.02.12
職員一人あたり52時間の残業削減に成功 kintone導入がもたらした富士吉田市の自治体DX“変革”ハウツー
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池澤あやか氏(以下、池澤):最近はファブリケーションにハマっていて、私もともとWebが一番得意で、Web開発をずっとやっていて、それでずっとパソコンの中で完結する作業だったんですよ、今までは。
でも、それとデジタル技術とで陸続きになっている3Dプリンターとか、レーザーカッターがあって、自分で作ったデータを、実際手に取れるものに起こすのがすごい簡単になって、それに最近感動しました。
三枝孝臣氏(以下、三枝):何か最近、作ったものとか?
池澤:そうですね。最近は色々作ったというか。ワッペンを作りまして。
一同:かわいい!
池澤:この前、展示をしたんですけども、そのおまけみたいな。おまけっていうか、そこに販売スペースがあったので、じゃあ販売できるものも作ろうって。初めて売るものを作ったんですけど。
西村真里子氏(以下、西村):これ刺繍なの?
池澤:はい。
西村:Webの開発をやっている池澤さんがこういうものを。
池澤:そのWebの技術でこういうものを作れるように。
灰色ハイジ氏(以下、ハイジ):アウトプット先が画面だけじゃなくて。
池澤:色んなところに描けるように。これも刺繍の部分は。
西村:ポケット?
池澤:そうなんですよ。シャツに貼るとポケットみたいになるので。
一同:かわいい(笑)。
森永真弓氏(以下、森永):ポケットに貼るとポケットオンポケットみたいな。
(一同笑)
池澤:みたいな感じなんですけど、この刺繍部分は最初イラレで作って、それを刺繍データにおこすみたいな。そしてまたパソコンを通じて刺繍データにおこす。つまり最初はイラレで作っている、そして周りをレーザーカッターで切ってるんですけど、それもイラレデータでできるので。
森永:刺繍データって例えば縦の縫い目とか、横の縫い目とかあるじゃないですか、それを刺繍データにするみたいなやつ?
池澤:基本的にはこの絵というか、ここはこういう形でみたいなところは。
ハイジ:形と色に変える。
森永:糸の色みたいな。
池澤:糸の色は刺繍データでも変えられたり、逆に刺繍機のほうで変えられたりするんですけど、イラレで作ったデータを、まずWindowsで動く刺繍データを作るソフトに読み込んで、縦縫いとか横縫いとか決めて、選んで、それでその刺繍データっていうものを作って、それをデジタル刺繍機に入れて縫うみたいな。
森永:今日差し上げたタオルも、パワポとかLINEのスタンプを作っている時に、たまたま夏のコミックマーケット。コミケに行った時に、温泉タオルを売ってる人がいたんですよ。それで、温泉タオルってオリジナルで作れるんだって思って。もとがデジタルなのに、すごい古き温泉だって。
三枝:質感が出る。
池澤:いいですよね。
森永:そのまま帰って調べて、タオルだからちょっとこんな感じの絵で発注して、ロットが100なんで、今はうちタオルだらけなんですけど。
(一同笑)
三枝:そういうアナログ的なものが、デジタルのツールを使うことでまた甦らせられる。簡単にできるもんね。
森永:自分のデザインの印鑑とかも、普通のECショップですぐ発注できたりとか。
池澤:私、このハンコもレーザーカッターでウィーンってやって作りました。わりとそういうのも簡単にできる時代。
三枝:やっぱりそういう機械がちゃんとしたメーカーにしかなくて、高いお金を払わないとできなかったものが、わりと簡単に手に入ることによって作っていけるっていうのは、作る側の楽しみとしてはすごい。
森永:小学校の頃、自由研究の課題をやるのにどうしても電動の糸鋸が必要で、電車に乗って東京都児童会館まで通いつめて、おじさんに覚えられるっていう子供が。そういうことができる場所が、糸鋸だけじゃなくて、いっぱい増えてるっていうのはすごい嬉しいですし、楽しい。
ハイジ:私も中学生の時に、引きこもって表に全く出なかった時期があって、数年間なんですけど、その時に物の転送というか、最近はフード、食べ物の3Dプリンターとかできたりするのが出てきてると思うんですけども、生活のもの全てを家の中でというか、素材だけあれば、自分で作成できちゃうっていう環境にすごい憧れてたんですけど。
最近になってそれが実現化していて、さっきのスマートホームに近い話ですけど、材料と材料の図面じゃなくて、食べ物だったりレシピとかですけども、そこの2つがあれば個人で作れてしまう、引き込もれるっていうのがすごい。
森永:外に出る時はゴミを出しにいくときだけくらいな。
(一同笑)
ハイジ:自分で作れるっていうのがいいなって。最近は図面だけでまわってる状態というか、ものにしても仮に絵が書けない、デザインができない人でも、さっきの刺繍とか、スタンプとか着せ替えにしても、自分で何かを作らなくても、そもそも図面の状態がネット上に色々落ちているっていう環境っていうのが面白いなと。
森永:LINEのスタンプとかだと、私は違うんですけど、見ていて面白いなと思ったのが、スタンプのアイディアはある、企画はあるけど絵は書けないっていう。そうすると絵は量産できるんだけども、アイディアがないって人が組んで作ってたりとか。それが遠隔だったりとかするのがちょっとおもしろいなと思って。
初音ミクとかも、音楽を作る才能はあるのに、歌わせると超ど下手みたいな人の道を開いたような気がしていて。あれはソフトウェアが実現したんだけども、音楽を作れる人と歌える人がつながって実現するとかもなんかいいなって。
三枝:それ確かにWebじゃないと、今までできなかったことですね。
西村:名前は忘れちゃったけど、2~3年くらい前に、スタートアップでまさにアイディアがある人と作れる人でチームを組んでものを出すみたいなのがあって。やっぱり役割分担っていうか、自分で作らなくてもこの人に頼みたいとかっていう、森永さんがおっしゃってたみたいな形でビジネスができたりとかして。
森永:クリエイターって何だって話でいうと、さっき私スタンプを作ってましたけど、結局は仕事が忙しくなって、時間が取れなくなるとやらなくなっちゃうんですよ。自分の中での普通の会社員という仕事と、個人としてクリエイターでありたいっていうものを天秤にかけたときに、持続し続けるっていうパワーがある人がちゃんとクリエイターだなと思うんですよね。それができる人がプロだし、評価されるべきだし、一発屋はいっぱい今後もどんどん流れていくと思うんですけど。
三枝:でも、継続して作り続けて。
森永:それができるっていうのは違うなっていう。その人が継続して作れるために、投げ銭なのか、支援の為のお支払いなのか、できるようになるともっといいなと思います。
池澤:投げ銭だと今後、例えば日本がそんなに裕福じゃなくなってきた時が心配ですよね。
西村:海外からの投げ銭を。
三枝:森永さん、最近流行ったもの系でいうと、3Dペンをちょっと今日持ってきていただいたと。僕は今日初めて見るんですけど。
森永:これ3Dペンといって、プラスチックの芯というかインクで、中がアイロンみたいになっていて、中で溶けてインクになって、ボタンを押すと、芯が出てくるんです。何もしないでもうねうねうねってなっちゃうんですけど。
西村:ハリガネムシみたい。
森永:実は素材がプラスチックなので、全部黄色になっちゃうんですけど、温度が高いバージョンもあって、ちゃんとプラスチックでもABSっていう硬いプラモデルとかに使われてるようなやつだとちゃんと色が出てきます。
でもこれは今プラスチックに近い色が、温度がちゃんと合ってる。ピンクっぽくなってきた。これ多分、前に使った芯の色が微妙に残っちゃってるんですけど。
私が下手くそなんでうまくできていないんですけど、立方体とかつくれます、プラスチックの芯なんで。今はこれ四角ができてる状態で、ここから、こうやって縦に芯を伸ばしていくと。
三枝:なるほど。その段階でもうすでに3Dの立体が作れてる状態ってことですね。
森永:そうです、3Dの輪郭が作れる感じなんですよ。ちょっと今うまくいってないですけど。
池澤:3Dプリンターの手でやるバージョンですね。
森永:フリーハンドで。この間これを動画で見て、「やばい、これは欲しい」と思って、Facebookにあげていたら、これを買った後飽きちゃって、そのへんに転がしていた人があるからあげるって言われて、1~2週間くらい前に持ってきてくれて、使ってるって感じです。
池澤:今の3D出力ができる、例えば3Dプリンターとか、そういうものってまだ完全に製品みたいなプラスチックに、何か加工ができるわけじゃないじゃないですか。要するにプロトタイプの前段階として使うツールみたいな印象があるんですけど、このペンは一体何用?
(一同笑)
森永:私の腕が悪すぎるんであれなんですけど、もうちょっと練習したら……。
西村:今プラスチックでやわらかいじゃないですか、だけどABSだと……。
森永:そうですね。普通はもうちょっと硬いんで。
(一同笑)
森永:今これ無理やり立体にしてますけど、例えば平面でプラスチックで絵を描いてしまってそれを布地に貼り付けてみたいな。
池澤:これ糸の上でも描けるんですか?
森永:描けます。
ハイジ:デコレーションするみたいな。
及川紀子氏(以下、及川):もうちょっとくっついてくれるとありがたいんですよね。
三枝:立体デコレーションみたいにもなるってことですね。
森永:これ以外にもメーカーさんはいくつかあって、こういうことはやりやすいとか条件があるらしいんですけど、ぶっちゃけまだそれは私の手に余っていて使いこなせてないんで。年末年始の私の課題です。
及川:なるほど。
ハイジ:まさにツールですね。ここにアイディアを。
三枝:進化していく可能性があるような気はしますね。
及川:小学生くらいに戻ったような懐かしさをすごい感じました。
森永:硬いABSの芯とかでやれば本当に上手くいけば、網目状にスマートフォンを加工して、ケースとか作れるはずなんですよ。
三枝:なるほどね。
森永:慣れれば。
及川:本当だ、素材変えられるんだ。ありがとうございます。すごい。
ハイジ:今は道具に踊らされてる感が。
(一同笑)
及川:踊らされましたね。
森永:まだ私の手に余って、使いこなせてないんで。
三枝:3Dプリンターで作ったやどかりがあるっていうのを、うかがったんですけど。
ハイジ:イノマタアキさんっていうアーティストの方が、実際にやどかりのやどを3Dプリンターで作られて、色々な都市をやどにしていて。
森永:これにやどかりちゃんが入ってくれたってこと?
ハイジ:そうです。ただ作っただけだと、やどにしてくれなかったりとかして、CTスキャナーでちゃんと中の構造をスキャンした上で、やどかりの上に作品として色々な都市を、街を作られていて。
西村:素敵!
森永:上にゴジラとかなんとか。
(一同笑)
ハイジ:実際に生物のやどとして使われているというか、つけてくれてるっていう。
及川:そういうの嬉しいですね。
西村:すごいかっこいい。
森永:きっと、この子が大きくなったらまた別の子に、中古物件として。
(一同笑)
ハイジ:でもやっぱりトライアンドエラーの過程で、最初からじゃなくて、途中でかぶってくれなかったからっていう経緯でそのCTスキャナーで内部の構造をスキャンしていたりとかして、すごいその過程が面白いなと思って。
西村:こういうふうにするとヤドカリともコミュニケーション取れる気がする。
及川:コミュニケーションとりたいんですね。
西村:とりたいの。動物と、なんとでも。
(一同笑)
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