2024.10.01
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「ソロモンの偽証 前篇・事件」完成披露試写会(全1記事)
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司会:今日は監督・キャスト総勢16名の方にお越しいただきました。それでは早速ではございますが、お一人ずつご挨拶をちょうだいいたしましょう。
それではまず、公開裁判の提唱者・藤野涼子役を演じました、藤野涼子さんからご挨拶お願いします。
藤野涼子氏(以下、藤野):藤野涼子役を演じさせていただきました、藤野涼子です。今日は傍聴人の方がこんなにいらっしゃってくださると思っていなかったので、とてもうれしく思っています。
今日の『ソロモンの偽証』をみなさんに楽しんでいただけるとうれしいです。本日はよろしくお願いします。
板垣瑞生氏(以下、板垣):神原和彦役を勤めさせていただいた、板垣瑞生です。本当に僕はこの映画に関われて、すごい幸せだなぁと思っています。なぜなら、本当に仲のいい子供キャストとすごい大人のキャストのみなさんと、本当に最高のスタッフさんと一緒にこの作品をつくれたからです。今日はみなさん楽しんで見て帰ってください。
石井杏奈氏(以下、石井):三宅樹里役を演じさせていただきました、石井杏奈です。今回の前編では松子がいることで強くいられる樹里の姿や、松子への不器用な愛情表現を見ていただけたらいいなと思います。本日はよろしくお願いします。
清水尋也氏(以下、清水):大出俊次役の清水尋也です。今日はこんな素晴らしい会場で完成披露試写会をむかえることができて幸せに思っております。今日はみなさんに楽しんでいただければなと思っています。
富田望生氏(以下、富田):皆さんこんばんは。浅井松子役を演じさせていただきました、富田望生です。私自身、浅井松子という役に出会い、自分の生きていく上での考え方や人を想う気持ちがいい方向に成長できたと思っています。早くみなさんに浅井松子という役に出会っていただきたいと思っています。本日は楽しんでいってください。
前田航基氏(以下、前田):野田健一役を演じさせていただきました、前田航基です。今日はこんな多くの方に来ていただいて、ありがとうございます。一昨年の11月くらいからオーディションが始まったんですが、こうやって今日ようやくたくさん方に見ていただけることとなり本当にうれしくです。今日はよろしくお願いします。
望月歩氏(以下、望月):柏木卓也役を演じました、望月歩です。やっとみなさんに見ていただく機会をむかえて僕自身ワクワクしております。みなさん楽しんでいってください。
佐々木蔵之介氏(以下、佐々木):佐々木蔵之介です、こんばんは。ここからは大人が話すんですが、子供達の立派なご挨拶に、現場を思い出してしまいまして。現場でも彼らは真っ直ぐでひたむきで、きれいな心で芝居をしていました。
それに比べて……というわけではありませんが、僕たちも全身全霊でやりました。今日はみなさん楽しんでいってください。
夏川結衣氏(以下、夏川):夏川です。この映画では子供達がすごく成長して、本当に頑張って、歯を食いしばって、作品作りをしてくださいました。その中に私も参加することができて、たくさんの刺激をいただきましたし、これから見習わなければならないと思ったこともありました。今日は子供達をたくさん見てあげてください。よろしくお願いします。
黒木華氏(以下、黒木):森内恵美子役を演じました、黒木華です。久しぶりに会った生徒のみなさんがすごく成長していて、映画の中の先生役を演じていたことがすごく遠い昔のように思えたのですが、今日は5,000人のみなさまに見ていただくことがとても楽しみです。今日はよろしくお願いします。
田畑智子氏(以下、田畑):田畑智子です。この作品を通して、中学生のすごく純粋な役者さんと出会い、私自身が現場で自分がこの仕事を始めた当初の頃を思い出すことがありました。とても素敵な作品だと思います。今日はぜひ楽しんで帰ってください。
塚地武雅氏(以下、塚地):どうも塚地です。
「ここをこーこーこう」
(会場笑)
5,000人いますのでやらせていただきました。えー、この映画はですね、子供達の真っ直ぐな演技の才能と、そしてその才能を見抜いてキャスティングして丁寧に丁寧に演出した成島監督の才能……、そしてその2つの才能を理解できている僕の才能。
(会場笑)
この全てが合わさった素晴らしい映画だと思っております。僕自身も監督のおかげで新境地を開拓したようないい役をいただいたので、みなさんぜひ楽しんで見て帰ってください。
松重豊氏(以下、松重):北尾教諭役を演じました、松重豊でございます。監督と中学生のみなさんがすごい映画をつくった。そこに立ち会えたということが本当に幸せでした。試写を見ている間も僕の演技がみんなの足を引っ張らないかそればかり心配していました。それくらいみなさんの演技が素晴らしいんですね。今日はみなさんゆっくりとお楽しみください。
小日向文世氏(以下、小日向):こんばんは、小日向文世です。監督の誠実さ、粘り強さ、それから人に対する優しさがこの作品に色濃く反映されていると思います。この作品に参加できたこと、そして監督と出会えたことを本当に誇りに思っています。今日は楽しんでいってください。
尾野真千子氏(以下、尾野):みなさんこんばんは、尾野真千子です。私は23年後の役ということで、ほとんど出ておりませんが……、
(会場笑)
本当にこの作品に参加させていただいたことがうれしく思える作品でした。今日は皆さんにも楽しんでいただけたらと思っています。ありがとうございました。
成島出監督(以下、成島):監督の成島です。今日はお忙しい中、こんなにたくさんの方にお集りいただき本当にありがとうございました。本当にみんなで力を合わせてつくりました。嘘ではなく、本当に最高のチームで仕事ができたと思います。本当に関係いただいた全ての方にお礼を申し上げたいと思います。
宮部先生の素晴らしい原作との出会いから、ようやくこうやってみなさんにお披露目できる日が来て感無量です。今日は楽しんでいってください。ありがとうございました。
司会:さて、本作のタイトルは『ソロモンの偽証』でございます。この「偽証」にちなみまして、みなさまのこれまでについた一番大きな嘘を教えていただきたく思います。それでは、まず藤野さんお願いします。
藤野:私が生きてきたなかで一番大きな嘘というのは、私のお母さんは食器を集めるのが好きなんですが、けっこう高価な食器だとかも集めていて、ある日私がそれを洗っていたんですね。
お母さんが大切にしていた、食器を壊してしまったんですね。でも、お母さんが怒ると怖いので、私は一人っ子なので兄弟にもなすりつけることができずに、「どうしよう、どうしよう」と思っていたんです。そこで思いついたのが、お父さんになすりつけようと思ったんですね。
(会場笑)
お父さんが壊したことにしようと思って、お母さん言ってしまったんですね。それは今でも隠していて、はじめて告白したんですけど……。はい、そういう嘘をつきました。
司会:それは言ってしまって大丈夫なんですか?
藤野:帰ってからが怖いですね。
(会場笑)
司会:映画の中で、藤野さんのお母さんを演じた夏川さんはいかがですか? これまでについた一番大きな嘘はどんなものがありますか?
夏川:数え上げるとキリがなくてですね。
(会場笑)
でも、涼子ほどの衝撃的な嘘はないので、他の方にいっていただいてよろしいですか?(笑)
(会場笑)
司会:わかりました(笑)。それでは大人になった藤野さんを演じられた尾野さん、まいりましょうか?
尾野:そうですね、まだ売れていない頃に実家に帰って、お母さんが「仕事入ってるの?」と言われて「うん、入ってる!」って答えましたね。全く入ってなかったんですが、「入ってる! 2個くらい入ってる!」って言って帰ったことを覚えていますね。
(会場笑)
司会:やはり、ご家族を安心させたい気持ちがあったんでしょうか? 大きな嘘でもみなさん誰かのことを思って嘘をつくといったことなのでしょうか? ありがとうございます。
司会:では、続いての質問なのですが、公開裁判に関連しまして撮影中、「この人、有罪だな」と思ったエピソードをお聞かせいただければと思います。誰が有罪で、どんなエピソードがあったのか教えていただけますでしょうか? では、板垣さん。 板垣:僕が有罪だなと思ったのは、大出君役の清水君ですね。何が有罪かというと、その大出君に殴られるシーンの後ですごく優しくしてくれるんですよ。本当に優しさあふれる少年で、ずるいですよね。こういうのは本当に罪だと思います。(実際と)真反対の役ができるということはすごいことだと思います。
清水:何を買ってあげればいい!?
(会場笑)
板垣:チロルチョコを。
(会場笑)
司会:ありがとうございます。続きまして前田さん、まいりましょうか?
前田:これまた清水君なんですよ。彼はなかなか罪深い男で。大泉学園というところで撮影していたんですが、けっこう遠いので朝が早いんですね。眠たい感じでくるんですが、朝景気づけに一発ギャグをやれと毎日言われまして(笑)。
それをふって、僕が一発ギャグをやってみんなが無視するというところまでがオチなので、毎朝僕を傷つかせるというところが罪ですね。
(会場笑)
みんなのテンションはそれでけっこう盛り上がるんですけど、僕1人が落ち込んでいるという。
清水:今日は(一発ギャグ)やってないですよね?
司会:無茶ブリきましたね!
(前田氏、無言)
司会:じゃ、次行きましょう!
前田:助かります!
(会場笑)
司会:今度は佐々木さん、いかがでしょう?
佐々木:質問なんでしたっけ?
(会場笑)
司会:この人は有罪だなと思った人で。
佐々木:この映画はクリスマスの次の日に雪が積もっていて、そこで死者が出るというお話なんですが、この撮影したのは去年の夏です。
(会場笑)
ものすっごい暑いんですよ。撮影って冷房とかをつけたら音とかで分かっちゃうので、閉め切るんですよね。で、外の雪は綿ですね。そこで、コタツつけてちゃんちゃんこを着て、「あっ、寒っ」って芝居をやってました。この後ぜひ楽しんで見てください。
司会:そんな風には見えないシーンですよね。では、塚地さんいかがですか?
塚地:ありますよ、そりゃ。あれですかね、娘役の松子と見ていただいたら分かるように僕の娘っぽい役の。
(会場笑)
本当に憎めない感じのキャラクターですし、本編中に悲しい涙ながらみたいなシーンのときに、監督の演出でもあるんですが、そのシーンの前に我々両親の前で手紙を書いてきて、その手紙を読んでくれて、そのままそのシーンがはじまるみたいな……。
「それは泣けるわ!」みたいなね。そこは罪ですよね。
司会:劇中とはいえ、いい娘さんをお持ちになりましたね。
塚地:ちゃんと育って欲しいです。
(会場笑)
変な男が寄り付かんように見守っていきたいです。
司会:それでは、最後に成島監督と、主人公を演じられます藤野涼子様より一言ずつちょうだいしたいと思います。では、まず成島監督からお願いいたします。
成島:はい、この映画はこの子達が泣きながら、笑いながら本当に一生懸命になってつくった作品です。それを素敵な大人のキャストに支えていただき、本当にそこは嘘ではなく、最高のキャストに囲まれ、一丸となって映画を完成できたことを私自身とてもうれしく思っています。
どうか、この後の試写会でもこの子達をみなさんに応援していただけたらうれしいです。みなさま、本日は会場にお越しいただきありがとうございました。
藤野:みなさん、今日は傍聴人として参加いただいていると聞いているんですが、この映画を見ていただく中で、真実・嘘とはどういうことなのかを見てもらいたいと思います。
私自身も、俳優さん方やスタッフさんのおかげもあり、映画が進んでいく中で、大きく成長することができました。この作品に出会えたことを心から感謝しています。
この作品を本日お集まりになったみなさんに楽しんでいただけるとうれしいです。本日はありがとうございました。
司会:ありがとうございました。それでは、今一度大きな拍手をお願いいたします。
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