2024.12.03
セキュリティ製品を入れても検出されず…被害事例から見る最新の攻撃トレンド 不正侵入・悪用を回避するポイント
リンクをコピー
記事をブックマーク
猪子寿之氏:これもちょうど今、11月末ぐらいまで佐賀の有田町というところでやっています。有田焼という磁器があるのですが、日本の磁器というのは有田焼が1番初めなので、有田焼の歴史というのは日本の磁器の歴史でもあるんですね。
ちょうど2015年で400周年なので、その手伝いをチームラボがやっています。これは「未来の有田焼があるカフェ」というタイトルなんですけれども、有田焼というのは普通に今現存していて、普通に売っている。窯元が普通につくって普通に売っている有田焼ですが、それを前もって今ある有田焼に合わせてコンテンツをつくっていて、テーブルに置くと皿の絵柄が、そのまま皿から飛び出してテーブルだとか空間をつくっていくというそういう作品。
これは有田焼400周年を記念してつくったものでアートじゃないんだけれども、さっき見せたようないろんなアート作品をつくっているし、アート以外にこういうようなこともやっていたり。例えばイベントみたいなこともやっています。
これは2014年の夏に香川県で「香川ウォーターフロント・フェスティバル」というイベントをやっていたときのものなんですけれども、瀬戸内海が国立公園に指定されて80周年だったので、それを記念して海の中にスクリーンを立てて海水を吹き上げて、海水をスクリーンに仕立てあげ、プロジェクションマッピングをしました。水なので、向こう側の夕日とかが透けているんです。
ちょうどこの屋島という場所で、1000年ぐらい前に源平屋島合戦が行われたのでそれを再現した物語をつくったり、あとはせっかく海なので釣りをやろうと思った。ウォータースクリーンに釣り糸が何本か引っ掛かっていて、自分のスマホが釣り針になっていて、魚が引っかかったら、スマホを振ったりぐるぐる回すとリールが回って釣るという。何か異様な光景になっているんですけれども(笑)。
2013年のクリスマスにつくったクリスマスツリーで、さっきの雲の彫刻で言っていたのと同じような考え方でLEDを円柱状に堆積させて、それで光の彫刻みたいな形でクリスマスツリーをつくりました。スマホで飾りつけができて、飾りつけを投げるとこんなふうに立体物として生成されて飾りつけられていきます。
これを今年はもっとすごいバージョンが上がったものを福岡でつくっているので、もし福岡に行くことがあったらぜひ。
それはデジタルになる前はほとんどなかったようなことで、モナリザを誰と見ようとあんまり関係なくて、ほかの人がいるとちょっと見にくいとか混んでいるなみたいなことはあるけれども、モナリザと自分の話なんですね。
僕らがつくっているようなものというのは、例えばさっきのハウステンボスの木であれば光が向こうから来るときっと向こうに誰かがいるんだろうし、いっぱいいろんな色が来ていたら向こうにすごく激しい人がいるのかな、と考えたり。少なくとも作品の前にいる観客同士の関係性が変わると思っているんです。
関係性がすごく変わるということにフォーカスを当てていて。実は作品があることで個々の人々の関係性が変わるんですよ、ということにフォーカスを当ててやっているプロジェクトがあるんです。
例えばどういうものがあるのかというと、これは「お絵かき水族館」といって、魚の絵を書くとその魚が泳ぎ出すという。もちろん魚に触ると逃げるし、えさをあげると寄ってきたりします。
僕は小さい頃、絵を描くのがすごく好きでよく絵を描いていたんですけれども、見せることもそんなになければ誰か他人の描いた絵を見ることもなければ、大体1人でずっと描いていました。「お絵かき水族館」の場合、みんなの前で否応なしに泳ぐので、みんなの前で、描いている子どもたちも結構どの魚がキャッチーかみたいなのをやっぱり直感的にわかるみたいで、すごい勢いで例えばすごくキャッチーなクラゲとかが出てくると、みんなそれを真似したりして全体的にすごく早くクオリティーが上がっていくんですよね。
これは、「お絵かきピープル」といって、人を描くとそれが3次元の人間になって、何かいちゃいちゃしたりケンカしたりするというのを今六本木ヒルズでやっている、pixivというWebサイトの展覧会「pixiv祭」でやっているんです。
そこにお絵かきピープルというのを、こんな感じで等身大ぐらいの人を平面に絵を描くと3次元のキャラクターとして現れるんです。
これは動画のプリクラみたいなのをつくっていて、チームラボスタジオというどこでも簡易的なスタジオになって動画が簡単に撮れるというスタジオをつくっているんですけれども、これはその空間にお絵かきをするものです。
ペンや銃を持ってボタンを押すとインクが出て、ボタンを外すとインクが出なくてという、そういう空間に絵を描けるペンを持って絵を描きます。そうすると、その姿が動画になって、その動画がもらえるというのもちょうどヒルズの「pixiv祭」でやっているので、ぜひ見に行ってみてください。
あとはさっき言った未来の遊園地というのは、色んなアトラクションをつくっていて、さっきの「お絵かき水族館」以外にも本当に色んなものをつくっていて、これは象形文字が下りてきて象形文字に触るとそこから絵が生まれるものです。
例えば「ゾウ」という文字に触れると象が出てきたり、今「土」という文字に触れたので土が生まれたりして、世界ができていく。互いに影響し合っていて、例えば土を出し、誰かが雨を降らせると土から草が生えたり、誰かが太陽を出すと草から花が生まれたり、花が生まれたり、草が生えてくると例えば牛が寄ってきたり、犬が来ると羊が逃げたり、互いに影響し合いながら世界がつくられていったり物語がどんどん変わるという、そういうものをつくっていたり。
これはまだちょっとつくっている途中なんですけれども、「つながる! 積み木列車」。例えば赤い積み木同士を置くと、こんなふうに線路が生まれて電車が走りだしたり、線路が余計につながるとちょっとずつ電車がパワーアップしてという、積み木をみんなで置くことによって街をつくっていくとか、そういうことだったり。
ただ電車が曲がれないような角度で置くと電車がつながらなくて、今左上は小さな電車が走っていると思うんだけれども、あれは今角度が急すぎてつながらなくて、動かすことで角度がある一定以下だとつながっていくというので電車がパワーアップしていくと。
自分もやっていたんですけれども、積み木ってどうしてもひとりで遊んでしまうので、静的に関係性がつくられていってしまって。もうちょっと共に何かをつくるみたいな体験になったらいいなと思ってつくったんです。線路と道路がつながった踏切ができたり、川の上に橋ができたりというような。
これは「小人が住まうテーブル」という作品で、物とか手とかを置くと小人が寄ってくるという、これもちょっとつくっている途中なんですけれども、こういうテーブルをつくったりしています。
文字とかもそうだし、さっき言ったように絵もそうだし、僕らからすると表現したことが、その表現そのものとして単独で存在できるので、表現されたものの自由度というのが極めて上がったと思います。例えば油絵とテクノロジーは無関係だった。
もしくは例えば昔の、みんなは知らないと思うけれども、昔は写真というのはフィルムに撮って焼きつけて物質として存在していたんだけれども、その頃はテクノロジーと無縁でした。しかし、写真がデジタル化された瞬間にテクノロジーとの関係性がすごく急激に上がって、普通に今iPhoneとかでもすぐにみんな加工したり、LINEで送る前にちょっと加工したり、テクノロジーですぐいじるよね。
デジタル化されることによって、すごく自由にいろんな表現そのものとテクノロジーというのがセットになってきていて、表現そのものがすごい、表現されたものというのはすごく自由になるので併用可能になっていく。
インタラクティブだったり延々と変わることだったり、よりそういうふうになっていくことによって、いろんなそこにある物と個人じゃなくて、物と集団だとか、人と人との関係性をすごく変えていくようなものがつくれるんじゃないかと思って、僕らはそういうアプローチを取っている会社です。
2024.11.29
「明日までにお願いできますか?」ちょっとカチンとくる一言 頭がいい人に見える上品な言い方に変えるコツ
2024.12.03
職場の同僚にイライラ…ストレスを最小限に抑える秘訣 「いい人でいなきゃ」と自分を追い込むタイプへの処方箋
2024.12.04
いつも遅刻や自慢話…自分勝手な人にイラっとした時の切り返し 不平等な関係を打開する「相手の期待」を裏切る技
2024.12.02
給料や人間関係が良いだけでは部下は満足しない メンバーの「働きがい」を育む5つのステップ
2024.11.27
何もせず月収1,000万円超…オンラインゲームにハマって起こした事業 大学中退し4社立ち上げ・2社売却した起業家人生
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
2024.11.29
やたらと多い自慢話、批判や噂好き…「自己重要感」が低い社員の特徴 管理職が知っておきたい「一生働きたい職場」の作り方
2024.11.26
タスクの伝え方が部下のモチベーションを左右する マッキンゼー流、メンバーが動き出す仕事の振り方
2024.12.02
大企業での肩書を捨て、起業家になる決心をした背景 キャリアの中での「最後の1勝」を取るために立ち上げた事業とは
2024.12.06
嫌いな相手の行動が気になって仕方ない… 臨床心理士が教える、人間関係のストレスを軽くする知恵