2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
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朴正義氏(以下、朴):テレビをやらせてもらってるのでアレですけど、とにかくお祭を作りたいなって。ネットの時代だから生まれた祭りというか、全世界の何百万年前からあるお祭りって……テレビも、日テレさんの24時間テレビってテレビ局がある限りずっとやってれば、夏の風物詩みたいな感じだと思うんですけど。
それを1個でも作れて、「バスキュール祭り」って名前でなくてもいいんですけど(笑)、そういうものを1個でも残せたら死んでもいいな、みたいな。
三枝孝臣氏(以下、三枝):それはテレビが参加していたほうがいい?
朴:それはテレビが人気者であればアレですし、テレビがなくてもできるかもしれない。でもそれは、ひょっとしたら『BLOODY TUBE』がハンパないことになってるかもしれないですけど。
でもオリンピックやワールドカップもテレビの時代に生まれたお祭りだと思って、あれって超アスリートとか超スターさんがいるからのお祭りで、大衆が行く……阿波踊りとか最高だと思うんですけど、大衆が参加する国単位の祭りとかできたらやばいと思ったりって感じですかね。
三枝:中村さんどうですか。
中村洋基氏(以下、中村):あんまりテクノロジーじゃないですけど、テレビ番組向けでいうとミステリーとかあるじゃないですか、ドラマで。あれで「完全犯罪」「密室殺人事件」みたいなのがあるじゃないですか。あるんだけど、最後の15分くらいで種明かししますよね。(種明かし)しないで、完全なトリックと十分な手がかりを残しただけで番組が終わっていいんじゃないかなと思って。
で、その後で頭の良いやつとかがソーシャル上で「どうなんだどうなんだ、次のストーリーはどうなんだ」って言って、翌週の初めの15分に刑事がやってきて全部答え合わせすると。で、残りの30分でまた新たな密室殺人事件が起きる、っていうドラマをやってみたいですね。
猪子寿之氏(以下、猪子):区切りを変えるってことですね。
三枝:面白い。
中村:全然テクノロジーっていうか、別に(区切りを)変えてるだけですけど。
猪子:でもここに余白ができて、参加できるボリュームができますもんね。1週間の余白がね。
中村:まだイノベーションが行われてないものって家の中にいっぱいあると思うんですよ。例えば鏡とか。鏡見て肌年齢わかったらいいじゃないですか。あと、電力のコンセントをインターネットに繋げてみたら電力の流入量もわかるし、オン・オフもできるし、わからないですけどお金に換えることもできると思うんですね。
そういうように、ネット化されてないみんなの身の回りにあるものをネット化する、みたいなのをやりたいですね。
猪子:いっぱいやりたいことはあるんですけど、遊園地とか作りたいですね。すっげえ巨大な。ハンパなくでかいの作りたいですね。
三枝:ウチで子どもたちに向けての「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」をやるけど、ああいうのをもっと……。
猪子:超デカいの。ハンパなくデカいの作りたいですね。
三枝:それは規模感が必要なんですか。それとも……。
猪子:いっぱい作りたいじゃないですか!(笑) いっぱい作りたいんですよ、僕。いっぱい作れればいいなと思って。
三枝:そうなると、フランチャイズでそのくらいの規模のやつがそこら中にあるっていう? それとも1個でデカいやつ?
猪子:1個でデカいやつ。でもそれは無理なんで、今は小規模でバーッとやってるんですけど。それが上手くいったらだんだん大きくして、ドーンっていうのを。
三枝:「チームラボランド」みたいな。
猪子:そういうのを作りたいですね。
朴:すべり台とか、全国の公園にあるような大量生産するやつをチームラボが(作ってほしい)。あれをデジタルにしてどうやってメンテするかわからないけど、そういうのやっても面白いと思うんだけど。
中村:すべり台とか変えようがめっちゃありますからね。
猪子:ああいう「パーク」っていうか「遊園地」っていうか、今までの遊園地っていうと乗り物なんだけど、すべり台って能動的じゃないですか。そういうのをデジタルで拡張したほうが……巨大なのを作りたいですよね。
朴:野ざらしであるようなやつは確かにやってみたいなと思いますけどね。
猪子:どうしても今までは乗り物だったんで、基本は。言っても産業革命が起こって産業社会になって、乗り物が人類にとって一番革命だったんで、遊園地も乗り物ベースだったと思うんですよ。だって、それが一番エクスタシーだったんですから。
でもデジタルの革命が起こったんで、そういう概念のまったく新しい遊園地を(作りたい)。そうすると乗り物ベースじゃないんで、例えば都市、ビルディング型の遊園地ができると思うんですね。今まではどうしても乗り物だったんで広いスペース、郊外型(になる)。遊園地って絶対郊外型だったんですけど、都市の中心部にビルディング型の遊園地みたいなのを本当は作りたいんですよね。明日とかに(笑)。
あとは、街とか作りたいですよね。街まるごとアート作品みたいな。なんか……なんだろう。アートだから買う人がそこに住むんだけど、公共的な都市とアートの境界線がないような、入り混じってるような、なんか「全部アート!」みたいな。
今ちょっとやってるんですけど、ウチもこの前、運河の木を全部ライトアップして人が近づくと色がバンッと変わって、パッパッパッってなって。色が変わるんで、その場の勝負っていうの? 明るさって担保してるわけじゃないですか。
だから実は公共物って……何が言いたかったかっていうと、公共物って公共性を担保するために最大公約数的なものになってて、すごくつまらなくなったんだけど、たぶんデジタルになって可変的になったり変容できたりその場で知覚できたりすると、公共性を担保したままもっとすげえエンターテインメントになり得ると思っていて。
だから公共なんだけどエンターテインメントとか、公共なんだけどアートみたいな、街全部アート作品みたいな。信号とかそれで売りたいですよね。家とかも建て売りで(笑)。最終的に。
深津貴之氏(以下、深津):僕は昔から、インターネットとテレビを一瞬で融合できるんじゃないかって常々考えてるんですけど。
技術的にはそんなにかっ飛んでるわけじゃないんですけど、いろんな問題ってツイッターとフェイスブックのタイムラインにテレビをそのまま貼れて、つぶやきながら生放送をみんなで見れれば、諸々全部インターネットとテレビの分断からセカンドスクリーンから解決できるんじゃないかと思うんですよね。
朴:それに近いのを作っちゃったことがありますが。あんまり見せると、テレビ局さんにいい思いをされない感じのことを作っちゃって(笑)。
深津:ラピュタとかやってるときに、普通にテレビ見てつぶやくんじゃなくて「ラピュタやってる」みたいなのをツイッターにつぶやいたら、ツイッターのタイムラインの中でラピュタが放映されてみんながラピュタ見れてってなると、どんどん人が参加していって一気にみんなが見るっていう。
今までインターネットでできなかった、テレビの良さをインターネットに持ってこれるし、テレビのほうも今までできなかった双方向性というところがインターネットで補完されて、部融合するっていう。意外といけるんじゃないかなと思うんですけど、まだ実行できる立場でもなく提案できることもなくて、ずっとモヤモヤしてたりとか。
朴:Android TVでアプリを作っちゃえばいけるかもしれない、ひょっとしたら。あんまり言うとアレかもしれないけど。
三枝:放送局側がいろいろ……(笑)。
朴:そうですね(笑)。
深津:貼った中でCMが流れれば、テレビで流すのと何も変わんないみたいな。大丈夫だと思うんですけどね。通信さえ大丈夫なら。
(了)
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