2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
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角田陽一郎氏(以下、角田):どうも、よろしくお願いします。
はあちゅう氏(以下、はあちゅう):よろしくお願いします。
角田:はあちゅうさんに、このCOMMUNE246のスパイスアップトークセッションに出ていただきたかったのは、僕はよく、はあちゅうさんのTwitterでつぶやかれているのを見るんですけれど、はあちゅうさんって好きなことを仕事にしているじゃないですか。
はあちゅう:そうですね。今年の9月からフリーになって、まさに好きなことを仕事にできたかなって思っているんですけど。
角田:先ほど「真のエリートとは何か」みたいな話をしたんですけど、結局「エリートとは好きなことをやるだけの好奇心と、チャレンジ精神がある人なんじゃないか」となりまして、そういう意味で言うと、はあちゅうさんはエリートなわけですね(笑)。
はあちゅう:えっ、エリート!?(笑)
角田:そう、エリート(笑)。
なので、せっかくこのCOMMUNE246にお客様が来てくださっているので、どうやればやりたいことが仕事になるか。要するに、どうすればやりたいことで食べていけるかみたいな、そんなお話を聞きたいなと思って今日はお呼びしました。
はあちゅう:食べていけるといえば、こういう登壇させていただく機会のときに「何で食べていけますか?」みたいな質問をいただくんですけど、「食べていける」ぐらいの気合いじゃ無理だよ! って思っちゃうんですよ。
角田:「食べていけますか?」ぐらいの質問をしているようじゃ、食べていけないってことですか?
はあちゅう:その覚悟が「僕は食べていきます!」の人じゃないとだめだと思うんですよね。食べていけるかどうかでやることを決めるんじゃなくて、やっていることを食べていけることにするというのが正しい順番だと思うんですよ。それにプラスして「食べていける」って、何かギリギリな生活のイメージがあるじゃないですか。
角田:ちょっと裏寂しいアパートみたいのを想像しちゃいますもんね。
はあちゅう:それこそ1食300円の牛丼を毎日食べていたら、それは食べていけますよ。なんですけど、フリーでせっかく好きなことでお仕事をしていこうと思うんだったら「圧倒的に成功してやろう」というちょっとした野望みたいなものが必要かなと思っていて。「食べていけるぐらいの仕事」じゃないと思うんですよ。
自分の好きなことを仕事にするのであれば、お仕事の収入というのは対価だと思うんですね。拍手の数だと思って良いと思うので、それぐらいの大きな拍手を「俺は勝ち取ってやるぞ!」という気合いでもって臨んでほしいので「食べていける」とか、そんなしみったれた言葉は使っちゃだめ! って(笑)。
角田:しみったれたことは質問するな! と(笑)。なるほど。
はあちゅう:ちょっと嫌な言い方ですけど。
角田:それって昔からそういう考え方だったんですか?
はあちゅう:いや、そんなことは全くないです。
角田:何かチェンジしたきっかけとかはあるんですか?
はあちゅう:私の最初のキャリアは電通だったんですけど、それこそ私が電通にいたときから、次の会社のトレンダーズというソーシャルメディアマーケティングのベンチャー企業に移るときは、「最悪食いっぱぐれないように、逃げ道を用意しなきゃ」みたいなこととかを考えるほうだったんですね。
なんですけど、ここ数年ですごく変わったかもしれないです。「何をしてでも好きなことして成功する」という、ちゃんと上を目指したいなと思えるようになりました。
角田:それって、「どういうふうに考えるとうまく行く?」という具体例とかあるんですか。
はあちゅう:私は最近、ずっと大切にしていた連載を2つやめたんですね。11月に。
自分の看板連載と言っても良いもので。最近私、恋愛コラムのお仕事が多くて、恋愛の記事を書くことが多いんですけど、そのきっかけになった「AM」というサイトでの連載が2年間続いていたんですね。
読者の数も1番多くて、「あれが好きです」と言ってくださる方が多かったので、大事に大事に続けてきたんですけど、それを11月にやめました。そしてもうひとつ、anan総研といってananの誌面での連載とWebでの連載というふうに続いて来たものをやめたんですけど。
角田:どうしてやめちゃったんですか。逃げ道だったんですか?
はあちゅう:いや、それは、本当にフリーで食べていく覚悟というのをつくろうと思ったときに、今やれることではなくて、5年後にやっていたいことに照準を合わせて自分の仕事を変えていかなきゃいけないなと思ったんですね。
確かに、AMとananは書いていて楽しいですし、「書ける」ことなんですよ。でも毎週毎週2年間やってきて、「これをずっと続けていたら、自分の成長がないな」と思って。もっと新しいものを書いていかないと読んでいる人も多分飽きるだろうし、書いている私が、同じ芸をずっと見せているみたい。一発屋さんっていうんですか。
角田:何となくわかります(笑)。
はあちゅう:「書ける」というより「こういうのに挑戦していこう」というのに自分を合わせていかないと、会社員ではないので、誰かが道をつくってくれるわけじゃないと思うんですね。そういうときに、自分で「こうなりたい」というのを思い描いて、それを見据えたお仕事を自分でつくっていかなきゃって思いました。
角田:なるほど。わかりました。
角田:じゃあ、今日ここにいる全員が「食べていけますか」ではなくて「食べていきます!」という人であるという前提だとします。だとして、その次に考えることは何か? 何をすれば良いのか? はあちゅうさんがそういう気持ちになったとき、それこそ学生の頃でも良いですし、どう次に進もうと思ったのか? というのは何かありますか?
はあちゅう:次に進もうと思ったときですか?
角田:具体例で言うと。例えば、海外旅行を人の金で行ったんですよね。すごく下世話な言い方しちゃいましたけど(笑)。
はあちゅう:そうですね。大学の最後の年に世界一周をタダでするという企画をブログでやって。
角田:世界一周をタダで行くってすごいですよね?
はあちゅう:ラッキーですよね(笑)。
角田:だから、それって普通なら「そんなことできないじゃん」とか、「どうやればできるんだ!?」と思って、大体やめちゃうじゃないですか。どうやって進めたんですか?
はあちゅう:普通に考えたら頭おかしいですよね(笑)。
角田:頭おかしいですよね(笑)。
はあちゅう:卒業旅行にお金出せって言っているわけだから。私も「そんなことできるかな?」って、思いながらなんです。それでも「やろう」って決めるしかなくて。
やらない理由はいくらでもあって、ほかにもやりたいことはたくさんあるし、そもそも人に迷惑をかけるかもしれないし……っていう後ろ向きの理由は探していけば切りがないんですけど、そうしたら「やらない人生」になっちゃうので、やらない後悔が多分後に残ると思うんですよね。
だったら、やる理由とかをどんどん探していくとか、やるための方向しか見ないようにする。そうすると道が開けるというか。
はあちゅう:さっきも11月に2つの連載をやめたと言ったんですけど、連載をやめた後、私は小説を書きたいってずっと言っていて、ちょいちょい書いたりとか、文学賞に地味に応募したりとかしているんですけど、この歳で(笑)。
そういうことをしているというのを、前々からわりと言っていたんですけど、その連載をやめたタイミングで、全く知らない編集者さんから「小説を書いてみませんか?」というオファーをいただいたんです。出版社さん側からちゃんとオファーをいただいたのは初めてだったんです。
だから、覚悟が決まったときって、道が開けるんだなと思って。そういう、自分ではないところの力が導いてくれるというのがあったんですよ。それも自分でそういうふうに信じているだけなのかもしれないんですけど。
角田:何か叶えたいことってあるじゃないですか。叶えたいことがあるときは叶わないとしても、何年後かにそのスキルというか能力が身についてくると、今度向こうから寄ってきますよね。叶えられることって。
はあちゅう:そうなんです!
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