ログミーBusinessアンバサダーが選ぶ「新年に読みたい一冊」(全3記事)
新規事業や困難な事態を乗り越えるための5つの原則 仲山進也氏が選んだ「新年に読みたい一冊」
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『エフェクチュエーション 優れた起業家が実践する「5つの原則」』吉田満梨、中村龍太/著(ダイヤモンド社)
「せっかくの休みは読書したいけど、何を読んだらいいかわからない」ということはありませんか? そんな読者のみなさまに向けて、ログミーBusinessアンバサダーである、仲山考材株式会社 代表取締役/楽天グループ株式会社 楽天大学学長の仲山進也氏に、「新年に読みたい一冊」について寄稿していただきました。
仲山進也氏が選んだ「新年に読みたい一冊」
この中に「年始に計画を立てるけど、うまくいかないことが多い」という方はいらっしゃいませんか? そして、次のようなことをしていませんか?
・計画を立て、足りないリソースを手配するところから始める・理想的な目標を設定する・一人でがんばろうとする・思い通りにいかないと「失敗だ」と落ち込む・想定外のことが起こったら、計画が進まない言い訳にするそんな方に読んでみてほしいのが、吉田満梨さんと中村龍太さんの共著
『エフェクチュエーション 優れた起業家が実践する「5つの原則」』(ダイヤモンド社)です。
この考え方は、物事をやり始めて軌道に乗せるまでに起こるさまざまな困難や、予測不能な出来事をうまく乗り越えるために、極めて有用です。ぼくも新規事業(楽天大学)を立ち上げたり月刊誌を創刊したりなど、やり方がよくわからない仕事、やってみないとわからないプロジェクトを数多く経験してきたのですが、この本を読んで「そうそう、わかる!」「こういう言語化の仕方があったのか!」と首がもげそうになりました。
困難な事態を乗り越えるための5つの原則
5つの原則を簡単に紹介しておきます。ネーミングがおもしろいのもおすすめポイントです。
1. 「手中の鳥」の原則:まずは手元にある資源(スキル、知識、人脈)を見直し、それらを活用できる小さな一歩から始める。2. 「許容可能な損失」の原則:目標達成アプローチではなく、失敗しても許容できる範囲で(ゲームオーバーになるラインを決めて)小さく始める。3. 「クレイジーキルト」の原則:予期せぬ出会いをきっかけに、協力者や支援者を増やして共創を進めていく。4. 「レモネード」の原則:甘いものが欲しかったのにすっぱいレモンしかできなかったら、レモネードにすればいいじゃない。5. 「飛行機のパイロット」の原則:外部要因や環境の変化に振り回されるのではなく、自分でコントロールできることに集中する。ちょっとでも興味がわいたら、本を読んで「最初の一歩」を踏み出してみてください。2025年がより柔軟で創造的なおもしろい一年になりますように。
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