2024.12.24
ビジネスが急速に変化する現代は「OODAサイクル」と親和性が高い 流通卸売業界を取り巻く5つの課題と打開策
Bumblebees Play ... And it's Adorable(全1記事)
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ハンク・グリーン氏:ふとした日常で、動物が戯れているのを見ると幸せな気持ちになれますね。子犬がじゃれ合っていたり、鳥が雪の中で羽ばたいていたり……。なんだかハートがほっこりします。
さて、ここですてきなお知らせです。かわいらしく遊ぶ、思いがけない生き物をご紹介しましょう。学術雑誌『Animal Behaviour』に先月オンラインで掲載された論文によりますと、なんとマルハナバチも遊ぶというのです。
動物行動学において「遊ぶ」とは何かを定義するのは困難です。動物は「遊んでいるよ」と教えてはくれません。そこでこの研究グループは、遊ぶ行動に5つの分類基準を設けました。例えば、行動に「エサを捕る」などの明確な目的がないこと、複数回観測されることなどです。
2017年に刊行された論文によりますと、イギリスを拠点とする研究グループが、マルハナバチを訓練してゴールにボールを移動させ、うまくできたら砂糖水を褒章として与える実験を行いました。
すると、遊んでいると確認が取れたわけではありませんが、マルハナバチには特に褒章を与えられない場合でもボールをつつき回す行動が見られました。明確な理由が見られなかったため、これには「遊んでいる」可能性があると考えられます。
こうして、史上もっとも愛くるしい実験が計画され、マルハナバチが自由に転がせるボールが用意されました。
そもそも、マルハナバチはなぜボールを転がすのでしょう。ハチが花から花へ飛び回って蜜や花粉を取集するには、能力的・身体的な技術が必要ですが、生まれながらに備わっているわけではありません。
技術を身につけるには訓練が必要です。つまり、マルハナバチがボールを転がすのは、体力や問題解決スキルの向上のためである可能性があります。いずれにせよ、これは遊びの一形態であると認識されました。
最初の実験では、一番奥に餌場、途中の壁際にたくさんのボールが用意された箱の中に、45匹のマルハナバチが代わる代わる入れられました。ここでは、マルハナバチが本来の道を逸れてボールで遊ぶのか、それとも一直線に餌場に向かうかが観察されました。
するとすべてのマルハナバチが、少なくとも一回は餌場へ向かう途中でボールを転がすことが確認されたのです。一日で44回もボールを転がすハチもいました。きっととても楽しかったのでしょうね。
この習性には年齢による傾向の差も見られ、年かさのハチよりも若いハチに多く見られました。これは他の生物にも多く見られる傾向で、よく遊ぶのは成熟した個体よりも若い個体です。
次の実験では、餌場への道中にボール入りの黄色い箱とボールなしの青い箱を用意して、マルハナバチにどの色の箱が「ボールルーム」なのかを覚えさせる訓練を施しました。半数のハチにはボール入りの黄色い箱とボールなしの青い箱を記憶させ、残りの半数のハチには、色が逆転した箱を記憶させました。
記憶をインプットした後には装置を変えました。中にボールがあるかが見えない箱が用意され、ハチが青と黄色で好きな色の箱を選択できるようにしたのです。
その結果、ハチは「ボールルーム」であると認識した色の箱へ移動しました。つまり、ハチは積極的にボール遊びができる場所へ自ら動いたのです。
マルハナバチがボールを転がすのは、純粋な楽しみからか、それとも生活スキルの向上のためからかはわかりませんでしたが、この実験ではハチなどの昆虫が物を使って遊ぶことが初めて確認されました。
マルハナバチが遊んで楽しむかは不明ですが、人間がその姿を動画で見るととてもかわいらしくて楽しめます。
遊ぶ生き物の話を続けましょう。次に登場するのは、カラスやカケスなど、カラス科に属する鳥類です。カラス科の鳥は、遊びが大好きであることがこれまで多くの実験で示唆されています。
『philosophical transactions of the royal society b』誌で今週発表された論文によりますと、カラス科の鳥類は驚くほど自制心が強いことが判明しました。
カラス科の鳥類は、後日のためにエサを蓄えることができます。つまり、エサを見つけても食べずに我慢できるのです。人間の子どもも、親につまみ食いされないようハロウィンのお菓子を隠しますが、カラスも他の鳥に横取りされないよう、邪魔者がいなくなるまでエサを我慢する必要があり、それで自制心が発達したのではないかと考えられます。
ある研究チームは、自制心と知能との関連性を調べました。10羽のカケスを使って、「マシュマロテスト」の変わり種バージョンを試みたのです。
「マシュマロテスト」とは、今すぐマシュマロを1個もらうか、少し待って2個もらうかを人間の子どもに選択させるテストです。子どもは、目の前においしそうなマシュマロ1個を置かれたまま、食べるのを一定時間我慢しなくてはいけません。
カケスにはマシュマロはそれほど魅力的ではないため、もっと食欲をそそるごちそうが用意されました。
まずはじめに、開いた引き出しにおいしそうなパンとチーズのかけらが置かれます。ところが、もう片方の閉じた引き出しの中には、もっとおいしそうなごちそうであるミールワームが見えるのです(制限時間までパンとチーズを我慢できた場合、パンとチーズの引き出しは閉じ、ミールワームの引き出しが開けられる)。
研究チームは、引き出しを閉じたままにする時間を5秒から5分20秒にかけて徐々に変化させ、人間と鳥とで我慢比べをしました。すると、10羽のカケスはみな自制心を発揮して、ミールワームをもらえるまで我慢することができました。
非常に優秀な個体もいました。ジャイロという雌のカケスは、ミールワームをもらえるまで終始我慢することができました。一方、短気な2羽は20秒以上待つことはできませんでした。
また、一定のタスクによってカケスの知能が調査されました。環境に適応していかにカケスが行動を変化させられるかが調べられました。エコロジカルな実験ですね。知能検査で良い成績を修めたカケスは、ミールワームの我慢比べ実験でも優秀でした。
この実験では、鳥の自制心と知能の関係性が初めて明らかになりました。ひょっとしたらそのうち、マルハナバチにも自制心があることがわかるかもしれませんね。
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