2024.10.10
将来は卵1パックの価格が2倍に? 多くの日本人が知らない世界の新潮流、「動物福祉」とは
Can You Get a Sunburn Behind a Window?(全1記事)
リンクをコピー
記事をブックマーク
マイケル・アランダ氏:よく晴れたすがすがしい秋の日に、窓辺に腰かけて外を眺めるのは、とても気持ちが良いものですね。ところで、次にそんな機会があれば、皮膚へのダメージ防止のために日焼け止めを塗ったほうがよいかもしれません。
日光は、さまざまな波長の光でできています。紫外線などの人の目に見えない光は「UV光」とも呼ばれ、持っているエネルギーによって3つのタイプの等級に分けられます。これらの光が透過できるものは、大気圏から今回の話題であるガラスに至るまで、持つエネルギー量によって異なります。
UVCはもっとも高エネルギーですが、大気圏のオゾン層でブロックされます。UVCが持つエネルギーがオゾン分子を分解するぎりぎりの量であるため、オゾン分子の結合を分解することでエネルギーを使い切り、大気圏を透過できないのです。
UVBは、エネルギー量でいえば中程度です。UVCもまた酸素とオゾンを分解します。ほとんどがこうして酸素とオゾンに吸収されますが、一部は大気圏を透過して地表に到達し、人間の皮膚にも届きます。UVBは人間の皮膚に影響を及ぼし、皮膚細胞のDNAを傷つけて日焼けを起こします。
UVAは3種の中でもっとも低エネルギーです。だからと言って、油断は禁物です。UVAは波長が長いため、酸素や水など大気圏中のほとんどの分子を容易に透過します。
つまり、UVAはほとんどが人間に届いてしまいます。このように、UVAは減衰されずに届くため、UVBと異なり皮膚の深部にまで到達し、真皮に作用しダメージを与えます。
要するに、UVAとUVBはどちらも有害です。それぞれの作用は微妙に異なりますが、細胞の中枢部を分解し、皮膚がんのリスクを高め、老化を早めます。
しかし窓を隔てることにより、少しはこれらの波長の紫外線を遮蔽できます。ガラスは不純物が多いため、UVBが吸収されやすく高いUVB遮蔽力を持ちます。
日光が照射したガラスが熱いのは、不純物に吸収されたUVBが熱として放出されるためです。日焼けを起こす主原因はUVBであるため、よっぽど長時間日光を浴びるのではない限り、ガラスを隔てることにより日焼けを防ぐことができるのです。
しかし、注意するべきことは他にもあります。残念なことに、皮膚に有害なのはUVAも同じです。UVAは分子を分解したり干渉したりできるほどのエネルギー量を持たないため、通常のガラスは透過します。そのため、皮膚に届いてダメージを与えます。
しかし、UVカットフィルムが貼られたガラスであれば、暗い色素に吸収されて透過できずにブロックされます。しかし、飛行機や車などのほとんどの窓には導入されていません。
そのため、皮膚科医をはじめとする医師や医療機関は、屋内でも日焼け止めを塗るよう提唱するようになりました。世の中には高い機能を誇る窓もありますが、アドバイスには従った方がよさそうです。
関連タグ:
2024.11.13
週3日働いて年収2,000万稼ぐ元印刷屋のおじさん 好きなことだけして楽に稼ぐ3つのパターン
2024.11.11
自分の「本質的な才能」が見つかる一番簡単な質問 他者から「すごい」と思われても意外と気づかないのが才能
2024.11.13
“退職者が出た時の会社の対応”を従業員は見ている 離職防止策の前に見つめ直したい、部下との向き合い方
2024.11.12
自分の人生にプラスに働く「イライラ」は才能 自分の強みや才能につながる“良いイライラ”を見分けるポイント
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
2024.11.11
気づいたら借金、倒産して身ぐるみを剥がされる経営者 起業に「立派な動機」を求められる恐ろしさ
2024.11.11
「退職代行」を使われた管理職の本音と葛藤 メディアで話題、利用者が右肩上がり…企業が置かれている現状とは
2024.11.18
20名の会社でGoogleの採用を真似するのはもったいない 人手不足の時代における「脱能力主義」のヒント
2024.11.12
先週まで元気だったのに、突然辞める「びっくり退職」 退職代行サービスの影響も?上司と部下の“すれ違い”が起きる原因
2024.11.14
よってたかってハイリスクのビジネスモデルに仕立て上げるステークホルダー 「社会的理由」が求められる時代の起業戦略