2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
How Do Pineapples Eat Us Back?(全1記事)
リンクをコピー
記事をブックマーク
ハンク・グリーン氏:パイナップルは、僕も大好きな食べ物です。甘くてジューシーですが、食べると痛みを感じることがありませんか。
このトロピカルなフルーツは、食べるとちくちく、ひりひりとした感覚を口の中に残します。これは実は、私たちがパイナップルを食べていると思いきや、パイナップルが私たちを「食べて」いるからなのです。
パイナップルには、ブロメラインという成分が含まれており、これには口の内部を溶かす役割を果たす、さまざまな成分が含有されています。ブロメラインには、セルロースやタンパク質を溶かす酵素が多数含まれており、タンパク質を分解するこの酵素の一群は、プロテアーゼというもので、口の中で悪さを働きます。
歯や舌、内頬の潤滑剤として働く唾液と、口腔内の粘膜は、どちらもタンパク質で構成されています。つまり私たちの生体が、ブロメラインにより溶かされているのです。これは痛いはずですね。ブロメラインによってタンパク質が分解された口腔内がパイナップルの酸性の果汁に触れ、刺激はますます強くなります。
しかし、消化器官がずっとパイナップル果汁によって分解され続けるかといえば、そんなことはありません。ブロメラインは、胃液で分解され活動が低下します。
さて、口腔内のタンパク質を分解するのはパイナップルの果肉だけではありません。ここで悪いニュースです。なんとブロメラインは、パイナップルの茎にも含有されており、タンパク質を分解する力は、果肉よりも強力です。
この力は、不要物の分解に活用できます。たとえば、パイナップルの廃材パルプを、プラーク分解成分として歯磨き剤に転用するのはどうでしょうか。科学者たちは、ブロメインには変形性関節症や自己免疫疾患、感染症、やけどや乳がんの治療など、さまざまな活用の可能性があるとしています。しかしブロメラインの働きには、まだ未解明の点が残されています。
炎症を起こすアミノ酸の増加を抑える抗炎症剤として使えるとか、がん細胞の死滅を促す成分を生成する免疫反応を活性化させ、がん治療薬として使えるなどと考えられていますが、感銘を受けても、早まって生のパイナップルを10個食べたりなどはしないでくださいね。
こうした研究の多くは、げっ歯類を被検体として実施されており、ブロメインを治療薬として使用するには、さらなる臨床試験が必要だとされているからです。
パイナップルの特性には未解明の点が多く残されており、口腔内も溶かしてしまいますが、どうやらさまざまな活用ができそうですね。
関連タグ:
2024.12.20
日本の約10倍がん患者が殺到し、病院はキャパオーバー ジャパンハートが描く医療の未来と、カンボジアに新病院を作る理由
2024.12.19
12万通りの「資格の組み合わせ」の中で厳選された60の項目 532の資格を持つ林雄次氏の新刊『資格のかけ算』の見所
2024.12.16
32歳で成績最下位から1年でトップ営業になれた理由 売るテクニックよりも大事な「あり方」
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
PR | 2024.12.20
モンスター化したExcelが、ある日突然崩壊 昭和のガス工事会社を生まれ変わらせた、起死回生のノーコード活用術
2024.12.12
会議で発言しやすくなる「心理的安全性」を高めるには ファシリテーションがうまい人の3つの条件
2024.12.18
「社長以外みんな儲かる給与設計」にした理由 経営者たちが語る、優秀な人材集め・会社を発展させるためのヒント
2024.12.17
面接で「後輩を指導できなさそう」と思われる人の伝え方 歳を重ねるほど重視される経験の「ノウハウ化」
2024.12.13
ファシリテーターは「しゃべらないほうがいい」理由 入山章栄氏が語る、心理的安全性の高い場を作るポイント
2024.12.10
メールのラリー回数でわかる「評価されない人」の特徴 職場での評価を下げる行動5選
Climbers Startup JAPAN EXPO 2024 - 秋 -
2024.11.20 - 2024.11.21
『主体的なキャリア形成』を考える~資格のかけ算について〜
2024.12.07 - 2024.12.07
Startup CTO of the year 2024
2024.11.19 - 2024.11.19
社員の力を引き出す経営戦略〜ひとり一人が自ら成長する組織づくり〜
2024.11.20 - 2024.11.20
「確率思考」で未来を見通す 事業を成功に導く意思決定 ~エビデンス・ベースド・マーケティング思考の調査分析で事業に有効な予測手法とは~
2024.11.05 - 2024.11.05