2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
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工藤雄大氏(以下、工藤):ただその(編集者が得意とする「作る」部分の)代わり「漫画がどうやったら売れるか?」とか「電子書籍で売れるか?」っていうところは、めちゃくちゃ真剣に徹底的に特化してやります、みたいな。
小林琢磨氏(以下、小林):めちゃくちゃやってますね。電子書籍だとどういう書影だと売れるかとか、全部データ取ってパーセンテージ出して「こっちのほうが絶対売れます」って。これカンとかじゃないんで。「編集者のカンじゃなくて、数字で出てる。なのでこっちにしましょう」とか。
工藤:あとは、もう今ストアさんがめちゃくちゃ多いんで、ストアさんごとに。うちが言ってるとおり、本当に150あるんで。その中でも大きいストアさんが20~30個あるんですけど、各ストアさんでどういった販売方法が売れるのか? とかも、ぜんぜん変わってきたり。どういったセールが適正なのかっていう「適正セール値」みたいなのもぜんぜん違うんで。そこをしっかり研究してやります、みたいなのをナンバーナインとしてはやっていくだけ、みたいな。
根田啓史氏(以下、根田):それを本当に小さい作品から。例えば『鬼滅』とかも別にやってるじゃないですか、今日だったら新聞に。
小林:新聞のね。あれすごかったですね!
根田:あれもすげぇアイデアだなと思って、考えた人は頭良いなって。
小林:もうメルカリかなんかで転売されてるらしいですね(笑)。
(一同笑)
新聞紙が転売ってヤバくないですか(笑)。
根田:確かに(笑)。いやでも、うまいなぁと思ったんですけど。だからそういうのを手元のIPというか、小さい規模でもやるべきなんですよ。今は集英社だからそれはデカいやつで、もっと最大化するには? みたいにやってるんですけど。それだと本当に、さっき二極化の話してましたけど、中間層とか下の人たちにかけられるお金とか労力が、ぜんぜんなくなってきて。みんな生贄、人柱みたいな……あったじゃないですか、なんか(笑)。
みんな10年に1個の逸材を出すための養分みたいになってる状況じゃなくて、もっと一つひとつ「こういう可能性があるよ」っていうのを、下からすくい上げてくれるようなプロデュースを、本当にしてくれてるっていうのが大好きなところで。
小林:そう言ってもらえると、僕も。
工藤:ありがたいですね。
根田:なんか、ナンバーナインのCMみたいになっちゃいましたけど(笑)。
小林:そうですね、ナンバーナインのCMみたいになっちゃいましたけど(笑)。
工藤:まぁでも正直、この回はナンバーナインのCMみたいなものになっちゃいますね(笑)。
小林:そうですね、1社提供でお送りさせていただいて(笑)。
工藤:ただ実のある内容というか、おもしろかったと思ってもらえるような内容にしようとは思ってますので。
小林:来年(2021年)はぜひ、いろんな企業さんの協賛をお待ちしたいなと思っています。
工藤:そうですね、来年は。
小林:というわけで「漫画のプロモーション方法」に関しては「良いプロデューサーを見つけるとやりやすくなる」というまとめで(笑)。
根田:そうですね(笑)。
工藤:いやでも、これけっこうおもしろかったのが、プロデューサーさんっていうのもありますけど、例えば昨日の宮島(礼吏)先生とか「オープンチャットの運営はファンの方に任せてる」みたいな。
小林:あぁそれもね、おもしろかったね。
工藤:たぶんファンの方と一緒になにかやっていくって、全部が全部うまくいくかはちょっとわかんないんですけど、ある道筋だなとは。
小林:それはありますね。僕も今『左利きのエレン』のかっぴーのマネージャーやってますけど、普通に「いちファン」だったんで。
工藤:そうじゃないですか。やっぱりそこの「好き」っていう原動力が強いんで。そういったファンの方々と組んで自分のIPを大きくしていくみたいな、チームを作るとかはあるのかなと。
根田:とにかくコラボで、好きっていう気持ちを。
工藤:そうですね、やっぱり人をどれだけ巻き込めるかは大きいものだなと思ってるんで。
根田:確かに、コラボレーションは今のプロモーションの本質かもしれないですね。
小林:そして最後のテーマなんですけども「インフルエンサーによるTwitter活用法」ということで。
根田:それ、俺が偉そうに語っていいのかどうかわかんないんですけど(笑)。
小林:若林(稔弥)先生呼びます?
(一同笑)
そこにいますし(笑)。
根田:確かに、フォロワーって意味では倍ぐらいいらっしゃる(笑)。ただまぁ、1年間で10万人くらい増えたっていう部分では。
工藤:そうですよね、去年・今年(2019、2020年)で10万人は増えてるんで。
小林:相当増えましたよね。『異世界妹。』を始めた時が確か……僕、全部データを取ってるんですよ、うちがプロデュースしてる作家さんとか、うちの社員だったりとか。週1で全社員とか、今仕事をお願いしてる作家さんとかのTwitterのフォロワー数、ブランディングで全部メモってるんですよ。
で、もう1年半ぐらい全部数字取ってますけど、根田さんの伸び率がめちゃくちゃ良いんですよね。
工藤:1年で10万人ですもんね。
小林:スタートした時2万もいなかった? 2万ちょっと?
根田:27,000人が自分の出発点……あっ、自分の出発点で27,000人って多いですね。
小林:ゼロからスタートですからね(笑)。
(一同笑)
でもいろいろありましたけど、27,000人から、独立して。今はもう……?
根田:13万くらい。
小林:とかですよね。だから10万人増えてますよね。本当、1年間で。
小林:これどうやって増やしていったんですか?
根田:やっぱり1つ、まず前提として。Twitterの特性というか、相互性をすごく……スタンスをとったっていうのは大きいと思って。
工藤:スタンスをとった。
根田:いろんな使い方してる人いると思うんですけど、自分は本当、SNSとして使ってるというか。好きな作家さんの作品があったらリツイートしたり、褒めたりって「おもしろかった」とか。お互いに言うことで、だんだんネットワークができていくというか。そういうところを意識したっていうのは、1つあると。
小林:あと同じ漫画を何度も出すのとか、どうなんですか? メリットと危険性は。
根田:再掲載は、アクティブユーザーのフォロワーが少なければわかんないと思うんですけど。何万人とかに増えてくると、だいたいその時間帯のアクティブユーザーって、平均して(全フォロワーの)10パーセントから20パーセントぐらいだと思うんですよね。だからすごい乱暴な言い方すると「1日5回ツイートして、やっとフォロワー全員が見ることになる」というか。
小林:あぁー、なるほどね。
根田:インプレッションとか見てると、やっぱりそういう感じ。みんな常に開いてるわけじゃないんで、毎週みんなの仕事とかの生活リズムで「この時間帯に見る」とか「何曜日に見る」っていうのは、それぞれあると思うんで。だから再掲載しても「見たことない」っていう人たちは、投稿する人が思ってるよりはけっこうあるかなって。
だから自分も、あんまりしつこくなると「こいつ、なんもねぇのに何回もやってんな」って思われるかな? とか思ってるんですけど(笑)。
(一同笑)
小林:でも同じやつをまたつぶやくって、ちょっと心配になるような気がするんですけど。「こいつ、また同じこと言ってんのかよ」みたいな。
根田:あります、あります。ありますけど、ただ数字上、本当に10パーセントとか20パーセントしか届いてないっていうのが現状としてあるから。だから普通に、告知とかの時は「コミックス出しました」っていう告知文を毎日打ったとしても、むしろ何回も見て「こいつ、告知ばっかしてんな」って思ってる人は、その人のこと好きなんですよ、たぶん。
小林:なるほど、なるほど(笑)。
根田:TwitterのAI、けっこうすごいと思うんで。だからミュートしたり、いろんな距離感があると思うんですけど。たぶん応援してるから告知いっぱい見えてるってだけで、あんまり恐れずにやったほうが(いい)。それもやっぱり、フォロワー増えた要因としては(ある)。だからフォロワーが増えやすい投稿とかは、時期を見て再掲載とかしてるっていうのはあります。
小林:確かに。ちょっと極端な言い方をすると、宣伝ばっかして「うわ、こいつ宣伝ばっかしてるな」ってフォロワー外れるんだったら、それはファンじゃないですからね(笑)。
根田:まぁそうですね。今、リツイートとかミュートもできるし、いろんな使い方をカスタマイズできるので。あんまり恐れずに、そこらへんはやっていいのかなって。
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