2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
リンクをコピー
記事をブックマーク
房野史典氏(以下、房野):よろしくお願いします。
須藤憲司氏(以下、須藤):よろしくお願いします。
(会場拍手)
房野:須藤さん、このイベントにはタイトルがありまして。「40歳の起業家と、戦国時代の『戦』の話をしよう。」という。
須藤:どっかで聞いたことあるタイトルですよね。
房野:そうなんですよ。
(会場笑)
僕がこういう本を出しまして。『13歳のきみと、戦国時代の「戦」の話をしよう。』という。
これを出したんですけれど……あ、自己紹介しないといけないですね。
須藤:そうですね。
房野:(お笑いコンビ)ブロードキャスト!!の房野と申します。よろしくお願いします。
(会場拍手)
須藤:はい、どうも。『ハック思考』という本を出しております、起業家の須藤憲司と申します。
房野:よ!
(会場拍手)
房野:イベントタイトルにあるように、須藤さんが40歳で。
須藤:房野さんも同い年ですよね。
房野:そう。同い年なんですよ。40歳の起業家ということで、タイトルに使わせていただきましたけど。すごいですね。「タメなんだ」と思って。
須藤:タメです。何がすごいですか?
房野:いや、ちょっと。
須藤:誰しも、いつかは40歳になりますよ。
房野:そう。そうなんですけど……。
須藤:同い年ということね。
房野:同い年。最初に須藤さんのことを認識したのが、西野(亮廣)さんとかと一緒にやられている動画を見た時で。「あ、こんな人がいるの? おもしろいな」と思ってて。そこからだいぶ時が経って。
須藤:そうですね。
房野:その時に調べたら「え、同い年?」となって。
須藤:うん。同い年。
房野:俺の周りにシリコンバレーで起業したやつ、いなかったんですよ。
(会場笑)
須藤:そうですよね。
房野:本当に「え!」となって「うわっ」となるんですよ。同い年って。
須藤:はい、はい。
房野:こんなにすごい人、同い年かって。
須藤:とんでもないです。
房野:ちょっと凹むというか。
須藤:なに言ってんですか。こんなおもしろい話ができる“作家さん”います?
房野:逆なの!
(会場笑)
房野:「お笑い芸人で、作家もやっている」と、毎回言ってる!(笑)。
須藤:そうか〜(笑)。
房野:「そうか〜(笑)」じゃないんだよ。
須藤:うっかりしていました。
房野:うっかり屋さんだなぁ。
(会場笑)
房野:芸人やって、これ(本)も書いた、という話なんです。
須藤:そういうことですね(笑)。
房野:40歳タメ同士で、須藤さんも歴史がお好きということで。
須藤:大好き。
房野:いろいろ対談やってみようと感じです。
須藤:よろしくお願いします。
房野:今日、お客さんが数名来ていただいて。
須藤:ありがとうございます。
房野:ありがたいです。こうやって須藤さんに来ていただいて。
須藤:いえいえ、もうぜんぜん。房野さんのためだったら来ますよ。
房野:めちゃくちゃ格好いいこと言ってくれる。ありがたい。
須藤:さっき神戸から帰ってきました。
房野:ええ!? すごく申し訳なくなってきた。
(会場笑)
須藤:だって、戦の話がしたかったんです。
房野:(笑)。
(会場笑)
房野:めちゃめちゃ好きじゃん。
須藤:好き。もう、すごい好き。
房野:さっきも楽屋でしゃべってたんだけど、戦って、やはりベンチャーとかそういうスタートアップの起業に似てるんですね。
須藤:ビジネスに似ています。
房野:ビジネスに似てる。
須藤:めちゃくちゃ似てる。
房野:どんなところが似ていますか? 戦って。
須藤:まず「準備9割」。
房野:準備9割。
須藤:準備9割。
房野:はあ。
須藤:だって、戦う前にほぼ決まっていません?
房野:けっこうありますね。「準備大切」というのはもちろんありますね。
須藤:よくストーリーだと「一発逆転みたいなのがいい」というけど。案外、長い歴史の中でそんなのないですから。
房野:なるほど、なるほど。
須藤:ないじゃないですか。
房野:なかなかないです。
須藤:なかなかないから、話になっているだけ。
房野:おっしゃるとおり。桶狭間の戦いについて僕も本で書きましたけど、珍しいからこれ、歴史に残っているんですよね。
須藤:そうなんですよ。「それから何を学ぶんだ?」という話なんですよ。
房野:なるほど。はい。
須藤:むしろ、9割くらい準備をちゃんとして、ちゃんと普通に勝っている戦のほうが大事じゃないか。
房野:なるほど! 確かに、確かに。
須藤:冷静に考えると。
房野:やはり、どうしても突飛な勝ち方をしてたり、トリックスターが出てきてすごいことやったり、という方に目が行きがちだけど。それよりも、言っちゃあ悪いけど地味な戦いのほうにこそ、(戦いの真実が)潜んでいるということですね。
須藤:基本「小が大に勝つ」って、あまりないわけですよね。
房野:なかなかないですね。
須藤:ないですね。だから準備してちゃんと人を集めよう、みたいな。これ、ビジネスですからね。
房野:なるほど、なるほど。さっきも言われていたけど、戦国の戦いにおいて、兵站(へいたん)というのがめちゃくちゃ大事なんですよ。兵站というのは物資を供給すること。簡単に言えば、兵たちが食べるお米とかが、戦場になきゃもう終わりじゃん。そこまでの準備が本当は大切であると。
そのための補給路を確保して届ける。これ、めちゃくちゃ大切じゃないですか。ビジネスは、そこが超重要ということですね。
須藤:だからスタートアップの人たちは、資金調達しているわけですね。
房野:はあ! なるほど! お金が要る理由というのは聞きますけれども。
須藤:お金ないといいビジネスできないですから。毎日呼吸してるだけでも、お金がかかってくるわけじゃないですか。私たちもご飯食べていますから。そのために起業とか資金調達をして、兵を集めて、よし、この戦場で戦う。……この戦場が、マーケットですよね。
房野:これがマーケット⁉
須藤:そうそう。まず、ここ(この分野)で戦おう、というのを決めて、しかも立地も大事じゃないですか。
房野:はい。
須藤:どこに陣を敷くか。ポジショニングでしょ?
房野:ああ、はい、はい、はい。
須藤:こうやって見ていくと同じ所が沢山あって、とても参考になるんです。だからすごい好きなんですよ。
房野:そういうことか。でも、資金調達って、僕はまだビジネスマンじゃないのでちょっとわからないんですけど、どういう手順でやっていくもんなんですか?
須藤:これは、しちゃいます? そんなちゃんとした話。
(会場笑)
房野:したほうがいいだろ! 望んでいるだろう、絶対。
須藤:そっか。
房野:ここからずっと、芸能人の不倫の話とかになっても盛り上がんねぇだろ。
須藤:ビジネスも戦も基本同じで。例えば、日本の戦いもそうだと思うんですけど、大義名分がめちゃくちゃ大事じゃないですか。
房野:めっちゃ大事です。この人に正義があるかどうかというのが、もう100パーセント要ります。
須藤:そうですよね。要は「自分たちはミッションを掲げて、どんなふうなことをやりますよ」という「大義」があると、結果としてお金も人も集まりやすくんですよ。
房野:なるほど。戦国時代というのは室町時代の途中から始まって、その時代には「将軍」という大きいボスがいるわけです。さらに上には、影は薄くはなっているけど「朝廷」という組織があるわけですね。
朝廷とか幕府、これが自分の味方に付いているというのが、めちゃくちゃ重要なわけですよ。ビジネスでいっても、そういうなんか……。
須藤:そうです。“錦の御旗”が大事なんです。
房野:要るんですね。
須藤:要る。それがないとただめっちゃ儲かります。「ウェイウェイ!」みたいな(チャラい)やつに、普通はお金出したり、応援したくないでしょ(笑)。
房野:なるほど。理念の内容が、ただただチャラけたやつだったら……。
須藤:あと、ミッションとかビジョンとかが、何で大事かというとですね、冷静に考えると人を集めようと思ったら、まともな人来てほしい。いい人に来てほしいですよね。
房野:いい人材に来てほしい。
須藤:「自分、わかるんでやります。チョリース!」みたいな人は……。
房野:チョリース。
(会場笑)
須藤:(大義がチャラかったら)来ないわけですよ。まともな人は。
房野:会社自体が「俺は儲けたいだけなんです」そんな感じでやっていたら、いい人材は来ない、と。
須藤:普通、来ない。
房野:なるほど。
起業家・須藤憲司氏×歴史好き芸人・房野史典氏 「戦国の戦」と「現代のビジネス」は、ここが似ている!
須藤憲司氏が“戦国の戦”を例に語る、シリコンバレーの凄さ どこで起業しても同じはずの「情報の時代」に、立地が持つ意味
ペリー来航時から変わらない、伝統的大企業の先送り癖 新技術を“いい感じに”取り入れる日本での「DX=黒船」の行方
「DXに反対する大企業」と「幕末・参預会議の老中」の類似点 不可能と理解しながら、徳川慶喜が老中の意見をのんだワケ
“噂レベル”だった「本能寺の変」に、遠方から即対応した秀吉 ビジネスと戦に共通する「スピードで負けたら勝てない」の思想
人材の宝庫・リクルートに見る、徳川幕府が長期政権化したワケ 天才との出会いで生まれる「自分は何ができるだろう?」の学び
豊臣秀吉は“ベンチャー経営者”としての力量がヤバかった 信長が始めて、秀吉が更新した『ハック思考的』価値観の変化
「生きる意味や、夢や希望がなきゃいけない」なんてことはない 目的を持たず、生きることに“ただ必死だった”歴史上の人たち
2024.12.20
日本の約10倍がん患者が殺到し、病院はキャパオーバー ジャパンハートが描く医療の未来と、カンボジアに新病院を作る理由
2024.12.19
12万通りの「資格の組み合わせ」の中で厳選された60の項目 532の資格を持つ林雄次氏の新刊『資格のかけ算』の見所
2024.12.16
32歳で成績最下位から1年でトップ営業になれた理由 売るテクニックよりも大事な「あり方」
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
PR | 2024.12.20
モンスター化したExcelが、ある日突然崩壊 昭和のガス工事会社を生まれ変わらせた、起死回生のノーコード活用術
2024.12.12
会議で発言しやすくなる「心理的安全性」を高めるには ファシリテーションがうまい人の3つの条件
2024.12.18
「社長以外みんな儲かる給与設計」にした理由 経営者たちが語る、優秀な人材集め・会社を発展させるためのヒント
2024.12.17
面接で「後輩を指導できなさそう」と思われる人の伝え方 歳を重ねるほど重視される経験の「ノウハウ化」
2024.12.13
ファシリテーターは「しゃべらないほうがいい」理由 入山章栄氏が語る、心理的安全性の高い場を作るポイント
2024.12.10
メールのラリー回数でわかる「評価されない人」の特徴 職場での評価を下げる行動5選
Climbers Startup JAPAN EXPO 2024 - 秋 -
2024.11.20 - 2024.11.21
『主体的なキャリア形成』を考える~資格のかけ算について〜
2024.12.07 - 2024.12.07
Startup CTO of the year 2024
2024.11.19 - 2024.11.19
社員の力を引き出す経営戦略〜ひとり一人が自ら成長する組織づくり〜
2024.11.20 - 2024.11.20
「確率思考」で未来を見通す 事業を成功に導く意思決定 ~エビデンス・ベースド・マーケティング思考の調査分析で事業に有効な予測手法とは~
2024.11.05 - 2024.11.05