2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
Why Don't All Birds Fly in V Shapes(全1記事)
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Hank Green氏:鳥の群れといえば、リーダーが両脇にその他の鳥を従えた、昔ながらのV字型を思い浮かべるのではないでしょうか。ところで、すべての鳥がV字型で飛ぶわけではないのです。例えばムクドリは、波状に移動する、大きな立体の集団を形成します。
では、なぜある種の鳥はV字型になり、その他は塊で移動するのでしょうか。実は、これは個々の鳥の個体に関係してくるのです。
ガンのように、冬になると南に向う鳥は、長い旅をします。V字型のフォーメーションは、仲間を絶えず視界に入れることができ、衝突を防ぎ、エネルギーを節約できます。
また、ガンの翼の構造は、V字型を形成するのに適しています。ガンが羽ばたくと、翼の先端から渦状の気流が発生し、翼の下方から上方へと流れます。
この渦は、前へ向かって飛ぶ鳥の後方へと流れ、隊列のすぐ後ろの鳥にぶつかります。後列の鳥は、この渦のアップウォッシュ、つまり上昇する力にうまく乗る位置に付きます。そのためには、前の鳥の後方やや横側にいる必要があります。このように、後方側面に位置する鳥が集まると、それがV字型を形成することになるのです。
ある研究によりますと、鳥がこうした隊列で飛ぶ場合、15パーセントのエネルギーを節約できるとしています。
では、なぜ、すべての鳥がこうした隊列を組んで飛ばないのでしょうか。私たちは、モンタナ州立大学バード・エコロジー・ラボのエリック・グリーン教授にお話を伺いました。教授によりますと、これには鳥の大きさが関係してくるとのことです。
みなさんもお気づきかと思いますが、ガンやペリカン、ハクチョウ、トキなど、V字型になって飛ぶ鳥は、翼長が長く、大きな体格です。
これらの種の鳥は、羽ばたき1回につき、上下でわずかな角度しか翼を動かしません。このような動きは、鳥の後ろに、きれいに流れる渦を形成します。
一方で、体格の小さな鳥は、上下に大きく羽ばたきます。
このような動作で形成される渦は拡散してしまい、群の他の個体が利用できるほど長く保ちません。また、体格が小さな鳥が、体格の大きな鳥と同じように羽ばたいたとしても、体が小さいため、充分に大きな渦流を形成することができません。
また、小さな体格の鳥の場合、群れをなして飛ぶことは、むしろエネルギーを無駄に使い、節約にならない場合があります。とはいえ、小さな鳥が群れるのには、身を守るためというニーズがあります。
1971年、進化生物学者ウィリアム・デイヴィッド・ハミルトンは、「利己的な群れ」という説を唱えました。この説は、ある動物の個体は、想定される捕食者と自己との間に、他の個体を挟めば、その個体へのリスクを減少させることができる、というものでした。これを、個体がたくさんあると想定すれば、それは群れ、ないし集団になることでしょう。
同様の説は多々あり、魚の群れであれ昆虫の群れであれ、群れることが、多く見られる生存戦略であることは明白です。もしみなさんが、鳥の群れを見ることがあれば、それはエネルギーの節約のためだったり、ひたすらに生存するためだということがわかることでしょう。
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