2024.10.10
将来は卵1パックの価格が2倍に? 多くの日本人が知らない世界の新潮流、「動物福祉」とは
Why Can't My Cat See a Treat in Front of Her Face?(全1記事)
リンクをコピー
記事をブックマーク
マイケル・アランダ氏:猫は巧みな捕食動物で、夜の暗闇の中でも、何メートルも先の獲物を見つけることができます。しかし、目の前に餌を置いた時、それを見ることができません。どうなっているのでしょう。
素晴らしいハンターのはずなのに、顔の前になるものが見えないなんて、おかしな話です。
実は猫の視力はいつも良いわけではなく、暗がりの中でよく見える視力には弱点もあるのです。猫は「薄明活動性」。つまり、夜明けと夕暮れに活動的になる動物です。彼らの目は光が少ない時によく見えるように発達したのです。
まず、猫の目は非常に大きいです。人間の頭の大きさと比べて猫の頭は半分以下なのにもかかわらず、その眼球は人間の眼球と同じくらいの大きさなのです。
猫の細長い瞳孔も様々な大きさに変わります。人間の瞳孔が開く時、その大きさが一番小さい時の15倍ほどであるのに対し、猫は135倍にまで大きくなります。より多くの光を取り込むため、人間の瞳孔より広くなります。光を入れ、焦点を合わせる「角膜」と「水晶体」も比較的大きいので、眼球の後ろにあり、光に反応する細胞である「網膜」に、より多くの光が届くようになります。
それに「網膜」の後ろにある「反射板」と呼ばれる反射性の層がより多くあります。
「反射板」はそれに当たるどのような光でも跳ね返すことができ、「網膜」が見損ねた物体を見ることができるように、セカンドチャンスを与えてくれるのです。「網膜」の中には「光受容体」という特別な細胞があり、それは光に反応します。
人間と同様に、猫にも二種類の「桿体」と「錐体」という光受容体があります。「桿体」は光が少ない時によく働きますが、よく色を見ることができません。「錐体」は色を見る時に使われますが、光が十分でないとよく見ることができません。
猫は人間の約3倍ほどの「桿体」を持っていますが、「錐体」は人間の10%ほどしか持っていません。それで夜にはよく見ることができますが、明るい場所では「桿体」が光を取込みすぎて働かなくなってしまいます。それにより「錐体」が働かなくてはいけなくなり、結果的に明るい場所ではよく目が見えなくなってしまうのです。
それに、猫はとても大きな目をしています。ですが、焦点を合わせるのは得意ではありません。何も見ていない状態から、近くの物体を見るためには「レンズ」と呼ばれる眼球の硬い部分を折り曲げなければなりません。それにより眼球に入り込む光を調整するのです。
人間の目の中には、近くにあるものに焦点を合わせるために素早くレンズを曲げるための筋肉があります。しかし猫の目の中の大きなレンズはそんなに柔軟ではないので、人間のレンズのようによく曲がらないのです。それゆえ、猫は自分より25センチ以内の近い物体に、焦点を合わせることができないのです。
ですから、猫の顔面に餌をぶら下げても、猫にはぼやけた物体にしか見えていないのです。でも幸運なことに、彼らの嗅覚は人間より2倍ほど繊細なので、餌をしばらくぶら下げて入れば、においで見つけることができるのです。
関連タグ:
2024.11.13
週3日働いて年収2,000万稼ぐ元印刷屋のおじさん 好きなことだけして楽に稼ぐ3つのパターン
2024.11.11
自分の「本質的な才能」が見つかる一番簡単な質問 他者から「すごい」と思われても意外と気づかないのが才能
2024.11.13
“退職者が出た時の会社の対応”を従業員は見ている 離職防止策の前に見つめ直したい、部下との向き合い方
2024.11.12
自分の人生にプラスに働く「イライラ」は才能 自分の強みや才能につながる“良いイライラ”を見分けるポイント
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
2024.11.11
気づいたら借金、倒産して身ぐるみを剥がされる経営者 起業に「立派な動機」を求められる恐ろしさ
2024.11.11
「退職代行」を使われた管理職の本音と葛藤 メディアで話題、利用者が右肩上がり…企業が置かれている現状とは
2024.11.18
20名の会社でGoogleの採用を真似するのはもったいない 人手不足の時代における「脱能力主義」のヒント
2024.11.12
先週まで元気だったのに、突然辞める「びっくり退職」 退職代行サービスの影響も?上司と部下の“すれ違い”が起きる原因
2024.11.14
よってたかってハイリスクのビジネスモデルに仕立て上げるステークホルダー 「社会的理由」が求められる時代の起業戦略