2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
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武者慶佑氏(以下、武者):でも、一瞬思ったのが、もしかしたら鷹鳥屋さん、タレント的な要素といいますか、「マツコの知らない世界」に近いなという気がしました。鷹鳥屋さんがやれば、なんか中東っぽくなるというか、中東に見えるというか。
鷹鳥屋明氏(以下、鷹鳥屋):今まさに、ここ中東に見えますよ。
武者:(笑)。鷹鳥屋さんがいちごを食べ比べるから、なんかいいみたいな。
鷹鳥屋:あぁ〜。
武者:マツコさんが「これ、おいしい」って言えばよいみたいな。
鷹鳥屋:なるほど。実際、この格好でJA福岡まで行って、いちご摘みに行ってましたからね。
(会場笑)
マジでこの格好でキャリーケース引いて、いちご摘んで「うまい!」とか言ってやってました。
武者:なるほど。絵作りから完全に意識してますよね。そこが本当に、なんだったら取り上げられたらおいしいもんだって思って(笑)。
鷹鳥屋:そうですね。今度JA高知に行って、ゆずのプロデュースやるんですけど。
武者:ゆずのプロデュースというのは、あのアーティストの「ゆず」じゃなくて?
鷹鳥屋:違います、違います(笑)。柑橘類のほうのゆず。だから、みなさんが着ている格好をもう何十着か増やして、村民に全部これを着せて遊ぼうというプロジェクトが今進んでおりまして。
武者:そのプロジェクトの目的はどこにあるんですか?
鷹鳥屋:えっ? 楽しいから。
武者:ははは(笑)。
鷹鳥屋:もうそれだけのために私が自分の給料を削って、服を70着も集めてきたという。
武者:さすが、サラリーマンの鏡ですね。
鷹鳥屋:これはねぇ、船便で送るのもすごい大変だったんですけど。でも逆に好きだったら、毎食ケバブで我慢して、ずっと服を買ったりとか、中東の好きなものを買うということは、そこまで苦じゃないと思うんですよ。
武者:そうですね。僕自体はやっぱり、グミを逆に食えるかっていったらそういうわけではないんですけど。逆にグミって、たかが100円、200円の話でして、これを買って写真を撮ったりしても、まったく苦じゃないというか。それって毎日続けられるし、別に、写真撮ることに気を張らなくて済む。
鷹鳥屋さんはさっき、ミルフィーユを食べるのに本気を出してたじゃないですか。なんか、ミルフィーユを1枚1枚剥がして、それを動画に撮ってて、「あとで早送りにしてアップするんだ」みたいな感じで、ウキウキしながらミルフィーユ食べてたんですよ(笑)。
(会場笑)
鷹鳥屋:「ミルフィーユはそうやって食べない」ってすごい冷静なツッコミ食らって。
武者:「このミルフィーユ、剥がせないなぁ」とか言ってて、「ミルフィーユってそうやって食べるものじゃないですから!」って。そりゃ剥がせないよという。
(会場笑)
鷹鳥屋:職人の苦労をぶった切って食べてましたけど。
武者:なんかこう、基本的に「何かおもしろいことしてやろう」というか、コンテンツを作ってやろうとしながら生きてますよね?
鷹鳥屋:若干、ネタ人生ですよね。
武者:ネタ人生を歩んでますよね。そこに対して、鷹鳥屋さんと僕とは、好きなものは好きなものだけれども、僕のほうが気を抜いてるなという気がします(笑)。あと、僕そこまでグミグミしてないというか。どっちかというと、人の力を使ったほうが楽だろうと思って(笑)。
鷹鳥屋:ははは(笑)。人の力。
武者:そうです。僕がもしグミが好きということを広めるんだったら、僕が有名になるんじゃなくて、僕が関係値がある人とか、僕きっかけで何か他のところがうまく動いて、タレントさんがうまく「グミ好き」って言ってくれたほうが早いなぁみたいな。
鷹鳥屋:あぁ〜。確かにそっちのほうが、早くていいですよね。
武者:という考え方を持っています。
武者:好きなものの絵作り意識はどうされていますか?
鷹鳥屋:あぁ〜、絵作り。
武者:はい。鷹鳥屋さんはどちらかというと、センスかなと。
鷹鳥屋:センス?
武者:センスがやっぱり。もともとおもしろいことしてやろうとか、こうやったら目立つんじゃないかって、さっきのミルフィーユで確信しました。
鷹鳥屋:あ〜。そうなんですよ、本当は私、ティラミス食べたかったんですよ。
武者:ははは(笑)。
鷹鳥屋:でも、ミルフィーユ見た瞬間、「これ、上から剥がして食ったらおもしれぇなぁ」と思って、我慢してミルフィーユを食べたという。そういう時点で、若干ネタでいろいろ犠牲にしてるなって思うんですけど。
(会場笑)
武者:常に探してるというか、おもしろいことを見つけたら、準備してるんじゃなくて、突然思いついたらやっちゃうところもある。
鷹鳥屋:「天啓が降りてきた」みたいな感じで。
武者:というふうに思ってないと、たぶん自分自身をコンテンツ化していこうというところになかなかたどり着きにくいんじゃないかなと思って。
鷹鳥屋:あんまりないんですけど、たまにこの格好で、例えば雪の上をスライディングしたり、三点倒立してる瞬間に、「俺、何やってるんだろう?」って、一瞬素に返るときがあるんですよね。
武者:(笑)。
鷹鳥屋:その瞬間、「いや、俺は大丈夫、大丈夫」って言って、それがスッと消えて、「もう1回三点倒立やろう」みたいな感じで。その瞬間はあるんですけど、そういうふうに考えちゃダメなんですよ、もう。
武者:バズらなかったら凹むんですか?
鷹鳥屋:いや、バズるとかバズらないとか、もともと考えないでやりますから。
武者:へぇ〜。
鷹鳥屋:あとぜんぜん関係のない、自分が意図してなかったものがバズって、すごい力入れて「これはおもしろいだろう!」というやつがぜんぜんバズらなかったということはよくありますからね。
武者:絵作りをしてる時に関して、なんでしょうね、「これをSNSに上げてやる、おもしろくしよう」って思ってやっているのか、単純におもしろいことが好きで、勝手にやってて、「バズってもバズらなくてもどっちでもいいや」というふうにやってるのかというと、そのあたりどうですか?
鷹鳥屋:でも、その空間とか何かおもしろいものを見つけた瞬間には、「あっ、絶対これで撮ろう」とか、やろうと思っちゃいますよね。
例えば今日みたいに、今日みなさんいらっしゃるって聞いたんで、男性衣装と女性衣装をガシガシ持ってきたんですけど。それはもう純粋におもしろいから。あと、みなさんも着たほうが、なんとなく向こうの感覚もわかるし、おもしろいだろうという意志でやってますね。
この格好で、みなさん正座してザーッと座った絵を撮るのもおもしろいだろうなとは思います。
武者:おもしろいものを自分の中で探し続けていて、それをSNSに上げることは、あってもなくてもいい? それとも、SNSはやっぱりセットだと思いますか?
鷹鳥屋:あってもなくてもいいと思いますよ。だって私、絶対笑える写真でも出してないやつとかいっぱいありますもん。
武者:「出せない」んじゃなく?
鷹鳥屋:それもある。
(会場笑)
それもある。「ちょっとこれ出せなかったな〜」というのありますね。
武者:タイミングを見計らって出すぞって、準備してるものとか?
鷹鳥屋:それはありますね。それこそ、これで20人集めて、チューチュートレインやって遊んだりとかしましたけどね。
(会場笑)
それはちょっと、実は1個イレギュラーがあって投稿できなかったんですよ。そういうことがありますね。
武者:なにか問題があったんですか?
鷹鳥屋:今日来てらっしゃるかわからないんですけど、女性がこれを着て何かやるというのは、向こうではあんまりよく思われてないんですね。
武者:なるほどね。今日は別に、ね?
鷹鳥屋:今日は別に、ぜんぜん大丈夫なんですよ。
武者:遊びだと思うんですけれども。本気で向こうに届けるようなネタになってしまうと、ちょっと……。
鷹鳥屋:そうなんですよね。そのためにわざわざ品川区のお茶室を借りて、この格好の人間が20人ぐらいゾロゾロ入っていくのを見て、区の人が「一体何をやるんですか?」って言われて。「お茶を点てます」って。
(会場笑)
表千家の先生にこの格好をさせて、シャッシャッシャッてやったんですよ。お茶菓子まで自分で全部用意しましたからね。
武者:すごいですね。でもやっぱり、けっこうお金かけちゃってるんじゃないですか? ぶっちゃけお金かけちゃってて、やばいなという時ってあります? 貧乏になったとか。
鷹鳥屋:中東貧乏。
武者:ははは(笑)。
(会場笑)
武者:ちょっと「そろそろ油田ないかな?」みたいなのないですか?
鷹鳥屋:うーん、枯渇しそう。
(会場笑)
武者:石油王と友達になっておけばよかった(笑)。
鷹鳥屋:「あー、なっときゃよかったなー」って。普通にさっきの写真も王子とか写ってますけどね。
武者:でも、お金をかけすぎてしまっているけれども、それは別に苦じゃないわけですよね?
鷹鳥屋:まぁ〜……。
武者:絵がおもしろければいいんですよね?
鷹鳥屋:絵がおもしろいというよりかは、このおもしろさを共有できたら、それはそれでよかったかなと。ただみなさんおそらく、今日来なかったら一生着る機会ってないかもしれないんですよ。
だからそれを体験して、「あっ、あの国の人たちって、こういう格好でこういうことやってるんだ」ということがわかるだけでも、それは私にとってよかったなと思うんです。それはそれで満足ですね。
武者:鷹鳥屋さんがいないと始まらない部分ってありますよね。鷹鳥屋さんがいないとできない。
鷹鳥屋:こんな、個人で何十着も持ってる人間いませんからね。
(会場笑)
武者:そうすると、基本的にセンターは鷹鳥屋さんが入るわけですよね。
鷹鳥屋:でも、私は今年で33になったんです。33のおっさんがこの格好をして、ウィーってバンジージャンプやったりとかしてる絵って、正直そこまでキレイじゃないんですよ。
武者:ははは(笑)。
(会場笑)
鷹鳥屋:もっとイケメンで、かっこよくて、なんか身長180ぐらいある、スッとした、髭の似合ういい男性がスッとやったほうが、絶対日本のためになるとは思うんですよ。
武者:あぁ〜。でもそれは、僕もねぇ。ここに「イケてない僕たちのゲリラ戦」って書きましたけど……。
鷹鳥屋:ははは(笑)。
武者:我々、ね。「我々」って言っちゃったらあれだけど、イケメンじゃないじゃん。
鷹鳥屋:うん。明治時代ならイケメンって言われてたかもしれない。
武者:確かに。でも、そこじゃないですね。今日はイケメンじゃないという話をしたかったんですね。
鷹鳥屋:ダメだ、笑いが起きなかったから……。
(会場笑)
武者:目、一重だしね。
鷹鳥屋:奥二重です。
武者:あっ、見えなかった……。
(会場笑)
鷹鳥屋:そんなことログミーに残さなくていいから(笑)。そうですね、イケではない。
武者:イケてる方たちがやったほうがいいのかなとか。鷹鳥屋さんはイケメンとして発信しているわけじゃない?
鷹鳥屋:口が裂けてもそんなこと言えませんけどね(笑)。
(会場笑)
武者:かわいい子がやったほうが数字は取れるというところは……。
鷹鳥屋:圧倒的だと思いますよ。
武者:自分を売り込みたいという場合は、人として自分を売り込みたいという場合は、自分と一緒に写る必要性が、SNSにはあるのかなと思うんです。その時に、かわいいとかかっこいいというのは、もう素材として存在してるから、なんて楽なんだろうって思うんですよね。
鷹鳥屋:圧倒的ですね。
武者:僕、SNOW使ってもダメでしたもんね。
(会場笑)
鷹鳥屋:(笑)。SNOW使ったんですか?
武者:使いましたよ、使ってもダメでしたよ。
鷹鳥屋:そっかぁ〜。いや、私も別に自分イケメンっていって売ってないですから。だって向こう、中東の人たちって、けっこうヨーロッパの血が入ってる人もいるんで、けっこうイケメン多いんですよね。「イケメンすぎて入国拒否された」というイラク系UAE人もいるんですけど。
やっぱりイケメンが多いんですけど、その中で、この身長167センチの普通の胴長短足の日本人が立ってるだけで……。
武者:ふふふ(笑)。でも鷹鳥屋さんは、どちらかというと芸人枠ですよね?
鷹鳥屋:んーっと、「2.7枚目」と言われましたね。
武者:2.7枚目(笑)。
(会場笑)
鷹鳥屋:そう。2.5じゃないけど、3枚目寄りの、まぁ2枚目というか、おまけしてやろうかみたいなぐらいの、2.7枚目です。
武者:イケメンの格好をあえて模倣して明星とかやるわけじゃないですか。イケメンの、2枚目がやることを。
鷹鳥屋:(笑)。「そこで明星を持ち出してくるか!」という感じなんですけど(笑)。そうですね。
武者:こうやったほうがおいしいと思ってやってる部分というのは?
鷹鳥屋:「滑稽だろ?」みたいな感じですよね(笑)。
(会場笑)
武者:「こうやるとおもしろいんだろ?」みたいな(笑)。
鷹鳥屋:まぁまぁ、そうですよね。間違いなく、3枚目枠でやっています。中東でも3枚目枠で、それを本当に実感したのが、サウジアラビアではコメディショーがあるんですね。コメディアンたちの祭典があって、それにオファーが来た時に、「あっ、俺、コメディアンなのか」。
(会場笑)
武者:コメディアンなんだ。
鷹鳥屋:「俺、アイドルじゃなくてコメディアン枠だったんだなぁ」って、ショックを受けた瞬間でしたね。
(会場笑)
武者:まぁね、確かに。
鷹鳥屋:それを現地の政府の人に、「いや、俺さぁ、コメディアンショーに呼ばれたんだよ。アイドル枠だと思ってたのに」って言ったら、「えっ、今さら何言ってるの?」とか言われて、けっこうショックを受けました。
武者:そこまでネタとして言おうとしてるとしか思えない。「俺アイドル枠だと思ってた」もネタにしようと……。
鷹鳥屋:いやいや(笑)。一応「中東アイドル(笑)」って言って売り出してるんで。
武者:ちょっとよくわからなくなってきましたけど(笑)。
(会場笑)
鷹鳥屋:はい(笑)。
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